phantasmagoria

読んだ本のこと、それ以上に買った本のこと、ときどきライブのことを書き散らかしてみたりする。

アラン・レイ高校から延びる地下水路を利用して、ドクトル・バーチがドルーシア銀行に秘蔵されている金塊を盗み出そうとしている――そんな投書を警察に送ったのはデアスミスだったが、バーチは予告を出しこれを実行することに。トーリアスから依頼を受けたマルタはリッツと共にアラン・レイ高校に潜入し、地下水路を発見。そして犯行予告当日、水路を通りカードを使って現場にやってきたマルタだったが、逆上したドルーシア銀行頭取が発砲し、バーチが倒れてしまう。さらにそのさなかに現れたのは「カード戦争」委員会のシェリー。彼女はマルタの「名探偵」のカードの登録抹消を宣言し、マルタは強制的に蓑崎へと戻されてしまうのだった。――それから7年が経ち、鷺井丸太は25歳になっていた。興信所でバイトしつつ、アーバーズやカード戦争の痕跡を辿ろうとしていたが、いっこうに何の手がかりもつかめないまま。そんな折、才谷信という青年が妹探しの依頼で事務所を訪れる。その妹「才谷渚」は、かつてマルタがカード戦争の中で出会ったことのある「ヤマンバコギャルのナギサ」のことで……。

私家版6巻は蓑崎編。はからずもカード戦争から弾かれてしまい、元の世界に引き戻されたマルタがいかにしてオスタスに戻るかという展開に。

7年も経てばもうおとなになっているけれど、丸太の心はオスタスに置き去りにしたまま。手掛かりを求めて興信所で働いてはいるものの、周囲とはどこか距離を置いたまま暮らしている。元々人付き合いがうまい人間ではないのだろうがそれだけでなく、いつここから消えてもいいようにと、そういう予防線を張っているようにも見える。しかし自分と同じく渚を探している才谷の出現で、その生き方は変わっていくのだ。

彼は「鷺井丸太」ではなく「マルタ・サギー」であったから、オスタスはかけがえのない場所であっても、生まれ故郷であるはずの蓑崎は何の意味もない場所――強いて言うならオスタスに戻るための手掛かりのひとつでしかなかった。しかし皮肉にも、オスタスに戻るために行動することで、マルタは「丸太」になり、蓑崎もまた故郷たりえる場所となりつつあった。そしてそのことに最後まで気付いていなかった――周囲はみな、すべてを理解していたのに。

結局のところ、7年の歳月はマルタを真の意味で「大人」にしてはいなかった。しかし喪失の痛みを抱えて、マルタはオスタスに帰還する。最後に行きつく先が地獄だとしても厭わないというのは子どもっぽい盲目的な感傷に見えもするが、同時に責任を果たす覚悟を決めたということでもあるはずだ。目覚ましい成長を遂げたマルタの今後の活躍にも期待したい。


◇前巻→「私家版 マルタ・サギーは探偵ですか?5 ニッポンのドクトル・バーチ」

天子蒙塵 第四巻
浅田 次郎
講談社
2018-09-28

満洲国皇帝としての即位が近付く中、日光浴をしながら溥儀が思い出すのは、幼い頃に春雲から聞かされた昔話の数々だった。中華皇帝の証となる龍玉は皇帝の大御心であると春雲は言っていたが、それではなぜ若くして病に倒れたり、幽閉されたりした皇帝がいたのか――それはつまり龍玉というものがどこかにあり、そして自身を含めたここ数代の皇帝たちはそれを持っていないがために、天に認められていないのではないか、という疑念は消えぬままであった。一方、蒋介石と手を組むため欧州から帰還した張学良は、次々と現れる刺客をかわしながら日々を送っていた。そんな彼の元に現れたのは周恩来。共産主義の理念を理解できない張学良だったが、同胞が殺し合う現状については思うところもあり……。

中華皇帝の証たる「龍玉」を巡る近代中国歴史譚、第5部完結編。

溥儀の即位へ向けて、物語は慌ただしくかつ目まぐるしく動き続けていた。そんな中で誰もがその存在意義を問うていたのが「満洲」という国、あるいはその地について。満洲で一旗揚げることを夢見てやってきた少年は、日本で流行っていた歌を口にする。「日本に住み飽いた」「支那には四億の民が待つ」というその歌はどこまでも日本の都合のよいように作られている。支那――中国は中国人のものであり、満洲などという「国」はありもしない幻想であるということを突き付けられる者がいる一方で、軍部では来る欧米との決戦のため、満洲の地理的条件や物資をその要として備えを進めようとする。

国際連合は欧米諸国のサロンであるからして、アジア圏は日本を中心として同盟を結び、いずれは欧米と戦うことになると主張する石原を苦々しく見つめる吉永。吉永は張作霖爆殺事件の時点ですでに、日本人は良心をも一緒に吹き飛ばしてしまったと絶望していた。彼のように軍部の暴走をそうと認め、奔走していた人間は確かにいただろう。しかしそうと認めない人間があまりにも多かったがゆえに、日本は戦争に突き進んでいったのだと思うと、なんともやりきれない。

