2018年01月04日

【実務】同業者ネットワークこそが武器になる_その3

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前回からの続きです.僕が同業者ネットワークの価値が高まると考えるようになった理由は二つ.
一つは,今後,益々,建築業界は深刻な人材不足に陥っていくからです.そもそも,大学の建築学科で学んでいる学生たちが建築業界への就職を希望しない時代だ.理由は,コチラ(千葉県建築士会の会報へ掲載).

実際に,大学で建築キャリアデザイン等の講義を行っていると,そういった学生感覚にも納得できる.建築士受験者数も10年前と比べて半減した.

そんな状況だからこそ,同業者ネットワークには価値が生まれるのだ.




ツナグプロジェクト1124同業者ネットワークの価値が高まるもう一つの理由は,どんなに付加価値の高い仕事であっても,ノウハウ化されてしまえば,その価値は失われてしまうからだ.付加価値の高い仕事を生み出したいのであれば,常に,ノウハウ化されてない仕事に時代に先駆けて挑戦し続けるしかない.その時,同業者ネットワークの活用が必要不可欠となる.

建築士一人や,一社だけでは,従来の稼ぎ方,働き方の枠を超えることなんて出来ない.建築設計事務所という同じカテゴリーであっても,それぞの事務所の得意分野領域は大きく異なる.

例えば,僕の事務所の場合,住宅の設計は行わない.依頼があった場合は,ウラ指導卒業生たちを紹介している.代りに,鉄骨造の倉庫等の設計を得意としている.僕の事務所の役員の一人は,構造設計一級建築士であるため,意匠と構造とを同時進行で計画しながら,コスト・マネジメントできるからだ.それには,鉄骨造の倉庫の設計が最も効果的だ.年末にも1,000崢度の倉庫(一部,オフィス)の設計・監理契約を締結した.この物件の意匠図面の作成には,ウラ指導卒業生の中野さんにご協力頂く.中野さんは,合格物語で学科試験に合格した.以前,学科試験の上手な合格法について発表して頂いたこともある.著書「合格者たちの勉強法(学芸出版社)」にも掲載している↑の画像のモデルが中野さんだ.中野さんの発表してくれたものだった.今,想えば懐かしい.

ぶっちゃけ,構造設計協力者や設備設計協力者の確保と同様に,意匠設計協力者の確保も難しい時代だ.そこで,千葉県建築士会では,ツナグ・プロジェクト(コチラ)を開始した.

このプロジェクトでは,仕事が欲しい建築士なり,事務所が登録するのではなく,外注を依頼したい設計者なり,施工者を探している企業が,希望する外注内容を登録し,本会会員であれば,その内容を自由に閲覧できるようにする.

このプロジェクトについても,今月(二級・木造),来月(一級)に予定されている建築士免許交付式(千葉県)にて,僕の講演の中で紹介します.

会社の在り方も変わる.今後は,個人事業主の集合体を必要に応じてメンバーを入れ替えながら形成していくような働き方になるだろう.建築士として,わずらわしい人間関係に悩まされる時代は終わりを告げようとしているのだ.後進たちのためにも,そういった建築業界に変えていかねばならない.



ura410 at 07:42│ │個人日記