2008年10月

2008年10月23日

下北沢で追い抜いた人

今月下北沢駅で井の頭線を降りるとホームで僕の前を歩いていた。

1人だった。もう秋だけどハーフパンツだった。きれいなふくらはぎの筋肉と裾から覗く模様ですぐ誰だか分かった。

試合開始の時間を過ぎていたので僕は急いでいて、ちょっと躊躇したけど追い抜いた。
教え子の試合は第3試合だったからのんびり歩いていたんだろう。
実際ちょうど試合が始まると会場に現れ南側最前列で特に声を出すことなく教え子の試合を見守っていた。


半年ほど前の後楽園ホールでは友人が一緒に写真を撮りたいというのでつきあった。僕もせっかくなので握手してもらった。
やさしい握手だった。でも顔はあまり笑ってなかった。ちょっと恐かった。「こいついつも会場にいるな?」とでも思われたんだろうか。


12年前ぐらいは新宿ロフトプラスワンでのトークショーにも行った。確か観客代表として質問した。
その時は参加賞としてポストカードをもらった。修斗くんと一緒にセピア色に写っていた。
大切に取っておいたはずだが、いまはどこにあるか分からない。
そういえば確か番頭と初めてしゃべったのもその時だ。


そしてエンセンはその数年後の年末にランディを破った。あの美しすぎる腕十字で。


僕の中でエンセンは日本における柔術の祖の1人であると思っている。
エンセンは大宮から輩出された数々の優れた柔術家の師匠に当たるわけで。
中井さんもそこで柔術を習ったわけで。
そんな柔術家達の源流にあたるという意味で凄く特別な感情がある。

シューターとしては当然あの一大ブームの立役者で。
四天王の中でもルミナ人気が図抜けていたが、世間へのインパクトという意味ではヘビー級のエンセンだったと思う。
エンセンがいなかったら修斗の評価も違っていたと思う。


そんなエンセンが捕まった。東池袋で1人で車にいたらしい。

エンセンはハワイ時代から相当なアウトローだったそうだし、日本に来てからもそういう悪い話ばっかりだったので今回のニュースにあまり驚きはない。

ただ、なんとなく思った。あれだけの仲間がいて、あれだけ弟子がいて、あれだけジムもあって。

でも1人だったんだ…って。

enson



2008年10月15日

10/13修斗下北大会観戦記

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この日15:00からだよ!早過ぎ!14:00頃ふと開始時間見て慌てて駆けつけた。15:10くらいに会場入りだったけどちょうど第一試合が始まったとこ。
客席はボチボチ。そこそこ入ってた。

【第1試合】フェザー級 5分2R
×戸澤 真澄美(JPN/GRABAKA)59.7kg
判定 0-3
○沼尻 健(JPN/総合格闘技木口道場)59.9kg
※[メイン]鈴木利治 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
 [サブ]渡辺恭介 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
     菅野浩之 19-20(1R 9-10/2R 10-10)

沼尻デカイ。フェザーとしてはかなり大きいのでは。
沼尻が首投げでテイクダウン。マウントや上四方取る。戸澤もよく動き立ち上がるが、差し合いで勝っても沼尻に投げられる。沼尻マウントまた取るも戸澤がヒールを下から取りかける。2R戸澤が蹴り足取って上になるもスイッチで起きられる。打撃は互角。最後まで沼尻が首投げでテイクダウン。

沼尻とにかく投げが強い。左脇は差させるが徹底的に首投げもしくはカンヌキで投げ飛ばす。打撃も極めもまだ人並みって感じだけど、あの体格とあの鮮やかな投げがあればたいていの選手はコントロールできそう。

戸澤選手投げられすぎた。でも劣勢でも常に自分から仕掛け若いレスラーを終盤ちょっと追い込んだ。アグレッシブだった。

【第2試合】ミドル級 5分2R
○小知和 晋(JPN/和術慧舟會東京本部)75.8kg
TKO 1R 2'55"
×伊関 泰二郎(JPN/GUTSMAN・修斗道場)75.8kg
※レフェリーストップ
※※1R、伊藤に2ダウン

勢い良く突っ込んだ伊関に小知和が右パンチをドンピシャ!ダウン!伊関立つもちょっとダメージあり?伊関もドンドンパンチを出し前に出て行く。小知和も冷静にパンチ返す。やはり当たるのは小知和の左右のフック。2度目のダウン。またも立ち、パンチを出す伊関だが、またも小知和のフックを痛打され3度目のダウンでストップ。

小知和選手いいパンチだった。長身の伊関選手に見事にフックを決めまくった。

伊関選手最初のパンチが全て。でもあの前に出て行く姿勢はさすが桜田門下。

【第3試合】ウェルター級 5分2R
○三浦 忍(JPN/和術慧舟會タイガープレイス)69.7kg
判定 3-0
×田口 公一(JPN/PUREBRED大宮)69.8kg
※[メイン]鈴木利治 20-18(1R 10-9/2R 10-9)
 [サブ]渡辺恭介 20-19(1R 10-9/2R 10-10)
     菅野浩之 20-18(1R 10-9/2R 10-9)

2人ともハンドスピードが速い。レベル高い。田口が前に出る。三浦はカウンター狙い。田口タックルで倒すも三浦立つ。やはり当たるのは三浦のパンチ。田口少しよろめく。2R田口はますます前に出る。三浦は手数がいつもどおり少なくなる。しかし終盤打ち合い。やはり三浦の的確なパンチが当たる。

的確なパンチを当てた三浦選手が勝利。ハンドスピードも速いし、的確だし、目もいい。今日も打ち勝った。でも弱気。倒しに行かない。それが三浦イズム。でも最後の1分は良く攻めた。

