舞監@日誌 since 2005

大阪在住、舞台監督・CQ塚本修(ツカモトオサム)の日記です。 観劇の感想や舞台用語の解説、たまに日々の出来事や劇団ガンダム情報も書いてます。 コメント・トラックバックは承認制ですので、すぐには反映されません。非公開希望の方はその旨お書き添え下さい。返信用アドレスも基本的には非公開にいたします。

2005年07月

観客のこと。

桜井ジャズダンススタジオ本番日。
久しぶりに観客の暴動が起こるかと思った。
すでに大半の座席が予約席の会場は5時半からの本番を観るために、昼の12時から座り込みをする客が現れた。
受付が始まる頃にはチケットを求めて集まった客がごった返し、誰が先から待っていた客かの区別がつかない。
後から来た客に先にチケットを売るのか!?と、ひと悶着。
そして開場時刻。
整理券を用意しなかったため、当日客が自分の座席を確保しようと、ホールの入り口は黒山の人だかり。
「早よから来とるのに、何でちゃんと並ばせへんのや!?」
大声で怒鳴る客。
しかし照明の手直しが間に合わず、5分ほど開場時間を押すことになった。
ところが受付が舞監の指示を待たずに勝手に開場。
すんでのところで客席入口で押し寄せる観客をせき止め、座席口のドアを閉めようとすると、「また待たすんかー!!?」と、罵声を浴びせられる舞台監督。
丁重に理由を説明し、謝罪の言葉を述べるも、中学生の女の子にメンチを切られる。
取り急ぎ緞帳を降ろし、BGMを流して開場。
「階段席になっております、お気をつけ下さい。」との注意も聴かず、我先にと他人を押しのけてなだれ込む観客。
自由席の上にハンカチやカバンやチラシやパンフレットを瞬時に並べ、大量に客席をキープする大人。
非常に浅ましい。
悲しくなる。
事故にも繋がりかねない。
遅れて入った客から文句が飛ぶ。
入場料を払えば何をしても良い訳ではない。
観客には観客のマナーがある。
つい先日の金蘭会や工芸高校でキャパオーバーのため客席から溢れギュウギュウ詰めで座らされ、さらに開演時間も15分以上遅くなり、それでも文句言わず最後まで熱い眼差しで舞台を見つめ続けてくれた観客が懐かしい。
愛しい小劇場の観客の皆様、あなた方は本当に素晴らしい。
そして我々裏方をはじめ、舞台に立つ表現者は、こんなにも素晴らしい観客の前でプレイ出来ることの幸せを真に感謝しなければならない。
何てことを今日、柄にもなく久々に思った。
ちと説教くさくなって悪かったよ。
ごめんゴメン。

桜井ジャズダンススタジオ

050730_0540~0001.jpg『I Believe』
演出/桜井恵美子
@SAYAKA HALL
7/31(日)17:30〜

桜井ジャズダンススタジオの発表会。
リハーサルの時に人数がかなり多いので、今日パンフレットを貰って数えてみたら、200人以上いた!
桜井先生は24年前に1人でスタジオを始めた年齢不詳の方で、娘二人がすでにインストラクターを務める年齢を考えると、実年齢からは想像もつかない若さに感じる。
今やインストラクター7名を抱える大所帯。
カーテンコールだけで15分は必要だ。
本日は仕込み日。
明日のドタバタは想像するに易く、奮闘の一日になることは必至。
もうやるしかない!

※画像はフライヤー。
さすがに出演者の名前は膨大で載せられない。
広い客席もほぼ完売とか。

HPF私的総括

総括とは少々大袈裟だが、明日から現場のためHPFの観劇は本日(すでに昨日)まで。
今年は20校の内、17校を見せて頂いた。
新体制になってから各演劇部の進歩は目覚ましいモノがある。
ひとえにサポートスタッフの導入が大きいが、やはり部員たちの意識が向上した現れかと思われる。
問題はやはり構築した技術力を如何に維持するかと言うことである。
毎年講評でも述べているが、教えたことを忘れず、次世代に如何に伝えて行くかである。
昨年注意したことが、翌年クリアされていると講評した方も嬉しい。
役者や演出だけでなく、音響や照明、衣装・小道具まで、全てが表現者であることを自覚できるなら、自ずと作品のレベルは上がるモノである。
我々は講評を通して、高校演劇の今を観ると共に、来年の、再来年の成長を楽しみにしているのだ。
来年度の話しをするのは時期早々だが懸案として、参加校の演出サポートをしてはどうだろうか?
OB・OGがコーチに付いてくれると助かるが、わずか2〜3日だけでもアマチュアの演出なり舞台監督がアドバイスすることで、作品のレベルはかなり上がる筈である。
また講評サポーターも各劇場毎に置くべきかと考える。
各校の劇場の使い方の違いや、その劇場ゆえのアドバイスが出来れば次世代にも役立つ。
現体制では日程や時間的な制約もあり、全ての会場を廻ることは難しくサポーターの負担も大きい。
好き勝手書いて申し訳ないが、単に高校生に表現の場を提供するだけではなく、確実に一歩ずつ前進するフェスティバルになれば良いと切に願う。

