舞監@日誌 since 2005

大阪在住、舞台監督・CQ塚本修(ツカモトオサム)の日記です。 観劇の感想や舞台用語の解説、たまに日々の出来事や劇団ガンダム情報も書いてます。 コメント・トラックバックは承認制ですので、すぐには反映されません。非公開希望の方はその旨お書き添え下さい。返信用アドレスも基本的には非公開にいたします。

2006年01月

【舞】『幽閉』楽日

e40497e8.JPG観客の反応はやはり様々だ。
しかし決して否定的なモノではない。
アンケートから抜粋すると、『よく練られた美意識の視覚化』とか『2時間がメロディーのように過ぎた』『オーケストラのクラシックを聞いてるよう』など、絶賛の声も多い。
ステキな形容をして頂いたアンケートを読むと、我々スタッフも幸せな気持ちになる。
ありがとう。
きっとSOTOWA-スタイルは止まることなく進化し続ける。
それは外輪くんが良い意味で非常に飽き性で、常に新しいことに目を向けているからであり、発案したアイデアを試演しなければ気が済まないガキ大将だからだ。
次はどんなアイデアを持って来るのか、出演者もスタッフも楽しみにしている。
もちろん観客も。
しかしそれを最も楽しみにしているのは、きっと外輪氏本人に違いない。
演劇に邪道はない。
もちろん王道を極めることは重要であり大変困難である。
しかし王道を逸脱したアプローチも無限にある。
だが独自のスタイルを開墾し、進化させ、完成させる作業は容易ではない。
それらは限りなく独創性を追求する者によって、初めて成し遂げられる空前絶後の作品となる。
演劇の持つ無限の可能性への挑戦は果てしなく続く。

※画像は舞台の下手に作られた9尺×9尺の光る二重舞台。
踊るは後藤七重(W'IRE)。
二重の上の七重。

【舞】SOTOWA-スタイル初日

7b52a88a.JPGいつもより長い場当たりが続く。
半分近くのシーンで映像を使用しているので、照明と映像の明るさのバランスが難しい。
映像は2台のPCとプロジェクターにより字幕とイメージ画像が同時に映し出される。
いかに照明が美しくとも、明る過ぎて映像が薄らぐといけない。
映像を強調しすぎて舞台の役者が見えなくてもいけない。
バランスの調整に時間がかかる。
前回に引き続き、今後の外輪作品を示唆する出来上がりになっている。
SOTOWA-スタイルVer.2と命名しておく。
やがて完成するであろうVer.2であるが、照明の使い方が面白い。
字幕との兼ね合いもあるが、役者不在のスペースを採光し、プレイヤー自体には全く明かりを当てないで間接照明だけでシーンを作る。
直接役者に明かりを当てる場合も、ワザと後側つまり舞台奥側半分だけに明かりを投光し、前半身シルエットの状態を採用する。
イメージ映像もフォーカスをボヤかし、クリアに画像を見せない。
なのに、それぞれのシーンが美しく印象的である。
本日は満席(と言っても80名弱だが)。
さて、観客の反響や如何に?
明日に続く。

※画像は舞台写真。
紗幕とシルエットの効果により、幻想的なシーンを描き出す。

【舞】エレベーター企画

e2979b64.jpg『幽閉』
原作/アメリー・ノトン
演出/外輪能隆
@アリス零番館
1/28(土)19:30〜
1/29(日)14:00〜、18:00〜

今回のSOTOWA-スタイルは前回同様、非常に舞台美術が美しい。
明日また紹介しよう。
最近の外輪作品はシンプル&スタイリッシュに加え、映像を多様化させる新手法が目覚ましい。
『幽閉』はシンプルなストーリーながら結末は全く違う2つのラストを持つ。
1回の観劇で2度おいしい。
3人芝居ながら、各人に微妙に異なる音韻をあてがい、音としてセリフを扱う試みを行う。
このセリフが実に耳に心地よい。
フランス語をさらに流暢に美しくしたような心地よさを与える。
一方セリフの内容は字幕で映像処理する。
下手をすると字幕か仕草か、どちらかを見逃す。
この試みが演劇作品として成功か失敗かはさておき、内容の把握よりも音感を大切に作品は作られている。
是非観に来られるが良い。
また黒い舞台に多種の白布により飾られた舞台美術の中でも、透明アクリル板により内部から発光する舞台上の中舞台が非常に美しい。
数々の非凡な試みを楽しまれるが良い。