田口選手、大宮の仲間の声援を受けて前に出て、パンチを振るい、タックルを仕掛けたが、パンチの技術が違った。

【第4試合】ウェルター級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
×里本 一也(JPN/パラエストラ広島)69.3kg
TKO 1R 1'05"
○臼田 育男(JPN/総合格闘技木口道場)70.0kg
※反り投げによるレフェリーストップ
※※臼田が決勝進出。決勝では田村ヒビキ(パラエストラ大阪)との対戦が決定。

相変わらず異常な筋肉をした臼田。服を脱ぐとどよめきが起こる。

臼田組むと里本背中を見せ、いつもどおりアームロック狙い。しかし臼田は豪快にバックドロップ!!斜めに投げつける形となり、里本は側頭部を打ちつけた模様。里本うつ伏せで全く動かず。臼田が追撃のパンチを入れたところでストップ。里本は首を動かすのがやっとで担架で退場。場内戦慄が走る…。

いやいや臼田凄すぎるパワー。なぜにグレコの選手はあんなパワーなのか。とにかく投げに関しては特別な選手ってことが分かった。決勝は田村ヒビキ。田村選手は総合のキャリアで上回るので、キャリアと総合力でこの怪物レスラーと勝負かな。

里本選手残念。あの腕関節へのこだわりと技術はもの凄いものがあるので期待していたが。もっともっと臼田選手の投げを警戒すべきだったか。ダメージが回復したらフェイスとかホールに出て欲しい。

セミファイナル【第5試合】ライト級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
×太田 拓己(JPN/SHOOTO JAM WATER)64.4kg
判定 0-2
○田村 一聖(JPN/KRAZY BEE)64.9kg
※[メイン]鈴木利治 20-20(1R 10-10/2R 10-10)
 [サブ]浦僚克 19-20(1R 9-10/2R 10-10)
     菅野浩之 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
※※田村が決勝進出。

太田前蹴りやヒザで牽制。田村押し倒しテイクダウン。ハーフ、パスとポジション取る。太田タックルからバック取りバックマウントへ。身体を潰してスリーパー狙うも反転される。2Rも太田が蹴りを見せるが、田村が組み付き腰を落とした太田を強引に投げる。じっくりとハーフ、サイドとポジション奪い押さえこむ。終盤太田が強引に立って、首相撲から怒涛の膝蹴りも田村凌ぐ。

テイクダウンとポジショニングで田村勝利。でもダメージ的な評価と太田のバックマウントとヒザを考えれば鈴木さんのドローもちょっと納得。

田村選手相変わらずのテイクダウン。そして見事なパス。相当パスガードは強いと見た。ただ太田選手のプレッシャーが強くて押さえるのにちょっと精一杯だったか。時たまパンチを落としたものの大きな攻めは見せられなかった。

太田選手テイクダウンされ惜敗。でもあらためて見て本当にいい選手。立ちの打撃がいい。組んでからのヒザを常に織り交ぜる動きがいい。あれだけ組み技の強い田村選手からバックマウントを奪う動きも秀逸。今回は惜敗もホントに強いと思う。打撃も寝技も一発を常に感じさせる選手だと思う。早く次の試合が見たい。

メインイベント【第6試合】バンタム級 5分3R
○生駒 純司(JPN/直心会格闘技道場)55.8kg
S 1R 2'23"
×下川 雄生(JPN/SHOOTO GYM K'z FACTORY)55.7kg
※三角絞め

下川組んで左を差して得意の投げでテイクダウン。生駒予定通り脇を抱え、足を上げていく。腕が抜けない下川にガッチリと三角。粘る下川だがタップ。

生駒さん正に狙い通りの一本勝ち。やはりこの人はガードを取らせたら凄い。誰とやってもこの体勢になってくれるといいんだけど。

下川選手鮮やかな投げはいつもどおりだったが、あまりにも素直に三角取られすぎか。ブランクかなぁ。


短い時間で少ない試合数の大会だけど。いい試合が多くてこんなのも悪くないかも。チケットの値段が試合数に比例して安ければなお良しだ。



usiwotaose at 22:07|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!修斗 

2008年10月13日

臼田ヤバすぎ

154daafc.jpg計70分のスピード大会。
一本、KO続出でした。
生駒さんの三角も良かったけど、臼田のバックドロップ失神KOが凄かった。投撃恐るべし。
あと田村対太田も良かった。負けたけど、太田選手はかなりいい。強いよ。


usiwotaose at 19:19|PermalinkComments(3)TrackBack(0)clip!

10/13修斗下北大会見所

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6試合…。少ない…。欠場が出たとはいえ…。ゼンさん頼みます。

【第1試合】フェザー級 5分2R
戸澤 真澄美(JPN/GRABAKA)
versus
沼尻 健(JPN/木口道場)
 

戸澤選手、越智君から裏投げ喰らって失神してからの復帰戦。よくまた強敵なのに試合受けたな。偉い。
沼尻選手は木口のレスリングエリート。組み技はかなり強いらしい。レスリングの実績はかなりのもの。極めもあるらしい。そして打撃が好きらしい。うーん楽しみ。

【第2試合】ミドル級 5分2R
小知和 晋(JPN/和術慧舟會東京本部)
versus
伊関 泰二郎(JPN/GUTSMAN・修斗道場)※ライトヘビー級より転向

2人とも試合見てるけど…。展開も一応覚えているけど…。大きな印象無し(^-^;)。いい試合を。

【第3試合】ウェルター級 5分2R
三浦 忍(JPN/和術慧舟會タイガープレイス)
versus
田口 公一(JPN/PUREBRED大宮)

三浦選手はとにかく上手いが、中途半端なイメージ。テクニックやスピードでなら三浦選手では。でも最後まで勝ちきることができるかはこれまた三浦選手次第か。
対する田口選手は大宮で揉まれてるだけあって気持ちとパンチの強いいい選手。2戦悪い負け方が続いているが、復帰戦はどうなるか。
スピードとコンビは三浦。気持ちで押せるのは田口選手では。

