とある会社のオペレータールームに配属されることとなった、社会人1年目の梶本大介。女性ばかりの部署、しかも中には自分より年下の先輩もいるということで、イジられながらなんとなく肩身の狭い思いをしていたのだった。そんなある日、ランチに誘ってくれた女性陣が、その場にいない別の先輩の悪口を言い始めたため、その先輩の仕事ぶりを尊敬していた大介はとっさに反論してしまう。さらにその直後、大介はほかの女性社員がモメている案件を、新人ながら解決してしまう。するとその数日後から、大介のデスクから書類が消えるという事態が起こり始めるのだった。困惑しながらも書類を作り直していた大介だったが、後日、この会社の清掃全般を請け負っている少女・キリコからなくなったはずの書類を手渡される。外のごみ箱に捨てられているところを見つけたというキリコは、仕事が終わった後の大介を呼び出して事情を聞き出すと、その犯人を彼に示す行動に出て……。
ギャルっぽい派手な見た目に反し、掃除が大好きな少女・キリコが、社内で起きる様々な事件を解決してゆく〈清掃人探偵・キリコ〉シリーズ第1弾。
主人公の大介のみならず、誰もが想像している「清掃人」のイメージとはまったく真逆のイマドキの女子・キリコ。毎日派手で可愛いスカートなどを翻しながら、重い清掃用具を手に、夜のオフィスをきれいにするのがお仕事。しかも洞察力もピカイチで、入社間もない大介のデスクから重要書類が消えた事件を推理して見せたのを皮切りに、オフィスに出入りする保険会社の営業のおばさんを殺した犯人、大介の同僚がマルチ商法に自らハマりにいった理由、派遣社員の体調不良の理由……等々をどんどんと解き明かしていく、その鮮やかさがたまらない。
そんな風にいろいろな事件に関わるうち、大介とキリコの距離がなんとなく近付いているという展開も気になる本作。そんな中、今巻最後のエピソード「史上最悪のヒーロー」では、冒頭からキリコが仕事を辞めて音信不通になっているうえ、大介が新婚ほやほやにも関わらず、その妻に逃げられ離婚寸前!?というまさかの展開に。最後まで読むとこれらの謎が解けていろいろな意味でスッキリはするのだが、いきなりのヘビーな展開には驚かされること請け合い。このエピソードを経て、2巻からはどんなストーリーになっていくのかも気になるところ。









