2016年12月03日

【Eコマース】、ブラックフライデーもサイバーマンデーも買い物の主戦場はオンライン!

161203ブラックフライデー@ウォルマート
■感謝祭日とブラックフライデーを含む週末4日間の買い物では、オンラインで買物する人数が実店舗で買物する人数をついに上回る結果となった。全米小売業協会が27日に発表した早期データによると、オンラインで買物をした客数は1億850万人と推計する一方で、実店舗の客数は9,910万人となった。オンラインでの買い物客数は前年同期から4.2%増となる550万人増え、実店舗は3.7%減の300万人減少した。週末4日間にオンラインと実店舗で買い物をした総数は1億5,400万人と推計しており、前年同期の1億5,100万人を上回っている。また週末4日間の平均支出額は289.19ドルだった。前年同期の299.60ドルから3.5%減少した。買い物客の多くのお目当てはオンラインでも実店舗もドアバスターとなるお買い得品であり、NRFのCEOマシュー・シェイ氏は「『セール商品しか買わなかった』と話した消費者は全体の3分の1余りとなる36.2%だった」と指摘、この割合は昨年の3倍強となった。週末4日間で最も売れたのは衣料品やアクセサリー、オモチャにアイパッドや4Kテレビなどの電化製品、ビデオゲーム、書籍、ギフトカードだった。
 客数で実店舗を上回ったオンラインでもスマートフォンなどモバイル経由の売上が昨年以上に伸長した。ソフトウェア大手アドビシステムズの調査部門アドビ・デジタル・インサイツ(ADI) によると、感謝祭週末4日間とサイバーマンデーを含む5日間のEコマース売上高は前年同期比15%増となる128億ドルだった。感謝祭日のオンライン売上高は前年から11.5%増となる19.3億ドルだった。感謝祭日の翌日のブラックフライデーではオンライン売上が前年比21.6%増となる33.4億ドルだった。モバイル経由のオンライン売上は前年から33%増と記録的な伸びとなり12億ドルとなった。経由売上の内訳は全体の64%がデスクトップ経由を占める一方で、スマートフォンとタブレットのモバイル経由は36%となっている。サイバーマンデーでは、週末4日間のオンライン売上が伸びていたことで需要の先食いが予想されたものの、売上高は前年比12.1%増となる34.5億ドルとなった。
 週末4日間とサイバーマンデーでオンラインが次々と記録を塗り替えたことで、実店舗からオンラインへと消費の主戦場が大きく変化していることが浮き彫りとなっている。

トップ画像:ブラックフライデーイベント(感謝祭日)のウォルマート内。ウォルマートではブラックフライデーイベント中、ウォルマート・コムのトラフィックの70%がモバイル経由と発表している。  続きを読む
2016年12月02日

【ホールフーズ】、メンドシーノファームズとコギが開店!攻めのグローサラント化進む?