【第4試合】ウェルター級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
里本 一也(JPN/パラエストラ広島)
versus
臼田 育男(JPN/木口道場)

こりゃ面白い。里本選手は超異端なアームロック、腕十字職人。今回も打と極のみで勝つか。
対する臼田選手はデビュー戦を力強いスリーパーで飾ったレスリングエリート。とにかくガタイがハンパじゃない。筋肉なら世界王者クラス。前回ちょっとパンチの攻防が不慣れだった感を見せたが今回は大丈夫か。
打撃は里本、投げは臼田、極めは里本っていう分かりやすい試合になりそう。一番注目の試合。

セミファイナル【第5試合】ライト級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
太田 拓己(JPN/SHOOTO JAM WATER)
versus
田村 一聖(JPN/KRAZY BEE)

3勝は全て一本勝ちという素晴らしい太田選手。鳥取の地味な選手がこういう活躍を見せるのは凄い。強烈な膝蹴りとスリーパーが光る。
対するは最も総合格闘技界で勢いのあるKRAZY BEEの若手エースとも言える田村選手。身体も凄いが打撃もタックルも寝技も凄いレベルにある。相当強い選手だと思うが。
展開読めないけど、もしガツガツ田村選手がテイクダウン取ると田村ペースになるんだろうな。

メインイベント【第6試合】バンタム級 5分3R
生駒 純司(JPN/直心会格闘技道場)
versus
下川 雄生(JPN/SHOOTO GYM K'z FACTORY)

生駒選手よく呼ばれる。試合スタイルとキャラを評価されているんだろう。下川選手超久々。やっぱりマモル戦での惨敗が効いていたのか。
一番見たいのは生駒選手の極めだが、時代的には下川選手がガッチリとベテラン食いをしてもらいたい頃。
下川選手がガツッと得意の投げで上を取り、生駒選手が下からガツガツ極めを狙うって展開になるのでは。2人のスタンド打撃はあまり興味ないかも。

サクッと始まりサクッと終わりかねない。でもそれが下北のいいところ。



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2008年10月12日

10/5修斗新宿大会観戦記【後半戦】

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【第7試合】バンタム級 5分2R
○塩田"GOZO"歩(JPN/パラエストラ八王子)56.0kg
判定 3-0
×細谷 健二(JPN/和術慧舟會東京本部)55.8kg
※[メイン]鈴木利治 20-18(1R 10-9/2R 10-9)
 [サブ]浦僚克 20-18(1R 10-9/2R 10-9)
     菅野浩之 20-18(1R 10-9/2R 10-9)

GOZOがパンチを嫌いつつミドルで距離を取る。そしてパンチをかいくぐって組む。組むと回すように投げてテイクダウン。すぐにマウント。相手の反転に合わせてバックマウント。スリーパー狙いからパンチ。2RもGOZOが徹底的に組み付いてテイクダウン。そしてマウント。細谷も反転して上取るもGOZOのラバーガードに捕まる。なんとか上体起こしパウンド打つ細谷。最後までGOZOがテイクダウンしてマウント、バックマウントを奪う。

テイクダウンとポジショニングで塩田さんが完勝。打撃は相変わらずきれいではないが、巧く距離を取っていた。そして組み付き方が今回は完璧。そして見事なテイクダウンの数々。前年度新人王であり、組み技系の細谷選手に対しこの勝ち方は塩田さんの寝技力をあらためて証明してくれた。スタンド打撃やパウンドもらうシーンはヒヤヒヤするがこのスタイルを磨けば誰もが嫌がる選手になれるのでは。

細谷選手完敗。正直腰の強そうな細谷選手があんなにテイクダウンされるとは思わなかった。ただ塩田さんにバック取られてもあのディフェンスはさすが。

【第8試合】ライト級 5分2R
○粕谷 さかえ(JPN/SHOOTO GYM K'z FACTORY)64.8kg
判定 2-0
×西野 英紀(JPN/GUTSMAN・修斗道場)64.9kg
※[メイン]鈴木利治 19-19(1R 9-10/2R 10-9)
 [サブ]横山忠志 20-19(1R 10-10/2R 10-9)
     菅野浩之 20-19(1R 10-10/2R 10-9)

粕谷テイクダウンしてニーオン。西野起き上がり上になりパンチ。粕谷ヒールから上取りパス。バック。2Rも粕谷がタックルでテイクダウン。しかし西野の足が良く利き、蹴り上げも激しくパスできず。スタンドになるとバシバシ粕谷がタックルとる。僅差ながらも粕谷勝利。

それにしても粕谷選手のタックルは素晴らしい。あのタイミングとキレは金が取れる。バンバン今回も決めた。パスも素晴らしい動きだったが大きなポイントが取れなかった。凄い才能もあるし、ルックスもいいので、あとは極めかパウンドをもっと上手く使えたらいいんだけど。

西野選手バランスいい。一番驚いたのは足が利く!粕谷選手の相当いいスピードのあるパスをことごとく凌いでいった。今の修斗で寝技できない人なんてほとんどいないんだろうな。

【第9試合】バンタム級 5分2R
△高橋 大児(JPN/秋本道場JUNGLE JUNCTION)55.6kg
ドロー 0-0
△OZ(JPN/格闘技サークルOZ)55.6kg
※[メイン]鈴木利治 19-19(1R 9-10/2R 10-9)
 [サブ]横山忠志 19-19(1R 9-10/2R 10-9)
     菅野浩之 19-19(1R 9-10/2R 10-9)

