s-P1112299
空いてゐた水槽のなかに卵ケースを置き、その窪みに蛹化する前に幼虫が作つてゐた、糸で葉つぱを寄せ集めただけの粗いシェルターごと、蛹の頭を上にして置いてゐました。

玉子ケースはその大きさから水槽の壁に引掛るやうな塩梅でいくらか浮いてゐましたが、さらに持ち上げて、アクリル板越しに撮影しました。といふのも、アケビコノハはこのやうに止まつてゐたからです。

11月14日に気づいたシェルターか16日のそれか不明ですが、羽化まで2か月要しました。
おなじやうに玉子ケースに移動させた蛹がもうひとつ、屋外のヒイラギモクセイに残した蛹がふたつ、計3頭の羽化が待たれます。
とはいへ10℃以下の屋外でどう冬を乗り切るのか。

s-P1112303

栗の枝に止まらせました。
オレンジ色の後翅が覗いてゐます。

眼の下に生えている長い突起は3節からなる下唇鬚(かしんしゅ)、別名パルピとよばれる器官。