黒羽十六たちは姿を消し、異空間にはクジと血まみれで倒れ伏すカンラン、そして本性をむき出しにしている古来と共に残された。古来のおかげでカンランの怪我は治ったものの、その瘴気の影響で喉を傷め、なおかつ黒羽の仕業でまともに声が出なくなってしまう。心配するクジに、カンランは現在の自分の状態――実は彼もクジと同様に魔法を帯びない体質であり、代わりに発光する蔓のかたちをとっている術式を仕込まれていること、その術式を制御するために杖が必要なこと、しかし杖を失った今、クジのそばにいれば「魅了の王」の影響で制御できること――を告げるのだった……。
電子オリジナルとなる「ちょー」シリーズ続編6巻。謎の敵が姿を消し、ひとまず小休止状態ということで。
カンランの秘密を知らされたり、かつて保志門によって作られた存在「山口」から星乃香が警告?のようなものを受けたり……と、事態はしかし少しずつではあるが動いている。とはいえ「魅了の王」の制御もいまのところうまくいっていたり、杖をなくしたカンランがいつのまにかクジの「使い魔」的なポジションに収まってしまっていたり、というあたりはまだまだ予測不可能というか、「吉と出るか凶と出るか」といった状況。しかし一方で、姿を消した黒羽たちも引き続き暗躍中。一番気になるのはやはり、ラストで黒羽が「召喚」した人物のこと。タロットワークという一族そのものに関わる存在、鉄色の長い髪と瞳、そして「お師匠様」という呼称。「これ」をきっとわたしたちは知っている。けれど、だとしたらなぜ。
◇前巻→「ちょー東ゥ京5〜カンラン先生とクジ君の約束の指輪〜」