OZがテイクダウンから怒涛のパス狙い。そしてパンチ。ガッチリと左脇を差して激しくパンチ。大児立つとバックマウント奪いパンチ。2Rも大児がスタンドでバック奪いバックマウントから攻め。反転しOZが上になるが大児がタックルで倒しパンチ。

OZは階級落としてかなり力強くなっている。激しいテイクダウン。脇差しからのパンチも強烈。パスのプレッシャーも凄い。でも後半はやや失速。
大児も前半押し込まれたが、1R後半以降はその業師振りを見せ付ける。ホント寝技上手い。でも2人ともイマイチ決め手がないというか。

だから突き抜けられないのか。若手との対戦の方がおもしろいかも。

セミファイナル【第10試合】ミドル級 5分2R
○奥野 泰舗(JPN/GUTSMAN修斗道場)75.9kg
判定 3-0
×佐藤 洋一郎(JPN/グレイシー・バッハ東京)75.8kg
※[メイン]鈴木利治 19-18(1R 9-10/2R 10-8)
 [サブ]横山忠志 20-18(1R 10-10/2R 10-8)
     浦僚克 19-17(1R 9-10/2R 10-7)

奥野はローとフックで前に出るが、佐藤のワンツーが冴え渡る。ジャブがバシバシ当たる。奥野のタックルは切られる。終盤奥野がラッシュも佐藤も応戦。2Rますます激しいパンチの打ち合いに。佐藤の左ジャブと左フックが奥野を翻弄する。中盤厳しい展開の奥野が激しく前に出て佐藤を下がらせる。そして思い切り振りかぶった打ち下ろしの右フックが当たり佐藤ダウン!その後も激しい打ち合い。

熱い熱い男・奥野はまた今日も熱い試合を見せた。口を開け、目を見開きながら殴り合いをする戦いぶりはヒヤヒヤするが、全く試合に外れがない選手の一人だ。今日は正に気合勝ち。

佐藤選手今日もパンチが良かった。元々ボクシングだっけ?日本拳法だっけ?とにかく速い左が素晴らしい。ただ熱くなったのか最後まで自分の試合ができなかった。もったいない。でも強いよ。

メインイベント【第11試合】バンタム級 5分3R
○神酒 龍一(JPN/GUTSMAN・修斗道場)56.0kg
判定 2-0
×秋本 じん(JPN/秋本道場JUNGLE JUNCTION)55.8kg
※[メイン]鈴木利治 30-27(1R 10-10/2R 10-9/3R 10-8)
 [サブ]菅野浩之 29-29(1R 9-10/2R 10-10/3R 10-9)
     浦僚克 30-28(1R 10-9/2R 10-10/3R 10-9)

序盤はベテラン秋本が大善戦。引き込みからスイープで上を取る。バックから潜って内ヒールを取る。片足タックルでテイクダウンする。パスする。見事なグラップリングを見せてくれた。しかしいつもどおりやや後半ペースの落ちる秋本とは逆にスロースターターの神酒が後半大逆襲。タックルに来た秋本の顔面にミドルを叩き込むと崩れた秋本にパウンド連打。なんとか凌いだ秋元だったがその後も神酒は猛攻。テイクダウンして飛んでパウンドを何度も見せて圧勝。

じんさんスゲー頑張ってた。くっついて何度も上を取り攻めた。凄い良かった。でもこのレベル、トップランカーの若手と戦って勝つのはなかなか厳しいかな。でもリング上であくまでも現役続行宣言。これからは寝技系の若手で2回戦がいいかも。

神酒は相変わらずの後半爆発力。打・投・極のバランスも見事。あの押忍押忍キャラも浸透してきたか。間違いなくバンタム級で最も勢いのある一人なんでガンガン上位ランカーと試合をして欲しい。


今回もなかなかおもしろかった修斗。基本的にレベルが高い。フェイスって会場が程よく小さくていい。ガッツマンの選手はみんな熱くていい。みんな激しく動いて戦うし。そして桜田さんのマッチメイクもいいのかな。とにかく十分満足な大会でした。



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2008年10月09日

10/5修斗新宿大会観戦記【前半戦】

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行きました。立ち見までパンパンでした。相変わらずガッツマンの大会はよく入るな。桜田会長、知人にチケットを売った選手の皆さん立派です。

【第1試合】フェザー級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
×越智 晴雄(JPN/パラエストラ愛媛)59.4kg
判定 0-3
○エダ“塾長”こうすけ(JPN/PUREBRED京都)59.9kg
※[メイン]鈴木利治 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
 [サブ]横山忠志 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
     菅野浩之 18-20(1R 9-10/2R 9-10)
※※エダが決勝進出。決勝では蜉蝣(和術慧舟會東京本部)との対戦が決定。

塾長鋭いパンチ。パンチ巧い!越智はパンチで前に出るも塾長のカウンターで鼻血。激しい乱打戦も越智の豪腕に負けずに塾長が回転の速い連打で打ち勝つ。塾長がタックルでテイクダウン。激しいパウンド。越智も下からいかにも重たいフックを返す。2R塾長がタックル。ハーフ、サイド、マウントとじっくり奪い徹底的にマウントパンチ。越智ブリッジも最後までマウント返せず。

塾長強い!完勝。打撃も巧い。アゴをぐっと引きつつフックの連打が見事。寝技は相変わらずの凄さ。なんなんだあのマウントの安定感は。下になっても返せるし、パウンドも巧いし、凄い総合力。決勝戦も楽しみ。

越智くん残念。今回は奇跡を起こせず。スタンドで打たれてもパウンドを打たれてもマウントパンチを打たれても最後まで熱く戦ったが完敗。次戦はバンタムに落とすかどうか分からないが、また奇跡を起こして欲しい。

