2018年10月05日

【製図】制限時間内に合格プランをまとめるコツ_その3

前回からの続きです.後半戦一発逆転模試(受付終了済)はたった一週間で全答案の添削を完了せねばならないため,毎年,200名に限定させて頂いてます.全ての答案に僕自身が目を通すため,200案の添削が限界だからです.

しかしながら,今年は300名のお申込を頂き.結果,締切前に提出された答案は約250案.それをたった一週間で添削完了するには,最初の2日間で採点基準を決めねばなりません.その後の5日間で一気に全答案を採点します.200案あれば,十分に答案の全体傾向がつかめます.

本番で合格答案とみなされるのは全体の4割であるため,200案だと80案を合格答案(ランク1)とせねばなりません.これが非常に難しい.採点をゆるくしてしまうとなんでもかんでも合格答案となってしまい採点にならない.軽く4割を超えてしまう.逆に,採点が厳しいと合格答案が4割に満たない.




おそらく本試験では製図受験生全体の4割の合格答案を捻出するために,減点対象とするミスの種類を減らしたり(その場合,例年は致命傷となるミスがあっても減点ナシ),または,致命的なミス(土俵落ちレベルのミス)であっても減点度合いを低くして4割の合格者数を確保しているものと考えます.

本番でミスをしない受験生なんておりません.犠牲系の発動を含め,何らかの不合格リスクを背負ったまま,戦々恐々として合格発表日を迎えます.そして,合格という瞬間を体験する.これは,全ての製図試験合格者が通ってきた道でしょう.

致命的なミスがったあったのに,合格できている理由は,上記の合格者数調整にあります.抱えている致命的なミスが減点対象から外されたり,減点度合が低くなったため合格できたのです.


ただし,何が減点対象から外れるかは採点してみなければ誰にもわかりません.毎年,変動もします.特に47都道府県の合格者数調整が厄介なのでしょう.そのように考えると,採点する側にとって4割の合格者の採点基準をつくる作業は想像を絶するほど過酷な作業です.

採点基準を決めて,全答案を採点してみる.その結果,合格答案が4割に満たなければ,採点基準を緩くして,再度,採点し,土俵落ち答案を減らし,敗者復活させる.その中から合格答案を生み出す.それを繰り返しながら,4割の合格答案を捻出し,かつ,47都道府県別の合格者バランスのよい採点基準をつくり出す.敗者復活答案のうち,合格答案とみなされなかった答案がランク2と評価される.

ということは,特定の資格学校の受講生が有利となるような採点にはならない.なぜなら,合格者の偏りを生み出す原因となってしまうからだ.全国に教室を持つ資格学校は存在しない.教室のない地域の受験生も合格者とみなせるような採点基準にならざるを得ないのだ.また,採点は絶対評価(全国統一基準)で行われると試験制度改革時に公表されてもいる.

また,制限時間内に答案を完成できない本試験課題は100%,出題されない.難し過ぎたら,未完成の割合が増えてしまい,そもそも4割の合格者を捻出しづらくなってしまう.なので,未完成者が全体の10%程度にとどまるレベルの課題が出題される.当然,資格学校が存在しない地域の受験生も解ける内容でないとその後の地域別合格者の調整が難航する.だから,完全独学者であっても,初受験生であっても合格できるような基本的な課題が本番では出題され,彼ら(彼女ら)でも合格できるように採点されています.この話を知った上で,本番に臨んで欲しい.



ura410 at 03:43│ │製図アドバイス