茶柱倶楽部お茶屋さんシリーズ
2023年01月07日
佐賀・嬉野/釜炒り茶/15煎/佐賀県嬉野編
次巻の台湾編へのアプローチ込みの嬉野編でしたね
取材の時に茶の競りと拝見を見せていただきました
コロナ禍以降だとなかなかできない体験であったと思われます
茶荘 徳永さんは22年度の日本茶アワードで
奥様の故国でよく飲まれるカモミール緑茶を出品されていました
ダウナー系の落ち着く香りと引きのいい味わいで
寝る前にアイリッシュダンスの動画見ながらいただきました
釜炒り茶
茶荘 徳永
https://tamaryokucha.jp
釜炒り茶は近年評価が更新し様々な試みが聞こえています
遅々としていますが
自分で描く茶柱倶楽部のテーマは
生産家の代替わりの時期にさしかかり
次世代の茶産家が挑む「日本茶の百花繚乱」
定着し伝統茶になっていくものもあるでしょうし
試みで終わるものもあったとしても
嗜好品としてのダイナミズムは試行錯誤あってこそです
取材の時に茶の競りと拝見を見せていただきました
コロナ禍以降だとなかなかできない体験であったと思われます
茶荘 徳永さんは22年度の日本茶アワードで
奥様の故国でよく飲まれるカモミール緑茶を出品されていました
ダウナー系の落ち着く香りと引きのいい味わいで
寝る前にアイリッシュダンスの動画見ながらいただきました
釜炒り茶
茶荘 徳永
https://tamaryokucha.jp
釜炒り茶は近年評価が更新し様々な試みが聞こえています
遅々としていますが
自分で描く茶柱倶楽部のテーマは
生産家の代替わりの時期にさしかかり
次世代の茶産家が挑む「日本茶の百花繚乱」
定着し伝統茶になっていくものもあるでしょうし
試みで終わるものもあったとしても
嗜好品としてのダイナミズムは試行錯誤あってこそです
urouroyurayura at 21:49|Permalink│Comments(5)│
2019年02月20日
静岡・金谷/清水・静7132/14煎/岩手県盛岡編
震災の余震が断続的に続く中、岩手へ夜行バスで向かいました。驚異的なスピードで復旧した道路が平時よりまだかなり荒れており、重被災地に近づくにつれ揺れが増え、遠ざかるにつれその揺れが少しづつまた減っていくのを感じていました。
岩手在住の作家であるとりのさんに迎えにきてもらい、盛岡市内を写真撮影してまわりました。同時に盛岡市動物園の撮影を動物園研究家のWさんに頼みました。夜行バスできて夜行バスでかえるという強行弾丸ツアーで両方周る時間がなかったのです。報酬は溶き卵をつけるというすき焼きのような盛岡焼肉。ごめんなさーい。
お茶が二種でてきますが、品種は静7132という桜と同じ香気成分を持つお茶です。同じ品種でも畑で品がかわり、たとえ同じ茶葉からでも仕立てによってまた別の品になります。事実上、茶は一期一会。それを安定して目指す味に仕立てるために合組という技術があります。最近はシングルオリジンでお茶をいただく機会もふえましたが、シングルモルトとブレンティッドウイスキーのようなもの。楽しみ方はそれぞれです。
さわのみどり 太田園
http://www3.tokai.or.jp/tea-ootaen/
まちこ 清水みんなのお茶を創る会
http://www.ja-shimizu.org/shimizunoocha/
岩手在住の作家であるとりのさんに迎えにきてもらい、盛岡市内を写真撮影してまわりました。同時に盛岡市動物園の撮影を動物園研究家のWさんに頼みました。夜行バスできて夜行バスでかえるという強行弾丸ツアーで両方周る時間がなかったのです。報酬は溶き卵をつけるというすき焼きのような盛岡焼肉。ごめんなさーい。
お茶が二種でてきますが、品種は静7132という桜と同じ香気成分を持つお茶です。同じ品種でも畑で品がかわり、たとえ同じ茶葉からでも仕立てによってまた別の品になります。事実上、茶は一期一会。それを安定して目指す味に仕立てるために合組という技術があります。最近はシングルオリジンでお茶をいただく機会もふえましたが、シングルモルトとブレンティッドウイスキーのようなもの。楽しみ方はそれぞれです。
さわのみどり 太田園
http://www3.tokai.or.jp/tea-ootaen/
まちこ 清水みんなのお茶を創る会
