いよいよ明日,西洋建築史講習会(コチラ)を開催します.私自身が講義します.満席のお申込を頂いているため申込受付は終了しました.西洋建築史を楽しくマスターするためには,時代の動きと他の美術史の展開とリンクさせながら学んでいくとよい.かなり楽しいです.なので絵画史を盛り込んでいきます.本当は,音楽史も盛り込みたかったのですが,それは次回に.
画像は,ファン・エイク兄弟による「ゲントの祭壇画」(1432年)です.ベルギーの商業都市ゲントの中心にそびえる聖バーフ大聖堂にある祭壇画です.レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ,そしてラファエロが活躍したイタリア・ルネサンスよりも一足早くベルギー(当時のネーデルランド)に天才が登場します.それがファン・エイク兄弟です.
画像は,ファン・エイク兄弟による「ゲントの祭壇画」(1432年)です.ベルギーの商業都市ゲントの中心にそびえる聖バーフ大聖堂にある祭壇画です.レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロ,そしてラファエロが活躍したイタリア・ルネサンスよりも一足早くベルギー(当時のネーデルランド)に天才が登場します.それがファン・エイク兄弟です.
この兄弟がすごいのは,油彩画を発明した点です.それまでは,テンプラ画といって卵に顔料を溶かして描いてました.テンプラ画では,この絵のような宝石や金属,布の質感は表現できません.そこでファン・エイク兄弟は,研究を重ねた結果,油をつかった新しい絵具を開発します.それが油彩画です.当然,この絵は,世界最初の油彩画なのです.油彩によって,光の反射や映り込みなどの光の表現が可能となったのです.この絵が登場した時は,そのリアルさに見る者全てを驚かせ,そして魅了しました.芸術を追求するファン・エイク兄弟の熱意に脱帽です.コチラの解説が分かりやすいです.