aamall

2010年11月05日

日本の司法: 記者クラブの腐敗

 You Tube のとある画像にあった日本語字幕を紹介しています.今回はその第5回.
 画像は「Zone Interdite」というフランスのテレビ番組(写真)ですが,映像の登場人物がしゃべるフランス語と,この日本語字幕とは全く関係がありません.あくまで字幕のほうの紹介ですので,誤解なきよう.

zone-interdite
 その字幕が語るストーリーは:
 日本の検察の現状は被疑者の人権侵害に結びつき易いこと,その理由として,

- 法的枠組み,
- 法曹界の構造,
- マスコミ,
- 外圧,

の4つがあること.

 今回はその第3番目.マスコミの問題です.
 日本のマスコミが,なぜマス「ゴミ」なのか,その理由の一端が解説されています.なぜ「一端」かというと,さらに大きな問題を「晴耕雨読」さん
http://sun.ap.teacup.com/souun/3591.html
が指摘しているからです.

 映像の中でメリッサさんが話すとき表示される字幕を M で,ベルナールさんのときの字幕を B で表すことにします.



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B:
 3つ目の問題は,これも闇の深い問題ですが,マスコミの問題です.
 日本には記者クラブというクラブがあり,政府の取材は通常,記者クラブが独占的に行っています.記者クラブは,欧米諸国にあるプレスクラブのような交流を目的としたクラブとは異なり,非常に排他的な組織で,大手メディア以外のフリーの記者などは基本的に入会できません.
 日本のメディアにはこの既得権のために,競争原理がはたらかず,大手メディアは政府の事実上の宣伝部門と化しています.日本のメディアが政策論をいっさい報道せず,政局だけをおもしろおかしく報道しているのは,このためです.

B:
 検察取材を担当する司法記者クラブの場合,この問題はさらに深刻です.日本の新聞が最も恐れるのは,「特落ち」といって,他社が報道している特ダネを自社だけ逃すことです.これは記者や編集部にとっては死活問題です.
 検察はこれをよく知っていて,自分たちが伝えたい通りにマスコミが伝えないときや,自分たちに不利な情報が流れると,情報をわざとそのメディアの記者に伝えなかったりするなどの嫌がらせを行い,メディア全体をコントロールしているのです.
 最近では,検察に批判的な,非常に人気が高かった政治番組「サンデープロジェクト」という番組が,検察から嫌がらせを受けた親会社・朝日新聞からの圧力によって,終了に追い込まれるということもありました.

B:
 検察は,メディアから守られるなか,被疑者を起訴する前に一方的に被疑者に不利な情報を流し続け,全国ネットを使って悪者のイメージを作り上げます.これは日本では本当にひどい人権問題です.推定無罪という民主主義の原則は,全く無視なのです.メディアは,情報源を語りませんので,被疑者は言葉の暴力を受け続けるほかないのです.

B:
 日本ではメディアは本来果たすべき権力をチェックする役割を果たしていないということですね.メディアは,戦前の反省をしたはずだったのに,戦後も全くかわっていないのが実情です.本来であれば,メディアと一体になった裁判前の社会的抹殺が横行するのであれば,民衆にとっては「バスチーユ監獄襲撃」だけが残された最後の手段だと言えそうですが,どういうわけか日本人は全く気付いていないようです.

B:
 もう1つ,メディアが悪いのは,一行政機関である検察や特捜に対して,司法としてのイメージを作り上げ,本来,国会はメディアからチェックを受けるべきものを,タブーとして世論を操作していることです.行政機関である以上,政治的であることは排除できません.こんな当たり前のことが日本では通らず,検察や特捜は正義の執行者として祭り上げられているのです.

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 この続きはまた今度.

uradowan at 17:55│Comments(0)TrackBack(0)

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