やっぱりJは大人だ。
我侭邦題の私を呆れながらも笑って許してくれた。
ああ、なんてなんてなんてなんてなんてなんて素敵な人・・・・。
ウットリとJの腕の中で私は溶けてしまいそうになっていた。いや半分は完全に溶けていた。
「俺も配慮が足りなかったよ」
「いいえ、私こそごめんなさい」
ああ、幸せだ・・
幸せで幸せで堪らない・・・。
こんなに幸せな女って今、この時間にどれくらい居るんだろう?
デヘヘヘへへ、、私って世界一幸せ者かもしれない・・←どーしようもないバカ。
そんな時に、目が覚めてしまうようなJの声が。
「でもな、やっぱりお仕置きは必要だよね?」
・・今、私は確か、チョモランマの天辺まで登りつめていたはず。。
喉が焼けそうなくらい甘い余韻に浸っていたはずなんだ。
空耳だろうか・・・。
なんかいつものジャイアンに戻った声が聞こえたような・・?
恐る恐るJを見上げるとJは、例のあの悪戯っぽい顔で私を見つめていた。
「えす兎さんとアルさんだっけ?通常メニューってコメントくれたのは」
「通常メニューって言ってるくらいだもんな、お仕置きとしては優しいよなぁ〜」
「俺は彩*を散々甘やかしすぎだよな?」
「な?」←スンゲー笑顔。何に例えたらいいかワカランくらい有り得ない笑顔。
(;゜;▽;゜;)
私が↑の顔をしている間にJは道具を取り出し、なにやら洗面台でカチャカチャ音を立てている。
う、心の心の準備がーーーー!神様ーーーーーー!!
「はい、ケツ向けて」
う、動けません!
「お前のケツはここなのか?」Jに背中を叩かれて渋々私は四つん這いになり腰を上げた。
ママン、、何か暖かい液体が直腸で逆流していますよ・・?
腸の検査をしたときも確かこういう感じでバリウムが入っていったんですよね?
あれは何時の日だったかなぁ
私の麦わら帽子・・・。
そんな現実逃避をしている間に物凄い速さでグルグルとお腹が唸りだしました。
ウーウー・・。
浣腸してわずか1分も経たずに私はギブアップ宣言をしました。
「ト、トイレに行ってもいいですか?」
「何言ってんだ?そんなに早く出るわけ無いだろ?しかもトイレだと?お前にそ・ん・な・も・の・は・無・い!!」
ヒー。鬼だ、鬼がおる、、モトイ鬼の皮を被ったジャイアンが目の前におる!!!
ウーワー、めっちゃ楽しそうだよ・・
なんであんなに無邪気に笑ってるんだろう、、人が苦しんでるのに、、キー。
チクショウ、今時点でデスノートに書き込むリスト第1位決定だ!!
ああ、そんなことを考えてる場合じゃない、、私ってどうしていつもこう脱線するのだろう、、
今、考えるべきなのは瞬間のタイミングを見計らい、いかに素早くトイレに逃げ込み内からカギをかけるその手順だ。
一秒が命取りになる・・・。(おそらくここですでに間違っている)
Jがタバコを灰皿に押し付けたその隙を見て私はスタートを切った。
その瞬間に首輪を引かれ、愚かな孫悟空は楽しそうに笑うお釈迦様の掌で蹲った。
シクシク、、、。
10分程度で限界が来ました。スンゲーヘタレ。
首輪を引いてバスルームに走り、排水溝にぶちまけました。。。
死ぬほど恥ずかしかった、、そして苦しかった、、。
愛する人に自分の一番恥ずかしい姿を見られ、私は酷く惨めだった。
苦しんでいる私の顔をずっとJは見つめていた。
「良い表情だ、これが見たかったんだ」
本当に満足そうに何度も呟くJを見て、私はボロボロになりながらも幸福感が訪れていた。
私もJのその表情を見ることが出来て嬉しかった。
排泄物を片付けて部屋に戻り、Jの足元に座った。
Jは元の穏やかな表情で私に笑いかけたかと思うと、すぐにジャイアンに戻って、一言こう言った。
「通常メニュー決定だ」
・・・やっぱ鬼!!キー。