2015年07月04日

【クローガー】、2店目となるクリックリスト!84.51が1,200店のサービス展開を決める?

150704クローガー
■オムニチャネル化はデパートメントストアやホームセンターばかりでなく、食品小売業でも進んでいる。スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは先月、本社のあるオハイオ州シンシナティ近くのクローガー・マーケットプレイスでネットで注文してお店でピックアップするサービスを始めた。それから2週間後、同社は同サービスを「クリックリスト(ClickList)」という正式名で2店目をスタートした。オハイオ州レバノン地区のクローガーでは、同社のオンラインサイト(kroger.com/onlineshopping)にある約4万品目から注文・決済し、翌日の午前8時〜午後9時までに時間を指定してピックアップできる。ピックアップでは所定のパーキングスポットに車を停め連絡すれば、スタッフが商品をもってトランクに詰めてくれるのだ。1回あたりの注文手数料は4.95ドル。初回3回まで手数料は無料となっている。
 クローガーではオンライン注文のクリックリストを最大1,200店まで増やす計画としており、年内までに60ヵ所のスーパーで同サービスを展開予定としている。クローガーは傘下の店を含めるとスーパーマーケットを34州に2,600店以上を保有している。目標では約45%のスーパーでストアピックアップを実現しようとしているのだ。  続きを読む
2015年07月03日

【全米小売業ランキング】、アマゾンが23%成長!旧チェーンストア理論の陳腐化が進む?

150703ターゲット
■全米小売業協会(NRF)の月刊誌「ストアーズ(Stores)」が1日、売上高ランキング「2015年小売企業トップ100社(2015 Top 100 Retailers)」を発表した。このランキングはアメリカ国内の売上高で順位をつけたもので国内売上高の他、売上高前年比(2014年vs2013年)、海外店を含めた総売上高、総売上高に占める国内売上高比率、店舗数、店舗数成長も記されている。
 ランキング1位は不動のウォルマートで、2014年の国内売上高は前年比2.8%の増加となる3,436億ドル。ウォルマートの国内売上高は、2位から5位の4社の売上合計を超えている。海外事業を含める総売上高では、2位から7位までの6社の売上合計に近くなる。2位はスーパーマーケットを中心に3,730店を国内で展開するクローガーで、前年比10.1%増となる1,030億ドルだ。同社は2013年に南東部から東海岸に店舗を展開するハリス・ティーターを買収したことで売上高が1,000億ドルを超えた。3位は前年と同位となるコストコ。コストコは前年比6.6%増の797億ドルとなった。1位〜3位までは前年と同じだ。4位には昨年5位だったホームデポが順位を上げた。売上高742億ドルで前年比3.6%の増加。5位も前年からワンランクアップしたウォルグリーンで5.7%増となる727億ドル。6位は、4位から順位を落としたターゲットとなっている。ターゲットはオムニチャネル化の遅れで伸び悩み前年比1.9%増となる726億ドルだった。7位はCVSケアマーク(現在はCVSヘルス)で3.6%増となる680億ドル。8位は6年以上に渡って8位を保持しているのはロウズ。ロウズは5.1%増となる売上高548億ドルだ。9位は前年と同じ順位となるアマゾンだ。アマゾンは494億ドルで成長率は22.6%となっている。30位以内で成長率が20%を超えている企業はアマゾン以外にない。ロウズとアマゾンの成長率が今年変わらなければ来年のランキングでは順位が入れ替わることになる。なお10位はセーフウェイの363億ドル(2.1%減)だった。

トップ画像:オムニチャネル化に出遅れたことで順位を下げたターゲット。

2015年トップ100社ランキング  続きを読む
2015年07月02日

【ホールフーズ】、CEOが謝罪!生鮮等プリパッケージ品の嵩上げで組織的な過大請求?


■ホールフーズ・マーケット共同CEOのジョン・マッキー氏とウォルター・ロブ氏は30日、ニューヨーク市当局が発表した同社の不当請求問題について謝罪した。ニューヨーク市消費者問題局が問題視したのは、生鮮品やデリなど所定の重さや大きさにパックして販売するプリパッケージ商品(パック品)。ホールフーズでは精肉や青果、シーフードなどの多くを各店舗でパックしているが、実際の重さより嵩上げして価格を表示していたという。昨年の秋から始めた調査によると、デリやナッツ類まで80種類のほとんどのパック品で不正確な計量があり、実際には計っていないようなずさんなパック表示もあったという。当局からの組織的に過大請求を行っていたという指摘に対して、ホールフーズは真っ向から否定していた。
 ホールフーズに掲載された動画ではマッキー氏とロブ氏が登場し、パック品の不当請求に対して意図的ではなく人為的なミスであったことを謝罪した。工場や配送センターからパック品を仕入れず、ホールフーズは新鮮さを保つため各店舗でパックしていることでミスが起こったと釈明した。この問題に関しては随時アップデートしていく一方、再発防止のため同社は全社的にスタッフトレーニングや第三者機関による監査を強化するとしている。また顧客に対しては表示に問題を見つけた場合、返品なしで100%返金するとしている。
 ホールフーズはニューヨーク市に9店舗を出店しており、ハーレムに10店舗目の出店を予定している。なお、ニューヨーク市消費者問題局はホールフーズに対してまだ提訴は行っていない。

トップ動画:不当請求問題で謝罪するホールフーズ共同CEOのジョン・マッキー氏とウォルター・ロブ氏。パック品の計量ミスが生じた原因として、新鮮さを損なわないためにお店でパックしていることを強調している。再発防止として全社的なスタッフトレーニング、第三者機関による定期的な調査、調査内容のアップデートを挙げている。また保証として、パック品の表示に問題を見つけた場合、返品なしで100%返金するとしている。  続きを読む
2015年07月01日

【ウェブルーミング】、スマートフォン普及でウェブルーミングに移行して直帰率アップ?

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■ショールーミングとは逆の購入トレンドである「ウェブルーミング(Webrooming)」が2年前から増加傾向となっている。ウェブルーミングとは、お店に行く前にスマートフォンなどで商品情報を下調べして、お店で購入する消費行動だ。商品情報は機能などのスペックの他、カスタマーレビュー(お客様の声)やレビュー動画、ハウツー動画などの情報コンテンツ。豊富なコンテンツから購買を決定して、近くのお店で購入する。最近ではアマゾンなどのオンライン専売ストアと価格がマッチされることもあり、実店舗での購入を後押しする。店内でスマートフォンから商品情報を確認して、その場で購入する機会が増えている。また、気に入らなければお店で簡単に返品できることも、ウェブルーミングが広がる要因ともいえるだろう。その傾向がデータに現れている。クラウドベース上でマーケティング支援などを行っているモネテート(Monetate)社の調査によると、オンラインストアのコンバージョン率(サイトの訪問者数に対する、そのサイトで商品を購入する人の割合)が下降している。今年第1四半期のコンバージョン率は2.32%となっており、前年同期の2.54%から下落した。ウェブで下調べしてリアルで購入する割合が増えていることを示唆する。また、訪問したオンラインストアにあまり固執せず、すぐ別のサイトに移る傾向もある。サイトの訪問者のうち、最初のページだけ見てすぐに別のサイトへ移動してしまった人の割合である直帰率は35.4%となり、前年同期の27.6%から大幅にアップしている。商品情報の確認だけでページにアクセスしていることなのだろうか。また、オンラインストアの平均購入金額も若干だが下落している。昨年の第1四半期の平均購入金額は125.15ドルだったが、今年の第1四半期では122.65ドルとなった。平均購入金額が下落した要因は二つ考えられる。一つは送料無料が増え、大手チェーンストアを中心に送料無料となる最低購入額が引き下げられたことがある。もう一つの要因としてスマートフォン経由の注文が増えたが考えられる。スマートフォンからの購入ではデスクトップやノートブック、タブレットと異なり購入金額が下がる傾向にあるからだ。
 ショールーミングからウェブルーミングへのトレンド移行は、消費者の今すぐ欲しいという欲求がある。だからこそ、アマゾンはプライム会員向けに無料の当日配達サービスを拡大したともいえるのだ。  続きを読む
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2015年06月30日

【返品】、アメリカは消費大国でワードロービングな返品天国!も顧客には良心の呵責も?

