2016年05月26日

「フォーカス・ポイント」の具体例

1-G15-B
勉強したのに,学科試験の本番で点数を伸ばせない方がいます.その場合,合格基準点に数点足らずで不合格となるケースが多いこともあり,たまたま運が悪かっただけだと勘違いされやすい.そして,翌年も同じ結果を繰り返す.これを防ぐには,フォーカス・ポイントを意識しながら解くようにしましょう.具体例をお見せします.はじめに,次の過去問を解いてください.

平成24年に出題された一級建築士試験問題です.
【計画科目/問題コード24164】 正しいか,誤りかで答えよ.
幼稚園の計画において,年少児用便所のブースの間仕切りの高さを,園児の安全の確認と指導のために1.2mとした.


【解説】問題文の記述の通り.
【解答】○

同様の問題が過去に4回も出題されており,頻出問題の1つです.

 
次に以前,一発逆転模試に出題した問題を解いてみてください.
【問題】正しいか,誤りかで答えよ. 
保育所において,1,2才児用便所のブースの仕切りの高さは,安全の確認と幼児の指導のために100cmとした.



【解説】1,2歳児の場合は,一般的にオムツが主であるため(一人でトイレを利用できないため),トイレブースは不要.トイレブースが必要となるのは,3〜4歳児(年少〜年中)以上となる.よって,問題文の記述は誤り.
【解答】×
問題文中に「幼稚園の便所ブースの高さ」というキーワードがあった場合に,「100〜120」という数値を反射的にフォーカスして○か×かを判断してしまう受験生は少なくありません.その癖を本番直前に直して頂くために,出題しました.尚,この問題は,引っ掛け問題ではありません.合格に必要な知識を本当に理解できているかどうかを問うために,幼児の年齢による扱いの違いを聞かれています.本試験もこのように出題されます.にもかかわらず,多くの受験生が前提条件(幼児の年齢)を読み飛ばして回答します.これも,猛勉強してきたにもかかわらず本番で点数を伸ばせなくなる理由の一つです.
 
トイレブースは,幼児の年齢によって扱いが異なります.コチラ. 
※一般的に満3歳のクラスを年少,満4歳のクラスを年中,満5歳のクラスを年長と呼びます. 3歳になると,自分でトイレが出来るようになりますし,「トイレに行きたい」などといった会話も出来ます.

後日,保育所にお子さんを通わせているお母さん受験生から「確かに、今、通っている保育所でもそうなっています!!」と言われました.モノを見たことがあるし,知識として頭にある.それでも,フォーカス・ポイントを見誤ると得点できずに失点します.これが学科試験の怖さです.
 
「問題文が正しいか,誤りか」を考える前に,問題文が設定している状況(類似のケースを含む)をしっかりとイメージした上で解いてください.それだけで合否の命運を大きく変わります.
 
Bさん(上画像)は,フォーカス・ポイントを描き出していますがズレています.
Cさん(下画像)は,フォーカス・ポイントが正確です.
1-G15-C
このような本番得点力に直結する感覚を一発逆転模試を通じて学んでください。
上記の話の対応方法は,「○ ,×での即答」をやめて「思考のプロセス」を丁寧に描き出すこと.それによって,フォーカス・ポイントをズラされた問題(知識としては簡単なのに正答率が低い問題)を得点できるようになりますし,ケアレスミスも少なくなり,結果として「取りこぼし」も減ります.


【まとめ】
本番で点数を稼ぐために肝心なのは,次の2点.

1.知識があれば得点できるとは限らない.
2.頻出問題ほど視点(フォーカス・ポイント)が固定化されてしまい判断を誤りやすい.

一発逆転模試では,試験時間を気にせず,時間をかけて「思考のプロセス」を記録し,その内容をじっくり検証しましょう.それによって,次の効果を得れます.

1.出題者の狙いに対し,的確にフォーカスできる視点が養える.
2.フォーカス・ポイントのズレによるケアレスミスが減る.

それを最終確認できることが一発逆転模試の価値です.



ura410 at 06:48│ 一問一答 | 勉強法