無題一級建築士受験だけでなく,建築実務,さらには,町おこし,まちづくりの観点からお薦めの本をご紹介します.藻谷浩介氏+NHK広島取材班著の「里山資本主義」です.コチラ.読んで見て気持ちが楽になりました.例えば,「自分の老後を救ってくれるのはお金しかない」という洗脳というか思い込みから抜け出せます.自分の老後を支えてくれるのは,人であったり,地域であったり,自然であることを学ばされます.ただし,マネー資本主義から100%脱却しようという話ではありません.マネー資本主義というコーヒーの中に,里山資本主義というクリープを垂らすようなものです.それだけでも,大分,気持ちが楽になるのです.

一級建築士受験生にとっても役立つ話が多いので,その一例をご紹介しましょう.中国地方にある製材所「銘建工業」さんでは,製材する際に発生する木くずを利用者した木質バイオマス発電を行っている.バイオマスについては,一級建築士学科試験にも出題されています.コチラ

銘建工業さんの木質バイオマス発電の出力は,一時間に2,000kW(キロワット).一般家庭でいうと2,000世帯分という(里山資本主義より).ちなみに,一世帯あたりの一か月の電力消費量は,300kWh.(一か月30日とすると,300/30=一日あたり10kWhとなる).尚,原子力発電所の出力は,100万kWで,100万世帯分をまかなえる.

※参考/東京都の人口は1,300万人,640万世帯.