そんな人々の歪んだ思惑に支えられ、溥儀は即位式の日を迎える。雲ひとつない晴れた青空がこんなにもつらい情景になるとは思わなかった。日本が、中国が、ここからどこへ向かっていくのかは歴史を紐解けばわかることではあるが、彼らがその時何を思っていたのか、まだ知りたいとも思う。


◇前巻→「天子蒙塵 第三巻」

朝晩が急に冷え込むようになってるし気付いたら10月も下旬だしで、いつの間に秋というか冬が近づいているんだ……と相変わらず時間の流れの速さにびっくりしまくりです。実は今度の月曜が休みでこの週末は3連休……だったはずなんですが、仕事の都合で休むわけにはいかない状況になってしまったので、この週末は普通に土日のみの休みです。がっくり。

そんな業務の合間を縫って、職場の健康診断に行ってきました。そして昨年に引き続き、経鼻で胃カメラも飲んできました。今年はなんだか麻酔の時に何度もむせて大変なことに……しかし担当の先生がとても丁寧な方で、始まる前もしっかり説明してくれたし、最中もつかえやすい部分に差し掛かった時や内部であれこれ操作が入る時にちゃんと声をかけてくれるしで、気持ち的にはとてもリラックスできました。去年の先生はなかなか素っ気なかったのでね……。なお、胃は特に異常なしでした。よかった。

しかし胃カメラ、もっと効率よく楽な方法が開発されたらいいのに……ノーベル賞あげちゃうよ?(って私が決めることではないですけど・笑)

で、そんな検査の待ち時間に緊張しながら読んでたのが、ユン・チアン「西太后秘録」です。タイトルの通り、清朝末期を支えた女帝・西太后の評伝です。浅田次郎の「蒼穹の昴」シリーズを読んでいた頃、ハードカバーで出ていてちょっと気になってたんですが、このたび文庫化されたんで手に取って観ました。ありがたい。





「西太后」というと悪女として残虐極まりないイメージ(昔テレビで見たんですが、後宮内のライバルに自分の肉を切り落として食べさせたとかそういう……)を抱いてたんですが、それは後世に捏造された悪評であり、実際は無能……とまではいきませんが政治(というか清という大国を支えること)に向いてない皇帝たちや官僚たちに代わって、欧州列強から狙われ、大国ゆえに疲弊しきっていた国をひたすら支え続けた女傑なんですね。旧弊と悪習に凝り固まった王朝に風穴を開け、近代化の道筋をつけたのは彼女の治世があったからこそ。立憲民主制を目指し、女性の社会進出にも力を入れていたそうです。かの有名な纏足の風習を廃止させたのも晩年の業績なんだとか。しかも数々の改革を成し遂げながら、決して動乱を起こしむやみに人死にを出さなかったというのもすごい(まあ途中で迷走もしますが……さすがに万能ではないですしね)。もし彼女が最初から名実ともに実権を握れていれば、歴史はもっと変わっていたんではないかな、と思わされる内容でした。

ちなみに、同じ著者が毛沢東の評伝も書いているそうなのですが、こちらは西太后とは真逆の人物。すっきりするような内容ではなさそうだけど、また機会があったら読んでみようかなーっと。


*ここ1週間の購入本*
栗美あい「紅霞後宮物語〜小玉伝〜6」(プリンセスコミックス/秋田書店)
片瀬茶柴「虚構推理9」(KC月マガ/講談社)
野梨原花南「私家版 マルタ・サギーは探偵ですか?6 探偵の堕天」(自費出版物)
藤井太洋「ハロー・ワールド」(講談社)


帝姫に仕えるために異動と出世が同時にやってきた小玉。とはいえ自分の部隊はそのまま留め置かれるため、有事の際は両方の職務に追われることとなり、日に日に多忙を極めていくのだった。さらにそんな中、皇帝が崩御。新たな皇帝は異母妹である帝姫を他の王家に嫁がせたため、小玉も御役御免になったはず……だったが、同時に僻地の駐屯地へと異動を命じられてしまう。あからさまな左遷に腹を立てる文林をなだめつつ一緒に酒を飲んでいた小玉だったが、翌朝目を醒ますとなぜか文林と同じ寝台にいて……。

Webサイト「カクヨム」にて連載中の過去編シリーズ第3弾。今回はついに本編でもたまに触れられていた、小玉と文林の「一夜の過ち」前後のエピソードとなっている。

異動と出世、出征、また異動で今度は降格&左遷……ととにかく目まぐるしく変化していく小玉の立場。行く先々で問題は山積ではあるが、それでも持ち前の機転とバイタリティでその場を切り抜けてゆく小玉の姿はなんとも頼もしい。一方、そんな彼女のそばにいる文林はというと、まあ頭の回転は今と劣らないキレの良さであるが、いまいち小玉をひとりの女性として見ていないというか、まだ彼女の本質を見抜けていないフシがあるので、どうしても対応が後手後手に回ってしまうのだが、まあそれは致し方ないことだとも思う。

