前回からの続きです.「東大寺南大門」についは,平成12年,22年の一級建築士「学科」試験に出題されています.
【計画科目/問題コード12254】
東大寺南大門とは,天竺様(大仏様)建築の建築様式である.
【解説】
「東大寺南大門(1199年鎌倉時代,奈良市,大仏様(天竺様),寺院)」は,肘木を柱の側面に差し込んだ「挿肘木」を特徴とする「大仏様(天竺様)」建築である.5間3戸の二重門(2階建ての門のことで最も格式が高いとされる/コチラ)で,入母屋造りである.大仏様の登場によって,この南大門のような巨大な建物を建築できるようになった.
【解答】〇
【計画科目/問題コード22022】
「天竺様(大仏様)」の特徴として,組物は,柱頭だけでなく柱間にも並び,組物間の空きが小さいことから詰組みと呼ばれている.
【解説】
鎌倉時代には,「大仏様(天竺様)」と,「禅宗様(唐様)」という2種類の新様式が中国から伝わる.詳しくはコチラ.
「大仏様(天竺様)」建築は,肘木を柱の側面に差し込んだ「挿肘木(大仏様組物)」が特徴で,柱と柱を貫などの横架材でつなぎ,大架構を可能した様式である.問題文の「詰組み(つめぐみ)」は,禅宗様(唐様)の特徴とされている.
「大仏様(天竺様)」建築は,肘木を柱の側面に差し込んだ「挿肘木(大仏様組物)」が特徴で,柱と柱を貫などの横架材でつなぎ,大架構を可能した様式である.問題文の「詰組み(つめぐみ)」は,禅宗様(唐様)の特徴とされている.
【解答】×
続く
続く