2018年10月06日

馬特区妄想

先日、って、もう3ヶ月も前のことだけど、座間宮ガレイさんの選挙ワークショップが山都町内であったので参加して、
馬特区の話をして模擬選挙で当選したの。
遅刻していったので最初よくわからなかったけど、この町がどうなったら幸せか、というテーマに対し、参加者が自由に書いた紙を読み上げながらホワイトボードに書き出していくという作業の途中だった。
私はいちばん最初に書いて提出するところにはいられなかったのに、「馬」というのが出ていて、おっと、私以外にも馬を望んでいる人がいるのね、とうれしくなって、自作の「政策」を発表するときに馬特区の話をした。

3ヶ月も経ってなぜそれを書こうと思ったのかといえば、今日(すでに昨日)は旧大野小でのイベントでゴスペル風合唱団に参加し、そのときにあの選挙ワークショップでお会いした方とお話したから。
「あれから馬特区やろうよって話してますよ」と。
でしょ、いいでしょ、馬特区。
と思ったらまた脳みそが活発になってしまったので、吐き出しておく。

私の住む山都町は面積がとても広い過疎の町。
移住促進とか空き家バンクとか、できてきているけれども、
現実にはすでに三つぽっちになっている中学校について、あそことここはいずれ合併するから
色々な面で今から交流をしておいたほうがいいですよね、などと語られている。
人口ががつんと増えるなどということはほぼ誰もイメージしていない。
そりゃもちろんすぐ効く特効薬なんかないんだけど、
妄想は自由だ。

ということで。
山都町の中でも端っこのほうに住んでいる私は、前の職場は高森、今は南阿蘇で、
毎日山道をドライブしていて、通勤時間は30分とか45分とか、
シングルマザーにはちょっと痛い長さではあるのだけれども、
空が開けたその通勤経路は大好き。
自然の中をゆったり散歩するような時間は作れていない身だけど、
毎日表情を変える空や植物やときどき動物を見ながら通勤できるのは気持ちがいい。
で、ここを馬で通勤できたらいいなーと夢見ていて。
だとすると職場に馬つなぎが必要だな、とか。
服が馬の汗で濡れるから着替えも必要だな、とか。
常々考えています。

山都町を馬の町に・・・。
というのは、私のイメージでは、観光用に通潤橋に馬がいて、写真が撮れるとかいう話ではない。
がっつり、生活が馬と共にあるというのがいい。
まず、現状、山間部は車が必需品なんだけど、なぜか都市部よりガソリンが10円高いの。
そのくせ賃金水準は都市部より低いのよ。
そして、何かの時には街に出て行かなければならない。逆に街の人が山間部に行かなければならないようなことはほぼない。
なんかちょっとフェアじゃないのよ。
こういうのは国とか県とかが補助すべきじゃないのかと思う。ガソリン代は山間部こそ安くあるべきだと思う。だって公共交通機関網も不充分だし。
といってもやってくれないどころか逆に軽自動車の税金を上げてくるようなわけなので、自衛手段として、移動手段に馬を使う。
ただしひとりじゃなかなか難しいので、町全体がそういう考え方と造りになったらいいなと。
そしたらガソリン買わなくてよくなるし、町は予算をかけて国道沿いの草刈りを業者に委託しなくてもよくなる。
昔は牛を飼っている家が多かったから、餌にするために早朝から道端の草刈りをみんなが競うようにしていたと聞いたことがあって、それがヒント。
農業のこと聞きかじっただけで無責任なこと書くのも気が引けますが、とりあえず妄想ということで、お許しください。
農作業の機械も高かったりレンタルも農繁期には借りるのも大変と聞いた。これも馬を使うタイプでいけるものはそちらにして、ここでもガソリンを減らせるので、
結果、低ガソリン社会になる。

それから、山都町は源流の町で、有機農業も盛ん。
馬が行き交い、餌として草を食べるので、馬が通るところの農薬散布はしないようになる。
「環境に配慮した町」ということで視察が来るようになる。

