2013年05月02日

受験生への呪縛(じゅばく)

13_0330_法規のウラ2ウラ指導では,一級建築士の最終試験である「製図試験」の受験指導を行っています.今の受験環境は,とんでもない状態になっていて,まさに裸の王様です(コチラ).
  
特に構造や設備に関する「計画の要点」対策がひどい.マニュアル化できないものまでムリグリ,マニュアル化(=こういった場合は,こうすればよいという具合に暗記化)し,それを鵜呑みにさせられる.例えば,「寝室(ベッドルーム)の短辺方向はいくらまでOKか?」という知識も最低2mを死守という具合にマニュアル化される.本来ならば,その寝室は誰が使うのか?(子供なのか,成人なのか,車いすが必要なお年寄りなのか),何人で使うのか(1人なのか,2人なのか,10人なのか),どのような使われ方をするのか(シングルベッドなのか,バブルベッドなのか,ツインなのか,布団なのか)などの諸条件によって考え方が大きく変わる.最小幅1.5mであれば,壁と壁との間にダブルベッドも納めることができる.そのような狭小住宅も実在する.

一級建築士製図試験ではそういった諸条件が不明な状態で,構造や設備的知識が問われることはない.そんな出題をしたら適正な技能判定試験にならなくなってしまう.そこで,ウラ指導では,構造や設備については,システムやしくみとして理解して頂いてます.合格に不要な知識は,捨ててもらっている.寝室のシステムや知らず,「寝室の短辺方向は,最低で2m」というマニュアル対応を鵜呑みにしている受験生は,本試験でそれが呪縛(じゅばく)となって,適切な判断ができず,自滅してしまう.



事実,この件についての相談は非常に多い.正直,面倒なんです.塾生の中にも呪縛を受けけしまった受験生がいて,彼ら,彼女らを呪縛から解き放つ作業に私自身,悩まされています.利用者用ローカー幅2mはダメ等いった話を含む(標準解答例で利用者用ローカ幅2mは採用されています).
  
そこで,6月8日(土)に構造設計者,設備設計者を招いて,構造・設備に関する「計画の要点対策」講習会を東京で開催します.申込ページは後日,ura410ニュース等でお知らせします.ちなみに,6月9日は,エスキースの中身を公開し,合格エスキースのまとめ方を解説するエスキース・プロセス講習会を開催します.前回も全国各地から参加者が集まりました.
  
過去の本試験課題ではどういった知識が求められたのか.構造設計者や設備設計者は,それについてどのように解答を考えるのか.出題者の意図はどこにあるのかをご説明します.ご期待下さい.



ura410 at 13:29│ 製図試験対策