☆仕草
(しぐさ)はセリフに対する身体の動きのことで、身振り・動き・こなし・仕方・所作などとも言われる。
特に[所作](しょさ)は本来は日本舞踊からきた語で、しわざ・おこない・ふるまいのことで、舞踊的な演技を意味したが、現在では舞踊そのものも言う。
一方舞台以外でも普通に使うように、しわざ・ふるまい・身のこなしも[所作]と言うため、しばしば混同する。
例えば演者の動き・仕草をきっかけに音響や照明のキューがある場合、[所作キッカケ]と呼ぶ。

※いつものハガキ大フライヤー。
今回の作品に関しては情報量が少なめである。
魅力的な試みを全面に押し出すべきではなかろうか?

黒猫亭主人より

黒猫亭主人さまより24日の『マチネ』『ソワレ』のコメントを頂きました。
あまりに素晴らしい解説なので勝手ながら転載します。
黒猫亭主人は某公立大学の仏語教師で浪花グランドロマンの代表を務める、偏屈で有名な御仁である。
以下、コメントの転載です。

(1) dîner の前の時間を指した matinée は17世紀ぐらゐまで午前中でした。それはディネが「昼食」だったからですが、後に「晩飯」に後退し、その結果、マチネも「晩飯前」までカヴァーすることになったやうです。
(2) soirée は「晩」ですね。「夜会」の意味も。もともと17世紀のルイ14世(ヴェルサイユ作ったをっちゃん)が流行らせた貴族文化である「観劇」は夜遅くのもので、まさに soirée やったわけですな。

以上、さすがに仏語教師。
見事な解説をありがとうございます。
つまり私が常々愛用している『演劇小辞典』(ダヴィッド社刊)、『裏方用語辞典』(金羊社)、ならびに『コンサイス外来語辞典』(三省堂)等、それぞれ解説が不十分であると言うことですな。
ま、何千〜何万語の中の一つ一つを詳細に解説を載せる訳にもいきませんので、致し方ないのでしょう。
[ぐらゐ]とか[やうです]とか[をっちゃん]とかの独特の表現も、人柄を偲ばせる見事な名文であります。
そんな浪花グランドロマンの特別公演『冬桜』(作・演出/浦部喜行)は2月18日19:30〜、19日13:00〜・17:00〜、アリス零番館にて。
コメントのお礼に情宣してあげます。

舞台用語(続き)

☆ナレーション
[語り]である。
舞台の進行に応じて作品や人物の置かれた状況や背景、心情などを説明するもの。
叙述のこと。
演劇において舞台に登場する際は[ナレーター]と呼ばれる。
舞台に登場せず、音声だけの場合は[陰ナレ]と言う。
単に[ナレ]とも。

☆ナレーター
[語り手・解説者]。
劇中の人物ではなく、物語や事件の解説をする者。
アナウンサーやMCと混同しやすいので注意。

☆アナウンサー
[放送員]である。
告知をアナウンスしたり、司会をしたりする話し手。
略して[アナ]とも。

☆アナウンス
音声により情報を伝達、告知することであるが、本来は放送を用いて行われる。
アナウンサーが登場せず、音声のみを放送することを[陰アナ]と言う。
また、広義においては小劇場の[前説]や[中説][後説]もアナウンスである。

☆MC(エムシー)
[司会者]である。
[マスター・オブ・セレモニー]の略で、司会・進行を司る者のこと。
三者の区別はややこしい。
[ナレーター]=解説者、[アナウンサー]=情報告知者、[MC]=司会進行者であるが、それぞれの任を兼ねて行う場面が多々あり、最もその役割の比率が高い役職名で呼ぶのが適切に思われる。
機会があれば本職の方に尋ねてみたい。

