2018年10月09日

【いすみ市】一人ぽっつんの思い出

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生まれ故郷でもある千葉県いすみ市内の小学校からキャリア・デザイン(についての講演を依頼されました.小学校1年生〜6年生までの全校生徒とその保護者の前で話をします.単なる話だと低学年は飽きてしまうだろうから助っ人をお願いした.いすみ市を含む外房地域の自然環境を気に入ってくれて移住してきてくれた画家の古田淑子さん(義姉)だ.古田さんと一緒に,子ども達の表現力(アウトプット力)を高めるためのパフォーマンスを体育館で実演する(いつものようにケンカしながら進めています).昨日の午前中は,義姉のアトリエで幼稚園児たちで実験.テーマは「海」.

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40分程度で完成(上画像).当日は,この2倍ほどのキャンバスを2セット用意し,そこへ学年問わず,表現することが苦手な子ども達が次々に登壇しながら,自由な発想でアウトプットしていくパフォーマンスを実演します.絵や工作が苦手という子ども達にこそアウトプット体験して欲しい.

始めて白いキャンバスの前に立つと何から表現してよいのか分からなくなってしまう子どもは多い.僕もそうだった.大原中学校2年生の時,あれは彫刻の授業だったのだが,そこに何を表現してよいのかわからず,僕だけ一人,取り残された.その時,美術の先生が「どうして,みんなと同じことができないの?」と言われ,心をパリンパリンに砕かれたことがある.困り果てた僕は,なぜか「卍」という記号をスケッチして,「これを掘りたいです」と先生に提案したら,「。(゜▽、゜ 何故,卍?ナチスみたいだからダメ」と却下されて,僕だけ授業中に作品を仕上げられなかった.

あの時,僕は何としてでも教える側に回ってやろうと決めたのかもしれない.カッコつけている訳ではなく,偽善者ぶっている訳でもなく,僕のような体験を後輩たちにはさせたくないと思ったんだ.

最初はその子の状態に応じて,表現方法を誘導するなり,引き出すなり,真似させればいいんだよ.それを繰り返していくことで子ども達は場慣れしていってさ,自分で自由にイメージできるようになるし,表現できるようになるのだから.実際に古田さんがそれを布施小学校で実現している.自分のイメージを浮かべられない子どもはクラスに一人もいないのだ.そんな地域教育を地道に続けていこうと思う.この話は一級建築士の受験指導にも通ずるものがあります.

ura410 at 10:07│ │いすみ市物語