161202ホールフーズ00
■ホールフーズは先月、ロサンゼルス郊外にある2店舗を改装しレストランとバーを導入したグローサラント業態を始めた。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売しながらも、スーパー店内でも食事を提供する業態。サウスコーストプラザ近くにあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズ1,700坪店は17日、オーガニックでグルテンフリーなサンドウィッチ&サラダチェーン「メンドシーノ・ファームズ(Mendocino Farms)」の店舗内店舗をオープンした。2005年創業のメンドシーノ・ファームズはロサンゼルスを中心に現在13店舗を展開するファストファイン・レストラン。平均店舗面積約80坪となるメンドシーノ・ファームズは1店舗当たり平均で320万ドルの売上高を誇っている。平均客単価は12.50ドル。既存店・売上高前年比は2013年が11.7%増、2014年が11.5%増、2015年の上期で10%増と高い成長率だ。同店のメニューには、有機農法(オーガニック)の餌で育てた放し飼いの鶏や、成長ホルモンや抗生物質を一切使用しない牛肉や豚肉を使用し、無農薬と地産にこだわったサンドウィッチ&サラダを10〜12ドルで提供している。ホールフーズ・タスティン店はメンドシーノ・ファームズとシーティングエリアを共有するハンガーバー(Hangar Bar)もオープンした。SC近くにある巨大な飛行船用格納庫(blimp hangar)から名付けられたハンガーバーは樽生クラフトビール(地ビール)36種類を提供している。ロサンゼルスやサンディエゴの地ビール480ml(もしくはチューリップ型ビールグラス)で6ドル〜8ドルとなる。
 ロスアンゼルス国際空港から南5キロにあるプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズ(1,860坪)は先月7日、「コギBBQトラック」で人気を博し、フードトラックブームの火付け役となったロイ・チョイ氏のアジア系メキシカン・フュージョン「コギ(Kogi)」の店舗内店舗をオープンした。チョイ氏はホールフーズ・ロサンゼルス・ダウンタウン旗艦店に丼モノを提供する「チェゴ!(Chego!)」をすでにオープンしており、ホールフーズでは2店舗目の出店だ。コギは人気のショートリブやスパイシーポーク、豆腐等のタコを各3.25ドル、ブリトーは各8.50ドルで提供している。また同ホールフーズにはハンガーバーと同じように36種類の樽生クラフトビールを提供する「ザ・セカンド(the 2ND)」バーも導入している。ザ・セカンドでは380ml〜470mlの地ビールを6ドル〜8ドルで提供している。
 ホールフーズでは新フォーマットとなる365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)ロサンゼルス店に、人気シェフのクロエ・コスカレリ氏のレストラン「バイ・クロエ(By Chole)」を導入、365バイ・ホールフーズ・マーケットのオレゴン州レイクオスウィーゴ店にはビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)や365バイ・ホールフーズ・マーケットのワシントン州ベルビュー店には地元で人気のファストカジュアル中華「ワイルド・ジンジャー・キッチン(Wild Ginger Kitchen)」を導入している。
 今回はホールフーズ・タスティン店のメンドシーノ・ファームズとプラザ・エルセグンドSCにあるホールフーズのコギの画像を中心にアップロードする。

トップ画像:ディストリクト・アット・タスティン・レガシーSCにあるホールフーズに店舗内店舗としてオープンしたメンドシーノ・ファームズ。ホールフーズでは有名レストランをテナントとして導入するグローサラント業態を進めている。  続きを読む
2016年12月01日

【所得と貧困】、2015年の世帯年収が記録的な伸び率!でも黒人は厳しい雇用環境にある?

161201人種別所得推移
■国勢調査局は先月13日、2015年のアメリカの家計所得の伸びが統計開始以来最大となったことを発表した。アメリカ経済がようやく景気後退から回復し、低中所得者にも景気の恩恵が及びつつあることが浮き彫りとなった。同調査局が発表した「2015年アメリカの所得と貧困(Income and Poverty in the United States: 2015)」によると、2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。また世帯年収が上昇したのは2007年以来8年ぶりとなる。所得の伸びはアメリカ経済が堅調な成長を続けてきたことや、企業による賃金引き上げの動きが出ていることが影響したとみられる。世帯年収象を反映し貧困者数は4,310万人と前年から350万人減少、貧困率は13.5%と前年の14.8%から1.3ポイント低下した。アメリカの貧困率は2010年のピーク後に低下が続いており、2015年の低下は1999年以来の大きさとなった。人種別世帯年収もすべての人種で前年より増加した。アジア人は前年から3.7%増加して77,166ドル、白人は4.4%の増加で62,950ドル、南米系は6.1%増加して45,149ドル、黒人は4.1%増加して36,898ドルだった。なお人種別の貧困率では黒人が24.1%と突出しているものの、貧困率は前年から2.1ポイント減少している。

トップ画像:人種別の所得収入推移。2015年の世帯年収の中央値(物価上昇を除く実質ベース)は5万6,516ドル(約630万円)と、前年比5.2%増加した。5%の増加率は過去50年で最大となり、高所得者層と低所得者層の所得格差もわずかながら和らいだ。  続きを読む
2016年11月30日

【ホームデポ】、アプリ5.0!アマゾンも真似できないオムニチャネルでさらに進歩した?