150630返品@ウォルマートスーパーセンター
■アメリカ小売業界で返品は常識だ。業界慣行に近いものであって、法律ではない。大手チェーンストアなどは「100%満足度保証」の名のもとに返品期間などの条件を付けて返品制度を行なっている。例えば消費者はサイズが合わなかったり、期待していたものでなかったり、満足が行かなかった場合など、購入したお店で返品すると全額戻ってくる。返品の条件に沿っていれば、食料品は食べかけでも、洗剤など大半を消費されていても、衣類は使い古されていても、返品は可能となる。スタッフに咎められることもなければ、返品理由を尋ねられることもない。アメリカは消費大国の反面、返品大国であり、返品制度を乱用する人にとっては返品天国なのだ。返品天国を象徴する最も一般的な行為は「ワードロービング」だ。ワードロービングとは借用目的で高額な衣類品や家電品を購入し、使い倒して返品期間中に返品して全額払い戻しを受ける不正行為だ。例えば、結婚式や面接、ブラックタイ・パーティ(会社のフォーマル・パーティ)など、レアなイベント用にドレスなどを購入し使った後に返品するワードロービングがある。滅多に着ることのないコートを出張時にワードロービング、流行を一度着たいとワードロービング、子どもの記念写真撮影にワードロービングがある。こうしたワードロービングは、女性6人に一人の割合で経験している。アパレルだけではない。バケーションの記録のためにデジカメをワードロービングもある。
 アメリカ人にとって返品は常識であり、返品事態を劇的に減らそうとするのは無理がある。「気に入らなければ返品できる」という考えが、アメリカを消費大国にしているのだ。残念ながら不正返品もある意味、必要悪と考えている部分もある。なお、全米小売業協会(NRF)によると昨年の不正返品の総額は109億ドル(約1.3兆円)と見られている。

トップ画像:ウォルマート・スーパーセンターのカスタマーサービスの返品行列。とりあえず購入して気に入らなければ返品がアメリカの消費行動の一つである。  続きを読む
2015年06月29日

【ウォルマート】、世界最速!ギネス認定の小売チェックアウトでレジ待ちを短縮できる?

150629電子透かし技術@ウォルマート
■「ショッピングで最もクレームが多いのは?」この問題を解消すれば、顧客の買い物体験は大きく改善され、満足感は上昇、売上高も増加する。一方、この問題のおかげで、何も買わずに店を後にするせっかちなお客もいて、店には機会損失となる。誰にでも経験があるだろう。早いと思って並んだレジが遅く、レジ待ちにイライラしたことが。お店にとっての最も多いクレームはレジ待ちなのだ。レジ待ち時間の短縮が、アメリカ小売業の課題となっている。スーパーマーケット最大手のクローガーでは2009年から全店に「キュー・ビジョン待ち時間マネージメント・システム(The QueVision queue management system)」を導入し、入店者数や店内客数からレジ稼働数を予想し、レジ数の増加でレジ待ち時間を短縮する。世界最大の小売業ウォルマートはスキャニングの速さでレジ待ち時間を短縮しようとしている。
 ウォルマートCEOのダグ・マクミラン氏は23日、ウォーターマーキング(電磁透かし)技術を使ったスキャニングをテストしていることを明かした。マクミラン氏のインスタグラムに掲げられたのは、ウォルマートの開発研究室「ラボ415-C(Lab 415-C)」で、バーコードスキャナー上でポテトチップスをスキャニングしている画像。同氏は「レジ待ち時間が透かし技術で劇的に変化する可能性があります」と記している。このテストでウォルマートに協力しているのは、電子透かし技術のリーディング企業のデジマーク(Digimarc)だ。デジマークの電子透かし技術により、商品バーコードをスキャンしなくても、最大200ヵ所のポイントから商品を認識することが可能となる。目立たないところにある商品バーコードを見つける手間がなく、スキャナーに通過させるだけで認識できるのだ。バーコードスキャニングでは1分間に24アイテムだが、電子透かし技術では36アイテムもスキャニング可能となる。
 週客数1.4億人以上を誇るとなるウォルマートでは、レジ待ち時間を50%短縮すれば客数増加も期待でき売上も増加する。電子透かし技術スキャニングが全店に広がればレジ待ち革命が起こるかもしれない。


全米小売業協会(NRF)の昨年の年次総会ではデジマーク(Digimarc)が電磁透かし技術スキャニングを使い、最速小売チェックアウト(Fastest Retail Checkout)で世界記録を更新した。ギネス認定員がストップウォッチで計測する中、デジマークのスタッフが48.15秒(人員2名で商品50アイテムの決済:1バッグに10アイテムの袋詰めで25アイテムで係りをスイッチする)の世界新を達成したのだ。なお、前の記録は1分15秒だった。  続きを読む
2015年06月28日

【コストコ】、映画スターから批判!情報戦に長けている動物愛護団体の無慈悲な心理戦?

150628コストコ卵パッケージ
■映画俳優がコストコを批判し炎上している。映画「ドライヴ」などで活躍する俳優のライアン・ゴズリング氏が22日、コストコCEOのクレイグ・ジェリネック氏に公開書簡を送った。内容は劣悪な環境下で飼育している鶏の卵を販売するコストコに向けての抗議だ。同社の卵パッケージは牧草地に放し飼いされた鶏が描かれ、消費者をミスリードしていると批判している。ライアン氏は「米国動物愛護協会に所属する友人が先日、コストコに卸している養鶏業者の潜入捜査を行いました。死骸や糞にまみれたケージの中で鶏がぎゅうぎゅう詰めにされている劣悪な環境が捜査動画で明らかにされました」と綴り、「一方、牧草地に放牧された鶏のパッケージで、消費者を欺くコストコにゾッとします。コストコは牛や豚の飼育ケージをすでにやめています。鶏も同じように飼育するべきだと思いませんか?」と問いかけているのだ。最後に「多くの企業が人道的な商品に対する社会的需要に応え、食品物流の透明性も高めています。コストコにはケージフリー卵のみを販売することを望んでいます」と結んでいる。コストコは2007年、ケージフリー卵のみを販売する意向を発表していた。が、実際のところ実行には移されていなかったようだ。

トップ画像:コストコの卵パッケージ。牧草地に放し飼いされた鶏が描かれている。潜入捜査から得た動画から、実際はケージにぎゅうぎゅう詰めにされた劣悪な環境であることを明らかにしている。俳優のライアン・ゴズリング氏は消費者をミスリードしているとコストコを批判しているのだ。あまり気持ちのいいものではないため、当ブログでは問題となっている動画を貼らない。それでも見たい方はコチラ。  続きを読む
2015年06月27日

【フードデザート】、食料品店代わりに巨大自販機!スーパーマーケットもいずれこうなる?