小玉に守られていた――そしてそれが彼女の左遷の一因となっていた――という事実を後で知らされたこと。兄の死を知らされていなかったこと。沈将軍との信頼関係が想像以上に深いこと。そして例の「過ち」を経て、(妊娠はしてなかったという意味で)「大丈夫、なにもなかった」と一言で済まされてしまったこと。小玉との関係性も絶好調だっただけに、こうしたいくつかのつまづき――とは小玉は考えていないだろうが――が今の文林の人格形成に多少なりとも影響していたことは想像に難くない。これらがなければ、きっとあんなにもややこしい(または厄介な)男にはなってなかったんだろうな、と思うにつけ、「二人の過誤」というサブタイトルが重みを増してくる気がする。


◇前巻→「紅霞後宮物語 第零幕 二、運命の胎動」


片想い中の青河さんとはそこそこ仲良くなりつつあった遠近だったが、告白に踏み切れないまま日々は過ぎていく。しかもサークルでのとある呑み会の日を境に、急に彼女と連絡が取れなくなってしまう。確かに遠近はその日、酔っぱらって周囲と恋バナをしていたものの、青河さん本人に直接失礼を働いたわけでもなかったようなので、理由が全く分からない。そこで青河さんと同じマンションに住んでいる灰原に連絡を取り、青河さんの部屋に向かってみることに。すると部屋には鍵がかかっていない上に本人は不在、しかもブルーシートに覆われて中は見えなくなっていて……。

京都が舞台の「日常の謎」系ライトミステリ連作、第2弾。今回は遠近と青河さんの恋愛模様にスポットが当たっていく展開に。

青河さんが好きだと言いつつ、遠近が具体的なアプローチをしていかないのは前巻同様。はたから見る限り、距離はだいぶ縮まっているのだからここで押せば……!と思ってしまうのだが、そうこうしているうちに青河さんの方がよそよそしくなってしまう。ただし単純に「女心は難しい」という話にはもちろんならず、そこには遠近のある行動が絡んでいるのだが、当の本人にはそれがまったくわからない。

そもそも遠近は何か謎があれば蒼馬さんにすぐ頼るし、なぜか灰原とも仲良くなりつつあるし、前巻の事件で知り合ったミス研の先輩・瓶賀さんとも仲良く(?)なっているしで、青河さんがいなくても他の女性たちと楽しそうにやっているようにも見える。まして青河さんがよそよそしくなってしまい、またその理由を知ってしまってからは、彼女への恋心を揺らがせてしまうのも無理からぬ話。しかしここで思わぬどんでん返しがやって来る。蒼馬さんに深く関わるといいことはない、と周囲から忠告を受けていた遠近だったが、それらの問題を乗り越え、見事初志貫徹した姿には拍手のひとこと。まさに「恋は偉大だ」という言葉に尽きるラストはとても良かった。


◇前巻→「京都なぞとき四季報 町を歩いて不思議なバーへ」


京都大学1回生の遠近倫人は、所属する街歩きサークル「賀茂川乱歩」の仲間である青河幸さんに片想い中。新歓コンパの日、友人である東横のはからいで、遠近は青河さんとふたりで買い出し係をすることになる。しかし青河さんは、会長がその直前に話していた真偽不明の話――四つ葉マークのヤサカタクシーでタイムトラベルしたことがある――に興味津々。そんな折、ふたりは同級生でサークル一の美女・灰原に遭遇する。他の男子たちから追いかけまわされているという灰原は、たまたまやってきた四つ葉のヤサカタクシーに乗って逃げてしまうのだった。しかしその直後、新歓コンパの場に灰原が乗ったのと同じ四つ葉のタクシーで現れたのはサークル副会長の千宮寺で、灰原はその後姿を現さないどころか連絡も取れなくなってしまう。時間的に考えてふたりが同じタクシーに続けて乗るというのは難しく、まさか灰原はタイムスリップしてしまったのでは?などと悩む遠近と青河さん。タクシーの謎について考えながらキャンパスのそばを通りかかった遠近は、ある違和感を得て校舎へと入り込む。果たして遠近が辿り着いたのは、どんな悩みでも解決してくれるという噂のバー「三号館」で……。

どんな謎でも解決してくれるという不思議なバー「三号館」が舞台の「日常の謎」系ミステリ連作、第1弾。

主人公の遠近は一浪して京大に入ったという経歴のせいか、1回生といえどどこかベテランめいた佇まいすら見せる男子大学生。しかし一方で、片想いしている青河さんにはなかなかアタックできないという奥手な一面も。そんな彼の周辺ではどこか不思議な事件が頻発。四つ葉のクローバーのタクシーのタイムトラベル疑惑、観劇中に自分と青河さんの席がズレていた理由、水族館で姿を消す女性……等々。そんな謎に遠近が出くわすたび、まるで魔法のように「三号館」は現れる。