161130ホームデポアプリ00
■ホームセンター最大手のホームデポは9月、バージョン5.0となるスマートフォン・アプリのアップデートを行った。今回のアップデートではアプリのホームページ・デザインを大幅に変更し、より使い勝手がよくなっている。ホームページのヘッダーとなる左上にメール、右上にショッピングカートのアイコンを並べ、検索窓の下にマイストアとなる最寄りのホームデポ情報がありストアマップや今週のチラシなどすぐにアクセスできるよう工夫されている。その下にはハロウィンやクリスマスなどの時節がらのシーズナブル&デコレーション商品の紹介、スクロールダウンでショッピングリストに特価品コーナーが続いている。今回のアップデートから、ホームページをスクロールダウンをしたとき検索窓がオレンジ色に変化しヘッダーに留まるように改善されている。また、アプリ画面の下部にあるタグリストにはホームページの「ホーム(Home)」商品カテゴリーから商品を検索する「ショップ(Shop)」、中央に「カスタマーアカウント(Account)」、近隣のホームデポ情報を表示する「ストア(Stores)」、ショッピングリストやツールボックスの入った「メニュー(More)」のアイコンが並んでいる。
 ホームデポ・アプリの検索は文字入力と音声入力による商品名検索に商品のバーコードからの検索がある。DIYツールやパーツなど名称が分からないモノについてはカメラを起動して撮影し、分析することで商品を検索するイメージ検索(Image Search)機能も付加されている。該当する商品が表示されれば、商品名を指でスライドするとショッピングリストに加わるようにもなっている。ホームデポ・アプリでは100万品目に及ぶ商品を検索できるとしている。商品をタップすることで詳細情報にアクセスでき、店内在庫の場合はマイストアに指定している最寄りのホームデポでの在庫数と在庫場所を表示するようになっている。店内マップもアップデートされており、平面的な2Dと立体的な3Dマップに部門別マップと通路まで表示するマップの切り替えも行えるのだ。在庫マップのページから近隣のホームデポの在庫数などを表示することも可能だ。商品ページにはお店でピックアップする「ピックアップ・イン・ストア(PICK UP IN STORE)」、納品され次第に店から現場や自宅・会社に宅配する「エキスプレス・デリバリー・フロム・ストア(EXPRESS DELIVERY FROM STORE:79ドル以上の注文で送料無料)」、自宅に宅配する「シップ・ツー・ホーム(SHIP TO HOME:45ドル以上の注文で送料無料)」で受け取りのオプションが表示され選択できるようになっている。
 一部にバグが見られるものの、バージョン5.0となる最新アプリはプロ客を中心により使われるようになるだろう。  続きを読む
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2016年11月29日

【オムニチャネル】、近未来のショッピング事例2!未来は体験しない限り理解できない?

