2006年08月23日

新文芸坐で黒木和雄を。

先だっての今村昌平特集からのひき続きで池袋新文芸坐では黒木和雄の特集。
「日本の悪霊」「原子力戦争」と「祭りの準備」「竜馬暗殺」の日替わりプログラムを2日連続で行ってきました。

正直言って、黒木和雄の作品が面白いのか、というとそれは非常に微妙な回答を必要とするわけで。たいがいの人にとっては'つまんない映画'の部類に入ってしまうんじゃないのかなぁ。
日本映画史に残る傑作の誉れ高き「竜馬暗殺」にしたって、べつに何が起こるわけでもなくただ竜馬がだらだらのんべんだらりと日々を過ごすのみ。あたかも来るはずのない何かを待ち続けるベケットの戯曲『ゴドーを待ちながら』のように。
そうか、ひょっとしたらこの「竜馬暗殺」は幕末に翻案された『ゴドーを待ちながら』なのかもしれない。暗殺者=ゴドー=革命という符合。待っているのは竜馬と慎太郎。
ちょっと研究してみよっと。
ということでこれは宿題。まとまったら別館のほうでレビューします。

黒木監督のものはこれ以前には「とべない沈黙」と「浪人街」くらいしか観てなくて、今回特にようやく「竜馬暗殺」を観れたのだけれど…黒木作品は圧倒的にモノクロ映画がいいですね。殊に「竜馬」なんて、粒子の粗いザラついた画面といい、墨絵のようなきつめのコントラストといい、絵的にすごくいい。

でも、ボク的に今回の4本の中でいちばん面白かったのは田原総一郎が原作のカラー作品「原子力戦争」だったんだけど。
これには山口小夜子が出演してるんだけど、以外とかわいい…
そりゃ昔観てた頃は自分は高校とか大学生くらいだったから、単に「綺麗だなァ」くらいな印象だったんですけど。こっちが歳とったせいですかね。

いや、べつに面白かったのは山口小夜子のせいだけじゃないですけど。

黒木作品には原田芳雄が多く出演してるけれど、改めて観てみると原田芳雄は黒木作品に出てるときがいちばんいいように思えますね。脂ぎってて、男臭くて。もう汗の匂いが画面からプンプン漂ってきそう。
清順「ツィゴイネルワイゼン」で観て以来、原田芳雄は好きな役者なんでけっこう観てるけど、そんな自分でもそう実感。


今後のオレ的名画座巡回予定:
■新文芸坐/特集「澤井信一郎の世界」
■ラピュタ阿佐ヶ谷/特集「奇跡の職人技・素晴らしき特撮世界」
■シネマヴェーラ渋谷/特集「妄執、異形の人々」←ちょっとチェックしてみたら、ラインナップの半分は既に観た作品だった。我ながらそんなのばっか観てるってのもすごいかも。

ひとまずこのあたりに出没。

ひさびさに「ゆきゆきて、神軍」も観たいなァ…




















urashima_area41 at 23:02│Comments(0)TrackBack(1)観た映画 

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1. 祭りの準備  [ 映画三昧の日々。-浦嶋嶺至のAREA41 別館- ]   2006年08月24日 02:11
[1975年・監督/黒木和雄■おすすめ度★★★ 観ておくべき度★★★ 思い入れ度

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