毎回構内の違う場所で営業しているバー「三号館」は、遠近も実際に目にするまでは都市伝説の類だと思っていたし、実際に噂もそのように流れている。しかし蒼馬美希と名乗る和装の女性マスターは、遠近の持ち込む「謎」をお題にして、事件解決への糸口を与えてくれるのだ。「御神酒をどうぞ」という決めぜりふと共に出される様々なカクテルもさることながら、これをきっかけに解かれる「謎」の真相もまた、どれも予想だにしないものでなんとも面白い。

結局この巻では青河さんといい感じになりこそすれ、告白には至れない遠近。しかし一方で、「困った時には三号館(そして蒼馬さん!)」という刷り込みをされたがごとく、三号館に頼りきりになっているのが見て取れる。まさか蒼馬さんと……ということはないのだろうが(笑)、青河さんとの関係は成就するのだろうか?というところで次巻へ続く。

先週というか今週は立て続けに2本ライブを観てきました。日曜と火曜なので1日おきですね。こんな過密(?)スケジュールは久しぶりです(笑)。

まず7日は大阪へ。シュノーケルのレコ発ツアー「ライブ どうすんのこれ」です。今回も整理番号がこのうえなく良かったので前方へ。しかしちょっと人少なくない……?とビビリつつ。

ライブはサポートとしてキーボードにつるうちはな、ギターに岡愛子を加えた5人体制で始まりました。人間、どうしてもハプニングばかり覚えてしまう生き物なので(←?)、セトリの紙が2段組で作られていたせいで、段落が変わる部分でうっかり流れをぶった切ってしまう西村くんだとか、途中でセトリにない「レコード」をやってくれたことだとか、KABA_3氏が最近自ら改名したのに「かばむらですー」と自己紹介したこととか、そういうことばかり覚えてしまってます(笑)。しかし「レコード」、始める直前まで5人が誰からどんな風に始まるか目の前で打ち合わせしてるのが面白かったです。これぞ「生(ライブ)」ですね、という。

もちろんセトリは新譜「NEW POP」の曲が中心ですが、過去曲(活動休止含む)もちらほらあって懐かしさもありました。あと今回の新譜の収録曲は西村くんとKABA_3のラップの応酬が多いので、そのあたりも聴いていて楽しかったです。

で、9日は仕事帰りに城下公会堂へ。岩崎愛の弾き語りツアー「TSUBOMIの種をまきましょう」岡山公演に渡會将士が出るからです。わっち、ソロで岡山くるの初めてだよね……!?

ということで前半はわっち、後半は岩崎さん。ちなみにわっちの友達(セカイイチの岩崎慧)の妹が岩崎愛で、その兄の方から妹の話はしょっちゅう聞かされていたので、実際に会ったことはあまりないし一緒にツアー回るのもこれが初めてだそうですが、わっちは岩崎さんに対して親戚の叔父さんみたいな気持ちでいるそうです(笑)。友人の兄弟姉妹あるあるですな。

さておき、基本的には新譜「PEOPLE」の曲が中心。とはいえスタートは「マスターオブライフ」からだし、途中で「セカイイチとFoZZtone」の曲を挟んだり、MCに熱が入りすぎて時間が押したりと面白いことになってました(笑)。岩崎さんの今回の新譜が、わっちの敬愛する海外の歌手のバックバンドをされている人にプロデュースされてるらしく、ものすごくうらやましいんだとか(笑)。あとわっちの新譜にある「Chloe」という曲(これ好き)も、その歌手がカバーしてた曲(人名をサビでシャウトする)が好きで真似……ではなく(笑)オマージュしたんだとか。そんな制作秘話が聞けたのもよかったです。なおラストは「月は踊るように満ち欠ける」。今の時期にぴったりな曲ですね。私も最近、季節柄この曲を思い出して聴いたりしてたんでタイムリー。

岩崎愛さんについては、一度アジカンのライブでコーラスしてるのをお見掛けしたことはあったんですが、ライブを観るのも曲を聴くのもこれが初めて。喋らせたら面白い関西のおねえちゃんなのに、歌い始めるとまるで別人のような。ふわっとしてるのに一音一音まっすぐ届く感じの声と曲でした。思わずアルバム買っちゃいましたよ……。「遊覧船」という曲が特によかったです。

とまあそんな感じでライブ連戦な今日この頃なのでした。しかしわっちのライブは火曜日だったんですが、週半ばになにかある→水曜日だ!と身体が勝手に変換してしまい、曜日感覚が1日ズレてしまったのはちょっとしんどかったです……水曜日なのに木曜、木曜日なのに金曜と毎日思い込んでたもんな(笑)。

おまけ。
大阪で大ぴちょんくんを発見しました!