161129オムニチャネル00ダンキンドーナツ
■ネットでは「オムニチャネル」ワードが溢れている一方で、ほとんどがアメリカの2次情報や3次情報をまとめた概念ばかりだ。オムニチャネルショッピングを実践した事例がほとんどない。あってもネット購入したものをお店でピックアップするぐらいでオムニチャネルというほど、オムニ(すべて)でない事例ばかりだ。先日、チックフィレの「チックフィレワン(Chick-Fil-A One)」やアマゾンのキャンパス内ピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」、クローガーの「クリックリスト(Clicklist)」、スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」、ウォルグリーンの「フォト(Photo)」、サムズクラブの「スキャン&ゴー(Scan & Go)」のオムニチャネルを使った。それに続き第2弾となるオムニチャネル事例を紹介した。今回はダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」、ウォルマートの「ショッピング・リスト(Shopping List)」「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」「セービング・キャッチャー(Saving Catcher)」、パネラブレッドの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」、ターゲットの「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」「カートウィール(Cartwheel)」、GAPの「リザーブ・イン・ストア(Reserve in Store)」だ。
 ダンキンドーナツは今年6月、国内にある約8,000ヵ所の全店舗で「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」を始めた。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文は最大24時間前からスマートフォンのアプリ経由で注文・決済ができるシステムだ。スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」と同様にアップルペイや登録したクレジットカードから課金して使う。レジ待ちせずに店内からオーダーできるので便利だ。早朝にロングビーチのダンキンドーナツに寄り、同社のアプリを起動、オン・ザ・ゴー注文を選択してクロワッサンサンドにコーヒーとドーナツを注文した。支払いは10ドル分の課金から引かれることになる。早朝6時38分にオーダーを完了。3分もかからずピックアップできる状態となっていた。次にロングビーチのウォルマート・スーパーセンターへ。ウォルマート・アプリを起動し、買い物しながら「ショッピング・リスト(Shopping List)」にいつも購入する商品のリストを作っておくのだ。ショッピングリストはいくつもつくることができ、例えば定期的に必要な買い物リストから、少人数から大人数のパーティ用リスト、特定のレシピ用リストなど作成できる。ショッピング・リストが便利なのは、リストにある商品の中から予めネット購入して店でピックアップできるからだ。お店で買物しながら、一部をネット購入してピックアップというオムニチャネル・ショッピングが可能となる。ウォルマートでのお会計はバーコードを利用した「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」の決済。そして簡単ワン・タップで「セービング・キャッチャー(Saving Catcher)」となる。
 他で視察後、お昼はパネラブレッドの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を利用した。パネラブレッドのアプリを起動し「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を選択、着席したテーブル番号を入力してメニュー注文すればスタッフがテーブルまで料理を運んでくれるのだ。決済もアプリ経由のアップルペイで行うので席を立つ必要がない。注文&決済から5分程度でスタッフがテーブルに食事を持ってきてくれた。レジ待ちでイライラすることもなく、着席してゆっくり注文できるので便利だ。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文やチックフィレ・ワンと同様、過去の履歴からリワード(報酬品)を提供して集客も可能となる。パネラブレッドからはオーダー・フロム・マイ・テーブルを次回利用すると、無料ペイストリー(菓子パン)と飲み物が1ドル引きとなるリワードが提供されている。ランチ後はGAPの「リザーブ・イン・ストア(Reserve in Store)」で試着着を選んだ。GAPのアプリ経由でチノパン(スリムやストレート、サイズ)を選択し、試着の予約をするのだ。
 30分程度で試着の用意ができるので、それまでターゲットに行った。ターゲットでは大人気のカートウィール・アプリでオレンジジュースなどを値引き購入。カートウィールはクーポンのように値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。アプリをダウンロードしたユーザーはフェイスブックのアカウントもしくはターゲットのアカウントから登録し、ターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受ける。カートウィールを利用後にカスタマーサービスに行き、「オーダー・ピックアップ(Order Pickup)」で2日前にネット購入したシューズをピックアップした。GAPから試着の用意ができたメールが入り、同じショッピングセンター内にあるGAPに直行。名前を告げるとスタッフが取り置きしていたチノパンを出してくれて、それを持ってそのまま試着室へ。試着して気に入ったチノパン(40%オフだ!)だけ購入して店をでた。
 ネット通販や実店舗など様々なチャネルを組み合わせ、いつでもどこでも顧客が好きな時に注文ができて、都合のよい時に都合の良い場所で受け取ることができるオムニチャネルは未来のショッピングだ。まだ始まったばかりだが5年もすればショッピングは大きく変わることになるだろう。

トップ画像:ダンキンドーナツは今年6月、国内にある約8,000ヵ所の全店舗で「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」を始めた。外食チェーンでもオムニチャネル化は待ったなしだ。  続きを読む
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2016年11月28日

【オムニチャネル】、世界最先端のショッピング事例!ショッピング革命は大袈裟でない?

