12月になり、慌ただしい中でちょっとしたすれ違いなども経験しつつ、順調にお付き合いを続けていたまもりと葉二。しかし恋人同士になって初めてのクリスマスを迎えようとしていたふたりの前に現れたのは、まもりの弟であるユウキだった。受験生であるユウキはどうやら最近成績が下がり気味らしく、ノイローゼになって家出してきたのだという。「お隣の亜潟さん」の正体がバレて慌てつつも、まもりはユウキを泊めてやることに。すると翌日、まもりがバイトで不在の間に、葉二はユウキを昼食に誘い……。

園芸ライフが運ぶラブストーリー、シリーズ第3弾は年末年始編。ついに葉二の存在が実家にバレてさあ大変!の巻。

元々ひとり暮らしを反対されていたこともあり、「お隣の亜潟さん」を頼れる年上の女性として実家に伝えていたまもり。しかし弟、ついでは母親の襲来により、ついにお隣さんが30代男性でしかもお付き合いしていることまでバレてしまいまもり大ピンチ、ということで。交際どころかひとり暮らしまで禁止されそうになっていたまもりだったが、そんな彼女を救ったのはもちろん葉二。完璧に猫をかぶっている状態ではあるが(笑)、それでも大人の男性として真摯に対応し、まもりへの本気度をアピールする姿にはまもりじゃなくてもきゅんとさせられる。

ということで今回、葉二がまもりに対して本気の本気ということがよくわかるエピソードに。実家襲来編の前にあったふたりのすれ違いエピソード(葉二が涼子の容姿を褒めたりまもりと比べたりしたせいでまもりの地雷爆発事件)の顛末も本当にニヤけが止まらない流れで本当にもうどうしたらいいか……としか言えなくなってくる。まもり両親の許可もとりあえず得られたことだし、今後のふたりの関係にますます期待。


◇前巻→「おいしいベランダ。2人の相性とトマトシチュー」