引っ越しのために塾を辞めた少年が、ひょっこり顔を出した。元自宅近くのクリーニング店から引き取っていない洗濯物があったので、取りにきたついでに寄ったという。塾長さんが席を外しておられたので、「自習しとき」と待たせる。少年は、塾頭さんに英語の分からないところを教えてもらったあと、しばらく試験範囲を自習して帰った。
彼が通っていたころには叱ってばかりだったが(笑)、それでも居心地が良かったのだろう。
現在も、授業が終わった後、なかなか帰ろうとしない生徒がいる。今日は、日報をつけている私たちにまとわりついて、「首都/県庁所在地クイズ」にむりやり付き合わされた。中3受験生なんだけどねーこいつ。
塾頭さんが、「じゃあ、私からも問題を出すわ。今日自殺したのは誰?」と質問。生徒は「知らん」とひとこと。横から私が「ざーどのさかいいずみ!」と口を出したら、塾頭さん、苦笑いしながら、「松岡農水大臣ですよー」と。
え、ほんとに?! 帰宅してすぐ、ウェブサイトをチェックした。朝日新聞に、こんな記事があった。
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY200705280437.html
切腹って…(苦笑)。この国は何かと自殺を美化し過ぎだ。
仮に松岡大臣が不慮の事故で亡くなったのなら、無念だったろうと、その死を弔うにやぶさかではない。だが、公人の自殺は問題からの逃亡であり、国民に対する裏切りである。同情する余地はまったくない。
現在追及されている諸「疑惑」が嘘で大臣が潔白であるのなら、堂々とそう主張すればいいし、そうできただろう。「疑惑」が事実で、大臣が逮捕ー議員辞職に追い込まれたとしても、それで「人生終わり」とはならない。この国の「立派な先輩議員諸氏」には、逮捕ー辞職の数年後(執行猶予明け)に議員に再立候補し、有権者に「支持」されて復帰した人が何人もいるのだし。
大臣があえて死を選んだのは、表面化した問題以外にも真っ黒クロなことをしていたから、と判断するのが、常識人というものだ。彼の死によって、いくつかの「悪事」が明るみに出ぬまま、「闇に葬られる」かもしれない。
現在の日本社会やマスメディアに、自殺の背後に隠れているものをえぐり出し、明るみに出す力があるとは思えない/期待できない。情けない話だ。
彼が通っていたころには叱ってばかりだったが(笑)、それでも居心地が良かったのだろう。
現在も、授業が終わった後、なかなか帰ろうとしない生徒がいる。今日は、日報をつけている私たちにまとわりついて、「首都/県庁所在地クイズ」にむりやり付き合わされた。中3受験生なんだけどねーこいつ。
塾頭さんが、「じゃあ、私からも問題を出すわ。今日自殺したのは誰?」と質問。生徒は「知らん」とひとこと。横から私が「ざーどのさかいいずみ!」と口を出したら、塾頭さん、苦笑いしながら、「松岡農水大臣ですよー」と。
え、ほんとに?! 帰宅してすぐ、ウェブサイトをチェックした。朝日新聞に、こんな記事があった。
http://www.asahi.com/national/update/0528/TKY200705280437.html
緑資源機構 元理事「事件、政治家にも」 松岡氏自殺
2007年05月28日22時23分
林野庁出身の松岡農水相の自殺。同庁を含む農水省や緑資源機構の関係者は、慌ただしさのなか、松岡氏の影響力と自殺への衝撃を口にした。
「林野行政の後ろ盾だった。ここまで頑張って、大臣までのぼりつめて、築き上げてきたのになぜ……」。林野庁のある関係者は言葉を詰まらせた。「彼の政界での師匠は故中川一郎氏。中川氏も首をつって自殺した。これ以上、党に迷惑をかけると党にも申し訳ないという気持ちがあったのではないか。切腹するつもりで自ら命を絶ったのだろう」と無念さをあらわにした。(後略)
切腹って…(苦笑)。この国は何かと自殺を美化し過ぎだ。
仮に松岡大臣が不慮の事故で亡くなったのなら、無念だったろうと、その死を弔うにやぶさかではない。だが、公人の自殺は問題からの逃亡であり、国民に対する裏切りである。同情する余地はまったくない。
現在追及されている諸「疑惑」が嘘で大臣が潔白であるのなら、堂々とそう主張すればいいし、そうできただろう。「疑惑」が事実で、大臣が逮捕ー議員辞職に追い込まれたとしても、それで「人生終わり」とはならない。この国の「立派な先輩議員諸氏」には、逮捕ー辞職の数年後(執行猶予明け)に議員に再立候補し、有権者に「支持」されて復帰した人が何人もいるのだし。
大臣があえて死を選んだのは、表面化した問題以外にも真っ黒クロなことをしていたから、と判断するのが、常識人というものだ。彼の死によって、いくつかの「悪事」が明るみに出ぬまま、「闇に葬られる」かもしれない。
現在の日本社会やマスメディアに、自殺の背後に隠れているものをえぐり出し、明るみに出す力があるとは思えない/期待できない。情けない話だ。