20181013大阪1

大阪駅の構内から見えるので、駅の近くにあるのはわかってましたが、まさかこんなにも近かったとは……ていうか今までこの足元を通ってたよね私……全然気づいてなかったです。ちなみに1枚目は駅側から見た状態、2枚目はその裏側(梅田のアニメイトのあたり)から見た状態です(逆光になるのでちょっと暗いんですが)。

20181013大阪2


*ここ1週間の購入本*
田村由美「ミステリと言う勿れ3」(フラワーコミックスα/小学館)
黒乃奈々絵「PEACEMAKER鐵15」(MGコミックスビーツシリーズ/マッグガーデン)
安井健太郎「ラグナロク:Re 2. 獣たちのミメーシス」(オーバーラップ文庫/オーバーラップ)
雪村花菜「紅霞後宮物語 第零幕 三.二人の過誤」
栗原ちひろ「式神仙狐の思い出帖」(以上、富士見L文庫/KADOKAWA)
円居挽「京都なぞとき四季報 古書と誤解と銀河鉄道」(角川文庫/KADOKAWA)
恩田陸「七月に流れる花」(講談社タイガ/講談社)
福田和代「サムデイ 警視庁公安第五課」(幻冬舎文庫/幻冬舎)
岩井俊二「リップヴァンウィンクルの花嫁」(文春文庫/文藝春秋)
服部まゆみ「罪深き緑の夏」(河出文庫/河出書房新社)
遠田潤子「ドライブインまほろば」(祥伝社)
本の雑誌編集部・編「絶景本棚」(本の雑誌社)


傭兵としては最高クラスであるSS級を約束されながら、ギルドを辞めフリーランスの傭兵として旅をしているリロイ・シュヴァルツァーと、相棒の大剣「ラグナロク」。ある少女の護衛業務についていたリロイだったが、人ならざる怪物「闇の種族」と交戦中に現れた女に毒を盛られて昏倒。ラグナロクは、そのままさらわれてしまったリロイの行方を追うことに。調べを進めるうちに、リロイをさらったのは謎の地下組織「深紅の絶望」であることがわかるが、その本拠地や狙いについてはまったくわからず……。

第3回スニーカー大賞において大賞を受賞し、1998〜2006年に刊行されていたバトルファンタジーシリーズ「ラグナロク」の再構築版。あとがき曰く「新たなストーリーと人物像で描こうとしています」とのこと。

とにかく懐かしい……と言いたいのはやまやまなのだが、いかんせん私も20年振りに読んだので細部についてはまったく覚えておらず、どこがどう変わったかはわからないのでその部分はスルーさせていただくとして……元S級傭兵という肩書は伊達ではなく、とにかく「考えるな、戦え」と言わんばかりに猪突猛進に突き進んでゆくリロイ。凄惨ともいえるくらいの激しい戦闘シーンはしかしキレが良く、いくらラグナロクを始めとする登場人物たちにこき下ろされていても、さすが主人公!と言いたくなるカッコ良さがある。とはいえ現役のSS級傭兵・アグナルにも指摘されていた通り、自前の身体能力を恃みに力業で押し切っている感は否めないので、これから登場してくるであろう強敵たちとどう渡り合っていくのかは気になるところ。

今巻でリロイを狙っていた「深紅の絶望」の首領・カルテイルとの死闘がハイライトではあるが、そこに至るまでに、謎の女傭兵(?)レナ、ひょんなことからリロイが助けることになった少女・シェスタ、大企業「ヴァルハラ」のエージェントたちなど、気になるメンバーも続々と登場。そういえば元々のシリーズには過去編などもあったが、今回の再構築版ではそのあたりはどのように展開していくのだろうか。


連載中の小説の最終回を書きあぐねている熊野。見かねた善知鳥は例によって例の如く「取材旅行」に連れ出すことに。今回向かったのは閉館した水族館で、撤去されずに残っている海中展望室で謎の巨大生物が目撃されているのというのだ。単なる現場取材かと思っていた熊野だったが、善知鳥はオーナーから許可を得て泊まり込みを行うという。怯えながらも仕方なく同行する熊野だったが、彼には巨大生物への恐怖や執筆状況だけでなく。もうひとつ気になることがあった。それはビザール社の人事異動により、善知鳥が「奇奇奇譚」編集部の副編集長になるらしいということで……。

シリーズ3巻、完結編。今回のサブタイトルは熊野のデビュー作と同じということで、「怪鳥の丘」がいかにして書かれたかという謎に迫ることに。

廃墟となった水族館に現れた謎の巨大生物、そして不死伝説のある温泉街。熊野と善知鳥が今巻で訪れた取材先で見たのは、いずれも「不死」にまつわる怪異だった。共通していたのは「不死鳥の胆嚢」なる謎の薬の存在。そして熊野が最近聞くようになった、「魂が肉体から離れるときの声」なる断末魔の叫び。やがて熊野は処女作「怪鳥の丘」を書いた理由に改めて向き合い始める。そこには彼の「過去」が大きく関わっていた……ということで、物語は思わぬ方向へと転がり始める。