移動手段に馬を使うためには、
道路を馬が通行することについての法律関係とか、
糞尿の処理や公衆衛生上の問題に取り組まなければならないだろう。
ハエやアブが増えたといって安易に殺虫剤を使うようなことは避けたい。
道の駅などに、水のみ場と、馬つなぎを作る必要がある。

そういった馬による移動用のインフラを整備できたなら、
間違いなく全国から馬好きが集まる。
モンゴルには、日本の乗馬クラブの人たちが、大草原を馬で走るために来ていた。
阿蘇にも乗馬クラブがある。けど、遊びとしては手が届かない。
だからもっと身近な生活レベルで当たり前に乗れるといいなと思って。
熊本の牛農家さんで、馬に乗って牛を管理してますって方もいらした。
そんな色々なイメージが重なり合う。

道路の糞の処理とか、堆肥づくりとかの仕事が増える。
乗馬インストラクター、御者とかがハローワークの求人に出る。

それから、「家庭内運転手問題」がだいぶ改善する。
大家族で大人が数人いる家ならいいけれど、核家族だと大変だったりするやつ。
つまり、飲みに行くときに家族に迎えに来てもらうとか。
馬なら、酔っ払ってても、乗りさえすれば連れて帰ってくれる、というのはモンゴルでよくいわれる話で。
子どもも、現状は移動は親に頼るばかりだけど、車や原付の免許のない年齢でも自力で外出ができるようになる。
それに、漫然運転やわき見による追突事故とかはなくなるでしょ。
落馬事故は起きるだろうし、それへの対処は考えなければならないけれども。
スピード違反とかシートベルトのチェックとかが不要になって警察の仕事内容も変わるね。
騎馬暴走族とか迷い馬とか馬泥棒とかで警察が呼ばれるかしら。

試合の送迎は遠方の都市部までということが多いので、難しいにしても。
バスのない時間帯に中学校の部活の延長練習がある場合の夕飯支度時間帯のお迎えとか、
小学校の部活廃止によって社会体育のクラブを利用する小学生が増えたけどその送迎とかは、
本来は必ず乗る人がいるんだからコミュニティバスを出してくれればいいのにと思うんだけど、
難しいなら、
馬なら子どもだけで行けるよね。
それだと例えばお母さんは家事ができたり。

あと、高齢の方の免許返納も、代替の交通手段がないなら難しいに決まってるんだけど、
馬がいるなら、全然違うと思う。
高齢者には馬車がいいかもね。
馬車については、揺れがきちんと吸収されるような乗り心地のいいものが開発されるに違いない。
コミュニティバスもコミュニティ馬車で。
遠出とか急ぎのときは、曳き馬を連れて乗り換えるモンゴル方式。

そして、山都町の外に出て行く場合のことを考える。
完全なる車社会に出て行く境目で、カーシェアリングの車に乗り換えられる。

隣接する自治体で、協力を得られるところとは連携して、馬のみで行ける範囲を広げられると楽しい。
高森町、椎葉村とかよさそう。
山都町にも高速道路のインターができるとのことで、むしろ人口が流出するのでは、とか、来る人が増えるのでは、とか、色々いわれているけれども、一般道が空くなら馬が走りやすいな。
また、旧道とか、荒れている道も馬で通れるようにしたら、荒れていくのを防止できるのでは。
結果、いのししや鹿も出てきにくくなったりするんじゃなかろうか。

幼い頃から乗馬を身に着けるモンゴル人と違って、みんながみんな馬で移動するなんて
無理に決まってるでしょ、と一蹴されそうではあるが。

馬の食べる草と食べない草については知るべきかも。

牛の口蹄疫のときみたいに、病気が流行ったらどうするのかとか
玄海や川内で原発事故があっても、馬たちを見捨てずにいる覚悟が必要で、
だったらやっぱり原発はやめてというメッセージは発信しなきゃねとか。

urtynduu at 04:34│Comments(0)このエントリーをはてなブックマークに追加 mixiチェック

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