世界で最高のマラソンを走った日<3>世界で最高のマラソンを走った日<5>

2008年11月06日

世界で最高のマラソンを走った日<4>

これは、世界で最高のマラソンを走った日<1><2><3>からの続きです。<1>は こちら <2>は こちら <3>は こちら へどうぞ。




12:00


Queensboro Bridge を渡り終え、Uターンするように 59th St. を経て 1st Ave. に入ると、Willis Ave. Bridge まで(59th St. から 127th St. まで北上)ず〜っと真っ直ぐ。その距離5.5km… 1st. Ave. は、7車線の一方通行のアヴェニュー。両サイド1車線ずつがメーターパーキング用になっているので、普段は実質5車線の道路なのだが、レースの日はもちろん駐車禁止。歩道と車道の境にはバリケードが張られ、7車線が丸々ランナー用に空けられているので、道路幅がものすごく広く感じられる(実際広いんだけど→幅21m)。沿道の応援は相変わらずすごい数なのだが、コース中央を走っていると、両サイドの応援からかなり距離があるので、応援でテンションが上がりすぎるのを避けられる(笑)

聞きしに勝る怒濤の応援を目の当たりにして、血圧が一気に上がった気がする。こんなんで、最後までエネルギー持つのだろうか…(笑)と思っていたところだったので、友人知人が応援してくれている場所以外は、道路の中央を走ることにした。

実は、橋を渡っている最中は、マンハッタンに入ってほどない 1st. Ave. と 64th St. の角で、私の名前を書いたボードを掲げて応援してくれているはずの、ニャーの学校の仲良し家族を見つけるのを、ずっと心待ちにしながら走っていた。彼らは、64th St. の 1st. Ave. と York Ave. の間にもう20年以上住んでいるのに、マラソンの応援をするのは今年が初めて。応援慣れしていないし、日陰で寒いし、とにかく彼らのところまでは、前もって告げていた予想通過時刻(幅15分)以内に絶対到達したかった。ここまでキロ5’10ペースで来たから、ほとんどお待たせしてないはず(笑)

60、61、62、63、と、彼らがいるはずの東側の歩道に一番近いところを走る。ランナーは、幅の広〜いこの通りの西側(進行方向左側)半分に固まっているので、右端を走るランナーは極わずか。これは見つけてもらいやすい! 

ハーフブロック手前で、私の名前を書いたボードと、 輝く Anju の笑顔 を発見。う〜ん、いつもながら美しい〜♪ お隣りには、190cmを超える長身のだんな様スティーブが。Anju と私はキャーキャー言いながら ハグハグ キスキス  スティーブともキャーとは言わなかったけど、ハグハグ キスキス  Anju はカシャカシャ私の写真を撮り続けている。後ろを向いて、手を振り、投げキスをしながら、またコースに戻った。

あ〜、良かった。無事に会えて。…と思っていたら、

こ、腰が痛い…!

この数週間、夜になると左腰が痛くなっていることが多く、できる限りのケアはして来て、レースの数日前には痛みはなくなっていたのだけど。今日は左腰ではなく、腰の全部が痛い。う〜むむむむ。昨晩は、ひどい頭痛で起きていられずサッサと床についたのだが、やっぱり風邪、あるいはインフルエンザにかかってしまったのだろうか?これだけ体調を崩す人が多い中、今の今まで病気にならなかったのがおかしいくらいだから、まあ可能性はあるよね…今朝も喉がちょっと変だったし。それか、前半テンション上がり過ぎっていうのもあるよね…走る以外のところで無駄なエネルギー使い過ぎだし。ペースも、マイルあたり、もう+5秒でもよかったかもねぇ… でもまあ、一番の原因は、どう考えても重すぎる体重よねぇ。マラソン用の体重を5kgオーバーウェイトというのはさすがに重過ぎだわ。…と、瞬時に自己分析(笑)

何が原因であろうと、そんなのは自己責任。自己管理がきちんとできていれば、こんなことにはならないわけで、自分を哀れんでいても仕方がない。鎮痛剤は携行していて、実はちょっと腰に違和感があったのですでに服用済みだったのだけど… 

効いてない!

まあ、こうなると、あとは我慢するしか策はないわけで、逆に言えば、我慢すればいいだけの話しなのだ。

次の応援スポットは、80th St. 北西の角(17.5マイル)。広〜い1st. Ave. を、右から左へ斜めに横断。オケちゃんやキッシさんのテニス仲間が日の丸の旗を持って応援してくれている。ざっと見た感じ、私の知ってる顔はない。でも、もらえるパワーはもらっておこう。腰痛いし。

ズラーッとバリケードに沿って並んでいる方達全員と、連続ハイファイブ! うっ、けっこう手のひらがしびれたかも(笑)でも、パワーをもらったおかげで腰の痛みは軽くなった?

腰の痛み以外は、脚も、腕も、どこも疲れておらず快調。痛くないと思い込めば大丈夫。次の応援スポット、19マイルと20マイルの間、 1st. Ave. の東側(右側)で、「NYマラソン中毒患者の会」の幟を立てて、だんな様とともに患者たちを応援してくれているはずの京太郎さんを目指して走り続ける。

沿道の応援者数が、番地の数が大きくなるにつれ、少なくなって行く。地域がアッパーイーストサイドから、ハーレムに近づいて行くからだ。ハーレムの120th St. あたり(?)で、 輝くオーラ を放つ京太郎さんを発見。この方は正真正銘の美女。10m前からでも分かるくらいの 美しオーラ が出まくっているのですぐ分かる(笑) 吸い寄せられるように近づいて行き、出た第一声が

こ、腰が痛いんです〜!

お礼を言うべきところ、いきなり泣き言を言うとは、我ながら情けない。でも、この時が痛さMAXだったかも。まだ20マイル(32km)に到達しておらず、残りの4マイル(10km)がアップダウンのある難関だと分かっていたので、心理的に痛みが増していたかも。

でも、京太郎さんとだんな様の輝く笑顔に、またしてもパワーをいただき、痛みが軽減。まだまだ行ける!

さあ、次の応援スポット、22マイル地点で待っていてくれているはずのブライアンのところまでは、何としてもペースを落とさず頑張るのだ!…と強い気持ちはあったのだけど、腰の痛みで実際のペースはキロ5’19まで落ちていた。


☆☆☆ つづく ☆☆☆


usagineko128 at 06:55│Comments(0)TrackBack(0) ランニング | ローカルな話

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