懸命に生きる人々。











鼓草は式部さんが制作した乙女ゲーム(女性向け恋愛ゲーム)です。
 
最初に難点を書きます。

・スタッフロールは何度も見るので、二回目以降は飛ばせると良かった。
(スキップでは飛ばせる)

・尚太郎のスチルがもう一枚くらいほしかった。


(芳次郎が三枚 尚太郎が一枚なので)

それくらいですね。









あらすじ

昭和十八年。

岡山の医者の家に嫁いだ主人公「綿子(わたこ)」。

夫となる「尚太郎(なおたろう)」とその弟「芳次郎(よしじろう)」。

そして、二人の両親を含む家族に温かく迎え入れられ、

実家にいた頃よりも裕福な生活を送り、夫にも愛され、

幸せな日々を送っていた。

しかし、時代は戦争に飲み込まれ

尚太郎にも赤紙が送られてきたことで、運命の歯車は狂い始める……。






そもそも、プレイしたきっかけは

フリーゲーム優しい世界で絶賛されていたからです。

乙女ゲームはやらないので、今回が初めてだと思います。









素晴らしいゲームでした!

本当にプレイして良かったです!









この作品の一番の魅力はなんだろう、と考えたとき

やはり登場人物かな、と思います。

ふりーむに投稿した感想にも書きましたが、

もはやゲームのキャラクターという枠を越えて

本当に実在した・生きていた人物のように感じました。

それくらい、苦悩や生き方、感情などが真に迫るものがあり、

胸を打ちました。


ここまで「人間」を描いた作品は滅多にないと思います。

そして、特にメインの三人が

優しくて強いように感じました。

おそらくキャラクター本人は、自分のことを弱い人間だと思ってるでしょう。

ですが、プレイヤーから見れば

本当に相手や周りのことを考えている立派な人たちだと思いました。

それゆえに、自己犠牲的な行動に走ることもありますが。

キャラクター描写や、人間の感情の描き方を知りたい方は

ぜひこの作品を読んでみてください。







スタッフロールを見る限り、

参考文献は二十冊以上あると思います。

作者の「本気と熱意」を見せられましたね。






音楽はピアノがメインで、聞いていて心地良かったですね。

グラフィックやUIも作品に合っていました。

エンディングは5つあるのですが、

一つでも見ると、ヒントが出現するので

そこまで迷いませんでした。

選択肢がいくつかあるのですが、

その使い方も上手いなあと思いましたね。









それでは、感想を終わります。

一人の女性と、二人の男性の生き方を

見届けてください!