舞台用語

昨年、かなり紛らわしい舞台用語は解説したので、今年はさらに語源から遠のいた用語も紹介したい。

☆マチネ
(マチネー)とも。
フランス語の[午前中]を意味するこの言葉は、本来フランスでは午前興行をさしていた。
現在では昼過ぎの興行を言う。
しかし歌舞伎や商業演劇で昼夜二部興行制で連日行われ、演目も配役も同じようなものは実はマチネとは言わないのである。
新劇などで夜間興行が通念となってから、週1〜2回(主に土日)昼から行われる興行を特別な意味を込め[マチネ]と言ったのだ。
現在では昼間興行を全て[マチネ]と言うのが通念であろう。

☆ソワレ
(スワレー)とも。
[マチネ]に対して夜間興行を[ソワレ]と言う。
フランス語で[夕方]のことである。
現在では夜間の興行もこう呼ばれる。
午前中が昼間(午後)に、夕方が夜間にズレたのは、これらの用語が入って来た頃、フランスでは午前興行と夕方興行が主流であったのに対し、日本では昼過ぎの興行と夜間興行が通例だったからだと思われる。

☆舞台ツラ
(ブタイヅラ)とも。
以前質問された『舞台つら』って舞台の前の方で合ってますか?の検証。
意外にも演劇用語辞典にも舞台用語辞典にも掲載されてないこの言葉は、普段から舞台では普通に使われている。
通常、舞台の前部分を表し、[舞台前]と同義で使用されるが、より舞台端(ぶたいはな)に近い部分を言う。
[ツラ]は[面]であり、前部分の意味である。
しかし[舞台面]と書くと、舞台床面と誤解されやすく、表記される文面は見たことがない。
[前舞台]も同義語であるが、特に緞帳より前の部分をさして言うことが多い。
同義語で緞帳より前は[エプロンステージ]とも言う。

【舞】『カオス』千秋楽

753373e7.JPGそして楽日である。
毎回ほぼ満席で総動員数650名。
10年振りにしてはそこそこの数だ。
本当はもっと回数を増やしたいし、せめて年1回は本公演を打ちたいと言う。
しかし島さんや皆の過密スケジュールゆえ、せいぜい3日間しか休みが取れないのだ。
それでも島さんは仕込みの合間に仕事に出かける。
劇場を出てから深夜に収録に行く。
売れっ子なのだ(大人だけど)。
しかしその忙しいさなかに今年10周年を迎える島さんたちの声のプロダクション『キャラ』は3月から「キャラ ツキイチLIVE!」を開催すると言う。
第1回は3月24日、せつない朗読会『花まんま』@喫茶 愛花夢(あいかむ)。
実に精力的である。
芝居の端々にひっそりと散りばめられた島さんの亡き人々への思いと、観客に対するメッセージが好きだ。
それは大好きだった人たちへの鎮魂歌であり、出会い別れてきた者と、観客を含めた共に生きて行く仲間へのメッセージである。
中でも島さんの最後のセリフで『こっすい人間に栄光なんてない…』が一番ズシリと来る。
金や地位や名誉が重んじられ裏切りの多い業界に在りながら、恩や義理を大切に且つ正直に生きて来た五十男の言葉が胸に刺さる。
それはきっと、私が本質的にこっすい人間であり、島よしのりの生き方が憧れの一つであるからに他ならない。

