緑のセミナー記事_枠アリ先日,弊社主催で開催した「緑の設計ノウハウセミナー」が3月26日付の建通新聞に記事掲載されました.コチラ
今の建築業界の最大の課題は,悪徳業者の取り締まりにあります.しかしながら,法律や制度をどんなに厳しくして規制を強化しようとも,法制度を簡単に無視されてしまうため,欠陥住宅を消費者に売りつけたり,高齢者を狙った詐欺行為を働く悪徳業者の根絶には至りません.逆に,善良な建築士や建築業者が現実ばなれした罰則規定に無意味に首をしめつけられ資金難などで廃業の道を余儀なくされています.とりわけ知識や経験,技術力のあるベテラン設計事務所や老舗施工会社の廃業は業界全体にとって大きな損失です.
  
行政主導の業界健全化は限界にきています.今後は行政に変わり,民間主導による業界健全化が必要です.そのためにも建築士どうしで意見交流を行い,お互いがどんな業務を日常行っているのかを共有しあうとことから始めたい.これまでの建築業界は,同業種に無関心すぎました.それが悪徳業者を生み出してしまう原因にもなっています.

とは言え,国の考えとしては建築法制度を高度難解化させていくことで,この動きについてこれた設計事務所なり,施工会社なりを健全な業者として実質的に認める方向にもっていきたいようです.互いに協力し,支えあいながらこの難局を乗り越えましょう.10年後には,設計事務所や施工会社に希少価値が生まれる時代になりますよ.