脳梗塞という病気には、生活習慣病的な側面もある。

もちろん、脳梗塞を発症した原因やきっかけは人それぞれなので、
すべての人に当てはまるというわけでは決してない。

しかし、たとえば高血圧、糖尿病、高脂血症などの既往症がある人は、
そうではない人に比べて発症のリスクがずっと高いのもまた事実。

今回、母が脳梗塞を発症したと知った時に痛感したのは、


やっぱり食生活は大事


ということだった。

母の食生活がメチャクチャだった、というわけではないが、
あらためて振り返ってみると、反省すべき要素はたくさんある。

たとえば、和食より洋食が好きで、魚よりは肉が好き。
野菜はあまり食べず、味付けも薄味より濃い味が好みだった。

それに加えて水分の摂取量が少なめだったこともあるので、
それらの要素が積もりに積もり、脳梗塞という形で出てしまったのだと思う。

自分も、チーズやクリームのこってりとした味付けの料理が好きだし、
和食の時でも、関東風の濃い味付けのものが好みだった。

だから、今回の一件を受けて、母の食生活の見直しを促すと同時に、
自分自身の食生活も見直すことに決めて、先月から早速実行している。

健康レシピ、なるタイトルの料理本を購入し、
なるべく野菜を中心とした減塩、低脂肪の料理を作るようにした。

最初は、物足りなくて欲求不満になるんじゃないかな、と心配だったし、
そのうちにドカン! と反動がくるんじゃないか、などと思っていた。

が、その心配は杞憂に終わり、
いつの間にか、すっかり薄味に慣れてしまっていた。

以前は、焼き鮭にお醤油をかけて食べていたのが、
今では焼き鮭だけでも「ちょっとしょっぱいな」と感じるほどに。

ほんの一カ月ほど、薄味を意識した料理を食べ続けただけで、
人間、こうも味覚が変化してしまうのだろうか、と驚いている。

そのことをはっきりと認識したきっかけは、機内食だった。

母の脳梗塞発症を受けて2月末に急遽日本に一時帰国し、
2週間後に韓国に一旦戻り、3月の末からまた日本に帰国している。

その際に利用した全日空便の機内食の味付けが、
一体どれだけ大量の塩を使っているの? と思うほど濃かったのだ。



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今回はビジネスクラス利用だったので、機内食を楽しみにしていたのだが、
あまりにも味が濃すぎて、残念ながら全部は食べることができなかった。

メインはチキンのクリーム煮とブラウンライスと温野菜で、
以前の自分だったら、喜んで普通に全部平らげていたと思う。

人間の味覚って短期間でここまで変わってしまうのか、というのは、
なんていうか、自分にとってはちょっと大きな発見だった。


「健康を考えて、塩分少なめの食生活に移行したい」


そう考えている方がいたら、思い切って1か月、いや2週間でも、
徹底して薄味の料理にしてみることをおすすめしたい。

その期間が終了した後には、以前とは味覚がすっかり変化していて、
きっと腰を抜かすほど驚いてしまうんじゃないかと思う。

母は、入院していたリハビリ専門病院から無事に退院し、
現在は自宅に戻って、表面的には以前と変わらない生活を送っている。

表面的には以前と変わらないのだが、脳梗塞の再発を防ぐために、
水分をちゃんと取り、薬を飲み、食生活に気を配り続ける必要がある。

母のような高齢者ばかりではなく、30代、40代の働き盛りの世代でも、
脳梗塞を含む、脳血管疾患になる可能性はゼロではない。

実際、母が入院していたリハビリ専門病院でも、
明らかに30代と見られる人たちが脳梗塞の後遺症で入院されていた。

明日は我が身、であっても決して不思議ではない。

とりあえず、今後もできる範囲で健康的な食生活の継続を心がけ、
水分の補給も忘れず、日に30分は歩くことを続けていこうと思う。

そして、韓国に戻る時の機内食のメニューは、
忘れないうちに特別機内食の「低塩ミール」を希望しておきましたとさ。


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上の画像は、金浦空港のアシアナラウンジで出発前に食べたサンドイッチ。

サンドイッチの中身はラズベリー風味のチキンだったのだが、
こちらはさっぱりとした味付けで、とても美味しかった。