文を「書ける」とは思っていなかった、とデビュー時に述べていた熊野。「書かされている」というようなその感覚はどこか他人事のようで、それは熊野の自信のなさや執着心のなさ――厳密に言えばそういったものがなくはないが、自己評価の低さが「主張する」という行為を押し留めている――と密接に関わっているようにも思える。だからこそ熊野は自身の「過去」と向き合う中で、ひとりで解決しようと姿を消すし、善知鳥が異動になって自分の担当でなくなるかもしれないということを恐れながら、それを口にしようとしない。その消極さがなんとももどかしい。

ゆえに副編集長が言うように「致命的なすれ違い」が起きてしまうのだが、善知鳥はそんな熊野を力ずくで引き戻す。元々熊野の大ファンである善知鳥の言葉だったからこそ、熊野も最後には受け入れることができたのだろう。もしかしたら以前のような「能力」はもう望めないのかもしれないが、しかし熊野はきっと、これからもっといい作品を書くようになるんだろうと、そう思える結末だった。


◇前巻→「奇奇奇譚編集部 幽霊取材は命がけ」


族滅法が撤廃されたことで、遊圭の星家嫡男としての立場が回復された。周囲は亡き父や兄のように官僚を目指すものと考えていたが、当の本人は医学の道を捨てきれずにいた。そんな中、故郷で薬屋を営んでいた明々から知らせが入る。なんでも隣村の豪族の息子が明々に振られた腹いせに嫌がらせをしてくるというのだ。遊圭が自ら明々の店に赴いてこれを撃退したものの、遊圭の持つ官位が父親の功によるものであることを馬鹿にされたため、改めて官僚の道を目指し国士太学へ進むことを決意するが……。

中華風ファンタジー第5巻は学園編というかなんというか。官僚を目指して進学したものの、またしても波乱万丈ということで。

金椛国は厳しい官位社会であるがゆえに、身分が回復されたらされたでいらぬしがらみを抱えまくるはめになった遊圭。なまじ皇帝の外戚であるという立場が、それをますます複雑なものにしていくことに。まだ年若く擦れていない遊圭にとっては、身分によって他人の態度が変わったり、通らない話が通ったり(もちろんその逆もある)という汚い(と彼なら感じてしまうであろう)現実にくじけそうになることもしばしば。しかも今は胡娘も明々もそばにいない。玄月は宮仕えの身だから早々助けにはなってくれないが、出てきたらきたで頼りにはなるものの、そのタイミングで無理難題を吹っ掛けてくるものだから、遊圭の気が休まることはなく、彼がどこまで流されてゆくのかただ見守るしかできないのがなんとも。ただ、ひとつよかった(?)ことと言えば、今巻ではなぜか玄月が妓女のふりをして(つまり女装)情報収集にあたったりしているので、登場するたびにちょっとニヤニヤしてしまうのだがそこはさておき(笑)。

今回も最終的には玄月の指示で遊圭が動き、不正が暴かれる!……という流れになるかと思いきや、結末は意外な方向に転がっていくことに。さらに遊圭が太学で奔走させられている間にも、朔露の侵攻は激しさを増し、麗華公主も行方知れず。そんな中、結果的に前線に向かうことになった遊圭は、次巻でも果たして生き延びることができるのだろうか。


◇前巻→「幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋」

10月になりましたね。9月の終わりからすでにそうだったんですが、少しずつ涼しくなりつつあって、ああ秋だなあ……とか思ってたのになんなんですか今日の暑さは。台風の影響だそうですが、真夏日だったそうです。10月なのに30度超え。窓を開ければ風は入ってきますが、いかんせん台風の風なので涼を取れるようなモノではなく、逆にこまごましたものが飛び散って大変なことになるという(笑)。久しぶりに冷房入れてますよ今……扇風機も片づけてなくてよかった。

さて、久しぶりにガチャの話。キッコーマンの豆乳飲料ってありますよね。あれが布製のポーチになってたんです。ほらこれ。

20181006ポーチ

全部で6種類あったんですが、私が引き当てたのは「爽香杏仁」の柄。これかチョコミントのどちらかが欲しかったので嬉しいです。ていうかほしいやつが一発で出るのって珍しい……日頃の行いかなっ(笑)。

20181006ポーチ

ちなみにマチがあり、ホンモノも入ります(このために買ってきた)。素晴らしい。


*ここ1週間の購入本*
おかざきおか「おいしいベランダ。1」(ビーズログコミックス/KADOKAWA)
甘海老りこ「AI彼氏と喪女博士」(一迅社)
安井健太郎「ラグナロク:Re 1.月下に吠える獣」(オーバーラップ文庫/オーバーラップ)
大澤めぐみ「君は世界災厄の魔女、あるいはひとりぼっちの救世主」(スニーカー文庫/KADOKAWA)
木犀あこ「奇奇奇譚編集部 怪鳥の丘」(角川ホラー文庫/KADOKAWA)
「定本 夢野久作全集 第五巻」(国書刊行会)

