4 長野県信濃町の最奥に「赤ヤチ」と呼ばれる謎の湿原があります。道もなく、インターネットでも情報が皆無なこの湿原は以前から気になる存在でした。

 そして、最近出版された「国有林森林鉄道全データ 中部編」により、この湿原を回り込むように森林鉄道が走っていたことを知りました。
 この森林鉄道は「御巣鷹林道」という名称で、明治40年から昭和37年まで使われてたようです。

 誰も知らない湿原に森林鉄道の足跡を訪ねて〜

 探検マニアにとってゾクゾクくるようなテーマを持って、私はこの謎の湿原を訪ねてみました。
 

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(レポート)

 謎の湿原「赤ヤチ」は長野県信濃町の奥山にあります。苗名の滝で有名な関川水系の氷沢川の小さな支流の脇にあります。
 下の地形図では2つの湿原がありますが、左側の湿原が「赤ヤチ」です。右側の湿原も道がなく、探検心がくすぐられますが、次回の課題としてとっておきます。



 書籍「国有林森林鉄道全データ中部編」に収載されている森林鉄道の軌跡(赤太線)です。森林鉄道は赤ヤチの上部(南側)、湿原を見下ろすように走っていたようです。湿原西側の小さな沢から湿原にアプローチすることにしました。 

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 最近、ミズバショウの群生地として脚光を浴びている夢見平遊歩道を歩き、赤ヤチを目指します。この遊歩道は大樹を擁す美しい森の中を通っており、来年の春は子供を連れて歩きたいものです。

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 林道から赤ヤチに至る小さな沢を目指して藪をこぎます。

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 赤ヤチに至る小川に到着。
 一またぎできるような小さな沢です。枝についたビニールは目印に私がつけたものです。謎の湿原とのご対面にわくわくします。

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 そして、ついに赤ヤチとご対面!。
 展望の良いお花畑が広がるのどかな湿原の風景を期待しましたが、ここは、背の高い葦に覆われ、全てのものが朱に染まる地獄のような場所でした・・・。
 
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 なんとか、展望の良い場所を見つけました。一歩進むたびにすねまで泥に潜る・・・・、困難な歩行を薦め、湿原を徘徊します。夥しい数のカモシカの足跡が残っていましたが、彼らはこんな地獄のような場所でなにをしているのでしょうか?。
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 私の足下・・・。白いジャージが血便で汚れたようになってしまいました。
 湿原探検の過酷さが身にしみます。

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 そして、森林鉄道の遺構ですが、小川沿いに発見しました!。橋脚の石垣です。
 この鉄道の開設は明治40年(1907年)。当時は日露戦争が終わり、国内が疲弊していた時代でした。林業と森林鉄道の隆盛は暗い時代の一筋の光明になったのでしょうか?。

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 前写真とは反対側(左岸側)の石垣。断面に鉄路は残っておらず、昭和37年の森林鉄道廃止と同時に線路が回収されたものと推察します。
 石垣の向こう側は恐ろしく深い森林と藪に覆われ、森林鉄道の遺構は全て植物の下に覆われていることでしょう。
 しかし、50年の時を越えて、謎の湿原に残る森林鉄道の痕跡を見つけることが出来たのは感動的でした。

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 美しい湿原に残された森林鉄道跡、そんな素晴らしい風景を独り占めできるのではないかと密かに期待して挑んだ今回の探検でした。
 現実は朱の染まる地獄のような湿原と密林の彷徨・・・、しかし、かすかに残る森林鉄道の遺構とも出会え、それなりに楽しい探検をすることができました。
 わずかな情報を頼りに未知のフィールドに足を踏み入れる楽しさを実感する一日でした。

 次はどんなところにいこうかなあ?。
(下写真は氷沢川にかかる橋脚跡です。)

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