aamall

2008年06月08日

新聞の投書欄より

 高知新聞の「声ひろば」欄は,読者の投書を紹介している.身辺の小さな感動から国際情勢まで,人々のさまざまな思いが掲載されている.特に地方行政に関する投稿は,県民が政治に直接発言できる場として機能していて面白い.地方紙ならではの言論の場として活況を呈している.
 この「声ひろば」欄で新堀川関係の投書を見たので,遅ればせながら紹介する.

 まず5月27日.53歳の男性からの投書.「歴史を大切にまちづくりを」と題して,次のように述べている(全文ではなく,文章の一部を抜粋して紹介します).
- いま新堀川をふさぐ格好で、大きな道路が南北に突き抜けようとしているが、この地の持つ風情が失われるようで、残念な気持ちにかられる。ここは、革新的な気質や風土がはぐくんだ、全国に発信できる、いわば「維新の地域(まち)」ではないだろうか。
- この川のもつ癒やしと、自由で強靭なパワーがわき立つ源を、ありふれた構造物でふたをしてしまっては、なんとも口惜しいではないか。その土地ならではの歴史や文化を大切にした、独自性のあるまちづくりを望みたい。

 翌日,5月28日には77歳の女性からの投書.タイトルは「急転回する現代,行政は柔軟性を」
- 五月二十一日付本紙の、新堀川を覆って四車線道路を造るため水生植物コアマモの移植作業をしている――という記事と写真を見て「この工事は高知駅周辺都市整備に必要である」という県都市計画課の変わらぬ姿勢にがっかりした。
- 時代は変わった。急転回する現代、行政は柔軟性がなければならない。江戸時代の町民が残した貴重な水辺の遺産である、新堀川を埋めて四車線道路を造れば、浦戸湾埋め立て事業のように後世の県民に批判されるであろう。

 また6月2日には,62歳の男性が「本物の環境都市へ,県は行動おこして」と,次のように訴えている.
- 高知市はこのほど「環境モデル都市」の公募に対して名乗りをあげました。自動車利用の低減に本腰をいれるのであれば大いに歓迎します。
- 折しも国交省は白書で都心部への車流入を抑制する迂回型社会の実現へふみだしています。なのに県と市はいまだに昔の過大需要予測に基づく道路計画に固執したままのようです。
- 今回の提案を機に、県は過去の“勇み足”を整理して、本物の環境都市創造にむけて行動をおこしてほしい・・・

 これらの投稿者の経歴を知らないが,しかし文章から察するに,どの投稿者も小さい頃からこの土地に親しんで来た人たちのようだ.そういう人たちが,時代と逆行する無理な都市計画を知り,この町の未来を心配して声をあげているのだろう.

uradowan at 18:50 │Comments(0)TrackBack(5)この記事をクリップ!

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. エコロジーとエコノミー  [ へなちょこ自然保護 ]   2008年06月11日 09:55
 NHKが狂っている.明けても暮れても自社と政府の宣伝ばかり.もはやマスコミとしての役割を放棄しているとしか見えない.  そのNHKが,今年は年始からCO2削減を熱心に宣伝し始めた.CO2削減は,もちろん悪いことではないし,必要なことである.しかし,それは20年前から言...
2. TERRAと戦う日米政府(`Д´#)  [ コミュニスタ紅星の幡多荘草紙 ]   2008年06月18日 00:24
洞爺湖サミットが近づいてきたからでもないだろうが、最近雑誌や新聞、TVなどで地球温暖化問題について取り上げられる機会が急に増えてきたよ...
3. ああNHK  [ 高知に自然史博物館を ]   2008年06月24日 10:06
 いまサッカーが面白い. Jリーグやオリンピックの話ではありません.面白いのはEuro2008.目のさめるような数々のスーパープレイ.いよいよ準決勝. もっと面白いのは,Euro2008をNHKが全く報道しないこと.理由は放映権をもっていないからでしょう.このあたりNHKは...
4. 夜の海の散歩開始  [ リーフチェッカー’さめ’の日記 ]   2008年06月26日 12:26
泡瀬干潟のヒメマツミドリイシ(サンゴの仲間)の群落の産卵シーズンがやってきました。産卵日の予想は非常に難しいです。沖縄島(沖縄本島)周辺のミドリイシ類は大体5月6月の満月大潮の前後の夜と決まっているのですが、どの夜に産むかは毎晩見張っていないとわかりませ
 今年5月1日にオープンした「はりまや橋観光バスターミナル」。完成前から疑問視さ

コメントする

名前
URL
 
  絵文字