150627自販機スーパーマーケット
■街からスーパーマーケットが撤退する。万引きなどロス率が高い、犯罪も多い、何より儲からない。撤退理由は様々だ。街に残るのはファストフード店のみ。栄養価の高い生鮮品を扱う食料品店はなくなる。地域住民がありつけるのはジャンクフードだけ。肥満から生活習慣病を発症し、地域の医療費が高騰する。都心部などからスーパーマーケットが撤退し、生鮮食料品の入手が困難となるフードデザート(食の砂漠)は大きな問題だ。フードデザート地区にスーパーマーケットの代わりとなる巨大自販機を設置しようとする自治体がある。
 アイオワ州デモインにあるNPO団体イート・グレーター・デモイン(Eat Greater Des Moines)」とオフィス機器メーカーのオアシス24セブン(Oasis24Seven)は8月、デモインのフードデザート地区にスーパーマーケット自販機を設置しようとしている。この自販機(幅6.3メートル、奥行き4.2メートル、高さ3メートル)はスーパーマーケットで購入できるミルクやパン、卵から野菜や果物など生鮮食料品を扱う。扱い品目数は200〜800アイテムで1オンス(30グラム)から最大10ポンド(4.5キログラム)の食品を在庫にすることが可能だ。約7坪の自販機内は冷蔵となっており、外からガラス越しに商品を確かめることもできる。操作はATMのようにタッチスクリーンで行い、商品を選んで現金やクレジットカードで支払う。決済が完了すると商品棚から商品を取り出し、ベルトコンベヤーで持ってくるのだ。
 フードバンク活動も行っているNPO団体イート・グレーター・デモインでは、スーパーマーケット自販機のテスト結果からさらに数台の設置を考えているという。

トップ画像:スーパーマーケット代わり自販機?のモデル図。  続きを読む
2015年06月26日

【ベッドバス&ビヨンド】、過去最低の粗利益率で減益!レディ・アンテベラムのPBも?


■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが25日発表した第1四半期(3月〜5月期)決算は増収となったものの販促で利益が圧縮され現役となった。売上高は27.4億ドルで、前年同期の26.6億ドルから3.1%の増加となった。純利益は1.58億ドルで前年同期の1.87億ドルから15.3%の大幅な減少となった。既存店・売上高前年同期比は店舗売上が横ばいとなる中、Eコマース売上が急伸し2.2%の増加となった(前年同期は0.4%の増加)となった。クーポンによる値引きやEコマースでのディスカウントが響き粗利益率は前年同期の38.8%から38.1%と0.7%減少した。一般販売管理費率はITコストやマーケティングコストが増加したことで前年同期の27.5%から28.1と0.6%増加した。なおベッドバス&ビヨンドのEコマースの成長率は35%を超え、スマートフォンやタブレットなどモバイル経由での注文は前年から2倍となっている。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,021店を展開しており、買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットを269店、クリスマスツリー・ショップ(78店)、バイバイベイビー(96店)やハーモン・フェースバリュ(50店)を展開している。

トップ動画:ベッドバス&ビヨンドは5月、田舎(カントリー)向けのPBを発売した。同社は、「ニード・ユー・ナウ〜いま君を愛してる(Need You Now)」の大ヒットで知られるカントリーミュージックグループのレディ・アンテベラムと組んだのだ。


ベッドバス&ビヨンドとの提携を発表したインテリアデザイナーのカイル・シューンマン氏(29)。ベッドバス&ビヨンドでは落ち込む粗利益(下にあるグラフを参照)を回避するため、プライベートブランドなど専売品を拡大している。ベッドバス&ビヨンドのブランドとなる「スタジオ3Bバイ・カイル・シューマン(Studio 3b by Kyle Schuneman)」は、アパートなど都市型生活住宅に合わせたソファやベッドを提供している。  続きを読む
2015年06月25日

【スーパー再編】、アホールドとデレーズが合併!コンベンショナルスーパーは前途多難?

150625フードライオン
■オランダの食品スーパー大手のロイヤル・アホールドとベルギーの同業デレーズが24日、合併することを発表した。合併は株式交換を通じて行い、新会社名は「アホールド・デレーズ(Ahold Delhaize)」。時価総額は23日終値ベースで260.7億ユーロとなり、合併後は世界にスタッフ37.5万人を擁し6,500店以上を展開するスーパーマーケットチェーンとなる。アホールドの売上高は328億ユーロ、デレーズは214億ユーロとなっている。両社の売上高の約60%はアメリカ国内から得ており、アホールドは国内にストップ&ショップ(Stop & Shop)、ジャイアントフード(Giant Food)などのスーパーマーケット770店とオンラインスーパーのピーポッド(Peapod)を展開している。一方のデレーズは国内にフードライオン(Food Lion)とハナフォード(Hannaford)を傘下に置いている。なお、合併後3年間で年間節約効果は5億ユーロにのぼると見らている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当社のアメリカ小売業テキスト資料『ロスアンゼルス地区マップ - スーパーマーケット編』をアップデートしました。この白地図には、スーパー最大手クローガーの傘下ラルフスやフード4レス、セーフウェイ系列のボンズにパビリオン、アルバートソンズのほかに、ホールフーズ、ゲルソンズ、ブリストルファーム(レイジーエーカー)、トレーダージョーズ、ステーターブラザーズ、スプラウツ・ファーマーズ・マーケット、ヘイゲン、ウィンコのスーパーの他、ウォルマート・スーパーセンター、ウォルマート・ネイバーフッドマーケット約700店の立地場所が記入されています。視察先近辺の競合状態や商圏シェアが一目で理解できるように工夫されています。この白地図は「50万分の1」の縮尺となっていて、1センチメートルが5キロメートル。テキスト資料にはクライアントの本社を中心にした同縮尺の日本の地図も入れています。ロサンゼルスのスーパーマーケットの競合状態が、誰にでも瞬間でわかるのです。  続きを読む
2015年06月24日

【CVSヘルス】、デジタル・イノベーション・ラボ開設!アップルウォッチのアプリも?