【第2試合】バンタム級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
○北原 史寛(JPN/パラエストラ札幌)55.8kg
判定 2-1
×井島 裕彰(JPN/GUTSMAN・修斗道場)55.8kg
※[メイン]鈴木利治 19-20(1R 9-10/2R 10-10)
 [サブ]横山忠志 20-18(1R 10-9/2R 10-9)
     菅野浩之 20-19(1R 10-9/2R 10-10)
※※北原が決勝進出。決勝では渡辺健太郎(直心会格闘技道場)との対戦が決定。

攻守がめまぐるしく変わる試合。お互いがポジションを奪い、パンチを落とす展開。ポジションは北原。スタンドはやや井島か。井島も上をよく奪い、攻勢に出ていたが、常に投げでテイクダウンを奪い、マウントも奪った北原が判定で勝利。
鈴木さんが19-20井島にしている…。また井島選手のパウンドに鈴木ポイントが入ったか。

井島選手際の攻防が巧かった。前戦はいまいち決め手にかける選手に感じたけど、今回は寝技の地力を感じた。

北原選手鮮やかなテイクダウン、跳ね上げスイープ、オモプラータと寝技の見せ場満載。いい選手。次戦の決勝はあのバチバチ特攻ファイター渡辺選手と。完全に打撃と寝技の戦いになるな。

【第3試合】フライ級 5分2R[2008年度新人王決定トーナメント準決勝]
×天風 ゆうすけ(JPN/ピロクテテス新潟)51.6kg
KO 2R 0'18"
○山上 幹臣(JPN/総合格闘技道場STF)51.7kg
※[メイン]鈴木利治 1R 8-10
 [サブ]横山忠志 1R 8-10
     菅野浩之 1R 8-10
※※1R、天風に1ダウン
※※※山上が決勝進出。決勝では猿丸ジュンジ(シューティングジム横浜)との対戦が決定。

天風は首相撲からのヒザ。そしてサバ折りテイクダウン。山上はタックルで上を取り返す。スタンドに戻ると山上の左ストレートが見事天風のアゴを打ち抜く!1回は立った天風だが、もう一度全く同じ左をもらい立てず。目もうつろだったが心も折れたか。

山上選手強いというかデカイ!173cm以上に見える。とにかくフライ級では別格のリーチ。あのリーチからのストレートは脅威だ。寝技の対処もできてたし、こりゃ強いぞ。トーナメント決勝は猿丸との対戦。こりゃどっちが打ち勝つか楽しみ。

天風選手首相撲もサバ折りも良かったが。体格負けか。結果論だが首相撲がもっと見たかった。あのリーチ差での打ち合いはまずかったか。

【第4試合】ウェルター級 5分2R
×寿丸(JPN/秋本道場Jungle Junction)70.0kg
判定 3-0
○ガイ・デルモ(USA/TEAM BLAZE脇町)70.0kg
※[メイン]鈴木利治 16-20(1R 8-10/2R 8-10)
 [サブ]古方康至 17-20(1R 9-10/2R 8-10)
     菅野浩之 17-20(1R 9-10/2R 8-10)
※2R、寿丸に1ダウン

ガイ反り投げも寿丸は下から十字。ガイはクラッチで耐える。寿丸もパンチを当てるが、ガイが頭を抑えてのアッパー連打で寿丸をグロッキーに。テイクダウンしてパウンド。2R寿丸のテイクダウンを耐えたガイが大きな右でダウン奪う。ガイが激しいパンチとヒザで追い込むも寿丸もパンチで反撃。

判定は当然ダウンを奪ったガイ。

ガイ強かった。豪快なパンチもテイクダウンも。でも全体的に大味。パンチにもうちょっとスピードがないと上位陣とは厳しいかな。

寿丸も豪快なテイクダウンを見せたが、打ち負けた。

【第5試合】バンタム級 5分2R
○ヒートたけし(JPN/和術慧舟會RJW)56.0kg
S 1R 2'41"
×大塚 のぞみ(JPN/TEAM LOCKS)55.7kg
※スリーパーホールド

大塚がテイクダウン。そこをヒートがデラヒーバ的に外掛けからアームドラッグ?で崩し、サイドからのチョーク狙いつつ、完全にバックに。そして立ち上がる大塚に乗ったままスリーパーを極める。うーんスゲーかっこいい!

ヒート急な出場なのに見事な試合っぷり。素晴らしい崩し、そして極め。さすが慧舟會。なぜあんなにサイドからのスリーパーが巧いのか。今回ももささやかなコマネチも健在。20歳の若者に人間の深さの違いを見せつけた。あの神酒選手ともドローだし。実はもっと呼ばれていい選手なのかも。もっと頻繁に見たいぞ。

【第6試合】ライト 5分2R
×松本 大輔(JPN/PUREBRED京都)64.9kg
TKO 1R 4'57"
○土屋 大喜(JPN/roots)64.8kg
※レフェリーストップ
※※1R、松本に2ダウン

凄いハイテンポの打ち合い。2人ともハンドスピードも速いし、フットワークが速い。しかも全然動きが止まらない。土屋はボディパンチ、ロー、ハイ、前蹴りと多彩に攻めまくる。松本も鋭い右フック、左ストレートを返していく。距離が詰まった打ち合いで見事にカウンターの右を当てたのは土屋。松本は立ったもののダメージあり。左フックで再度ダウン。なんとか立つも連打に崩れラウンド終了まであと3秒だったがストップ。

土屋選手相変わらずいい動き。いつも戦い方が伸びやか。今後も期待したい。それだけにトーナメントで直撃の正統派ボクシングに打ち負けたのは痛いなぁ。あと寝技も見たかった。欲を言えば。

松本選手右をもらったのが全て。いいパンチ出してたんだけど。


続くのだ。



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2008年10月05日

ガッツマン興業は本当に熱い

53782ecf.jpg今日も新宿は熱かった。最初から立ち見までパンパン。
あと今日はKO、ダウンが多かった。最近の修斗は激しい。
どの試合もなかなか熱い試合だったけど、印象に残っているのは、奥野選手の逆転右フックとヒートの技ありスリーパーかな。あれは両方とも驚いた。


usiwotaose at 23:39|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!

