
休みだということを伝えて、またベッドに横になって、そこら辺にあった漫画を読み返したりした。
「わたモテ」15巻とか、フィールヤングとか、あとはスマホで「僕の心のヤバいやつ」の最新話とか、「アンマイガールフレンド」の先読みを含めた最新話を読んだり、頭の上に猫が来たら触り、気持ちを慰めたりもしながらうたた寝て、昼過ぎにまた起きた。
入れ替えがあってシフトが変わってしまったことや、仕事や労組や誰かと会ったりということも多くて、なにもしないで一日を過ごす、ということが本当に少なくなった。
なので、こういった休みの日はとても貴重なもんになってきた。
午前中に母から電話がかかってきて、お世話になっている教会の世話人をしている母の友人の夫が行っている絵画教室の展示が市役所であるので車で連れて行ってほしい、と言われた。行くときは誘うので、と言いながら、車で迎えに行って市役所に行って、実家にまた送り届けてアンタ夜食べていくんでしょ、みたいなことになったら、一日の多くの時間がなくなってしまうなあとか思った。
3時くらいになってやっと家を出て、どこに行こうかと思ってフラフラと隣町のサイゼリヤに来て、ハンバーグのランチを食べながら、雁須磨子の「かよちゃんの荷物[新装版]」の下巻を読んだりする。本当に面白い。共感、複雑さと奥深さ、楽しくてそれとなく前向きで。これからも読み返すだろうなと思う。
ちょっとランチが物足りなかったので、辛味チキンを注文する。
ついに手の汚れない食べ方を見つけた。
そのあと、読んだばかりの「アンマイガールフレンド」の作者の松本藍のツイートを見ていたら、電子書籍で単行本が出るらしかった。すごく面白いんだけど、とっても地味なので、なかなか知られていかないのがちょっと歯がゆい感じだなあと思いながら、pixivに載っている読み切りを読んでみるとこれまた地味だけど良かった。
最近は、紙じゃ出ないけど電子なら出る、みたいなパターンが多いなあと思う。
最近のことを少し追加しとこう。
仕事では、春に経営層が代わって、新しい人が基幹システムを電子化するという方針を打ち出し、そのことがものすごいスピードで動き始めている。
自分も社内のシステムをなし崩し的に管理してきたので、リサーチとか業者選定とか、そういったことで深く関わることになってきている。
そんな中で名古屋に出張して導入会社を視察したりまでしている。
まあ、楽しいことではあるんだけど、通常業務との両立はかなりギリギリのラインだ。
そのうえ、輩が気持ちの安定しにくい状況が続いていて、ときおり話をしたりするものの、とにかくイライラしているのでなかなか自分の仕事を落ち着いてすることが難しくて、結構な綱渡り状態だ。
あとは、Kさんと色々なところに遊びに行っているんだけど、大日本印刷が京都工場の横に開設している京都dddギャラリーの展示が特に良かった。
「本の縁側 矢萩多聞と本づくり」という、装丁家の矢萩多聞の仕事を紹介する展示だったんだけど、とても面白かったのは、装丁に携わった500冊以上の書籍の全てが台の上に並べられていて、それを自由に見ることができるということだった。
それらを俯瞰し、また一つ一つ手に取ってみていってもわかるのが、それらの装丁に、明らかな共通点を見つけづらいということだった。とにかくそのアイディアの手持ちがすごいんだなと、とにかく驚いて、いつまでも見ていられるような展示だった。とっても自分の刺激になった。
いやあでも、なかなかこんな、人によっては退屈だろう展示に行こうと誘ってくれる人はいないなあって思ったりした。
その他は、定年で辞めた元先輩のTさんに誘われて、スカイビルの地下にあるビオトープに放たれている蛍を見に行った。
そこそこの雨で、傘を差しながら暗闇の中に目を凝らすも、あれ……かな? みたいな感じで、よく分からなかった。でもまあ風情は感じながら、居酒屋に行って飲んで、帰りに地下の阪神百貨店の前でやっているパフォーマンスを2組見てから帰った。
違う日には大阪駅前ビルの食べログで3.6というイタリアンの店に友達と行った。
3000円でチーズを溶かして食材にかけて食べるという料理「ラクレット」とドリンク飲み放題というコースを頼んだのだけど、入った時には夜の7時を回っていたのにガラガラで、本当に大丈夫かな、とか話した。
でも、食べてみるとなかなかどれも気が利いて美味しい料理で、ラクレットにパスタに肉料理にデザートと、結構満足したいい店だった。
なんかこの1ヶ月くらいは気持ちが本当に不安定で、かなり落ち込みも激しくて、一体どうなるんだろうとか思ってたんだけど、やっとこうやって日記を書けるくらいにはなってきた。
おおまかに言うと、読むことと各古都だけで心の安寧を保ってきたというところがあって、それさえ出来なければ本当に厳しいんだなとかも思った。
落ち込みがひどい時には、橋本治が亡くなってしまったことが殊更に思い出されて、悲しくて仕様がなかった。
それは今、元気になってきてからだって変わらないのだけど。