Kの投資日記

自分がこれまでの失敗、思い違いを経て培った資産運用理論やノウハウを、いつか子供達に伝えたいと思っています。とは言え、殆ど日記でかなりマニアックです。あしからず。

2018年09月

以前の記事に書きましたが、iFree S&P500とVOOは共に米国S&P500指数をベンチマークとしていますが、実際に掛かるコストにはスペック以上の差があります。あくまで私の計算ですが、両者の差は年率0.72%程度。チャートにするとこんな感じです。
VOO vs iFree

青線がiFree S&P500、赤線が円換算したVOO。ウグイス色(右軸)は両者の差です。両者とも、配当は即日再投資したとして加算しています。尤も、iFreeは先日発表していますが初回の配当はなし。VOOの円換算には「みずほリファレンスレート」を使っています。

実際に「配当を即日再投資」するには相応の税・コストが掛かり、ここでは税・コストをゼロとしているので、比較上、その分VOOの方が良く見えている筈です。また、VOOを日本の証券会社で購入するには高いコストが掛かることも考慮すべきですが、上記の分析から、投資期間が長期な場合はVOOの方が(断然)有利なのは間違いないと思っています。

注)あくまで私の計算ですが、米国ETFと比較して年0.72%程度の差が付くのは一般的で、iFree S&P500が特別に非効率な運用をしているとは言えません。

私がDCで運用しているDC外国株式インデックスファンドLも、スペック上の信託報酬は0.27%に過ぎませんが、米国ETFと比較すると実際には大きなコスト差があります。

と、楽天証券のwebサイトに出ていました。

私は楽天証券と楽天カードを利用しているので、これを是非利用したいと思っています。申し込みは10/27開始で、積立日(申込日)は毎月1日。初回積立日は12/3になると(12/1~2が土日なので)。

毎月の積立上限額は50,000円なので(付加ポイントは積立額の1%)、この枠をフルに使い、大抵の投信が対象となるようなので、iFree S&P500の積立をしたいと思います。

少し考えないといけないのは、現在、SBI証券でiFree S&P500の毎日積立を既に行っていることとの関係で、これに毎月積立が加わると、購入価格に少しバイアスが掛かることになります。

これをそのままにするとの考えもありますが、毎日積み立てによるドルコスト平均法を徹底するのであれば、毎月1日を申込日になるようにして、SBI証券の方で同額(50,000円)の売却をするべきでしょう。

SBI証券の場合、定期売却という注文方法があり、毎月、指定した申込日での売却ができます。これにより500ポイントを得た上で、毎日きっちり〇〇円の積立投資が自動化できます。

先日、SMBC信託銀行プレスティアの口座を解約しました。

もともと旧Citibank時代から持っていた口座ですが、口座開設後、殆ど使うことがなかったので。。。

以前は定期預金を預けるため、1000万円を上限として銀行口座をいくつも所有していましたが、最近は大した利率が付かないし、セキュリティ上の懸念(悪意の第三者による不正引き出し)も感じるので、銀行口座は極力整理し、資金は証券会社に移して個人向け国債を購入するようにしています。

これまで以下の口座を解約、または残高ゼロにしてきました。
・東京スター銀行
・オリックス銀行
・きらぼし銀行(旧新銀行東京)
・ゆうちょ銀行
・楽天銀行(旧イーバンク銀行)
等々

で、先日プレスティアの店頭に行って解約を申し出ると、先客の手続き中のため待たせることになる。郵送で簡単に手続き出来るのでそれがお薦めと言われ、その通りにして先日、指定した銀行口座に着金していました。

