今日はなんともタイムリーな記事が!
「『子供は持たない』と夫と合意、でも周囲の視線がつらい」
日経ビジネス オンラインゼミナール

28歳の女性からの相談に、ユニー・ファミリーマートホールディングス相談役の
上田準二さんが応えていらっしゃる記事です。

なるほどなーと思うところあり、いやいやそれはちょっと・・・と思うところあり。
ぜひご一読いただけると嬉しいです。


結果的に言うとね、
夫婦の合意のもとで決めたことだから、周りのことなど一切気にせず
自信を持って進みなさい。
とのメッセージに、70代のこういうお立場の方がこのように言って下さるのは
ありがたいなーと思いました。


とはいえ、細かいことを言うと、「そうじゃないよなー」と思うこともたくさんあるので(笑)
よい機会なのでいくつか突っ込みを書かせていただきたくなりました。


というのも、このご相談、20年前の私とかなり似ているからです。
全く同じではもちろんありません。
なので、このご相談者さんがどうのということではなく、
20年前の私の身に起こったこと。
20年前の私が感じたこと。
そんなことをつらつらと書きたいと思います。
(ちなみに私は35歳のときに散々悩んだ末に決めました)



突っ込み
結婚すると、すぐに『お子さんは?』と訊かれる。

に対してこんな風に応えていらっしゃいます。
「僕らのような少し前の世代にとっては、『お子さんは?』といのは、
『Good morning, how are you?』とあまり変わらない無意識のうちに出る
挨拶みたいなものですよ(笑)。ですから、そう言われたら、あえて
『Not fine』、『産まない予定』と言う必要もないのではないかな。『まあ、コウノトリさんが
いつ運んできてくれるかしら?』とか、と言っていればいいと思いますよ。

『子供はかわいいよ』と言われたら、『そうよね?』と返せば、それで話は終わりになるのでは
ないかな?」


思わず「甘いな」と言ってしまいました(笑)。
実家も親戚も友人たちも、そのまま黙ってはいてくれません。

欲しいなら早い方がいいよ。
なかなかできないなら、よいお医者さん紹介しようか?
早くご両親に孫を抱かせてあげないとねぇ。
結婚したんだから人口増加に寄与しないと!
(そこまで少子化といわれていなかった20年以上も前のお話です)

へらっと笑ってスルーしようとしても、なかなか離してもらえませんでしたっけ。
どんな返しをしても、何かしら返ってくるのです。


突っ込み
「2年たち、3年たったら、そんなことも言われなくなりますよ。」

うーん、やっぱり甘いな(笑)。
なんとこの私、50歳になる寸前まで親戚の人に言われましたもの。
「子供はまだ?」って(笑)!

救いだったのは、私の母が早々に諦めてくれたこと。
そして私が40歳のころだったでしょうか。
「あなたはあなたの決断で生きてきてよかったわね。
その形が一番あなたにとって幸せなのね」
と言ってくれたことを思い出すと、今でも泣きそうになります。

幸いなことに、義母も私に言うのを(たぶん)我慢してくれました。
でも、きっと孫を抱っこしたかったろうなーと思うと、
今でも申し訳なく思います。
ごめんね、お義母さん・・・


突っ込み

上田さんのお話の中で、なるほどなーと思えたのは、
「無意識のうちに身構えてしまっているから、子どもの話題が出たときに
余計に気になってしまっているということもありうると思う」
そんなときに好戦的に、ファイティングポーズを構えているのではないかとのこと。

確かにあのころの私は、この話題に対しては常にファイティングポーズを
とっていたと思います。その話題になるたびに、「またきた!」とばかり
身構える・・・。そんな毎日だったような気がします。

へらっと笑いながら、心の中ではファイティングポーズ。
これが疲れるのです。


ここで何か思い出しませんか?
そうそう。数年前にあった都議会の中でのセクハラ問題。
女性の都議さんが、へらっと笑って受け流そうとしてましたね。
私もそうですけれど、最初にとる行動として
へらっと笑って受け流そうとすることが、悲しいかな身についてしまっています。

でもね、それでよいのか?
都議会のセクハラ問題のときは、それじゃいけないよね、というお話しになったと思いますが、
今回の件はどうでしょう?

一つ一つ丁寧に応えて事情を説明するのは、自分も相手も望んでいないことが多いでしょう。
そんな時間もないことが多いでしょうし。

じゃあ、子どもの話は一切危ないからやめましょう。
としたら、それを「季節のご挨拶」だと思っている人たちは
「じゃあ、何を話せばいいんだ?」
「コミュニケーションが取れないじゃないか」
というお話になるかもしれません。


うーん、本当に難しい。
このテーマの何が難しいかって、悪意がないからです。


私の親戚も友人も、みーんな悪意のカケラもありません。
みんな親切で言ってくれていましたし、それは痛いくらいわかっていました。
だからこそ、受け入れるしかなくて、つらさがたまっていったような気がします。


これってね、女性だけの話ではなく、きっと男性だって同様の悩みを
持っている人が多いのではないかと思います。

そしてこれって、出産だけでなく、結婚だって同じことが言えますよね。
また、これだけ多様化している時代、結婚出産以外のことでも
なかなかわかってもらえない痛みを感じている人が
あちこちにいるのではないかと思います。
たとえば「アラフォー・クライシス」のように・・・。


言われて初めてその痛みがわかるけれど、わざわざ口にする機会がないような話題です。
全てに想像を働かすことはとても難しいけれど
今 目の前にいる人は、何を望んでいるのかな?
そんな気持ちは忘れないでいたいなと思います。


この話題、10人いたら、10人分の想いがあると思います。
とりあえず私が感じてきたことを書きましたが、
子どもを生まないと決めた人が、みんな同じではないので
どうかその辺、ご理解くださいませ!

55歳になった今だからこそ、こうやって正面気って書けるのだと思います
心が血を流して痛がっていたころには、こんなことは考えられなかった・・・。
今でもまだちくちくするけれど、ね!


ああ、まだまだ書きたいことがたくさんあるけれど、今日は時間切れ〜!
続きはまた今度ね!

皆さんも長くて疲れたでしょう?
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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