東谷文庫

二年間のうちに且て東谷と呼ばれてゐた土地に単身移り住む計畫の、 成功するか頓挫かを隠居生活のスタートと共に開設したブログにて記録   但し、一年二箇月にして断念 以下に連なるは、我がBLUE RUINSのお片付け目録

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矢印部分にまとまつてゐるタネは、畑周辺ではニラのそれにそつくり。
左端に飛び出す薄茶色はカキでせうか。

漏斗と濾紙で丁寧に種をより分け、発芽させる。
東谷ではこんな実験もしてみたかつた。
ここではなぜできないか。一日を我がこと、喰う、寝るの「日常」と「実験」だけで割り切れないから──ではないかな。
骨取り用の砂場も設けたかつた。
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洗濯物で休息をとつてゐた種子。
意外なことに『身近な草木の実とタネ ハンドブック』多田多恵子 文一総合出版の《風散布》中では、綿毛と種子の形状が《ガマの仲間》にそつくりでした。
ガマは大学構内の、1m×2m程度の枡(集水枡:水路に落ちる枯れ葉や砂を溜めるもの)一か所でしか見た記憶がありません。
四半世紀前の土石流後に造られた、大きな砂防堰堤内に人知れず繁つてゐるとか?
   ◇
妻の意向でこどもの人数分用意する、お鏡に載つてゐたミカンを切つてユズの木に差しました。年によつては気づかれないまま片づけることになりますが、野鳥へのお年玉です。

その後メジロの声と、ユズの木へ近づく姿を見る機会があり確認したところ、ほとんどが食べつくされ、皮が散乱。
ただ同時に先日の「ロウバイの蕾とともにあつた鳥糞」が残つてゐましたから、「ニラやカキの種が見られる鳥糞」とは別種ものか、メジロより先にたとへばヒヨドリの胃袋に収まつたかは不明。
  ※大寒初候 款冬華(ふきのはなさく)

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三日に一度程度まで少なくなつたクリの落葉を掻いてゐると。
黄色はお隣のロウバイですが、赤つぽいのはたぶんロウバイを落とした鳥の糞。
位置から測るとクリの木から飛び立つ際の落とし物と思はれます。ヒヨドリでせうか。

…「はかる」はこれでよいのか?
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濃い茶色の果実は蕾の数倍の大きさ、たくさん枝に残つてゐました。
ところによつては開花とローカルニューズにありました。

こちらはマンリョウです。
人気がないのか、いつまでも残ります。

先の『身近な草木の実とタネ ハンドブック』多田多恵子 文一総合出版によれば
  冬の赤い実の中でも鑑賞期間が長く、
  鳥が食べなければ夏まで枝に美しく
  残る。鳥に食べてほしいのに、栄養
  価に乏しいのか、鳥には人気薄。

「実のつく側枝の葉は早々に枯れ落ちる」(同書)工夫をしながら…も。
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「ひろしま男子駅伝」のスタートになる正午ころから雲が張りだす予報ですが。

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画になるでせう。
函のなかは窮屈で、一年待たせた歪みがありますが。

これも行き先があり、まもなく手元を離れます。
来年のも友人夫婦のところに届けたく思つてゐます。
で思ひあたる方がなく、続くが愉しみ。
もつとも白水さんがどこまで続けられるか、肝心のぼくの寿命とやらもあつて、トランプ政権の寿命と背比べです。

諸国諸国民は酉年二十日までの我慢。たぶん。
トリ取りを取るのはトラ狩りを果たせなかつたハリス氏か?

《 鶏頭牛尾 》といふ四字熟語はまだありません。この先もなささうです。
《 竜頭蛇尾 》と《 鶏口牛後 》をミックスしやうにも、語釈が離れすぎてゐますから。

竜頭蛇尾:最初の勢ひが最後は尻すぼみに終はること。
鶏口牛後:大きな組織の駒であるより、小さな組織の先頭に立ちなさい。
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年明け早々のパズルです。
《 竜頭蛇尾 》を答へておきながら、《 天八部衆 》を埋めそこなつてタイムロス。
《 役行者 》は蛭子ひるこvs八百万の神神のドラマ(『全領域異常解決室』)が終了して日も浅いのに、「円」だの「縁」だのと! 信仰に迷ひは付きもの的タイムロス。
なにしろ就寝の、最低30分前にはファンヒーターを止め室内換気を行ふのでタイムロスは厳しいのです。

《 五百八十年 》は埋めることはできても正解かどうかも含め、意味はさつぱり。
精選版日本国語大辞典における語釈は
 「五百八十年七回り」の略。長寿を祝い、また、
 よろこばしいことが行く末長く続くことを祝う。

この「七回り」。
「一回り」を干支が一巡する60年とし────
  十干:甲(きのえ・)乙(きのと)・丙(ひのえ)
   ・丁(ひのと)・戊(つちのえ)・己(つちのと)
   ・庚(かのえ)・辛(かのと)・壬(みづのえ)
    ・癸(みづのと)
    十二支:子丑寅卯辰巳午未申酉戌亥 
      その「甲子きのえ・ね」から「癸亥みづのと・い」
   までの組み合はせが60通り。
────七回りで四百二十年。
これに五百八十年を加へて千年。千年とはめでたい也。

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はじまりは一昨年末のことだつたか、ヲルガン座に白水麻耶子さんが干支の張り子の行商に見える告知を見つけたのでした。
定刻よりずいぶん早く着き、きつと3階の空きスペースでのことだらうからと、暖房のない部屋で待つことしばし。 
かつて4日ほど借りた屋上階の《廃墟ギャラリ》に移動してみたりしたものの、どうにも人気がなさすぎる。
そこで2階に降りてみると、まさに商ひの舞台が設営中。
大勢の女性客によるバーゲン会場つぽい熱気の隙間から、なんとか無事に辰の張り子を手にすることができました。

さて今年。こちらはすべて巳年の張り子。
黒猫がらみは二女の誕生日プレゼントを予定してゐます。黒猫2匹と暮らしてゐるので。
下の3個もすべて巳年生まれへのプレゼントです。少なくとも長女二男がそれ。
ぼくも巳年ですが、手元には置きません。
この金額で本が何冊買へる──このコスパ/金勘定がまず頭にあると、とてもとても。

次の画像はヲルガン座オーナーのゴトウイズミさんが撮影された、展示風景の一部です。
人だかりがあつて、オーナー権限でもなければ撮れません。

「オーナー権限」はゴトウさんの口から出た言葉です。先んじて黒猫タイプを入手されました。
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