振り込みされた金額から逆算すると、振込手数料はなんと864円也!タダや216円といった手数料水準に慣れてしまった私としてはビックリですが、まあ、仕方ないですね。

前回の記事で書きましたが、私はiFree S&P500の積立投資をしています。

しかし、残高が一定額になるとVOOにスイッチングしていまして、なぜなら長期保有する場合、VOOの方がコストが断然安いからです。

ただ、スイッチングには手間が掛かるし、知るべきことを知っていないと思わぬ損失を被る事がありますので、備忘録も兼ね、このスイッチングの方法を記しておきます。

「知るべきこと」は外国株投信のプライスの決まり方です。外国株(少なくとも米国株)の場合、日本と時差がある関係でプライスの決まり方が日本株投信と異なります。

毎日積み立ててきたiFreeを本日(Day1)、解約注文を出したとすると、Day1の15時までの注文であれば、約定はDay2の夜になります(Day2が休日の場合は翌営業日)。

Day2に決定するプライスは、直前のS&P500の終値に基づきます。つまり、通常であれば日本時間でDay2の朝、米国が夏時間の場合は5:00。これで米ドル建ての金額が決まり、Day2の午前10時ごろ(日本時間)の為替レートをこれに適用して円建てのiFreeのプライスが決まります。

これらを踏まえて取引すれば円滑にスイッチングができます。具体的には下記のステップを踏みます。

①Day1の15:00まで: iFree S&P500の全額解約を発注
 ・・・積立投資をしている場合、Day1の分の積立もされますので、これも解約価額に含まれることになります。

②Day2の朝5:00(米国が冬時間の場合は6:00): VOOを解約価額に相当する株数購入
 ・・・「引け成」注文を出せば良いのですが、SBI証券も楽天も、残念ながら米国株取引でこの注文を受けていませんので、この日は早起きして米国市場の取引時間終了間際に成行き注文を出します。

③Day2の朝10:00: VOOの購入に要した米ドルを再調達(円からドル転)
 ・・・このドル調達の前に②のVOO購入をしないといけないので、②の事前にドルを用意しておく必要があります(通常は、ここで調達したドルを暫くMMFで運用して、次回のスイッチングに用いる)。

なお、Day1、Day2が日本または米国の祝日に当たる場合、プライス決定のタイミングがずれてややこしいので、私はそうした日にはスイッチングしないようにしています。

私はS&P500に積立投資をしていて、ファンドはiFree S&P500を使っていますが(※1)、残高が大体100万円位(※2)になった段階でVOOにスイッチングさせています。

理由はコストが格段に安いからです。iFreeの信託報酬は0.243%、VOOは0.04%とこれだけでは大きな差には見えませんが、実際に計算してみると、あくまで私の計算上ですが、両者の間には実際は0.72%程度のコスト差があります(※3)。

計算では、VOOの過去の株価を円換算して(配当は全額、累積投資した前提)、iFreeと比較しただけです。

スペック上のコスト差以上が差がある理由として、一般によく言われているのは配当金に係る源泉徴収で、iFreeでもVOOでも配当元高×10%が米国で源泉徴収されますが、VOOの場合は外国税額控除でこれを取り戻すことが出来る一方、iFreeではその手段を取ることが出来ません。

S&P500の配当率は2%弱なので、この10%が失われると考えれば、これによってiFreeとVOOの間では年0.20%程度のコスト差が生まれます。

ただ、これだけでは0.72%の差は説明しきれていませんので、他にも為替コスト等が掛かっているのではないかとみています。

私はSBI証券と楽天証券でVOO投資をしていますが、売買手数料は両社とも21.6ドル/回。この手数料水準も高いと思いますが、これを支払ったとしても、将来何十年も運用した時のコスト差を考えれば、先行投資として十分に元が取れる取引だと思います。

スイッチングの方法は少し複雑なので、追々追記します。

後日注記:
※1: 現在は積立対象をeMAXIS Slim and/or SBIバンガードに変えています。(2019年10月時点)
※2: 現在は2万USD位(約216万円)が貯まったらスイッチングするように変えました。( 〃 )
※3: iFreeについて最近計算をしていませんが、eMAXIS Slimであれば、直近の計算では0.47% p.a.といった水準のコスト差です。( 〃 )

↑このページのトップヘ