いろんな方と一緒に社会活動や経済活動をご一緒しています.その中でふと感じたことがある.それは,個人として能力の高い人間が必ずしも,リーダーとしてのマネージメント能力が高いわけではないということ.これは,スポーツ選手で例えると「選手としての能力が高かった人間が,必ずしも監督して能力が高いわけではない.」という話と一緒です.そういった監督が少ないのも事実.
 
今の日本の教育では,個人の力で100点をとらせようとする.当然,個人プレーヤーだらけとなり,落伍者(ドロップアウト)も出る.そうではなく,クラス全員で協力しあって100点をめざす環境が必要だ.なぜなら,実際のビジネスの世界がそうだからだ.それができる企業だけが生き残るし,グローバル経済の中で,日本がさらなる発展を目指すためにもその発想(=全員で100点ゲット)とスタンスが大切だ.

建築業界も足の引っ張り合いだらけだ.「自分が幸せになれなかったら,まわりの邪魔をしよう.」と考える方で溢れている.それも個人主義の弊害なんだろう.「まわりを幸せにできれば,必ずも自分も幸せになれる.」という思想が広がれば,もっと世界は楽しくなるのになぁ.
 
話は変わるが「才能とは,問題解決を単純作業に細分化できる能力」だと思う.才能がない人間は,単純化できないために,思考過程で頭がパンクしてしまう.一級建築士製図試験も同様です.エスキースのプロセスを細分化し,単純化して考えるようにすることで,プランがまとめやすくなります.急がば回れです.お試しあれ!
※ちなみに私には才能がない.物事の単純化が極めて苦手です.すぐ忘れちゃうし.そのために,このブログに気づいたことを書き込むようにしています.