http://www.ja-shimizu.org/shimizunoocha/
urouroyurayura at 15:22|Permalink│Comments(1)│
2019年02月08日
高知・仁淀茶/大豊町・碁石茶/13煎/東京世田谷区編
名水の地には名茶もつきもの。仁淀茶は山岳地のすっきりしゃっきりしたお茶です。茶柱倶楽部のこの話ではゲストの木工の名手のかつての奥さん、のイメージです。きりっと透明感。
仁淀茶 仁淀川ネット
http://niyodo-net.com/tyatya.htm
そしてまた日本茶のバリエーションの白眉、高知の碁石茶。山茶を乳酸菌発酵させたもので、本来は茶粥などに使われているそうです。そのままたっぷりと薬缶で煮出して飲む。酸味と独特の発酵香がします。テレビなどで紹介されるときは健康飲料としてのことが多いですが、私のイメージでは美容飲料。取材のときは碁石茶生産最後の一軒となった小笠原さんにお話を伺いましたが、お年を召して毎日山仕事をしている小笠原さんの顔は白くてもっちりシミもなく、発酵、乳酸菌の力とは!と思ったのを覚えています。その後に町ぐるみで碁石茶を生産することになり、この番茶は絶滅をしばし逃れました。末長くありますようどうぞみなさんお試しください。
高知県大豊町 夢工房
http://www.ootoyo.com/goisicya/goisi.htm
この回が東京になったのは前回の東日本大震災のあとの頃で、茶柱倶楽部をどこへもっていくか考えていた頃です。桜井先生の大学の講義を聞きにいくという体裁をとりました。まだまだ余震が多く、頭をかかえながら描いてました。結局、この漫画はお茶そのものであるように、と日常のひとときであろう、としました。
仁淀茶 仁淀川ネット
http://niyodo-net.com/tyatya.htm
そしてまた日本茶のバリエーションの白眉、高知の碁石茶。山茶を乳酸菌発酵させたもので、本来は茶粥などに使われているそうです。そのままたっぷりと薬缶で煮出して飲む。酸味と独特の発酵香がします。テレビなどで紹介されるときは健康飲料としてのことが多いですが、私のイメージでは美容飲料。取材のときは碁石茶生産最後の一軒となった小笠原さんにお話を伺いましたが、お年を召して毎日山仕事をしている小笠原さんの顔は白くてもっちりシミもなく、発酵、乳酸菌の力とは!と思ったのを覚えています。その後に町ぐるみで碁石茶を生産することになり、この番茶は絶滅をしばし逃れました。末長くありますようどうぞみなさんお試しください。
高知県大豊町 夢工房
http://www.ootoyo.com/goisicya/goisi.htm
この回が東京になったのは前回の東日本大震災のあとの頃で、茶柱倶楽部をどこへもっていくか考えていた頃です。桜井先生の大学の講義を聞きにいくという体裁をとりました。まだまだ余震が多く、頭をかかえながら描いてました。結局、この漫画はお茶そのものであるように、と日常のひとときであろう、としました。
urouroyurayura at 19:02|Permalink│Comments(0)│
2019年02月06日
お茶の川村園・熟成本山茶/12煎/静岡寸又峡編
新茶はよいものですが、そのお茶の実力がはっきりするのは夏越え、もしくは適正な状況で休ませた時。摘む時期も最近は早く、早くなっていますがある程度育たないとその地の特徴が現れづらいと聞きました。
お茶の川村園
https://www.kawamuraen.jp
前回が青森でなぜここで静岡になったかというと、この11煎と12煎の間に東日本大震災があったからです。当日は気仙沼に取材にいくつもりでいたのが前回の原稿が遅れて取材が押し、私は鍼灸院で右腕に鍼を山のように打たれていました。
ゆれが収まったところで鍼を抜き、また揺れ始めてストップ。それを何回かやって全部抜いた後、今日は中断しましょうということで外へでると、皆がなぜか空を見上げていました。家に戻ると本棚の本が全部落ち、テレビをつけると大変な映像が。
