自分は紅茶が好きでよく飲むのだが、
これまでティーカップにはさほどこだわっていなかった。

さすがに、


飲み物をホールドさえできればカップなんか何だっていいわー。


というレベルでこそなかったものの、
デザインや色が好みなら、安物のカップでも全然構わなかった。

実際、家で使っているカップ&ソーサーは、
韓国に来て比較的すぐの頃に大型マートの食器売り場で買ったもの。

正確な値段は忘れてしまったが、
確か2客セットで9,000ウォン(約1,000円)ほどだったはず。

100均のカップほど粗悪品ではないにせよ、
安物か高級品か、と問われれば明らかに前者である。

しかしながら、ややくすんだ感じのライムグリーンは好みの色だったし、
適度な厚みがある点も、気兼ねなく使えて気に入っていた。

が、先月に自分が日本に一時帰国していた間に、
残念なことに義母にカップの方をひとつ割られてしまった・・・。

まあ所詮は割れ物だし、とか、安物だったし、とか考えてはみたものの、
それなりに気に入って使っていたので、正直、ちょっとショックだった。

そのうちまた気に入ったセットが見つかったら買い替えよう、とは思っているが、
そうなると、中途半端に残ってしまった1客(&ソーサー1枚)が気になる。

なので、次に購入する時は、いつでも同じものを買い足すことができる、
定番的なブランド、メーカーの製品にしようと思っている。

・・・と、いつものことながら前置きが異様に長くなってしまったが、
今回の一時帰国の際に初台のオペラシティ内にある椿屋珈琲店に入った。

母が3週間ほど入院していたリハビリ専門病院がそのすぐ近くにあり、
退院後の初めての外来リハビリの後で、ランチをしに入ったのだ。

椿屋珈琲店、という店名はよく聞き知っていたのだが、
実際に入ったのは今回が初めてだった。

で、入った瞬間、そのレトロな雰囲気が気に入ってしまった。
独特な重厚感があり、良い意味で昭和的な空気に満ち溢れている。

テーブルの上に置かれているシュガーポットも、
ロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドのものだった。

食事の際に出されたカトラリーも、持ち上げるとずっしりと重みがあり、
見ると、よくあるステンレス製ではなく、銀製だった。

その時に食べたジェノベーゼのパスタの味はごく普通だったけれど、
食器が高級なものだったおかげで、実際よりずっと美味しく感じられた。

食後の紅茶も、ブルーフルーテッドのカップで♪
いいわー、気分が上がるわー。



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上の画像を見て、

「あれ、これはコーヒー用のカップなのでは?」

とお気付きになられた方は、とても鋭い。
そう、実はコーヒーカップで紅茶を飲んでいたのだ。

最初はもちろん、平べったい紅茶専用のカップが運ばれてきたのだが、
それはロイヤルコペンハーゲンの、真っ白なシリーズのカップだった。

テーブルの上に置かれていたシュガーポットを目にした瞬間から、

「食後のお茶はブルーフルーテッドのカップで飲みたい!」

という気分になってしまっていたので、
少し迷った末、店員さんを呼び止めてカップを替えてもらったのだ。

なぜコーヒーカップになってしまったのかというと、
ブルーフルーテッドはコーヒーカップしか店になかったから。

ここまで読んで、

「わざわざ替えてもらうなんて信じられない! たかがカップじゃん!」

と思われた方もいらっしゃると思うのだが、
タイトル通り、たかがカップ、されどカップ、なのである。

たとえまったく同じ紅茶であったとしても、好きなカップで飲むのと、
そうでもないカップで飲むのとでは、気分も違うし、ずっと美味しく感じられる。

椿屋珈琲店でこの事実にあらためて気付かされてから、
実家でお茶を飲む時も、あえてマイセンのカップで飲むようにし始めた。

高価なカップが必ずしもいい、というわけではないのだが、
自然と、不必要にガチャガチャと音を立てないように気をつけるようになる。

すると、カップを口に運ぶ、という何気ない行為にも特別感が生じ、
なんていうか、生活全体に潤いが生まれるような気がする。

・・・しかし、ですよ。

それまでの自分は一体どんなカップで飲んでいたのかというと、
なんと、小学生の頃に友達から誕生日プレゼントでもらったマグカップ。

実家にずっと置いてあったものを数年前に発掘し、
なんとなくそれを帰国する度に使っていた。

そのカップが悪い、というわけでは別にないのだが、
単にあるから使っている、というだけで、こだわりはゼロだった。

せっかくお茶を飲むのなら、やっぱり優雅な気分になりたいし、
今後は意識的にマイセンのカップを使わせてもらおうと思った次第。

そういえば以前、このブログ上にある


「とっておきの服を家で着る」ことを勧める理由


なんて記事で偉そうに理想論を語っていた自分であるが、
当の自分自身が、それをまったく実践できていなかった・・・。

す、すみません!
顔を洗って、出直してきます!

ところで、上の過去記事の中で取り上げたロングカーディガンだが、
家の中でほぼ毎日のように2シーズン(2年間)着続けたところ、


ありえないレベルの毛玉に全体が覆われてしまった


ため、泣く泣く廃棄処分を検討中。
毛玉うんぬんというより、はっきり言って素材の劣化がひどい。

仕事着や外出着の場合はともかく、家で着る服ならば、
安物をワンシーズンで着倒してしまう方が賢いのかもな・・・。