2.43 清陰高校男子バレー部 春高編 (単行本)
壁井 ユカコ
集英社
2018-09-26

「春高バレー」として知られる高校生バレーの全国大会。清陰高校男子バレー部は福井県代表の切符を手にし、東京へと向かっていた。清陰と同じブロックには夏と秋の覇者である福岡の箕宿高校や、2m超えのウイングスパイカー・川島を有する鹿角山高校といった錚々たるチームがそろっていたが、灰島はただひたすら勝ち進むことしか考えておらず、メンバーたちもその勢いに引っ張られるように夢の舞台へと向かうことに。初戦では難なく勝利を収めた清陰高校だったが、次の鹿角山高校との対戦では、川島の高身長から繰り出される攻撃にさしもの灰島も手を出しあぐね……。

「WEB文芸レンザブロー」で2017年4月から2018年7月にかけて連載されていた、高校男子バレー小説シリーズ第3弾。弱小どころか無名だった清陰高校バレー部が初の「春高」に挑む姿が描かれてゆく。

これを読む直前に第2弾を読み返していたこともあり、大会の開会式の時点ですでに涙腺が緩みつつあったがまあそれはさておき。完全にノーマークだった清陰が初戦を勝ち抜き、さらに有名プレイヤー擁する鹿角山を撃破して強豪校に挑むという流れにははらはらさせられる。しかし同時に、文字通り死力を尽くして戦う彼らが、試合の中でチームワークを深め、さらに強敵たちと相対することによってどんどんレベルアップしていく姿はとにかく眩しい。チームの力をここまで引き上げたのは灰島の力によるところがもちろん大きいだろうが、黒羽がその灰島をしても図り切れないほどの潜在能力を秘めたエースであることを示し続けていたのももちろんすごいことだと思う。もちろんまだ1年生ということで不安定な部分や戸惑いもあっただろうが、それをねじ伏せてあれほどまでに戦えたのは、ひとえに相棒である灰島への絶対的信頼感によるものなのだろう。もちろん1年生コンビだけでなく、3年コンビである小田と青木の関係性であるとか、次代を支えることとなる2年グループの結束もまた、チームを押し上げていく力となっていく。

一方、清陰と戦うことになる箕宿高校、そしてそのライバル的存在である東京の景星高校のエピソードも同時に語られる本作。どちらも強豪校ではあるが、ここ数年チームとしての成績はぱっとしていない部分もあったりするだけに、プレッシャーもひとしおといった状態。作中でも繰り返し語られていたが、いくらいいチーム、または強いチームが現れたとしても、そのメンバーが卒業してしまえば勢いを失うことは避けられない。卒業生たちが作り上げてきた「バレー部」という歴史と、「県の代表」たることという大きな荷物を背負いながら、たった3年の間にいかにして成績を残すことができるか――というのは強烈なプレッシャーとなって彼らを苛むこととなる。けれどいつだって、最後に彼らを突き動かすのは「勝ちたい」あるいは「バレーを楽しみたい」というただそれだけの純粋な願い。今しかできない何かをひたすら追い求める彼らの姿から目を離すのはとても難しい。

しかし一方で、彼らはきちんと「今」の「その先」を見据えている。今回の大会を経て、灰島と黒羽はある決断を下すこととなる。かつて灰島は、自分が黒羽を春高のセンターコートに連れて行くと言った。おまえはおれのエースだ、とも。今回のラストでは、その言葉に本当の意味で黒羽が答えを返すのだ。その瞬間を、私もきっと忘れることはできないと思う。これからが彼らにとってのスタートになるのだと、そう信じたい。


◇前巻→「2.43 清陰高校男子バレー部 second season」


異世界に迷い込んでしまったクジは、その世界の魔法使い・カンラン先生によって「界渡りの魔法」で元いた場所に送り返してもらえることになった。しかしその魔法は微妙に失敗し、ふたりは東京によく似た「東ゥ京」なる地へと飛ばされてしまう。さらに、その魔法に必要な3つの「ネオンジウム」が逃げてしまったため、これを探す必要があるのだと言われ……。

タイトルを見ればわかる人にはわかる通り、電書オリジナルとなる本作は「ちょーシリーズ」の新作という位置付け。とはいえシリーズを読んでいなくても問題なく、クジという少年とカンラン先生という魔法使いが、現代東京によく似た「東ゥ京」なる地で、怪異が絡む事件を解決してゆく短編連作となっている。

東ゥ京駅に接続するステーションホテルで起きる怪異、あるいは衣服や持ち物だけを残して中身(つまりその持ち主)が消えてしまう事件。そんな不思議な現象をふたりは解き明かしていくこととなる。クジとカンラン先生の会話が噛み合っているようで微妙にズレていることもあるのは、ふたりが「ただの人間」と「魔法使い」、または異世界の人間同士だからという部分が大きいのだろう。しかしカンラン先生はあっさりと東ゥ京になじみ、逆にクジの方が周囲の環境だったりカンラン先生の振る舞いだったりに戸惑っている風でもある。