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■大手チェーンストアはここ数年、破壊的イノベーションを生み出す研究開発部門を自社内に導入している事例が相次いでいる。いわゆるR&D部門であり一般的にラボと呼ばれる。よく知られているところでは@ウォルマート・ラボ(@walmartlabs)やステープルズ・ラボ(Staples Lab)、ホームデポのラボであるブラックローカス(blacklocus)、ロウズ・イノベーション・ラボ(Lowe Innovation Labs)、ターゲット・テクノロジー・イノベーション・センター(Target Technology Innovation Center)、シアーズ・インテグレーテッド・リテール・ラボ(Sears Integrated Retail Labs)、ノードストローム・イノベーション・ラボ(Nordstrom Innovation Lab)があり、ショッピングセンターを展開するウエストフィールド社もサンフランシスコにウエストフィールド・ラボ(Westfieldlabs)を保有している。こういったラボでは小売り経験のない数学者や科学者、デザイナーなどを採用し、ビッグデータの活用やオムニチャネル、オンライン・ツー・オフライン、アプリなど新たなイノベーションを生み出すため様々な実験・開発を行っているのだ。
 チェーンストアによるラボ導入に、大手ドラッグストアのCVSヘルスが名乗りを上げた。CVSヘルスは18日、ボストン市内にデジタル・イノベーション・ラボ(Digital Innovation Lab)を開設することを発表した。すでに40人が採用されているデジタル・イノベーション・ラボは、ヘルス&ウエルネスを改善するためのより健康的なライフスタイルを提供できるようモバイルやマルチチャネル、Eコマース、パーソナリゼーションなどを使ったイノベーションを生み出していくという。同ラボではまた、店内追跡テクノロジーのビーコンを利用し、店を訪れた人のスマートフォンにパーソナルな情報配信から、アプリに健康管理や健康診断の機能を持たせることも開発していくという。人員は最大100人まで増やす見込みでハーバード大学やマサチューセッツ工科大学、地域の病院とも協力していく。
 最近発売されたアップルウォッチは、同ドバイスに搭載されている心拍センサーやGPS、加速度センサーなどを使って健康や運動に関するデータを収集しアプリで管理できる機能がある。今後、ドラッグストアもアップルウォッチのようなウェアラブル機器と連携した健康管理アプリを発表し、集客にも生かせるイノベーションを開発していくだろう。  続きを読む
Posted by usretail at 03:38Comments(0)TrackBack(0)ドラッグストア
2015年06月23日

【ヘイゲン】、撤退まで時間の問題!レッドオーシャンのコンベンショナルスーパー事例?

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■セーフウェイとアルバートソンズの合併に伴い、両社から店舗を買収していたヘイゲン・フード&ファーマシー(Haggen Food & Pharmacy)は21日、100店舗目となる改装を完了した。同社は3月、サンディエゴ郊外カールスバット地区のアルバートソンズ店の改装を皮切りに、100日間をかけ買収した店舗改装を進めていた。100店舗目の改装となったのはロサンゼルスから北西140キロにあるカーピンテリア地区のボンズ。40時間をかけた改装工事の後、21日(土曜日)午後4時からヘイゲンとしてオープンした。
 スーパーマーケット第2位となるセーフウェイは昨年3月、投資会社サーベラス・キャピタル・マネジメントが保有するアルバートソンズを94億ドルで買収した。連邦取引委員会(FTC)の審査により今年1月、店舗合併に伴い168店(8州)を売却することを合意し、その9割をヘイゲンが買収したのだ。この買収によりヘイゲンは、カリフォルニア州83店(アルバートソンズ55店、ボンズとパビリオン28店)、アリゾナ州10店(アルバートソンズ7店、セーフウェイ3店)、ネバダ州7店(アルバートソンズ3店、ボンズ4店)、オレゴン州20店(アルバートソンズ16店、セーフウェイ4店)、ワシントン州26店(アルバートソンズ18店、セーフウェイ8店)を展開し、既存の18店舗(ファーマシー16ヵ所)と合わせて、5州で164店舗(ファーマシー106ヵ所)を運営するリージョナル・スーパーマーケットとなる。
 すでに改装を完了した店では「こんにちはヘイゲン。さよならお手間(Hello Haggen. Goodbye Hassle)」と題されたカラーチラシが配布され集客に努めている。南カリフォルニアでは無名となるヘイゲンの最も競争の激しい地区での店内状況を一部画像とともにお伝えしよう。  続きを読む
2015年06月22日

【デイリーテーブル】、全米注目!飢餓と食料廃棄を一石二鳥で解決する非営利スーパー?

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■農務省(USDA)によると、約4,900万人のアメリカ人が貧困により飢餓状態となる食料不足状態に陥っている。貧困地域では野菜や果物が買えない「フード・デザート(食料砂漠)」になっており、6人に1人の割合で必要な栄養が取れていないのだ。一方、アメリカでは年間で1,650億ドルにも及ぶ食品が捨てられている現実がある。スーパーの売れ残りによる廃棄や、賞味・消費期限についての不案内から、食用に適する食料品の40%が捨てれているのだ。貧困層の飢餓と食品廃棄はアメリカの社会問題となっている。二つの問題を一石二鳥で解決するスーパーマーケットがオープンし、全米から注目が集まっている。
 非営利のスーパーマーケット「デイリーテーブル(Daily Table)」は6月4日、ボストン市内のドーチェスター地区にオープンした。デイリーテーブルをオープンさせたのは、トレーダージョーズで31年間のキャリアをもつダグ・ローチ氏。トレーダージョーズで14年間社長を務めたローチ氏は、カリフォルニア州に9店舗しかなかった同店を300店以上にした敏腕社長だ。非営利のデイリーテーブルは、食品卸業者から卸すには熟れ過ぎた野菜や果物などを寄付もしくは安く買い入れ、低価格で提供している。例えば卵が1ダースで99セント、バナナが1ポンド当たり29セント、缶詰が二つで1ドルなど通常のスーパーマーケットより相当安く提供している。また、デイリーテーブルでは同店内のキッチンで作られているプリペアドミールも1.49ドル〜4.99ドルと低価格で販売している。ただ問題がないわけではない。賞味期限の間近の食品や過剰在庫品など、供給が不安定なため品ぞろえが安定しないのだ。また、プリペアドミールのメニューも、フードバンクからもらい受ける食材がイレギュラーなためレシピも毎日変わっている。
 100坪に満たないデイリーテーブルは午前11時〜午後8時まで週7日の営業。デイリーテーブルは地域住民を優先するため会員制(無料)となっている。価格の安さで人気となっており、ボストン市内にさらに2店舗を出店する計画だ。  続きを読む
2015年06月21日

【ペットスマート】、本社スタッフ167人レイオフ!オムニチャネル化の遅れでリストラ?

150621グルーミング@ペットスマート
■非公開企業となったペットスマートは17日、アリゾナ州フェニックスにある本社スタッフ176人の解雇を行った。本社人員の約15%のレイオフは昨年に次いで2度目となる。昨年9月に行った人員削減では本社スタッフ176人がリストラの対象となっていた。ペットスマートは昨年12月、投資企業BCパートナーズが率いるコンソーシアムに87億ドルで買収された。今年3月には新CEOにマイケル・マッシー氏が就任。マッシー氏は靴のディスカウントチェーン大手のペイレス・ショーソース(Payless ShoeSource)などを率いるコレクティブ・ブランドのCEOだった。コレクティブ・ブランドも2012年に投資企業BCパートナーズが率いるコンソーシアムに買収されている。
 ペットスマートが3月に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、売上高が17.1億ドルと前年同期比6%の増加。純利益は1.32億ドルと同0.4%の微増にとどまった。粗利益率は前年同期の31.4%から31.2%に低下、一般販売管理費率は19.4%から19.5%と上昇した。既存店・売上高前年同期比は2.6%の増加だった。通年ベースでは売上高が62.6億ドルと前年比2.5%の増加、純利益は4.26億ドルと同1.6%の増加となった。既存店ベースは客単価が2%増加しものの、客数が1.6%減少し、0.4%の増加にとどまった。ペットスマートの売り上げ構成比は物販が88%を占め、グルーミングやトレーニングなどサービス売上11.4%となっている。
 ペットスマートは北米に1,387店を展開しており、犬や猫を預かるペッツホテルを店内201ヵ所で展開している。  続きを読む
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2015年06月20日

【アマゾン】、ドローン規制の整備を1年以内で完了!30分以内のドローン宅配に現実味?


