2016年11月19日

売場の見通しと世界観の創出、その二律背反

ブログ提供元はこちら ● VMDインストラクター協会
VMD アメリカ

お店の世界観をつくるには下記の構成要素があります。

●商品の陳列・展示
●什器
●床・壁・天井
●照明
●スタッフと服装
●サイン・POP


世界観とはお客様に与える売場のイメージであり、
ある程度壁で空間が仕切られていないと、
世界観を醸成することができません。

例えば、家具の量販専門店「イケア」は
壁をフロアの仕切りに使うことにより、
部屋を演出し、部屋内の世界観をつくっています。

ABCマートにおいても、ナイキ、アディダス、プーマの
各ブランドは異なる世界観になっています。
各ブランド売場はコーナーになっていて、壁が
あるからです。
壁にブランドサインや、PP、ポスターや電照看板が
掲げられていて、世界観を醸成しています。
靴店において、ブランド力のあるメーカーは、
アイランド売場、つまり島什器だけの空間はいただけないのです。

例えば、デパ地下によく出店している羊羹の虎屋ですが、
虎屋は壁を抱かないことには出店しません。
やはり、壁の中央に瓦づくりの虎の印がないと様になりません。

家電店におけるアップルの売場もそうです。
壁がない売場の場合、グレーで金属質な衝立をつくって、
衝立で自社売場を囲んで世界観を醸成しています。
島什器だけの出店はしないのです。

このように、ブランドにとっての世界観はまさに壁で
てきるといっても過言ではありません。
広いフロアの中で個々のブランド、特定カテゴリ
自主編集売場を作る際は壁を使うことをおススメします。

ただ、それと逆行して、売場の見通しは悪くなります。
というのは、店内に壁が林立すると、壁が邪魔で、後ろの
売場が見えなくなります。
後ろに何があるかはフロアを歩いてみないと
わかりません。


この、売場の見通しと世界観の創出、その二律背反
はどうしたらいいのでしょう。

ヒントとしては、ただ広く見せても、歩き疲れる、奥に行くのに
しんどく見えるフロアの場合は、店内にいろいろな
壁を入れることによって、回遊する楽しさを演出する、
ということが考えられます。

GMSのアパレルフロアが衰退しているのはまさに
この広く続く果てしない服の売場であるからに他ならないのです。
世界観というものがあまり存在していません。

そのためには、特定のブランドコーナーを壁でつくり、
壁で世界観をつくってやるといいでしょう。
フレームの演出、インテリアディスプレイの演出、
いろいろできそうです。

同じようにインテリアフロアでは、フロアが広くて
ベッドがたくさんある・・・というよりも、
「野戦病院」のように、お客様には見えます。

こんなとき、壁をベッドの前に立てて、壁にエレガントな壁紙を貼り、
バラ模様のカーテンをつけてやれば、優雅で大人な寝室の
世界観を醸し出すことができるのです。


二律背反は、ケースバイケース。
基本は見通しの良いお店。
フロアが広くて単調な売場が続きそうだったら、
壁による、コーナー世界観の創出をしてみるとよいでしょう。



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