遠坂八重「怪物のゆりかご」
作者のデビュー作「ドールハウスの惨劇」に続く学園ミステリシリーズ第2弾。「たこ糸研究会」、もとい学内便利屋の滝蓮司と卯月麗一のもとに持ち込まれたのは、他校の生徒からの依頼。それはネット上に広まっているある告発動画に端を発したものだった――とある学校に、他校の生徒である少年・円城寺蒼が現れ、あるいじめの告発を行った後に自殺未遂を図ったのだ。依頼人はその少年の彼女だと名乗る女子高生・田崎菜月。彼女はあくまでも蒼は誰かに操られているのだと主張。蓮司たちが周囲に聞き込みを行う中、蒼を取り巻く奇妙な環境が次第に浮き彫りになっていくのだが、その経緯、そして訪れる結末は前作以上にえぐすぎるのだった。しかしつい最後まで読んでしまうという……。
【前巻:ドールハウスの惨劇】
松嶋智左「県警本部捜査一課R メイリンの闇」
推し活のために捜査を巻きで進めたい女性刑事・宝生玲の奮闘を描くシリーズ第2弾。今巻では第1話にあたる「メイリンの闇」のみが2025年中に発表済で、残りの2話はまとめて書き下ろされたという構成になっている。その第1話の舞台は「メイリン児童公園」という場所。そこで6年前に殺人事件が起きたが、いまだに犯人は捕まっていないのだという。しかしここにきて突然、当時の目撃者である伊佐田和葉が警察署に現れ、当時の目撃証言を撤回したいといい始めたのだ。そして当時、実際に見聞きした声というのは、人気急上昇中の覆面シンガーの声に似ていたのだ、とも。急な証言の変化に納得いかない玲たちは捜査を進めるが、上層部から妙な横やりが入り……ということでそんな難事件を追う中で玲を支えてくれるのは、彼女の最推しであるフィギュアスケーター・宇都宮蒼の存在。今回もなにげに青が協力してくれるという展開も面白かった。
【前巻:県警本部捜査一課R】










