北海道から南下しながら話を書いていくはずが、東北は今は取材にいけないと判断、急遽写真のストックのある鈴の故郷設定の静岡に話を戻したのを覚えています。描きながら、もうこの漫画を続けるのは無理になるかもと思っていました。このころ王狩の方は編集長も変わって打ち切りがほぼ決定してましたし(次の巻で突然売れでもしない限りってまあむりですよね)
もし終わるにしてもお茶のもたらすなんでもない日常の価値はこういうときにこそ必要なもの、と思って描いていました。
茶柱倶楽部8巻を書き終えて、そういうわけですっぽりと東北の話がぬけています。続きでそこを描いていければ、と思っていたのですが、ちょっと去年から仕事の状況が暗転してまして、このころの気持ちがよく頭をよぎります。仕事とかバイトしながらでは読み切りはともかく続き物を描く時間がやはり足りないのでどうするか。クラファンも考えなくはないのですが…
お茶の川村園
https://www.kawamuraen.jp
前回が青森でなぜここで静岡になったかというと、この11煎と12煎の間に東日本大震災があったからです。当日は気仙沼に取材にいくつもりでいたのが前回の原稿が遅れて取材が押し、私は鍼灸院で右腕に鍼を山のように打たれていました。
ゆれが収まったところで鍼を抜き、また揺れ始めてストップ。それを何回かやって全部抜いた後、今日は中断しましょうということで外へでると、皆がなぜか空を見上げていました。家に戻ると本棚の本が全部落ち、テレビをつけると大変な映像が。
北海道から南下しながら話を書いていくはずが、東北は今は取材にいけないと判断、急遽写真のストックのある鈴の故郷設定の静岡に話を戻したのを覚えています。描きながら、もうこの漫画を続けるのは無理になるかもと思っていました。このころ王狩の方は編集長も変わって打ち切りがほぼ決定してましたし(次の巻で突然売れでもしない限りってまあむりですよね)
もし終わるにしてもお茶のもたらすなんでもない日常の価値はこういうときにこそ必要なもの、と思って描いていました。
茶柱倶楽部8巻を書き終えて、そういうわけですっぽりと東北の話がぬけています。続きでそこを描いていければ、と思っていたのですが、ちょっと去年から仕事の状況が暗転してまして、このころの気持ちがよく頭をよぎります。仕事とかバイトしながらでは読み切りはともかく続き物を描く時間がやはり足りないのでどうするか。クラファンも考えなくはないのですが…
urouroyurayura at 18:13|Permalink│Comments(0)│
2019年02月05日
モリタ園・狭山茶/11煎/青森編
この取材はまさしくトンネルを抜けると雪国でした。そして取材先のお寺さんの茶の古木ももちろん雪の下!それならそれでと描きようはあるのです。黒石の茶、かつてこんな北部でも栽培されていたお茶。
本になり、しばらくしてその茶の木のあるお寺の方からブログに連絡があり、改めて雪がない季節に訪問させていただいたのですが、 見せていただいた木は古木でありながらとても小さく、南の木がそれでも枯れずに雪に耐えて生きている生命力を感じました。
たくさんの実がなっている在来種。そのお寺ではお茶に仕立てて檀家さんに由来とともに振る舞うそうです。
狭山茶を選んだのはクリスマスカラーにふさわしい色と、寒い時期に飲みたいコクのあるお茶をと思ったからです。なんとなく私のイメージでは狭山茶は陽のお茶、明るく気さくなお茶です。雪の青森に陽を灯すにいい気がしたものでこの回に選びました。
モリタ園
https://www.moritaen.com
本になり、しばらくしてその茶の木のあるお寺の方からブログに連絡があり、改めて雪がない季節に訪問させていただいたのですが、 見せていただいた木は古木でありながらとても小さく、南の木がそれでも枯れずに雪に耐えて生きている生命力を感じました。
たくさんの実がなっている在来種。そのお寺ではお茶に仕立てて檀家さんに由来とともに振る舞うそうです。
狭山茶を選んだのはクリスマスカラーにふさわしい色と、寒い時期に飲みたいコクのあるお茶をと思ったからです。なんとなく私のイメージでは狭山茶は陽のお茶、明るく気さくなお茶です。雪の青森に陽を灯すにいい気がしたものでこの回に選びました。
モリタ園
https://www.moritaen.com
urouroyurayura at 20:26|Permalink│Comments(0)│