161128オムニチャネル00アマゾン
■オムニチャネルとはネット通販や実店舗など様々なチャネルを組み合わせ、いつでもどこでも顧客が好きな時に注文ができて、都合のよい時に都合の良い場所で受け取ることができる買い物だ。継ぎ目のないシームレスなショッピングを最大限生かすと、どのようなライフスタイルになるのだろうか?消費者にどんなメリットがあるのだろうか?ネット通販から外食チェーン、ドラッグストア、スーパーマーケット、メンバーシップ・ホールセール・クラブが提供している最先端のオムニチャネル・リテーリングを利用し、実際に検証してみた。混雑する週末の土曜日午後(11月12日)を選び、チックフィレの「チックフィレワン(Chick-Fil-A One)」、アマゾンのキャンパス内ピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」、クローガーの「クリックリスト(Clicklist)」、スターバックスの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」、ウォルグリーンの「フォト(Photo)」、サムズクラブの「スキャン&ゴー(Scan & Go)」と6つのオムニチャネルを使ってみた。
 最初に向かったのは外食チェーンのチックフィレ。同社のアプリ「チックフィレ・ワン」経由で事前に注文と決済を行うことで、レジ待ちすることなく店では注文品を受け取れる。ロサンゼルス郊外シールビーチにある店舗に到着したのは正午頃。繁盛店のチックフィレが入ったショッピングセンターは、パーキングもいっぱいで車を停めるのに少々時間がかかったほど。店に入っても、レジの長い行列には並ばず、アプリから注文。「ここにいます(I'm here)」をタップして3分程度でスタッフから「フミトシ!」と名前が呼ばれて注文品がでてきた。3分と言っても待たされた気はまったくしない。まるで先に準備されていたかのような速さに感じた。次に向かったのはカリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)にあるアマゾンのピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ」。数日前までニューヨークに出張していたため注文品をピックアップ拠点に取り置きしていたのだ。キャンパス内の「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」にある端末から自分のメルアドでチェックイン。カウンターの奥にある電子パネルに名前が映し出され1分もしないうちにスタッフが注文品を持ってきてくれた。ID(身分証明書)の確認の後、パッケージを受け取って完了。店内を撮影する時間もないほどの速さだ。
 近くにスーパーマーケット最大手クローガー傘下のラルフス・フレッシュフェアがある。ラルフスではカーブサイドピックアップの「クリックリスト(Clicklist)」を利用した。クリックリストで前日に野菜や果物などの生鮮品を注文し、店の前にある駐車場で商品を受け取るのだ。専用パーキングに車を停め、所定の番号に連絡するとすぐに応答。こちらも連絡から5分程度で注文品が運ばれてきた。一人のスタッフが注文品をトランクに積む間、片方のスタッフから注文品の確認とクリスマスディナー用のホリデー・ショッピング・リストの説明を受けた。同じショッピングセンター内にはスターバックスがある。乗車後にスタバの「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」でアイスコーヒーを注文。車で移動して1分でスタバ前に到着、店に入るとアイスコーヒーが出来上がっていた。ロングビーチから「フォト(Photo)」サービスのあるウォルグリーンに向かう。ニューヨーク視察で撮影した画像をスマホから送信しプリントアウトしてもらっていたのだ。送信からプリントアウトまで1時間程度のスピード仕上げ。店に到着後、フォトセンターで写真を受け取り、支払いもその場で、待ち時間ゼロ。さらにウォルグリーンから5分の距離にあるサムズクラブで「スキャン&ゴー(Scan & Go)」のショッピング。ロテッサリーチキンをスキャンした後、即座に決済。もうレジを通ることがないので、その場で保温バッグに詰めた。そのまま出口に向かいチェッカーにアプリ・バーコードをスキャンさせ店を後に。ここでもレジなどの「待ち時間」は全くない。
 6つのオムニチャネルを利用すると時間の節約が最も大きなメリットに感じた。待たされることがないので行動がスピーディになる。結果、時間の節約になるのだ。オムニチャネル化が拡大しさらに進めば、時間に無駄のない「待たされることがない」ショッピングが実現するのだろう。

トップ画像:カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)にあるアマゾンのピックアップ拠点「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」。ピックアップ拠点では、注文品を受け取る以上に返品する人が多いのに驚く。  続きを読む
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2016年11月27日

【トレーダージョーズ】、非常識な無条件返品!日系の小売業がアメリカで失敗する理由?