※ロビーから溢れてズラリと並んだ祝儀花。
毎日放送『ちちんぷいぷい』『知っとこ!』読売テレビ等、マスコミ関係の花が並ぶ。
壮観。

【舞】『カオス』初日

ba400878.jpg幕が上がる。
上々の客入り。
10年振りと思えない動員力。
もちろんマスコミ関係の観客が多い。
そして観客の反応も良い。
この舞台のお楽しみの一つは役者のモノマネである。
登場人物に横山やすしや中島らも・高田渡等の故人やあしたのジョー、丹下段平等、アニメやTVのキャラクターが登場するが、これらの声真似が非常によく似ている。
さすがに本職である。
さらに美空ひばりや坂本九の歌までそっくりで、よく稽古されているのが窺える。
全編を流れる昭和歌謡はもちろん島さんのチョイスであるが、同世代の私には覚えず涙がにじむのだ。
また当たり前のことだが、役者たちは台本を一字一句間違いなく発声する。
仕事柄、彼らにとっては当たり前で普通のことだが、通常アマチュア劇団においては有り得ないほどの完璧さである。
もちろんセリフを咬んだりしないのだ。
プロの当たり前に感動する。
もちろん演出としての要求も、自分のイメージを非常に大切にする。
昨夜解散後に電話があり、紗幕のシーンのNGを告げられ、朝いちに紗幕をスクリーンに吊り替えた。
プロは当たり前のことを当たり前に要求する。
今日は終演後、金雪の降る範囲を間口いっぱいに広げて欲しいと言う。
我々スタッフは演出の一言で、いきなり仕事が増える。
しかしそれが気持ち良い。
決して演出の我儘ではなく、良い芝居にしたいと言う気持ちが伝わるからだ。
明日も朝から身を粉にして働きたい。
心底そう思わせてくれる島さんの人柄が好きだ。

※集合写真。
忙しい合間を縫って撮影。

【舞】劇プロジェクト『島 To 薫』

c61ba5a2.jpg『カオス 〜コスモスと奈落のあいだに〜』
作・演出/島よしのり
@インディペンデントシアター2nd
1/21(土)15:00〜、19:00〜
1/22(日)13:00〜、17:00〜

久しぶりに凄く働いたなぁ。
年始のロヲ〓タァル〓ヴォガもキリキリ働いたが、今日は朝9時から夜23時まで、早朝と深夜に各1時間の延長、仕込み〜仕掛け〜裏まわり〜場当たり〜きっかけ合わせ〜手直しと、てんこ盛りにものすごくタイトなスケジュールで、てんやわんやでありました。
作・演出の島さんは10年振りの書き下ろし且つ演出で、光栄にも10年忘れることなく、再び声を掛けて頂いた。
島さんは「週刊えみぃSHOW」や数多くのTV番組のナレーションを務める大阪在住のナレーターで、関西にナレーターたる職業を確立した結構凄い人だったりする。
しかも勤勉であり、昨年は忙しい合間を縫って「伊丹想流私塾」に通い、戯曲の勉強もされていた。
今回は島さんの経営するナレーターの事務所・声のプロダクション『(株)キャラ』の公演である。
つまり出演者のほとんどがナレーターである。
声優やナレーターは職業柄、マイクの前で話すことがほとんどで、職業病的に顔や身体を動かしてセリフを話すのが苦手なのだ。
初めて稽古場に訪れた時は、蝋人形のように動かず芝居をしていた。
なのにセリフは気持ち悪いほど良く聴こえるのだ。
稽古の甲斐あって、ようやく動きもスムーズになってきた。
特筆はみんな歌が無茶苦茶上手い!
聞きほれるほど上手い!
覚えず涙が浮かぶほど上手いのだ。
明日から本番。
続報を待て。

☆裏まわり
舞台裏周辺のことであるが、客席から見えない部分には罠がたくさんある。
特に舞台袖が狭く、舞台奥がほとんどない小劇場では、転換装置や小道具、衣装、仕掛けのスイッチの類や音響や照明のコード類がたくさん暗い舞台袖や舞台奥に潜んでいる。
そこで小道具置き場を作ったり、着替え用のスペースを確保したり、装置の出しハケを段取り良く荷捌きしたり、コードを踏まないように養生したり、袖明かりを仕込んだり、暗転でも方向や退場口が分かるように小さな目印を光らせたりと、舞監の仕事は数え切れない。

※爽やかなフライヤー。
カオスはコスモス(天国)と奈落(地獄)の間にある、分岐点の広場。
ここで人々は、どちらに進むか決めねばならない。
そんな場所に集まった人たちの物語。

【観】大阪新撰組

64c4995b.jpg『秘密屋の花園』
作・演出/当麻英始
@ウイングフィールド

いるかHotelが終わり、ダッシュで『パラソラド』に行きましたが、40分遅れて諦めました。
見たかったなぁ。
差し入れだけしてウイングへ。
ウイング再演博覧会の幕開けである。
再演博覧会にハズレはない。
ジャンルの好き嫌いさえ無ければ、全て当たりを観ることが出来る。
反面、初演を観たのなら、インパクトは薄れるし、アレンジの是非も問われる。
今回が初見の『秘密屋の花園』は純粋に楽しめた。
平均年齢の決して低くない大阪新撰組ではあるが、そのハイテンションは衰えがない。
物語やスタッフワークを云々するのも良いが、ここは各々の役者を観ることに専念したい。
全員がハイテンション、全員がアングラ、全員が熱演、全員がバカ、過半数が高年齢。
いずれ死ぬぞ!

