槌瑤詫美を攫った人物を特定するため、理美発見の際にその場に居合わせた考仁と蓮佳を宮城へと連行する。しかし考仁は知らぬ存ぜぬを通し、蓮佳も理美を拾ってからの経緯は説明したものの、考仁の仕業であることは口にしなかった。そして理美もまた、考仁を失うことが槌瑤砲箸辰涜腓な痛手になると考え、真実を隠そうとする。納得できないものの、一時は理美の説明を認めて場を収めようとした槌瑤世辰燭、その直後に考仁が彼を軽んじるような策を講じていたことが判明し、怒りが再燃。その結果、考仁は宰相の位を辞すると宣言し、周家の別邸へと移ってしまうのだった。それを知った理美は、自分が考仁を説得するから、と周家の別邸へと赴くが……。
食で人の心を繋ぐ中華風ファンタジー第9巻――なのだが、その「食」への信頼が揺らいでしまうという展開に。
前巻で考仁の青春時代を想起させる料理を饗したものの、その心を完全に動かすことができなかった理美。自身のしたことを認めないまま隠居に踏み切り、さらにどれだけ理美が言葉を尽くし、食事を作っても、ほとんど心動かされるのない考仁を前にして、理美はひたすら悩み続ける。しかし、何も思いつかない状態でも、彼女は諦めることはない。そんな彼女を支えるのは姉斎宮の言葉であり、そして今、この国で自分に居場所をくれた槌瑤燭舛悗料曚い任發△襦守るべきものを持つ者はこれほどにも強いのかと、改めて感じさせられる展開だった。
そんなこんなで、理美の尽力によって考仁と朱西の「親子のすれ違い」もなんとかカタがつき、これですべてうまくいくはず――と思っていたが、そううまくいくはずもなく。朱西が鳳家当主として、あくまでも「陛下のため」として槌瑤鬚覆追い落とそうとする動きを見せていることが判明したことで、理美は絶望を深めることに。いったい彼は何を求めているのか――明確な狙いがまったく見えないまま、今巻は幕を下ろす。神龍である珠ちゃんが視ていたのは、果たして槌瑤伴訐召里匹舛蕕世辰燭里世蹐Δ。
◇前巻→「一華後宮料理帖 第八品」