2008年10月02日

K-1ファンでないがK-1を見続けているものが語る今年のK-1MAX

6eae5906.jpg

普通にK-1MAXの観戦記書こうと思ってたけど、世間が八百長論議ばかりで本当に辟易だ。

みんな本当にK-1いつも見てるのか。魔裟斗の戦いをずっと見続けているのか。


僕はトーワ杯はもちろんK-1は格闘技オリンピック時代からほとんど見てる。(ちなみにボクシングも20年以上前からそれなりに見てきている)
K-1は一応競技であるけど興行であり、テレビで視聴率を取らなくてはいけないコンテンツなのだ。

基本的に世界最高峰の実力を持ったものが集まるわけだが、強さや美しさを含めたキャラが立っているものが戦い、観客を楽しませるのがK-1なのだ。
ただの競技だったらK-1はオランダ人とタイ人だけが出場する舞台になるわけであり、そんなことは日本で行われる興行としてありえないのだ。

K-1のKは空手のKであり、谷川さんがファンである極真のKなのだ。もちろんMAXのMは魔裟斗のMなのだ。
当然3分3Rやクリンチ禁止は観客や視聴率のためであり、今回のトーナメント方式変更やロングスパッツ禁止も魔裟斗のためなのだ。
そんなことは百も承知で他の選手はTBSのスターである魔裟斗を喰ってやろうとMAXのルールに自らのファイトスタイルを合わせてリングに上がるのだ。

全日本キック時代決して特別な才能を持った選手でなかった魔裟斗はK-1 J・MAXにおいてまさかまさかでムラッド・サリをKOし、2003年にクラウスを見事にリベンジで果たし優勝を果たす。しかし魔裟斗が狂ったように猛練習を自らに課しても、その後MAXが作り上げてしまった世界の壁は厚く、ブアカーオに惨敗し、サワーにもズタズタにされ4年間毎年身体をボロボロにされながら苦杯を舐め続けるわけだ。MAXのレベル向上により魔裟斗限界説がささやかれつつも、毎年の努力で地道に実力を挙げて、見事今大会の快挙を成し遂げたのだ。MAXの歴史は魔裟斗が命を削りつつも敗れていく歴史であり、そんな歴史があるからこそ今大会の魔裟斗の頂点への歩みは美しいのだ。

そりゃ魔裟斗は思い切りダウンも喰らってるし、確かに判定も超僅差だ。いつもどおり若干魔裟斗贔屓もあったかもしれない。でも佐藤もキシェンコも魔裟斗を仕留められなかった。そしてダウンを奪ったのに失速したのも事実。あれだけのダウンを奪われながら狂ったように攻めまくり魔裟斗が攻勢点を稼いだのも事実。名古屋JKファクトリーの小森会長が本選ドローを覚悟しているのがその証拠。K-1を分かっている人からすればあの判定は想定内のはず。

個人的には佐藤の歴史的下克上を期待していたので、あのダウンには感動した。佐藤は本当に強くなった。いまや文句なく世界最強の一角だ。しかし魔裟斗を仕留めて完全なる下克上を実現して欲しいという期待とは裏腹に佐藤は失速してしまった。結局そうさせなかったのが、この時点での魔裟斗と佐藤の力の違いだと思う。

相変わらず角田の言い訳はひどく、誤解を増幅させる始末。判定の読み上げも自己陶酔の激しいこれまた誤解を招く歪んだものだった。
確かにルールブックに9-8はないらしいけど、つまりは10-9って意味でしょ。ダウン取られたけど魔裟斗が盛り返したから1P差になりましたってことでしょ。どっちでもいいじゃん。そもそもK-1のルールブックって過去の大失敗作で、とっくに廃止されている0.5ポイント制が未だに明記されてるんでしょ。その時点で議論に値しない。その程度のもの。

みんな「八百長だ」とか「採点方式がおかしい」とか細かいことばかり。本当の八百長とはイゴール・メインダートやカイル・ストゥージョンが演じた劇を指すのだ。もっと大河ドラマを見るような俯瞰した視点でK-1を見てほしい。もしくは母なる海のように広い心で。(さすがに言い過ぎかな…)

そんなわけで今大会の魔裟斗は本当に神々しいまでの頑張りを見せてくれたし、それこそあらゆる歴代K-1戦士の中でも最高の存在に登りつめたと思う。昔はアンチ魔裟斗の僕だったが、ここ数年は完全にその絶対唯一無比な存在に驚愕するばかり。こんな凄い選手はもうまず出てこない。
願わくは身体はともかく頭が壊れる前に一刻も早く引退してほしい。魔裟斗がああいう無茶な試合をするくらいだったら個人的にはもうMAXが終わってもかまわない。


こんな持論を展開している僕だが、よく考えると世間の一般人もボクシングファンも格闘技ファンも今回の大会に批判的な人が少なくないわけで…。

格闘技をあまりに見すぎて変な境地にたどり着いちゃったのかな…。



usiwotaose at 23:47|PermalinkComments(24)TrackBack(0)clip!K−1 

2008年10月01日

9/28修斗後楽園大会観戦記【後半戦】

0928ここから第2部開始。全選手入場から始まり、各試合前に煽り映像も。実はこの日凄い大会になるんじゃないかって予想を知人とここら辺でしていた。パンフよく見たら打ち合い上等の熱いファイターがズラッとラインナップされているんで。