※アングラに似合わぬ可愛いフライヤー。
内容にはそぐわない。
5階の客待ちに展示された過去のフライヤーが懐かしい。
本当に懐かしい。

【観】いるかHotel

d38fef7b.jpg『背中から四十分』作/畑澤聖悟
演出/谷省吾
@HEP HALL

今回のいるかHotelは2本立て。
書き下ろしの『月と牛の耳』と『背中から四十分』の再演である。
もちろん『背中…』はいるかHotelでは初演であるが、ロビーで会った谷さん(谷省吾・いるかHotel支配人)は、是非とも『月と…』も観て欲しいと語っていた。
スタッフの皆々も『月と…』を勧める。
で『背中…』を観劇。
くぼってぃ(久保田浩・遊気舎)を主演に迎えての4人芝居である。
ところが、この完成度が素晴らしい。
東北の日本海に面したホテルの一室、暗転なしのワンシチュエーションで一気に1時間40分を見せる、いや魅せる。
会話劇でありながら会話だけでは成立させず、観客は目を離せない。
最低限必要な照明と効果音、劇中に音楽は使用しない。
ラストに1曲だけ使用する。
芝居がぐっと締まる。
演劇の王道である。
カーテンコールのあと、いつまでも拍手が鳴り止まない。
劇場と演者とスタッフと観客、全てが一体となる良いお芝居であった。
聞けば『月と…』はさらに王道を往くと言う。
観れなくて残念に思う。
しかしその完成度は観なくても予測出来る。
願わくば素晴らしい時間を劇場で過ごすことに、皆が幸せを感じて欲しい。

※観劇心をくすぐるフライヤー。
東學デザイン。
くぼってぃも良いが、宇仁菅綾がさらに上手くなっている。
大好きな女優の一人である。

【舞】OA(4)

c51f26b6.jpgOAの最終日は『デグルチーニ』と『勝野タカシ』。
チラシをよく見て気付いたが、このOAは『七福草』ってタイトルだった。
誰もそんな呼び方をしてなかったので私的衝撃。
[七福]と[七草]を混ぜた縁起(演技)担ぎの造語。
でも出し物は八つだぞ。
本日マチネの『デグルチーニ』はかなりの人気集団で、歌う怪詩人デグルチーニ等6名が多種多様の楽器を演奏する。
立ち見客が20数名。
もちろん満員御礼である。
内容も盛り沢山でショーアップされていて飽きさせない。
『勝野タカシ』はアコースティクギターによるソロ公演。
どこか懐かしい歌声が千秋楽に花を飾る。
『七福草』は最後まで豪華なゲスト揃いであった。
されどヴォガは最後まで舞監を苦しめる。
観客が溢れる。
開演が遅れる。
スモークが出ない。
本日も奔走。
波乱続きの現場ではあったが、ロヲ〓タァル〓ヴォガの特色は近藤和見の独特の脚本・演出と草壁カゲロヲの追従を許さない存在感に尽きる。
和見くんの作品は維新派や態変のように、すでに演劇内のジャンルを超えている。
音楽劇でもミュージカルでもない。
強いて言えば、構成が古巣である維新派に似ている。
しかし野外劇ではないのであるから、暗転やシーン毎の繋ぎに更に工夫が必要である。
非常に惜しいと思う。
観客の意識が寸断されてしまうからだ。
この辺りが次回のテーマかと思う。
それにしても草壁カゲロヲの圧倒的な存在感はどうだ!
かつて私が維新派にいた頃のカゲロヲは独特の雰囲気を持った役者だった。
今や雰囲気は確固たる存在感へと変貌を遂げている。
人はいくらでも育つ。

※フライヤーよりOA[七福草]、上『デグルチーニ』、下『勝野タカシ』。
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