■様々なリスクを考慮され近い将来での実現が難しいとされていたドローン宅配。2013年12月に発表されたドローン宅配サービス「アマゾン・プライム・エアー(Amazon Prime Air)」は当初、アマゾンの企業PRと見られていた。が、ここにきて30分宅配の実現性が高まってきた。連邦航空局(FAA)の副局長マイケル・ウィッテイカー氏が17日、議会の委員会で「公共の空域を利用するUAV(Unmanned Aerial Vehicle:無人航空機/ドローン)の法整備が1年以内に完了する(the rule will be in place within a year)」と話したのだ。同時にこの公聴会で証言したアマゾンのグローバル・パブリックポリシー副社長ポール・ミセナー氏も規制整備が完了し承認されれば、すぐにでも顧客にむけて宅配を始めるとしている。これまで報じられているFAAの商業用ドローン法案では、ドローンの飛行を昼間のみとし、低い高度、視認範囲内と制限している。FAAによる包括的なドローン規制がまだないため、州政府や自治体が独自規制に向けて動いている。アマゾンは、住民からの(ドローン)批判に影響を受けやすい州政府や自治体について、ロビー活動を積極的に行なっている。
 アマゾン・プライム・エアーは、コンピューター管理で30分以内にドローンを使って注文商品を届けるサービス。最大積載量は5ポンド(約2.3キログラム)で、注文品の86%をカバーできるという。発表当時の飛行距離は、物流センターから10マイル(16キロメートル)圏内と想定していた。アマゾンは1年前、第9世代となるドローンの開発を始めていることを発表した。

トップ動画:アマゾン・プライム・エアー(Amazon Prime Air)のイメージ動画。商品を入れた専用ボックスがドローンにセットされフライト、顧客の家(裏庭?)に置いて戻ってくるまですべてが自動で行われている。  続きを読む
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2015年06月19日

【ホームデポ】、最新!アップデートされたショッピングリストは簡単操作で商品備忘録?


■店が提供するアプリで、商品検索と同様に重要な機能はショッピングリスト(Shopping List)だ。「買い物メモ」「買い物リスト」とも訳され、ユーザーにとって気になる商品や購入を希望する商品をメモに残すためのリストになる。特に週ごとや毎日の買い物となる食材などは決まったショッピングリストを使うことになる。ショッピングリストにチェックを入れながら買い忘れを防ぐことができるのだ。不定期の買い物でもアプリにショッピングリスト機能があると何かと役に立つ。商品検索のレコメンデーション機能により気になった商品を、すぐに買う予定がなくても、その商品を忘れないように「ほしい物リスト」としてショッピングリストに残しておくことができるのだ。お店で実際の商品をチェックするための「とりあえずの備忘録」としても使うことになる。この時に大切になるのは、ショッピングリストに商品を加える時、手間をいかに簡素にするかだろう。
 ホームデポが最近、ショッピングリストに商品を加えるときの機能をアップデートした。例えば、水道の蛇口を検索した場合、気になった商品があれば、その商品を指でスライドしてタップするだけでショッピングリストに加わる。ショッピングリストに入った商品には最寄りのホームデポの売り場とリアルタイム在庫の状況も表示される。購入する時はショッピングリストにある商品をスライドし、ショッピングカートのマークを表示させてタップする。ショッピングカートから宅配かストアピックアップを選択してチェックアウトして購入する。
 購入用のショッピングカートの前にワンクッションとなるショッピングリストをおくことで、ユーザーは安心してメモとして使うことができるのだ。

トップ動画:アップデートされたホームデポのショッピングリスト動画。指でスライドしてタップするだけで簡単にショッピングリストに追加することができる。購入では商品をショッピングリストからショッピングカートに移してチェックアウトする。ショッピングリストはメモ用となるのだ。  続きを読む
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2015年06月18日

【アマゾン】、あなたもドローンになれる!クラウドソーシングの宅配サービスは大丈夫?

150618アマゾンロッカー
■アマゾンは宅配の速さを加速させるため、素人さえ使う覚悟かもしれない。ウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じたところによると、アマゾンはマートフォンなどのモバイルアプリを使い、一般の人々に商品を宅配してもらうことを検討している。事情に詳しい関係者の話として、アマゾンは「どこかに向かっている途中」を意味する「オン・マイ・ウェイ(On My Way)」というプログラムを開発中で、アプリから連絡を受けた一般人が、例えばアマゾン・ロッカーのような集積地から商品を預かって、最終目的地となる顧客宅へ配達させるのだ。配達の対価としては現金やアマゾンで使用できるクレジットなどが考えられている。このプログラムの開始時期については今のところ分かっておらず、中止する可能性もあるという。ただ、アマゾンは1日当たり350万個の荷物を出荷していると推定されており、配送コストは昨年31%も伸び、売上高の増加率を上回っている。クラウドソーシングを利用した宅配サービスが実現すれば、同社は配達コストを抑えたり、年末商戦などの繁忙期に遅延を防いだりできる可能性もあるという。
 ウォルマートは2年前、買い物客にオンライン販売で売れた商品を預けて、自宅に戻る途中に届けさせるクラウドソーシング宅配を検討していた。ただ、個人情報の問題から、商品の破損もしくは紛失時に誰が責任を負うのかといった課題も多く、実現しなかった。

トップ画像:セブンイレブン内にあるアマゾン・ロッカー。  続きを読む
Posted by usretail at 03:37Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2015年06月17日

【GAP】、175店閉鎖!オールドネイビーとの差に消費者との隔たりにモールに切れ目?

150617GAP
■カジュアルアパレルチェーンのGAPは16日、北米の不採算店175店舗を閉鎖することを発表した。今年度中に140店舗をスクラップしたのち、残りの35店舗を来年度以降にスクラップしていく。GAPアウトレットとGAPファクトリーストアは対象外となる。北米店舗の4分の1に当たるスクラップによって、北米の店舗数はGAPが500店となる。なお、アウトレットは300店となっている。欧州でも一部の店舗を閉鎖する予定としている。店舗閉鎖によるリストラ数は発表していないものの、サンフランシスコにある本社スタッフ250人も削減する。今回の大幅なリストラ策により2016年以降に年間2,500万ドル程度のコスト削減に寄与するとの見方を示している。
 GAPが先月発表した第1四半期(2月〜4月期)決算ではGAPとバナナリパブリックの売上減が響き減収減益となった。売上高は前年同期比3%減となる36.6億ドル。純利益は同8%減の2.39億ドルだった。ブランド別既存店・売上高前年同期比は、GAPが10%減、バナナリパブリックが8%減、オールドネイビーが3%の増加となり、オンラインストアを含む全体の既存店・売上高前年同期比は4%の減少だった。GAPブランドの既存店ベースっは5四半期連続で前年を下回っている。なお、GAPブランドの北米売上高は約8億ドルであり、欧州やアジアを含めたGAPブランド全体(13.1億ドル)の約60%となっている。

トップ画像:GAPメンズでは4月、50%オフのセールを行っていた。GAPレディースは40%オフだ。40%以上の値引きが常態化すれば定価ではだれも買わなくなるだろう。  続きを読む
Posted by usretail at 03:49Comments(0)TrackBack(0)アパレル専門店
2015年06月16日

【CVSヘルス】、ターゲットのファーマシー部門を買収!エクスプレス急増で課題あり?

