通常、DVDは1巻が一番売れて、その後、徐々に右肩下がりしていきます。
では、平均の右肩率ってのはどれぐらいなのか?
または、DVDの売り上げ枚数と右肩率はどういった関係にあるのか? 

そんなことを調べてみました。
調べたデータは、2009年 ~ 2011年の数字が出ている作品200本ぐらい(何本か古い作品あり)。
累計が出てる作品は累計を使用し、初動しか出てない作品は初動を。つまり一番売れてる数字を使用しました。
右肩率は一巻の枚数を基準として計算しました。

以下結果

売り上げと2巻の下げ率
                              図1. DVD売り上げ枚数と2巻の右肩率の関連



 表1. 右肩率の平均・標準偏差・売り上げ枚数との相関
相関係数とか


平均売り上げと下げ率
               図2. 売り上げ0~5000, 5000 ~ 10000, 10000 ~ の
          区切りでの平均右肩率(1~5巻)

図1は売り上げ枚数と1巻から2巻への右肩率の関係をグラフにしたもので、表1の2巻の平均、標準偏差(データのバラツキを示す)、相関係数(グラフの縦軸と横軸の関連性を示す)はこのグラフに使われたデータより計算されたものです。図1と表1より、右肩率は作品によってかなりバラツキが大きく、売り上げ枚数との関連性が小さいこともわかります。唯一、見て取れる定性的な傾向は、表1の右肩率平均に示されているように、巻数が増すごとに、右肩が激しくなっているということでしょうか。

図2は、ある売り上げ枚数区間での右肩率平均を巻数ごとに示しています。たとえば、青線は売り上げ枚数が10000以上の作品の右肩率の平均を2 ~ 5巻について示しており、2巻のときは右肩率平均0.93、5巻のときは0.85です。10000以上の作品が、それ以下の作品と比べて、売り上げをキープしているのは、年間などで累計が出ているからだと推察できます。このグラフで、見ておくべきことは、図中の赤、黒、青の線がほぼ平行ということです。つまり、売り上げ枚数に関係ないく、巻数が進むにつれて、同程度の勾配で右肩が激しくなっている、ということです。


考察と感想

要するにこれらのデータから、右肩率と売り上げ枚数は関係が無いということが言えます。
これがおもしろいですよねー。売り上げが多い作品は、原作力とか広告量とか色んな要素が関係しますが、
やっぱりおもしろい作品だと思うんです。(もしくはおもしろいと思う人が多い作品)。 それにもかかわらず、
巻数がすすむに連れて、売り上げ枚数に関係なく同程度の割合で右肩していく。 つまり売れてる作品も売れてない作品も同じ割合の人が購入を諦めているっていうことになります。

なんか、働きアリの中に必ず仕事をしないアリがある一定の割合で存在するっていうのと似てる気がしたり、しなかったり・・・・。