2019年05月22日

【教育】ウラ指導が「稼ぐチカラ」を生み出せた理由_その3

前回からの続きです.
教育的ウラ指導(以下,ウラ指導)という活動を通じて,僕は強力な建築ネットワーク(人脈)を手に入れることができた.そのネットワークは日本全国,建築業界のあらゆる専門分野にまたがっている.メンバーの属性は,日本を代表する大手設計事務所から,スーパーゼネコン,メーカー,コンサル,建築行政,大学などの教育機関,大工をはじめとする職人集団と多岐に渡るため,いかなる建築的問題であってもその解決に向けた最短ルートを「見える化」できるようになったのだ.これもウラ指導が生み出した問題解決力であり,稼ぐチカラだ.
この時,僕は,「ツナグ仕事」が「稼ぐチカラ」へと変わる瞬間を体験している.


一方で,建築業界における現状の問題解決は,ぶっちゃけ,ムリ,ムダ,ムラだらけだ(具体的に言うとコチラのイメージ).無意味なコストで溢れている(実際,他の業界もそうなんだろうなぁ).それが建築人たちの業務報酬の低さの原因ではないだろうか.ようは,問題解決力の強度や密度が薄まってしまうから報酬が低いのだ.なので,僕が建築相談を受ける時は,クライアントがどういった(建築的)問題解決力を必要としているのかを整理し,問題解決に向けた入口と出口を明確化する.その上で,適切な設計者なり,施工者なりをウラ指導ネットワークの中から選出する.そうすれば,ムダな手間やコストの発生を防げるのだ.その分,設計者や施工者への報酬の適正化も図れる.深刻化する建築業界の人材不足を解消するためにも,問題解決力のある建築人が適正に稼げる業界に変えていかねばならない.



また,特殊な問題解決を実践した場合,その建築ノウハウを後日,公開している.無論,プロジェクトが始まる前に,その旨をクライアントを始め,設計者,施工者,コンサル等にご了承頂いた上での話だ.それらの関係者にとって,プロジェクト完了後にノウハウが公開されるということは,自社の問題解決力のPRにもなるため,その分,本気で問題解決に取り組んでもらえるメリットもある.

どれほど実績のある企業に問題解決を依頼した所で,そのプロジェクト担当者の戦闘力やモチベーションが低ければ問題解決力は弱まり,その分,ムダなコストがかさんでいくだけだ.


建築業界に限らず,今後,あらゆる分野の問題解決力が嫌が応でも,次々に「見える化」されていく.その流れを利用して,建築学生たちには,学校での建築教育とは別に,より実践的な問題解決力を身に着けられる「場」を提供していきたい.そのために,今,企画しているのが,建築士会による学生部会の設立だ.6月8日(土)には,新宿でコチラの温熱デザインの体験ツアーを開催する.

参加した学生たちには,次は企画側へ回って欲しい.建築図面や設備図面の読み取り方,事業計画などお金のデザイン力,建築工事費のコスト マネジメント等といった問題解決力を建築学生たち自身で企画し,在学中に身に着けてしまって欲しいのだ.それを全国の建築士会なり,地域の建築系企業がバックアップしていく.目指すは,初任給が50万という新卒設計者の輩出だ.そんな未来こそが,大学4年生の時の僕が夢見た輝かしい建築業界の姿なのだ.



ura410 at 05:48│ │建築教育