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■ドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスは15日、ターゲットのファーマシー部門を約19億ドルで買収することを発表した。買収するのは47州で展開するターゲット店内の薬局(ファーマシー)約1,660ヵ所。買収が完了した後は「CVSファーマシー(CVS/pharmacy)」として運営していく。ターゲットでは看護士(Nurse Practitioner)もしくは準医師資格者が、軽い病気やケガの診断や治療をおこなターゲット・クリニック(Target Clinic)も店内に展開しており、CVSは80ヵ所近くのクリニックも傘下に収め、「ミニッツ・クリニック(MinuteClinic)」として営業を続ける。CVSは3年以内に新たに20ヵ所のミニッツ・クリニックをターゲットに開設するとしている。ターゲットは小型フォーマットの「ターゲット・エクスプレス」の出店を計画しているが、向こう2年でエクスプレスの5ヵ所〜10ヵ所でCVSファーマシーの店舗内店舗を模索する。
 CVSヘルスは国内に7,800店を運営し1,000ヵ所近くのミニッツクリニックを運営している。同社は先月、高齢者向け介護施設や介護付住宅などにサービスを提供しているオムニケアを127億ドルで買収することを発表した。なお、ターゲットは国内に1,795店を展開している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:31Comments(0)TrackBack(0)ドラッグストア
2015年06月15日

【ターゲット】、LGBT支持キャンペーン!ミレニアムの共感でレインボー需要が拡大?


■「LGBT」という言葉をご存じだろうか?女性同性愛者「レズビアン(Lesbian)」のL、男性同性愛者「ゲイ(Gay)」のG、両性愛者「バイセクシュアル(Bisexual)」のB、そして性同一性障害含む性別越境者など「トランスジェンダー(Transgender)」のTとそれぞれの頭文字をとった、いわゆる性的マイノリティを表す言葉だ。最近では元オリンピック金メダリストのブルース・ジェンナーがカミングアウトして大きな話題となった。性転換手術を受けた彼は美しい女性となりバニティフェア誌の表紙を飾ったのだ。ジェンナー氏のように堂々とカミングアウトしている人も増え、社会もセクシュアリティについて新しい価値観が広がりつつある。
 ターゲットが8日、LGBTを支持するキャンペーンを始めた。同社の「#誇りを持とう(#takepride)」キャンペーンは「私たちは元々、誇りをもって生まれてきたのではなく、リアルな自分に喜ぶことを誇りにしているのです」をテーマにLGBTコミュニティへの支持を表明するものだ。LGBT団体への提携を明かしたターゲットはキャンペーン用コマーシャル動画を発表した。また、LGBTを象徴するレインボーをデザインした商品の販売も始めた。オンラインのみで販売されている「#誇りを持とう(#takepride)」商品はサングラスやTシャツ、タンクトップ、ショーツ、サンダルなどの他、イヤホンやヘッドホン、スマホケースなどもある。
 LGBTにここまで支持を表明した大手チェーンストアはターゲットが初である。価値観としてLGBTが少数派から社会に広く浸透しつつあるのだ。

トップ動画:LGBTに支持を表明したターゲットの「#誇りを持とう(#takepride)」キャンペーン動画。LGBTを象徴するレインボーをデザインした商品の販売も始めた。  続きを読む
2015年06月14日

【クローガー】、初のカーブサイド・ピックアップ!利益がなくてもマストなテスト展開?

150614クローガー・マーケットプレイス
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは10日、本社のあるオハイオ州シンシナティ近くのクローガー・マーケットプレイスで一般向けにドライブスルーサービスを始めた。オンラインで注文した商品を店で受け取る「クリック&コレクト(Click and Collect)」はクローガーブランドでは初となる試みだ。「カーブサイド・ピックアップ」とも呼ばれるオンラインショッピングは昨年11月から従業員と一部顧客のみを対象にテストを行っていた。リバティ・タウンシップ地区にあるクローガー・マーケットプレイスでは、ユーザーが同社のオンラインサイト(kroger.com/onlineshopping)の約4万品目から選択し翌日の午前8時〜午後9時までに時間を指定してピックアップする。ピックアップでは所定のパーキングスポットに車を停め連絡すれば、スタッフが商品をもってトランクに詰めてくれる。1回あたりの注文手数料は4.95ドル。初回3回まで手数料は無料となっている。
 クローガーは13年7月、ノースカロライナ州やサウスカロライナ州など8州に約200店を展開するリージョナルスーパーマーケットのハリスティーターを買収した。ハリスティーターはクリック&コレクトのサービス「エクスプレス・レーン・オンラインショッピング(Express Lane online shopping)」を行なっており、買収によって得たノウハウからテストを始めたと見られている。ハリスティーターのエクスプレスレーンの手数料も1回のオーダーにつき4.95ドル。他に、30日間は無制限で注文できる月会員プランの16.95ドル、年会員のプランは99.95ドルとなっている。当日ピックアップの場合、注文は午後3時までで、最短で4時間後にピックアップが可能となる。ユーザーは指定されたパーキングスペースに車を止め、インターフォンのボタンを押すと、スタッフがオーダーした商品をトランクに詰めてくれる。
 クローガーは昨年7月、健康食品のオンライン専売ストアのビタコスト(Vitacost)を買収している。  続きを読む
2015年06月13日

【アルディ】、南カリフォルニアに来年45店オープン!ライバルのリドルもアメリカ進出?

150613アルディ04
■ディスカウントスーパーマーケットのアルディは11日、南カリフォルニアに進出することを発表した。同社が2年前に発表した5ヶ年計画の一環として、ロサンゼルス郊外に来年中に45店舗を展開する。計画によると2016年3月に1号店をオープンしたのち7月末までに25店舗を、年末までに20店舗を追加オープンするという。南カリフォルニア地区の本部はディストリビューションセンターもあるモレノバレー地区。出店先の住所など詳細は明かされていない。45店舗の出店により南カリフォルニアに約1,100人の雇用を生み出すとしている。アルディは売れ筋商品を絞って低価格で訴求するリミテッド・アソートメント・ストア。一般的なスーパーマーケットの3万品目に対してアルディの扱い品目は約1,400アイテムとなっており、およそ9割がプライベートブランドだ。アルディは現在32州に1,400店近くを展開する。
 アルディのルーツは、カール・アブレヒト氏とテオ・アルブレヒト氏兄弟の母親が1913年に始めた食料品店にさかのぼる。二人は1946年に店を引き継ぎ、1960年にはドイツ国内に300店舗を展開、1962年には社名をアルディにした。煙草販売を巡って兄弟で揉めたことでカールがアルディ・シュド(Aldi Sud)、テオがアルディ・ノルド(Aldi Nord)と会社を二つに分けた。アルディ・シュドの傘下にアメリカ国内でアルディを展開するアルディUSAがあり、一方のアルディ・ノルドは国内でトレーダージョーズをもつアルディ・インターナショナルを傘下にもつ。なお、トレーダージョーズはロサンゼルス郊外モンロビア市に本社がある。  続きを読む
2015年06月12日

【ホールフーズ】、新店は365バイ・ホールフーズ!ブルーエプロンかデイリーテーブル?

