三河争乱から始まり、ヴェストファーレン会議を経て、2つあった月の一方を破壊することで世界を救った「末世事変」――これで世界はこの先も「続いて」いくはずだった。しかし事変の影響で世界の地脈が変動し、情報がオーバーフローを起こしているのだと「武蔵」は語る。取り急ぎ、武蔵艦上では三河争乱以後の様々な出来事があちこちで「再生」されていることが判明。ということで武蔵の面々は、順を追ってこれまでの出来事をおさらいしつつ、ターニングポイントとなる部分の「再生」に介入し、解決していくことになったのだった……。

昨年、10年の月日をかけて完結した戦国学園ファンタジーシリーズに新展開。小説投稿サイト「カクヨム」にて「NEXT BOX」と題された続編が登場!ということで「序章編」となる今巻は、本編全11巻29冊の総集編というかリブート編というか、な内容となっている。

1巻にて囚われのホライゾンの世話をしていた女子学生「世話子」ことロドリゴが、新たに「ルイス・フロイス」を襲名して武蔵上にやってくる本作。1巻ごとの内容を武蔵メンバー総出(もちろん羽柴組も含む)でおさらいしまとめながら、全体を把握していない世話子に説明しつつ、各艦上でリピートされているかつての戦いを、当時参戦していたのとは別のメンバーが代わりに出場して再現するという流れに。リアルタイムで読んでいたとはいえ、総重量13キロ(公式作成のPV情報による)もある大ボリュームの作品だったからして、ところどころ細かなつながりなどは忘れかけていたため、ざっくりとはいえ公式に総まとめしてもらえるのは「助かった!」のひとこと(笑)。「序章編」ということで現在も「カクヨム」にて連載中とのことだがそちらは読んでいないので、今後どんな問題が起きて、どのように対応していくのか。特に末世事変を経て武蔵面々ができることの範囲や権限はとてつもなく大きくなっているだろうから、彼らがどのように問題を解決していくのか(そしてどんなトンチキなことをしでかすのか・笑)が楽しみ。


◇前巻→「GENESISシリーズ 境界線上のホライゾン11〈下〉」