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野外劇団 楽市楽座
はじめての全国巡回公演!
『鏡池物語』
作・演出・作曲/長山現
@扇町公園

本年4月から全国行脚を続ける楽市楽座が、大阪に戻って来た。
と、言っても凱旋した訳ではなく、まだまだ旅の途中なのだ。
9月の足取りを辿ると、東京→福岡→大阪→(10月)高知→愛媛→大分→宮崎→鹿児島→(11月)佐賀→沖縄(2ヵ所)。
何とも段取りの悪い旅としか言いようのない、非効率な旅公演を続けている。
しかも無料公演をだ!
大道芸人のごとく、投げ銭のみで旅公演を続けるのは、芝居バカを通り越して無謀で正気の沙汰ではあるまい。
貯金もいよいよ底を尽き、本当に質素で慎ましやかだ。
だが惨めさは微塵もない。
旅と芝居を楽しんでいるのがよく判る。
内容はここ数年、楽市がこだわり続けた『金魚姫と蛇ダンディ』の続編的な物語で、水上円形廻り舞台を鏡池に見立て、屋根も囲いもない広い空間を僅か3名の出演が身にまとい、生演奏で唄って踊る現代神楽劇である。
儀式のような、遊戯のような、優しく愉快なおもてなし。
ある日、忽然と現れた水上舞台が、1週間と経たず蜃気楼か陽炎のように跡形もなく消えて行く。
来年20周年を迎える楽市楽座が、この全国巡回公演でより逞しく育ち、来年はどんな芝居を見せてくれるのだろう。
開放的で、日常との境目がなく、お祭りのような演劇がほどなく完成するだろう。