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建築業界に限らず,あらゆる産業において人材不足問題が深刻化している.団塊世代が75歳以上となる,いわゆる「2025年問題」というリスクの脅威ははかり知れない.事実,建築業界の労働生産力が著しく縮退化していることを肌で感じている.特に,千葉県いすみ市のように過疎化が進行する地域では,その傾向が顕著に表れている.現に,今でも建築の仕事の依頼はあるが,職人や建築スタッフを集められず,受注できない状況が起きているのだ.そういった社会背景もあり,若手技術者の育成や,外国人雇用と同時に,障害者雇用にも建築イノベーションの可能性が期待されている.先日,障害者雇用について視察させて頂いた.

千葉県いすみ市に士穂会 ピア宮敷という社会福祉法人がある.施設の紹介動画(YouTube)はコチラ


外房サイクルサポーターズを始め,外房エリアの活性化を一緒に取り組んでいる.そんなピア宮敷の鶴岡さんにブックオフグループの特例子会社であるビーアシスト株式会社(東千葉事務所)さんをご案内頂いた.

目的は知的障害者雇用の現地視察だ.

来訪させて頂き,ビックリした.イメージしていた光景と全く異なる世界だったからだ.自立して働かれている.中には,レジ打ちなどの接客を担当されている方もいた.丁寧にオペレーションを伝えれば,十分に対応できてしまう.また,職場は,愛と純粋さと成長快感に満ちていた.複数のチームに分かれ,それぞれが達成目標を数値化し,その実現に向けて,積極的かつ具体的に取り組まれている.

ここには「稼ぐ力」が宿っている.僕の言う「稼ぐ力」とはお金儲けという意味ではない.他者(顧客)を幸せにする力のことだ.その幸せを他者から望まれていなければ「稼ぐ力」そのものが成立しない.逆に,他者からいくら望まれていても,満足させる幸せを提供できねば「稼ぐ力」は続かない.

そんな「稼ぐ力」を生み出す職場ムードづくりは並大抵のことではない.ぶっちゃけ,多くの一般企業はそれを諦めている.そんな中で,こういった職場環境を地道に育んできたブックオフさんに心から敬意を表したい.ここまでの環境を形成するには,苦労の連続であったことであろう.

今回の職場見学で一気にブックオフ ファンになった.今後,僕が購入する書籍や家電,子ども達へのオモチャは,極力,リユース品をブックオフさんで購入させて頂きます.百聞は一見にしかず.特に,千葉県内の企業経営者の皆さんは,是非,一度,ビーアシスト株式会社さんを見学してください.自分の会社の職場環境づくりの参考にもなります.起業したばかり頃,理想として夢に描いた世界を体験できるのだから.希望される場合は,僕(荘司)まで連絡してください.
yesubu@yahoo.co.jp