工房だより

漆器と子供と里山の風景・・・


すっかりご無沙汰してしまいました。なんと、1年ぶりの更新です。w(゚o゚)w オオー!
決して1年間何も活動しなかったわけではございません。ただ、管理人の妻が怠っていただけです。反省しています。せめて1カ月に一度くらいは更新できるように努力します!そういうわけで気まぐれな「漆ラボ」ですが、今後ともご贔屓にお願いします。ヾ(=^▽^=)ノ

今回は代表の竹内義浩が漆掻きをしながら発見した「漆巨樹」を専門の先生方に見ていただきました。実は昨年の今頃にも上伊那地域を中心に第3回目の調査が行われました。長野県で連続2回の調査になります。漆のことがプライベートでも大好きな先生方ずらり。管理人が20年前の学生時代からお世話になっている先生が多いことで、特別に同行させていただきました。隊員の皆様、ありがとうございました。やっぱりきちんと取材しないとブログは書けません。(* ̄∇ ̄*)エヘヘ

◆調査名 第4回漆巨樹調査
◆調査日 2017.5.13~5.14
◆場 所 長野県下伊那地域(大鹿村~遠山郷)
◆目 的 全国漆巨樹「ベスト10」を登録したい
◆隊 長 岐阜県工業技術研究所所長 村田 明宏 先生
◆副隊長 全国巨樹・巨木林の会理事 長澤 良一 先生
◆隊 員 関係者10名程度(今回)

<隊長と代表>

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<その1>漆の巨樹
「調査1本目にして手ごたえ十分!」
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<その2>珍しい漆の群生
「三六災害(昭和36年土砂災害)の爪痕と共に群れています!」
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<その3>漆の巨樹
「姿はいまいち、数字は大きい!」
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<恩師と管理人>
漆の基礎を教えてくださった小林伸好先生
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<第4回調査隊のみなさんと代表>
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1日目は雨に降られたりして濡れましたが、漆が大好きな隊員には影響ありませんでした。調査では群生林を入れると全部で50本位の漆を見ることが出来ました。その他「樫」「椹」などの巨木も。来年も同じ時期に調査をされるそうです。運転しながら漆を発見できる代表。苔が生えていようが、細い木でも漆だと見抜けます。それくらいでないと長野県で漆掻きの仕事はできません。広範囲の数本レベルをかき集めて一日山を作っているからです。「漆掻き」で養われた漆を見る目は、今後も全国の漆の巨樹を発見するのに一役買えそうです。

 
いつもブログをお読みいただきありがとうございます。
いろんな意味で長かった連休も終わりました。
竹内ファミリーの今朝は、5時頃一足先に出かけた代表ことお父ちゃんが机に残していった
長野日報の発見から幕開け。

息子たちは眠たい目をこすりながら・・・
長男:「ふーん、これお父ちゃん?」
次男:「えっ!お父ちゃん・・・」
三男:「すごい、お父ちゃんだあ」
三人三様のリアクションがとにかく面白かったです。

さて、代表が(夫婦で行っている)小物製造販売に見切りをつけて原料分野の「漆掻き」の修業をはじめたのが、この6月で10年目になります。漆に出会ってから20年。(引き算間違ってませんよね)なんか、こう、10年単位の思い出話ができるとは・・・。思わず自分の年齢を想いました。

掲載記事の植林にご協力いただいている「NPO特定非営利活動法人 森の座」さん。
地元でとても素晴らしい活動をされています。代表の西村さんは私(妻)の高校同窓生でもあります。よろしかったらこちらもご覧ください。→http://www.morinoza.sakura.ne.jp/

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笑ってはいけませんが、目が半開きです。こちらをお読みいただくと、少しご理解いただけるかと思います。特にご近所さんや学校の先生方にはご一読いただきたいものです。 

最近、小学校の家庭訪問が3回ありましたが、お父ちゃんの仕事についてなかなかうまく説明できませんでした。「美術もやるし、原料を生産する漆掻き職人でもある。木曽の漆器組合の委託業務もしているし、工房で漆器の直しもしている・・・だから大抵は工房に不在なんです」と。3回とも初めての先生方でしたから息子たちの話半分、お父ちゃんの仕事の話半分くらいでした。新しく信頼関係を築くって大変ですね。できる限りイメージではなく真実を知って理解していただきたい、そんな漆ラボ(竹内工芸研究所)です。

 大子の漆苗
この春調達した茨城県久慈郡大子町の漆苗です。
今回植林させていただいた伊那市の植栽にもこの苗を使いました。
測量のお仕事も兼業されている生産者 神長さん。とても真っ直ぐな苗!!!
神長さんが植栽された場所はどこから見ても真っ直ぐらしいです。ご本人がはにかんだ笑顔で語ってくださったようです。妻の私も神長さんを存じ上げますが、そこまでこだわってらっしゃるとは知りませんでした。随分とご無沙汰してますので私も出かけたいな~。

これからも漆ラボをよろしくお願いします。
最後までお読みいただきありがとうございました。




大変ご無沙汰してしまいました。
前回は秋でしたね!この春は3男が小学1年生。9年以上通い続けた保育園を卒園しました。これで3人の息子たちは全員小学生になりました。長いようで早いものですね。体が大きくなってもそれなりに大変です。今日は鯉幟をあげました。色あせた鯉をみて、時間の経過にウルウル。

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さて、平成28年4月23日(土)まで上野の東京都美術館にて「第55回現代工芸美術展」が開催され、義浩の「暁の森の気吹」が入選作品として展示されました。美術館では翌日から注目の若沖展。今年は家族の中でも作品について話題にならずに幕を閉じました。義浩自身も漆の植林作業などで忙しく、近頃早朝から仕事へ出かけるように。今年も晩秋まで「漆掻き」三昧の予感。

終わってしまいましたが、入賞入選者などが公表されています。
現代工芸美術家協会のHPはこちら→http://www.gendaikougei.or.jp/


昨年度は縁あって信州大学農学部の学生さんの卒論のお手伝いをさせていただきました。
テーマは漆掻きの経済についてです。次回はその辺を話題にしたいと思います。お楽しみに。


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