【第5試合】バンタム級 5分3R
○菅原 雅顕(JPN/和術慧舟會Duro)55.9kg
判定 2-0
×森 卓也(JPN/パラエストラ札幌) 55.9kg
※[メイン]鈴木利治 29-28(1R 9-10/2R 10-9/3R 10-9)
 [サブ]横山忠志 29-29(1R 9-10/2R 10-10/3R 10-9)
     菅野浩之 30-27(1R 10-10/2R 10-9/3R 10-8)

最初からパンチで殴りあい。パンチなら菅原が圧倒と思いきや森のパンチがいい。独特の距離と取りつつ頻繁にスイッチ。そして右も左もストレートを打ち込みかなりの頻度で当てていく。フックもアッパーもいい。当然菅原もパンチ応戦。森は時折片足タックルでテイクダウン。コツコツ殴る。2Rもパンチの激しい打ち合い。森はタックルでのテイクダウンを織り交ぜる。中盤タックル切った菅原は潜ろうとする森をハーフで潰しパウンド連打。森は強引に潜りきるも菅原すぐ立つ。3Rも激しい打ち合いだが菅原の必殺の右ストレートが直撃し森がダウン。森はまたタックルで倒して細かいパンチ落とす。森はタックル切られると今度は自ら潜って見事に上に。そしてパウンド。菅原も負けじと最後に上とってパウンド。

判定は菅原。2-0でなかなかの僅差でした。
菅原は相変わらずの強さ。やはりあのストレートはいい。ただ今回も打たれすぎか。効いてはいないようだがちょっと打たれすぎ。あのタイミングのいいダウンがなかったら負けてた。
森選手は凄く評価が上がった。かわいい顔した北の王子様なのに打撃が巧い。あんなに器用にスイッチするなんて。あの鮮やかな潜りも素晴らしい。打・投・極のバランスが良い。あとはもう少し、パスかパウンドで攻められれば。

【第6試合】フライ級 5分3R
○ランバー・ソムデートM16(タイ/M16ムエタイスタイル)52.0kg
判定 3-0
×田原 しんぺー(JPN/総合格闘技STF)52.0kg
※[メイン]鈴木利治 29-27(1R 9-9/2R 10-9/3R 10-9)
 [サブ]横山忠志 29-26(1R 9-9/2R 10-8/3R 10-9)
     菅野浩之 29-27(1R 9-9/2R 10-9/3R 10-9)
※※1R、グラウンドでの頭部への膝蹴りでランバーに減点1

ランバー先生の圧勝を予想していたがああいう展開になるとは。

ランバーがとにかく圧倒的なスピードで蹴りを飛ばしていく。左のハイ、ミドル、ロー。とにかくとんでもないスピード。あのハイやローはどう考えてもガードが精一杯。田原は必死でガードを固め時折タックルも反応も超一流のランバーにことごとく切られる。一度テイクダウンに成功するも、下から激しいパンチが襲う。田原が三角に捕まって殴られる場面も。ランバーはエビと蹴り上げを素早く繰り返すので全く抑えこめない。ランバーは立ち上がるとひたすら蹴りの猛攻。田原はハイをガッチリとガードをするが、ミドルとローはもろに喰らい始める。2R終了時には足を引きずってコーナーに帰る田原。もう公開処刑かなぶり殺しか。3Rもランバーが踊りながら蹴りとパンチを繰り出しまくるが、なんとか田原が耐え切ってゴング。

ランバー先生強すぎ。攻撃が速過ぎる。タックル切るのが巧すぎる。最終的に倒せなかったのはムエタイの流しか。とにかくこの階級ではあまりに強すぎる。ランキングを作る意味を考えてしまうぐらいなのだが。

田原選手とにかくよく耐え切った。あまりの頑張りに3Rはすっかり田原選手に思い入れして観戦してた。

【第7試合】ライト級 5分3R
×不死身夜 天慶(JPN/シューティングジム横浜)64.9kg
TKO 1R 4'08"
○石渡 伸太郎(JPN/GUTSMAN・修斗道場)65.0kg
※レフェリーストップ
※※1R、不死身夜に1ダウン

かなり期待して見た一戦。とにかく期待以上の激戦だった。

最初から完全に倒しに行く強烈なパンチの応酬。とにかく豪腕同士の熱く激しい凄まじい殴りあい。二人とも打たれてもかまわず殴り返す。コンパクトに振り切るコンビネーションなど全く存在しない一撃必倒パンチの打ち合い。
先に強烈なパンチを効かせたのは天慶。石渡がグラつく。しかし石渡は大きく笑いながら天慶を挑発して殴りかかる。そして先に相手をマットに這わしたのは石渡の強烈な右ストレート。立つも足元がふらつく天慶。しかし天慶の豪腕フックもガツガツ当たり、二人ともふらつき相手のジャブでよろめきながらも、まだまだパンチの鋭さは衰えていないという凄い打ち合いに。そんな打ち合いを制したのはまたも石渡の右。大きく天慶を後ろにフッ飛ばしレフリーにすぐ試合を止めさせた。

試合を止められて悔しそうな天慶。個人的にもまだ天慶の反撃を見たかった。ただ倒れる前からかなりふらついていたので、レフリーは次ぎ倒れたらすぐ止めると考えていたのでは。それも納得のふらつき方だったし。
しかし驚いたのは試合後の石渡。すぐコーナーに戻ったがイスから立ち上がれない。勝ち名乗りを受けるときもずっとふらついて一人では歩くのも危ない状態。天慶の方がしっかり歩いて退場していった。石渡はリングを降りた後も通路ですぐ倒れこんだとのこと。より大きなダメージを受けたのはこの試合の勝者だった模様。引っ掛けるような天慶のフックよりも振り回し押し倒すような石渡のフックの方がダウンが取りやすかったということか。

