オートフォーカスなら、シャッターボタンを半押しすれば、ぴっとピントが合う。もちろん、私の『PENTAX K-x』だって、買った時に最初から付いてきた標準ズームレンズなんかを使うなら、それで済むわけです。

でもここでずっと取り上げてきたPやKやA等のレンズではそうはいかない、なにしろカメラにオートフォーカス機構が搭載されるより前の製品だからね。

ファインダーをのぞくでしょ、
レンズの鏡筒にあるボコボコした所をつまんでくりくりと回す。
画像が鮮明になったら、ソコがピントが合ったところ、シャッターボタンを押し込む。

簡単に書くとそれだけなんですがね。難しいよね、ファインダー画面、小さいもん。狙ったところに合わせたつもりでも、実際に撮れた写真では、まるで見当違いだったりして。視力が弱い人、ファインダーの上に付いてる『視度調整レバー』を左右に動かしてみるといいですよ。それでも調整し切れない場合は『視度調整レンズアダプターM』という純正のアクセサリーもあります。調整の度合いに合わせて何種類かありますから、ご購入の際にはキチンと確かめてご自分に合ったモノを。オンラインでも買えるでしょうが、新宿の『ペンタックスフォーラム』とか行くと、現物を使って相談に乗ってもらえると思います。


ピント合わせの一助として、ファインダー内の一番下、右寄りの方に合焦マークが出ます。ピントが合った時だけ、緑の○が出ます。(私はOFFにしてあるけれども)ピントが合ったら音が鳴るようにもできます。使用説明書の123ページにある『キャッチインフォーカス』機能も、場面によっては便利です。リンク張っときましたから、詳しくは説明書で。


ピントをどこに合わせるかっていうのは写真においてとても重要なことです。構図や被写界深度ということにも関係します。素人がガタガタいっても仕方がないですから、プロの書いた本などを読むといいと思います。

心ならずも1年以上にわたって続けてしまった「マニュアルレンズの使い方」ですが、今回でいったんお開きです。つい先日、海外でですが、PENTAXのミラーレス機の発表がありました。なんとこれにもKマウントのレンズが使えるようです。この機会に新しくPENTAXのカメラを手にする皆さんに、少しでも役立つなら、私もうれしいです。



kakai古い民家を再現してある観光施設、その軒先に吊るしてあった干し柿。ピント合わすってのは、難しいよネ。しかも【smc PENTAX-M 1:2.8 28mm】はハレーションで苦労する。