150612ホールフーズ
■ホールフーズ・マーケットは11日、若い世代をターゲットにした新業態の店名が「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」になることを発表した。同社は先月、第2四半期の発表に際して、20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットを開発中であることを明かしていた。2016年に1号店をオープン予定となっている365バイ・ホールフーズ・マーケットは出店先などの詳細は明らかにしておらず、9月7日のレイバーデー(労働者の日)前までに徐々に発表する予定という。なお、同店の社長に北アトランティック地域社長のジェフ・ターナス氏が就任する。ホールフーズは4月24日、米国特許商標庁(United States Patent and Trademark Office)に小売り食品店サービス(Retail Grocery Store Service)として「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 BY WHOLE FOODS MARKET)」を商標出願していた。また、4月30日には「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」「スウィフトグッズ(Swiftgoods)」「グリーンライフ(Greenlife)」「スモールバッチ(Small Batch)」「クレバーエッグ(Clever Egg)」「デイリーショップ(Dailyshop)」「グラッファチーノ(GRAFFACCINO)」を、5月1日は「365」も出願していた。
 ホールフーズにはプライベートブランドに「365エブリデーバリュー(365 Everyday Value)」などを持っている。  続きを読む
2015年06月11日

【ドローン】、年末商戦の大人気商品!ウォルマート傘下サムズクラブの賭けは当たるか?


■日本で小型無人機「ドローン」といえば、首相官邸へのドローン落下事件や少年による一連のドローンネット配信事件で、規制の対象にすべき危険な玩具という認識が広まりつつある。一方、アメリカではドローンがクリスマス商戦中、大人気商品となるとの予測がある。世界最大小売業ウォルマートの傘下でメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブは、少なくともドローンの品ぞろえを拡大するとウォール・ストリート・ジャーナル紙が報じた。
 サムズクラブの担当者によると、サムズクラブ・コム(Samsclub.com)でデジタルカメラ搭載の1,169ドルのドローン(DJI Phantom Vision)がバカ売れしていることでドローンの品揃えの拡大を検討し始めた。同社が今年初めに行った調査では、高額ドローンを購入した人の約半数が業務用でドローンを使っているのだ。例えば、不動産業者が高額物件を空から撮影したり、カメラマンが結婚式を別のアングルから撮ったり、農場主がフェンスの具合を自宅からモニターすることなどにドローンが使われている。ただ、業務用以外では娯楽のために購入している。ドローン人気を見込んでサムズクラブは今年の年末商戦に、12種類前後の在庫を取り揃える計画だ。価格帯は100ドルから4,000ドルで、上位モデルには高解像度カメラを搭載し小さな物を持ち上げる機能もある。
 昨年の年末商戦ではラジオシャックがドローンの販売に力を入れていた。これも空しくラジオシャックは今年に入って倒産している。会員の多くが事業者となるサムズクラブでは、ドローン販売の賭けは当たるのだろうか?

トップ動画:トラッキングデバイスを持っているユーザーを追尾することで、自撮りも可能となるドローンの「リリー(Lily)」。アップロードから1か月で動画再生回数が600万近くになっており、発売前から大人気だ。年末商戦にドローンの品ぞろえを拡大するサムズクラブも、いずれ品揃えに加えるかもしれない。  続きを読む
2015年06月10日

【イケア】、EC展開&カナダにピックアップ新業態店!ネット注文も店に取りにイケア!

150610イケア
■スウェーデンの家具チェーンのイケアは3日、店舗のある国で宅配サービスを含むオンライン販売を始めることを発表した。同社が展開する各国のホームページでは、サイト上で商品在庫を確認できるのみで、宅配サービスは提供されていない。イケアグループCEOのペーテル・アグネフェール氏は「私たちはイケアが本当のマルチチャネル企業になるためスピードを加速しています。すべての市場にて今後数年間でEコマースを拡大する計画です」と語った。
 一方、カナダにあるイケアでは、オンラインで注文した商品をピックアップするサービス店をテストする。オンタリオ州ロンドン市にオープンする約1,000坪の「ピックアップ・ポイント(Pick-Up-Points)」は、商品の受け渡し場所にした新業態店。北米で初となるピックアップポイントでは、小型ながらショールームをもち店内にあるタブレットからの注文にも対応する。ただ、ピックアップ商品は他の店から取り寄せるため、均一20ドルの有料となっている。人気商品は在庫にあるため、その場で販売することも可能としている。通常のイケアにあるレストランは導入されない。
 イケアは27ヶ国に315店舗を展開しており、カナダには12店舗、アメリカ国内は39店舗の展開となっている。  続きを読む
2015年06月09日

【ホームデポ】、世界最大ECイベントでインターネットリテーラー最優秀企業賞を受賞!

150609ホームデポ
■世界最大規模のEコマース・イベント「インターネット・リテーラー・カンファレンス&展示会(IRCE:Internet Retailer Conference & Exhibition)」で4日、ホームセンター最大手のホームデポが「インターネット・リテーラー最優秀企業賞(Internet Retailer of the Year)」を受賞した。インターネット・リテーラー最優秀企業賞はEコマース売上トップ1,000社から、その年に最も活躍したEコマース企業に贈られる賞で今年は第1回目となる。Eコマース売上高で10位となるホームデポは、トップのアマゾンや3位のウォルマートを押しのけて受賞した形だ。受賞理由として、2014年のホームデポEコマース売上高増加率が前年比37%となり、アマゾンの成長率の2倍になったことや、売上高830億ドルの4.5%がEコマース売上だったことが挙げられた。また、2,000ヵ所以上のリアル店舗をオンライン注文の受け渡しで活用していることや、フルフィルメントセンターやサプライチェーン、オンラインサイトなどに3億ドルと積極投資したことも評価された。ホームデポEコマース事業部社長のケビン・ホフマン氏はリアルとデジタルの融合について「見たこともないような最大級の小売トランスフォーメーション(変容)が今後5年間で起こります」と予想した。

トップ画像:昨年12月のホームデポ。入り口近くにストアピックアップ専用のカスタマーサービスデスクを設けていた。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。今年で11回目を迎える世界最大Eコマース・イベント「インターネット・リテーラー・カンファレンス&展示会(IRCE)はEC事業者だけでなく、大手チェーンストアも注目するイベントです。なぜならオムニチャネルやO2Oなど、世界最先端のEコマース事例を学べる場だからです。そのイベントで初となる授賞式があり、ホームデポがインターネット・リテーラー最優秀企業賞を贈られたのです。当ブログでは数年前からホームデポのEコマース展開をベンチマークしていますが、この受賞でまさに溜飲が下がる思いです。多くのEコマース専門家(日本人)がオムニチャネル・リテーリングの先駆者としてメイシーズをあげています。メイシーズは早くから「オムニチャネル」という言葉を使っていましたが、現場を視察し実務を確認しても「先駆者」とはとても言えませんでした。したがって後藤は最近までメイシーズの事例を取り上げることはありませんでした。  続きを読む
Posted by usretail at 03:54Comments(0)TrackBack(0)ホームセンター
2015年06月08日

【ヘルス&ウェルネス】、アメリカ国内に27,046店を展開するサブウェイも脱添加物に!