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■トレーダージョーズでは無条件の返品保証を謳っている。「食べてみたが不味かった」などの不満があれば、購入日に関わらず、返品理由も聞かれることもなく、レシートがなくても100%返金に応じてくれるのだ。この話は本当なのだろうか?トレーダージョーズで実際に返品を試したことがある。用意したのは半年前に購入して未開封のシリアル、半年前に賞味切れとなったワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、約2年前に賞味期限となった未開封のマヨネーズ、3年前に購入し現在は販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして3年前に賞味期限が切れたチキンブロスの5点だ。すべてトレーダージョーズのプライベートブランド商品とはいえ、扱いさえ止めている商品から確実に腐っている食品を、レシートなく返品できるのか?を試したのだ。
 返品で向かったのはトレーダージョーズ・マンハッタンビーチ店。レジ横にあるカスタマーサービスにトレーダージョーズのエコバックに入った5点を「返品」と告げて差し出すと、スタッフは何も言わずエコバックから商品を出し、1点1点の商品番号を返品シートに記入するだけだった。期限切れや販売中止品についても聞かれないどころか、レシートの有無や返品理由、どこの地区のトレーダージョーズで購入した等も聞かなかった。スタッフは「この返品シートをレジ係りに渡して、返金をもらってください」との指示のみ。返品からわずか90秒。レジ係りに返品シートを渡したら、カスタマーサービスのスタッフと確認後に返金してもらった。ここでも何も聞かれず、わずか90秒で返金手続きが済んでしまった。返金総額は購入金額と同じ12.25ドル。トレーダージョーズの返品ポリシーにあるように無条件、100%の返金だった。捨ててもいい商品をトレーダージョーズでは返品できるのだ。
 トレーダージョーズは極端な例かもしれないが、多くのチェーンではレシートを見せることで返品は可能だ。逆にアメリカでは返品ができないお店は異端となるのだ。  続きを読む
2016年11月26日

【ブラックフライデー】、アイパッドプロ9.7インチを購入しようにも契約客多くて断念!

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■今年も多くのチェーンストアが感謝祭日となる24日からブラックフライデーセールを始めた。ウォルマートやターゲット、メイシーズ、ベストバイなどが感謝祭日の夕方からセールを開始する一方で、ステープルズやゲームストップはセールを金曜日に戻したチェーンもある。後藤は近所にあるウォルマートとターゲットで定点観測を行っている。ブラックフライデーセールでの消費トレンドを探るためだ。ブラックフライデーは全米でセールとなり最も安く買い物が出来るため、消費者動向を探るには適している。
 ターゲットに到着したのはセール開始の午後6時20分前。昨年より5分程度はやく行列に加わったが、昨年と同じぐらいの場所で並ぶことになった。ターゲットは今年、かなり思い切ったセールを行っているため、集客力が増しているようだ。周囲はすっかり暗くなっていてスマートフォンの画面を見る人が目立つ。6時のオープンから行列が動き出し、10分程度で店内に入れた。今年はアイパッドプロ9.7インチ(449ドル)を購入しようと家電売り場のアップル行列に並んでみた。実はこれが間違いだった。私の前に15人程度並んでいたのだが、行列は全く動かない。それもそのはず0円となったアイフォン7(250ドルのギフトカード付)を購入する人が行列の大半で、通信キャリアと契約をせねばならないため購入に思いのほか時間がかかってしまうのだ。ただ、スタッフが行列客に名前、携帯番号、購入商品を聞いて在庫をホールドできるようになっていた。アイパッドプロ9.7インチ(32GB)の在庫は7台。スタッフが持っている在庫表をチラ見すると後藤を入れて3人だけがアイパッドプロの購入者となっていた。それでも1時間ぐらいは待ったが、行列が動かないためターゲットを後にした。ウォルマートには7時をとっくに過ぎた時間に到着。6時からのオープンだったが、すでに入り口近くのジグザグフェンスには人はなく、あっさりとウォルマートに入れた。毎年そうだが、ウォルマートではレジ待ちの行列が凄く長い。レジ1台に20人〜30人ぐらいは並んでいるようだ。結局ここでもさらっと確認だけでウォルマートから出てきた。とても買い物をするような環境(気分)ではない。
 印象としてターゲットもウォルマートも期待していたほど客数は落ちていなかった。思い切った安売りが功を奏して実店舗の集客も成功しているようだ。一方でスマートフォンを使いこなしている消費者の目が肥えているため、超お買い得品が完売になるスピードは速くなっている。

