大竹野正典演劇映像資料鑑賞の集い
「夜会」
会費:500円(初回会費無料・ワンドリンク付)
会場:天六音太小屋A(2階)
時間:各回19:30〜(開場は上映の15分前から)
予約・問合せ:予約は不要です。問合せは、くじら企画または私まで。
日程:以下の通り

第30夜
8月24日(水)
『密会』
2010年10月・追悼公演@ウイングフィールド

第31夜
9月28日(水)
『山の声』
2011年1月・追悼公演@インディペンデントシアター2nd

第32夜
10月19日(水)
『夜が掴む』
2012年7月・出版記念公演機ウイングフィールド

第33夜
11月30日(水)
『ドアの向こうの薔薇』
2013年7月・出版記念公演供ウイングフィールド

第34夜
12月28日(水)
『夜、ナク、鳥』
2014年7月・出版記念公演掘アイホール
※23時まで忘年会あり


大竹野正典が他界して今年で7年になりました。
大竹野が心血を注いで創作して来た舞台作品の中で、記録映像として現存する舞台作品を2014年9月から今日まで、28作品を毎月見て参りました。
記録映像とは思えぬ生の迫力を感じるのは、作品自体に込められた強い力が映像から溢れ出し、見る者に伝わるからだと思います。
6月までに「犬の事ム所〜くじら企画」のほぼ全作品を見終えました。
どの作品からも強く感じるのは、作品の持つポテンシャルの高さと作品から伝わって来るエネルギーの強さでした。
大竹野正典が如何に偉大な劇作家で在ったかを改めて認識すると共に、二度と新たな大竹野作品は観られないと言う事実が残念で、終わりに近付いたこのささやかな上映会が、いよいよ愛しく大切に感じられるのです。

2016年後半の7月〜12月は、大竹野の没後に催された追悼公演3作品と劇集成の出版記念公演3作品を、発表順に毎月1本ずつ上映しております。
大竹野作品の中から選り抜きの6本を、初演以上のクォリティで再現した、大竹野作品の真髄を余すことなく堪能できる、お薦めの作品ばかりです。
見逃した公演ならもちろんのこと、ご覧になった作品も是非この機会に今一度ご覧頂きたく思います。
記録映像とは言え、生の舞台を見るのと変わりのない臨場感と、観劇するに等しい感動をお約束します。
これまでに一度も大竹野作品に触れたことのない人には、切に見て欲しく思います。
人生を変えるほどの衝撃を共有して欲しいのです。
どうかお見逃しの無きよう、是非ともお越し下さいませ。
会費は僅か500円です。
初参加は無料です。

簡単に作品解説を…
『密会』はウイングフィールド主催「再演博覧会」への出典作品ながら、大竹野の希望で全面改訂され、本人の談によるとこれまでで最も上手く書けた台本で、事実その完成度は大竹野作品でも五指に挙げられる。
名優・秋月雁の演技に心酔する必見の一作。
くじら企画の公演は、本作『山の声』の追悼公演で終わる筈だった。
大竹野の遺作であるOMS戯曲賞大賞受賞作『山の声』こそ最終公演に相応しい。
僅か一坪の舞台に男二名の二人芝居。
止めどもなく雪は降り、心に染みる「街の灯り」。
これもまた最高傑作と言って過言ではない。

多くの名作をずっと見て来た。
大竹野が書き遺した脚本をこのまま眠らせるには余りにも惜しく、世に残すことが使命に思えた。
大竹野正典劇集成(全郡)はこうして産声を上げた。
毎年命日の7月19日に三年続けて出版された。
出版に合わせ、くじら企画は出版記念公演を催した。
『夜が掴む』はテアトロ・イン・キャビン戯曲賞佳作入選を果たし、大竹野正典の名を世に知らしめた作品で、くじら企画の前身「犬の事ム所」時代の代表作である。
出版記念公演のトップを飾るに相応しく、追悼公演〜出版記念公演の6作品は、初演時のクオリティを遥かに凌ぐ完成度で創作されている。
『ドアの向こうの薔薇』は犬の事ム所最後の公演で、この公演の打上の最中、大竹野は独り打上を抜け出し、一晩中行く当てもなく泣きながら街中を徘徊したと言う。
本作を世に出したコトを悔いたとも言われるが、本作の何が失敗なのか凡人には理解できない。
公演後、大竹野は犬の事務所を散解、同年自身の単独ユニット「くじら企画」を旗揚げる。
『夜・ナク・鳥』は幸いにも岸田戯曲賞の最終選考に残り、OMS戯曲賞に佳作入選した。
元は野外劇仕様で書き下ろされており、劇中に本火を使用するため、劇場内での裸火使用の解除申請に伊丹消防署へ七度通うも、なかなか許可が降りず、当日に消防署員立ち会いの下、劇場内で実演し、ようやく認可された。
くじら企画の最終公演となった。
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