2006年08月16日

宮崎あおいの「初恋」について語ろう。2

「初恋」シネカノン有楽町ポップ
このブログでもスキンのテーマにしてるし、既に日記でも観賞済み、と知らせているのに何も書かないのもどうかと思うんで、そろそろアップしておこうかな、と。

ま、詳しいレビューはまた別館で記すことになるけれど、とりあえずここでは感想を述べておこうかと思う。

まあ、もともとが宮崎あおいちゃんのファンでもあるんで、この映画は有無を云わずに観る、ということではあったのですが。
映画として成り立っているかどうかというと「初恋」は成立していると思うんですよ。塙幸成という監督は知らなかったけれど、演出力のある監督だと思う。ボクはこの監督は大いに評価したい。

ただ-------------------
ボクが嫌だったのは、冒頭とラストで挿入される、主人公みすずの独白。
前もって断っておくけど、べつにボクは女流作家に対して偏見があるとか、女性蔑視的立場でものをこれから書くのではない。
ただ、時として女性ならではの自己陶酔型の文章表現というものに、小説なんかを読んでいるとしばしば出喰わしてしまうんだよね。

今回、原作は読んではいないけれど、この「初恋」もそうした雰囲気がある作品なのではないか----------と非常に危惧する内容を映画は覗き見させてくれるんだよね。

たとえば…どうして主人公の名が執筆者と同じ「みすず」なんねん? とか。その点だけでも既にヤバい雰囲気なんだけど。

あと、どうしても嫌悪感を抱いてしまうものに「いかにもな形で作られた美文」というのがある。
これは以前の日記でも同様のことを書いたのだけれど、どっかで聴きかじった美辞麗句を羅列したものがいい文章だとは決して思えない。少なくともボクは。
これが映画のシナリオでだけの問題なのか、小説に既にあった言い回しなのかはわからないけれど。

そういった自己陶酔感が表れるたび、逆にちょっとこっちとしては引いちゃうんですよ。

もちろん、それが大好き、という人もいるだろうし、そういう方々はそんな台詞や文章で落涙すればいいんだけどね。


ただ…作り手でもあるボクの中で、NGワードというものがある。物語のエンディングなんかに便利な、
「僕等はたしかにここにいた」
ってゆうような言い回し…それが、この「初恋」で使用されちゃってるんだなぁ。

なんでこの言い回しがダメダメかってゆうとね、簡単な話、この一言って作る側にとってすごく便利な言葉なんですよ。だからそれを出しただけで以後の説明はべつにしなくっても済んじゃう。受け手が勝手にそこで思考停止する魔法の呪文なわけ。
だから、ボクはぜっったいにこのワードは使わないと決めている。これを使うのは、云わば作り手としての未熟な「逃げ」でもあるんですよ。
これが嫌悪する理由。

ところがナニを思ったのか、このセリフを「カッコいい」もんだとか勘違いして安易に使われることが多くって…
そのたびに「あ〜あ、ヤっちゃったよ…」とかいつも思ったりすんですけどね。

ま、個人的見解です。波風立たないように、そう解釈しといてください…

ついでにもう一コボクのNGワードを記しておくと、たとえばこういったコラムやレビューを書く場合にはぜったいに「ツッコミどころ満載」とは書かないようにしてる。
だって具体例を示して、どこがどうだから「ツッコミ」できると言えればいいけれど、たいがいの場合その言葉を用いるのって単に知ったかぶりなことを記してるだけで、その実なーんにも理解して書いてない、あるいは未熟でそこの部分を表現できない、とゆうコトが多く見受けられるからなんだよね。ホントは何もわかってなくても使った瞬間に判断停止になって、書いてるほうも「分かった気に」なっちゃう。これも便利な言葉。
だから、使うのもそれを含む文章も読むのは嫌なわけで。

…あーナンか愚痴ばっかです。反省。


で、総括。
「初恋」は、脚本的にはちょっと弱いトコもままあるけれど、あおいちゃんの演技力、塙監督の力量が伴って、じゅうぶん及第点な作品ではあるとは思いますよ。
[「初恋」のレビューはこちら]




ところで(こっからはナイショ話ね)、
自己陶酔的な女流作家の小説、とゆう例としてボクが最近読んだものとしては、じつは
あさのあつこの「バッテリー」があったりすんだなぁ。

いや、好きなひとにはホントにゴメン、正直スマンかったと謝りますけど、巻を重ねるごとに情景描写よりもどんどん登場人物たちのモノローグによる心情描写に比重がかたよっていって、どうもその自己陶酔な文章が顕著になってきちゃって…
「むむむむ…」と思いながら読み進んでいます。


ま、好き嫌いは誰にでもあるよ、とゆうコトで…ゆるしてください。

…またまた愚痴ですね…
正直、スマンかった…

urashima_area41 at 17:23│Comments(0)TrackBack(1)観た映画 

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1. 初恋  [ 映画三昧の日々。-浦嶋嶺至のAREA41 別館- ]   2006年08月18日 01:05
[2006年・監督/塙幸成■おすすめ度★★★★ 観ておくべき度★★★ 思い入れ度

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