堺市立商業高校

『高校演劇の作り方〜または夢見る者たちの逆襲〜』
作/玉村徹
演出/宮岡真吾
@ウイングフィールド

この作品も過去のHPFで数回行われた、出演者7名の手頃な脚本である。
ストーリーも面白く、音響や照明変化もうるさ過ぎずあり、適度な暗転回数、舞台装置も必要、とバランスの大変良い脚本なのだ。
逆にこの脚本を選んだ演劇部の弱点もモロに出てしまう。
その意味でも大変興味深い。
舞台は新入生の数をどうしても確保したい演劇部の部室。
少なからずテキストレジしているが、どうせなら男子部員は女子に変更し、暗転の際の非常灯の件もウイング用に書き換えた方が良い。
この作品に限っては音楽も非常にクサくて良い。
ベタな音楽の方が観客を乗せやすい。
またドアのノック音をSEで使うなら、ドアの開閉音も使った方が良い。
また余裕があるならドアが上手寄りにあるので上手のスピーカーからノック音を出すのが良い。
照明はベタなプランで良い。
あとはキッカケだけ。続きを読む

扇町高校

『郵便配達夫の恋』
作/砂本量・真柴あずき
演出/河野良幸
@シアトリカル應典院

扇町高校の演劇をひとことで表すなら『丁寧』と言う言葉がよく似合う。
パンフレットを見るだけでも、その丁寧さは伝わる。
読みやすく実に親切な作りになっている。
そしてまた大道具にもその丁寧さは表れている。
舞台奥に一面の青空のパネル。
下手の四畳半の和室には縁側があり、座卓が置かれている。
さらに下手に続く廊下。
上手には木製の白い机と椅子、ベンチ。
これら全ては在り物ではなく、自作の大道具である。
しかも作りは尋常ではなくプロ顔負けに良く出来ている。
元より美術プラン自体ずば抜けて良い。
惜しむらくは配色が悪い。
美し過ぎるのだ。
舞台は主人公の親元で小さな島の一軒家なのだ。
よって音響はSEに波音を使用しているが、やはり蝉の鳴き声が欲しい。
季節は夏なのだ。
移動の関係で70分観劇ののちウイングに行かねばならなかった。
結末が気になる。続きを読む

金蘭会高校

『人魚伝説-KINRAN'05-』
作/鄭義信
演出/下島りえ・寺農沙希
@精華小劇場

濃厚で複雑な人間ドラマに金蘭会が臨む。
装置は奥に堤防、中央に堤防に登る階段があり、さらに奥のホリゾントは河となる。
上手にバラック小屋、奥から屋上にも登れる。
下手の山台はさらに高く、舞台からも階段で登り降りできる。
下手張り出しにベンチが置かれ、別空間を作っている。
全体に古びた汚しが施され、雰囲気を盛り上げている。
人間のしがらみや悲哀、絶望や憤り、そして家族愛を、わずか十代の少女たちが2時間強を演じきる。
得てして若者が演ると嘘くさくなる脚本だが、何故にこの少女たちのセリフが心に響くのだろう。
演技に嘘がないからだ。
また金蘭会は群集を扱うのが上手い。
冒頭から劇中に引きずり込まれる。
素晴らしい完成度。
完璧なスタッフワーク。
しばらく座席から立てなかった。続きを読む

ACGUY

050728_1540~0001.jpg携帯用のブログを解約したら見られなくなりました。
全て削除されたようです。
当たり前と言えば当たり前ですが、少々ムカつきます。
そんな訳で『アッガイ』を買いました。
これより先は劇団ガンダムの諸兄しか読めません。
MSM-04 ACGUY
これは良いモノです。
新発売のMG(マスターグレード)アッガイは何と体育座りが出来ますぜ!
しかも赤鼻だけでなく、カツ・レツ・キッカの超ミニフィギュア付き。
つまり例のあのシーンを再現出来るのだよ。
どうやら私は水陸両用MSがかなり好きなようだ。
MGのズゴックもゴッグも持ってる。
残るはゾックの発売が待たれるところだが、HGUCにもノミネートされてないゾックがMGで発売されることはまず予想できない。
しかしジオン軍水陸両用MS4種の内、1種類だけ発売されないのも如何なものか?
特に変形やギミックも無く、面白味もなく不細工で前後の区別すらないゾックが、いつか脚光を浴びMGとして燦然と登場する日を心待ちにする私である。
ジーク!

※そんなアッガイのパッケージ。
思えばアッガイもHGUCで出てないではないか!
これはMGゾック、あるかも?