■アメリカ国内に約27,000ヵ所の店舗をもつファストフードチェーンのサブウェイは4日、メニューから人工添加物の使用を止めることを発表した。同社は今後18か月間となる2017年までに国内で提供するサンドウィッチやソース、スープ、クッキーから合成着色料、香料、保存料の使用をやめ、ナチュラルな代替物を使う。例えば香料や保存料として使用されているプロピオン酸(propionic acid)を酢に替え、着色料の黄色4号(Yellow No. 5)をウコンで着色したりと変更していくという。原料や成分の変更による値上げはなく、炭酸飲料は対象外としている。
 このところファストフードチェーンによる脱添加物の動きが続いている。先月26日にはメキシカン・ファストフード・チェーンのタコベルとピザ宅配チェーンのピザハットが2017年までに人工添加物の使用を止めることを発表した。その2週間前にはファストカジュアルのパネラブレッドが同社のメニューから食品添加物などの使用中止を発表。キシカン・ファストカジュアルチェーンのチポトレは4月末、GMO(遺伝子組み換え作物)をメニューから一掃し「GMOフリー」にすることを発表していた。

トップ画像:サブウェイのコマーシャル。サブウェイといえば、サブウェイのサンドウィッチだけ食べ続け1年間に245パウンド(約111キロ)のダイエットに成功したジャレド・フォーゲル氏だろう。サブウェイのスポークスマンとして有名であり、彼のコマーシャルのおかげで「サブウェイ=健康」というイメージが定着した。健康的なイメージを崩したくないサブウェイは、パネラブレッドやタコベル、ピザハットに脱添加物で追随する。  続きを読む
2015年06月07日

【ウォルマート】、モバイル・チェックインにドライブスルー専用スーパーの自販機版!?

150607ニールアッシュ00@ウォルマート株主総会
■ウォルマートは5日、アーカンソー州フェーエットビルにあるアーカンソー大学のアリーナで恒例の年次株主総会を行った。ウォルマートCEOダグ・マクミラン氏は1.4万人を前にビジネスにおけるストーリーの重要性を力説しながらウォルマートや働く個人のストーリーを紹介した。特に物語に登場する敵役を競合店にするのではなく、自社内にはびこる官僚主義や自己満足で生じる油断、スピードの遅れや熱意不足を挙げた。同氏はまた物語は序盤としながらも「お客様により良い生活をしていただくために人と技術を武器に『価値』と『利便性』を提供しながら、一人一人のお客様からの支持を得ましょう」と呼びかけた。ウォルマートが使用電力の26%を太陽光や風の代替エネルギーで賄い、廃棄物の再利用化で75%までゴミを削減したことを明かした。ウォルマートは成長しながらも環境負荷の削減にも努めていることを強調したのだ。同氏は最後に「カスタマーサービスに専心してもらうこと、お客様からの声に耳を傾けること、子供たちが誇りに思う誠実な行動をすること、最後にお客様からの高い期待に応えるようにしよう」と語った。

トップ画像:グローバルeコマースのCEOニール・アッシュ氏がスピーチで語ったサムズクラブの「モバイル・チェックイン(Mobile Check-in)」。この後に明かしたのが下の画像にあるアズダのドライブスルー専用スーパーの自動ピックアップシステムだ。  続きを読む
2015年06月06日

【チラシアプリ】、さまざまなチェーンのチラシが閲覧できるリテール!クーポン利用も?

150606リテール00
■アメリカでは新聞の日曜日版はサンデーペーパーと呼ばれ、大手チェーンストアなどの店広告が文字通りどっさりと入っている。ただ最近は新聞から広告をみるよりも、ホームページや店アプリからアクセスしてチェックをする人も少なくない。それでは見比べることができない。スーパーマーケットやドラッグストア、ディスカウントストアなど、さまざまなチェーンストアのチラシが見られるアプリがある。ドイツのメディア企業アクセル・シュプリンガーが提供するアプリ「リテール(retale)」だ。
 スマートフォンにリテール・アプリをダウンロードすると位置情報から最寄りのチェーンストアの広告を表示する。メーシーズやコールズ、JCペニーなどデパートメントストアからウォルマートやターゲットのディスカウンター、ウォルグリーンやCVSのドラッグストア、クローガー等のスーパーマーケット、家電のベストバイなど50社以上のチェーンストアのチラシを閲覧できるのだ。自分のよく利用する店舗を登録しておけば「お気に入り(Favorites)」リストでいつでもチラシをチェックできる。また、広告中にあるクーポンも、ハサミのマークをタップするだけでクーポンリストに移行して管理できるのだ。
 リテールはチェーンストア130店と提携しており、iOSやアンドロイドのスマートフォンやタブレットで利用できる。今後はアップルウォッチでも使用可能となる。  続きを読む
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2015年06月05日

【ウォルマート】、ES向上策!セリーヌ・ディオンのベスト盤ループでスタッフが難聴?

150605ウォルマート
■アメリカ国内120万人以上を雇用するウォルマートが従業員満足度(ES:Employee Satisfaction)を向上を図るため、職場環境の改善に乗り出した。5日に開催される株主総会に向けてウォルマートはスタッフのドレスコード(制服規則)を緩和する方針を打ち出したのだ。ウォルマートの制服は同社が支給する青いベストにズボンだが、ズボンでのデニム使用を許可するという。また、ガーデニング部門や商品の搬入・納品などバックルームで働くスタッフの制服も緩和される。これまで寒すぎる、暑すぎると苦情が出ていた店内温度は、本部の一括設定から各店で調整できるようになる。各店で任されていた店内BGMは、9年前に廃止されたウォルマート・ラジオ(Walmart Radio)を復活させDJによる選曲を流す。店によってはセリーヌ・ディオンやジャスティン・ビーバーなど1枚のCDを毎日繰り返し流していたためスタッフからクレームが出ていた。
 ウォルマートは2日、10万人以上の国内スタッフの賃金を7月に引き上げると発表した。サービス部門のマネジャーの時給は現在の10.30ドル〜20.09ドルから13.00ドル〜24.70ドルへ、衣料・消費財部門では9.90ドル〜19.31ドルから10.90ドル〜20.71ドルへ、デリ部門などは9.20ドル〜18.53ドルを9.90ドル〜18.81ドルに引き上げる。ウォルマートは今年2月、50万人のスタッフを対象に入社間もない社員の時給を4月に最低で9ドルに、来年2月には最低でも10ドルに引き上げると発表していた。  続きを読む