それが何に由来するのかは物語を読み進めていけばわかるのだが、クジの真意を知ってなお、カンラン先生の態度が変わることはなかった。どころかすべてを理解してもなお、彼を受け入れ受け止めるカンラン先生。それは彼の血筋がなせる業なのかもしれないし、もちろんそれだけでなく彼の人間性そのものによるのだろう。けれどこうして受け止めてくれるひとがいるというのは、なんと幸せなことなのだろうか。そんな優しいラストがとても印象的だった。

とりあえず9月が終わろうとしていますよかったー!

9月は職務上ものっそ忙しい時期なんですが、今年から新しいやり方になったうえ、自分の担当がちょこちょこ変わったりしたせいで、例年以上に忙しかったんです。毎日残業してたしそれでも間に合わなくて休日返上したりとか。でもとりあえず第1の目途はつきましたので、あとは出された課題を半月後の締め切りまでになんとかすればいいみたいです。まあその課題がこれまた過去に例を見ないレベル(なんせ課題出してきた側が「いやー僕もこれ初めてやるんですよ」とかのたまってきた)の内容なので白目剥いてたりもしてますが(笑)。

そうこうしてるうちに壁井ユカコ「2.43」の新刊が出たので、この2週間ほどはその合間を縫って「代表決定戦編」を読み返してました(単行本持ってるのに書き下ろしが増えてるからと文庫版を買ってたのは私です)。そして中盤の試合開始直後からもう泣いてました(笑)。





感想は単行本読了時に上げてますので割愛しますが……再読時に印象に残ったのは、試合終盤の灰島くんの「終わるのが惜しい」という独白。読んでるこっちもそう思いました。だから続編が出てくれて本当に嬉しい。よし読むぞ。


*ここ1週間の購入本*
平方イコルスン「うなじ保険」(楽園コミックス/白泉社)
野梨原花南「ちょー東ゥ京〜カンラン先生とクジ君〜」(eコバルト文庫/集英社)
篠原悠希「青春は探花を志す 金椛国春秋」(角川文庫/KADOKAWA)
壁井ユカコ「2.43 清陰高校男子バレー部 春高編」(集英社)
浅田次郎「天子蒙塵 第四巻」(講談社)


香澄はついに久世の告白を受け入れ、ふたりは晴れて恋人同士になった……はずだったが、本人は未だにその事実を受け入れがたく、どう接したらいいのかわからずつい避けてしまう日々。 そんな中、香澄が受け持つことになったのはお見合い結婚のカップル。しかし潔癖症気味の新郎・高坂がなんでも全部決めてしまい、新婦の安井が何か言いたげにしつつもその言葉に従うばかりという構図がどうにも気にかかってしまう。打ち合わせを終えたその日の夜、ひょんなことから安井と出くわした香澄は、ふたりがお見合いに際して出していた条件を打ち明けられるのだが、それは香澄の懸念を裏付けるものでしかなく……。

ついに両想い!?しかしてその実態は……なお仕事ラブコメシリーズ第5弾。

恋人同士になったはずなのに、いつまでたっても自分たちの関係にいちいち(?)をつけてしまう香澄。とはいえこれは本人のコンプレックスだけでなく、久世からの愛の言葉――つまりブス呼ばわりが以前にもまして激しくなっていることも一因なのだが(笑)。とりあえず仕事中、書類に「今日もブスですね」などという付箋をつけて寄越す彼氏と、セクハラの証拠になるからとすべて手帳に貼って保存しておく彼女というカップルはなかなかいないと思う。

今回のサブタイトルに「変革」とある通り、香澄の「戦場」であるところのルミエ新都心でもまさに「変革」となる新たな試みがふたつ。しかしレストランウェディングではレストランスタッフとの衝突が、そして外部のプランニング会社によるウェディングプロデュースではその演出を巡って新郎新婦の間にトラブルが起きるという場面も。とはいえどちらのケースでも最初の担当に香澄をつけているあたり、課長がちゃんと彼女の力量を認めているのだということがわかるのがなんとも。

そしてもちろん、「変革」したのは仕事面だけでなく、香澄の意識についても。恋愛経験値ゼロであるうえ、相手は超ハイスペック美男子にして「意識の高いB専」ということで、一般常識すら通用しない恋模様。これまで(そして今もなお・笑)塩対応を繰り返してきた香澄が、逆にどうやってデレたらいいのかわからず悩む姿はなんとも可愛い。ようやく「彼女」として課長に向き合えるようになった香澄だが、今後課長の猛攻をどうかわし、あるいはどう受け止めていくのかが楽しみ。


◇前巻→「Bの戦場4 さいたま新都心ブライダル課の慈愛」

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