石渡選手はこれでランキング入ってくるかな。この最高に激しい試合をいつも見せてくれる爆腕ファイターが上位ランカーと戦うのが今から楽しみ。

天慶はこれで4連敗。しかし天慶の株は再び急上昇したのでは。やはり凄い選手だ。blogでも復活を宣言した模様。是非また凄いパンチを見せて欲しい。

セミファイナル【第8試合】バンタム級 5分3R
×漆谷 康宏(JPN/和術慧舟會RJW)56.0kg
S 3R 3'39"
○正城 ユウキ(JPN/クロスワンジム湘南)55.9kg
※フロント・スリーパーホールド
※※[メイン]鈴木利治 1R 10-9/2R 10-9
  [サブ]横山忠志 1R 10-9/2R 10-10
      菅野浩之 1R 10-9/2R 10-10

この試合は大して面白くない想定内の試合だと思ったんだけど。思い切り予想を裏切られた。

正城はどんどん前に出てパンチとローを出す。ローは当たる。ウルシはいつもどおり華麗なフットワークとカウンター。ウルシのカウンタージャブで正城の腰が落ちる場面も。2R正城はコーナーに押し込むもテイクダウンは取れず。ただ押し込んでの細かいパンチを何度もウルシの顔面に打ち込んで嫌がらせをする。正城バックハンドブローも空振りで、踏み込んだウルシにテイクダウン取られ少しパウンド落とされる。3Rも正城前に出るもウルシが反撃。パンチとヒザを当て正城の鼻から大流血。鼻骨は折れていなかったらしいが、いつ止められてもおかしくないぐらい上半身が真っ赤に染まる。前進を止めない正城は追い込んでパンチを当てる。嫌がったウルシは珍しくタックル。そこへ伝家の宝刀正城のギロチン!!もがくウルシだが正城はマウントになり締め上げとうとうウルシタップ!!会場大爆発!!

いやいや絵に描いたような大逆転勝ち。ウルシのカウンターとヒザに追い込まれた状態からのまさかの一本勝ち。相手は約5年間無敗のあのウルシ。いやいやお見事すぎる。
正城はいよいよタイトルマッチか。でも王者BJは練習仲間。なかなかやりづらいだろうけどこの2人なら凄い試合になる気がする。2人の師匠格にあたる勝村さんは困っているだろうな。

それにしてもあの雑草がここまで登りつめるとは。正城選手のデビュー戦はなぜかよく覚えていて、4年半前。場所は同じく後楽園ホール。パレ松のホープだった佐瀬選手に上を取られて、下からの柔術技を潰され文字通りボコボコに顔を腫らされ最大4P差をつけられ完敗していた。「ルックスはいいけど、線も細いしプロ向きじゃないかなぁ」なんて思ってた。そんな正城選手がここまで登りつめるんだから感慨深い。

ウルシは初と言ってもいい完敗。次戦もできれば若手と戦って今度は格の違いを見せて欲しい。


メインイベント【第9試合】世界フェザー級チャンピオンシップ 5分3R
△上田 将勝(王者/JPN/パラエストラ東京)60.0kg
ドロー 1-1
△マルコ・ロウロ(挑戦者/BRA/ノヴァ・ウニオン)59.7kg
※[メイン]鈴木利治 29-29(1R 9-10/2R 10-10/3R 10-9)
 [サブ]浦僚克 28-29(1R 9-10/2R 9-10/3R 10-9)
     菅野浩之 30-29(1R 10-10/2R 10-10/3R 10-9)
※※上田が初防衛に成功。

慎重な打撃の交換で開始。お互いのローが当たる。特にロウロのローが鋭くて音を立てて上田のヒザを内側から弾く。ロウロの右パンチも上田の左パンチも鋭い。上田は積極的に左ミドルと左ハイを繰り出す。上田はたまにタックルのフェイント。組むも互角。お互い投げられない。2R踏み込んだ上田にロウロが跳びヒザがヒット。ダメージはないようだが、上田はタックルに。しかしロウロが上を取る。ロウロはパウンド。上田は冷静にガードして隙を見て立ち上がる。上田は蹴りを連発してペースを取り戻す。3Rロウロはリード中と判断したか消極的に。逆に上田はややペースを上げ蹴りを連発。終盤組み合いから上田がギロチン狙いも不発。

正直見所の少ない消耗戦に。どちらのポイントも取り辛い地味な試合は納得のドローに。
上田の勝利とも言いづらいがあれだけ消極的なロウロの勝ちはないなと思う試合だった。

個人的にはもっと上田さんが完勝すると勝手に思っていた。しかしロウロがあんなにローが巧いと思わなかった。かなり効いて翌日歩けなかったそうだ。また上田さんがタックルで全く倒せなかったのも意外だった。ロウロは強かった。しかし挑戦者であるロウロがあまりにも攻めないのはいかがなものか。あれでは試合が動かない。残念だった。

ただロウロが強かったとはいえ、上田さんならもっとタックルで攻めれたと思う。明らかにロウロのほうがスタミナ切れてたし。結果的に2人とも消極的過ぎたと思う。上田さんもかなりこの点は反省点らしい。

そんなわけで無敗のまま初防衛をクリアした上田さん。これからも相手がブラジル人であれ日本人であれ防衛戦をこなしてくれるに違いない。次は是非実力を発揮した熱い試合を。


あまりにいい試合が多いのでいつも長い観戦記がより一層長くなってしまいました。ご勘弁を。
でも本当に様々なタイプの好試合が多く、熱すぎる試合も大逆転勝ちもある、本当にまだ余韻に浸れるぐらいの大会でした。
11月の大会もかなり期待できそうで楽しみ。あらためて思うが後楽園ホールは最高の会場です。戦える選手も観る観客も幸せだ。



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