プール学院高校

『リミット』
作/野間弓加
@ウイングフィールド

同校演劇部OG作品。
凄まじく良い。
構成をいじるとさらに良くなる。
女教師と女生徒二人の三人芝居。
冒頭、三人それぞれの事情が三カ所のサスで描かれるが、この部分は敢えてカットして劇中の会話に差し込み、ワンシチュエーション劇にすればなお良い。
舞台は明日文化祭を迎える高校の1教室。
黒板と簡単に飾られた教室内。
この作品に関しては照明や音響はほぼ不要。
照明は劇中の回想シーンとラストシーンだけ変化すれば良い。
音楽もラストシーン以外は不要。
思い切ってラストシーンも音照変化なしでも良いかも知れない。
それくらい作品の完成度は高く、シンプルに淡々と観たい。
最後まで三人の登場人物がお互いを相容れない脚本の姿勢が見事。続きを読む

野崎高校

『ANOTHER〜瞳に映る未来〜』
作・演出/上田隼輝
@大阪アニメーション専門学校

書き下ろしのミュージカルである。
脚本上の設定やストーリーには無理が多い。
いつかの時代のどこかの国、城や貴族が存在し、剣も銃も在る。
それぞれの登場人物は上手く描かれている。
舞台は奥に二重舞台があり、中央から階段で登り降りが出来る。
バックの大黒には西欧風の建物の切り抜きが張られている。
美術は頑張って作っている。
照明は可もなく不可もない。
ありあわせの照明を適当に利用している。
もう少し独創的が欲しい。
音響は総じて音量が大きすぎる。
スピーカーに近い客席でレベルチェックをすること。
ミュージカルなのだがダンスがちとしょぼい。
歌は頑張っているが、歌のシーンが独立しすぎなのでイントロや間奏を芝居に絡めたり、セリフを散りばめると良い。続きを読む

サイクロン

050727_2357~0001.jpgHPFの最中に趣味の話しもどうかと思うが、バンダイからS.I.C.匠魂VOL.6が発売されまして、待望のサイクロンが出ました。
これがシブい!
リペイントのシルバーバージョンがまたイカす!
旧サイクロン号にこだわり、50種類以上集めておりますが、竹谷隆之の造形は凄まじく良い。
先日、上新庄にあるガンダムバー『G』が閉店したが、仮面ライダーショップ『R』として改装するとか、しないとか?
来年1月か2月に劇団ガンダム第2回公演をするのだが、その中で劇団仮面ライダー・プレ公演が決定しました。
そんな訳で楽しみに待つように。
待たなくても良いが。

※画像は匠魂のサイクロン。
ノーマルとシルバー。
劇団仮面ライダーに参加希望者はコメントから書き込みして下され。

南高校

『Aangel Tear〜人形の見る夢〜』
作/緋村カズキ
演出/山本蛍
@ウイングフィールド

数年前のHPFで観た作品の再演である。
この物語は舞台セットの配置をよく考えれば、転換なしで上演出来る筈である。
場面も特に変える必要はない。
舞台は人形師の自宅工房室内。
バックは室内ぽくホリゾントを使用している。
転換は明転処理(ブルー場転換)で、転換の間を独白で埋めている。
基本的に転換中は音楽を入れた方が良い。
明転で板付きの間が長いので、ラストはセリフを吐きながらそれぞれの定位置に歩いて行けば良い。
さらに印象的なラストシーンになった筈だ。

追記
小道具を疎かにしてはいけない。
劇場の制約上、使用できないモノは別として、揃えられる物は揃えるべきである。
マイム処理は悪い訳ではないが、具体的に在る物と無い物を混在させてはいけないし、混乱を招くのみである。
小道具が無いと言う演出的意味を持つことを理解しなければならない。続きを読む

追手門学院高校

『赤鬼05』
作/野田秀樹
演出/山崎麻子・福谷智子
@精華小劇場

もちろん悪くはない。
舞台美術・照明・音響、どのスタッフワークを取っても今年度HPFの最高のスタッフワークである。
なのにである。
毎年卒業と新入学が繰り返す高校演劇にあっても、追手門は枠の外にあるものと思っていた。
いつも冒頭に見せる大人数の見せ場がない。
大人数の役者を小気味よく捌くのが追手門の持ち味ではなかったか?
舞台は奥二重舞台でT字型に張り出し舞台を作っている。
舞台は全て真っ白。
加えて全間口のホリゾントが白さを強調する。
照明は美しい。
追手門はホリゾントの使い方が上手い。
舞台も白いので明かりが良く映える。
そしてラストに取っておきの照明プランを持って来る、筈じゃないの?
いつもと何か違うのだ。
ラストは冒頭と同じ照明で終わる。
愛と尊厳と絶望のドラマをまた初めから繰り返すが如く。
良くも悪くも王道の芝居であった。続きを読む
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