![]() | 私の赤くて柔らかな部分 角川書店(角川グループパブリッシング) 2009-07-31 売り上げランキング : Amazonで詳しく見る by G-Tools |
新作は雑誌「野性時代」にて連載されていた「赤いお散歩」を改題。
失ってしまったふたりの男をめぐる女性・まなみの再生の物語。
見知らぬ町で、まなみは失った男を探す。意識的に誘児を、そして無意識のうちに影山さんを。いるはずのない人たちの影を追うことで、心の中に――あるいは「赤くて柔らかな部分」に――開いてしまった穴の存在を自覚してゆく。
けれど開いた穴はふさげばいい。見知らぬ町でのあてのない暮らしが、まなみの心を少しずつ満たしていく。ラストで開催された祭りの様子が、そしてそれを見るまなみの視線の柔らかさが、彼女の再生の一端を表しているようで、そのゆるやかさが心地よい。














