![]() | 別冊図書館戦争2 図書館戦争シリーズ(6) (角川文庫) 有川 浩 徒花 スクモ 角川書店(角川グループパブリッシング) 2011-08-25 売り上げランキング : 31 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
「図書館戦争」シリーズ番外編2巻。今回は郁と堂上の出番は少なめ。堂上が小牧と出会い、今のような関係になるまでを郁に語る「昔の話を聞かせて」や、緒方副隊長のせつない過去を描く「もしもタイムマシンがあったら」、そして緒方副隊長の話に呼応するような、玄田隊長と折口さんのその後を描く「ウェイティング・ハピネス」もいいが、なんといっても今回の中心となっているのが、これまでずっと気になっていた柴崎と手塚の関係を描く連作「背中合わせの二人」。
頭脳明晰で眉目秀麗、けれどそれゆえに30歳手前にして彼氏不在の完璧女子・柴崎に次々と襲いかかる災難。利用者のストーカー行為から始まったそれは、柴崎の精神を追い詰めてゆく。親友とは言えど所属も違うし、結婚して寮から出てしまっている郁は柴崎の窮状に気付けないし、柴崎もまた郁には知らせまいと必死になって隠す。それは柴崎の虚勢であり、けれど親友に対する精一杯の気遣いでもあった。
となると、強そうに見えて意外ともろいところのある、そんな柴崎を支えてやれるのは、手塚しかいないわけで……災難ではあるけれど、これをきっかけに手塚との距離がぐっと縮まってかなりほっとしたりもして。いろいろあったけど、最後はとにかくよかったね、ということで。
◇前巻→「別冊図書館戦争1」


















