2018年05月21日

【夢】「集客力」と「商品開発力」その4

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前回
からの続きです.池田シェフは,レストランで提供する料理の食材を直接,農家や漁師へ買い付けにいくそうです.戦闘力の高い農家や漁師だと,単に,食材を売買するだけでなく,「これは,焼きではなく,蒸した方がうま味を引き出せるよ」と言ったアドバイスを頂けるそうだ.これって,農家や漁師がエンドユーザーとなるレストランの利用客の満足度を見すえて,池田シェフに食材を提供している証拠でもある.

そこには,役割分担や立場という垣根を超えた「生み出すべき価値の共有」がある.

池田シェフに「地域ぐるみで体験型コンテンツを開発してみたいんです」と僕が相談した際,池田シェフは「荘司さん,それだったら,本気で体験型コンテンツを提供したいと考える生産者なり,経営者とだけでチームを組んだ方がいい.それせねば,開発すべき価値を共有できません」とアドバイスしてくれました.

この話は建築にも通ずるものがある.この国のように,社会の縮退化や価値観の多様化が始まる成熟社会においては,単に建て主の要望通りに建築しているようでは建築士としての未来はない.そのままでは,受注型産業構造(建て主の言いなりとなる奴隷商売)から脱却できないのだ.建築という仕事を価値創造型産業構造に再構築せねばならない.

そのためには,建築の先にある「価値を共有」しようとするスタンスが必要だ.こういった話を11月17日(土)にキュステ(千葉県勝浦市)で開催する建築交流会にて,この地域の生産者や経営者たちを招いて,市民の皆さんと共に本気で議論します.先日,千葉県いすみ市にて,その前哨戦となる勉強会を開催したところ(コチラ),県内の建築士はもちろん,地域の生産者,経営者,県議,市議,行政職員が集まり,大盛況に終わりました.こういった動きを地域そのものが求めていることを実感しています.