トップ画像:ターゲットのブラックフライデーセール(感謝祭日となる24日木曜の午後6時から)に並ぶ行列。ターゲットに到着したのはセール開始の午後6時20分前。昨年より5分程度はやく行列に加わったが、昨年と同じぐらいの場所で並ぶことになった。ターゲットは今年、かなり思い切ったセールを行っているため、集客力が増しているようだ。6時のオープンから行列が動き出し10分程度で店内に入れた。  続きを読む
2016年11月25日

【ブラックフライデー】、横綱級のお買い得品はこれだ!55インチ4Kテレビが199ドル?

161125ベストバイ@ブラックフライデー
■日本でもブラックフライデー・セールが一般に知られるようになり、大手チェーンの一部にはブラックフライデーを真似たセールも始めている。本家のアメリカでは、どれぐらい安くなるのだろうか?どれがお買い得商品なのか?アメリカのニュースサイトなどで紹介されているブラックフライデーの超お買い得品をいくつか挙げてみよう。赤字間違いなしとなる激安商品は4Kテレビだ。大手チェーンストアが提供する横綱級お買い得品はベストバイの49インチ東芝4Kテレビ(クロムキャスト・ビルトイン)の200ドル、ターゲットのハイセンス製50インチ4Kテレビの250ドル、ウォルマートのフィリップス製55インチ4Kテレビの298ドルだ。リージョナルチェーンのフライズ・エレクトロニクスもウォルマートに負けてはいない。カリフォルニアを中心に34店舗の巨大店を展開するフライズでは、サイロ(Silo)製55インチ4Kテレビを199ドル(メルアド登録のプロモコード要)で提供するのだ。無名ブランドとはいえ55インチの大型4Kテレビが2万円は破格だ。
 大関級のお買い得品はアップル製品が目立っている。ターゲットではアイパッド・プロ9.7インチ(32GB)を業界最安値の449ドル、ベストバイはアイパッド・エア2(全モデル)を125ドル引きのディスカウント、ターゲットはアップルウォッチ(シリーズ1)を198ドル、またターゲットはアイポッド全モデルを20%オフにする。ベストバイではアイフォン7もしくは7プラスをベライゾンなど2年間契約で0円購入すると250ドルのギフトカードが進呈される。ターゲットもサムスン・ギャラクシーS7かS7エッジを通信キャリアの2年間契約で0円購入すると、250ドルのギフトカードに150ドルの価値となるサムスンギアVRヘッドセットとオキュラス・コンテンツ・パックが無料進呈となる。他の大関級お買い得品は、超薄型のタブレット兼ノートPCのマイクロソフト・サーフェス・プロ4(12.3インチ純正カバー付き)がベストバイで600ドルとなる。ベストバイは「アンチャーテッド4」のPS4バンドルパックに「ザ・ラスト・オブ・アス」「ラチェット&クランク」のゲームを付けて250ドルとなる。アマゾンはスピーカー型音声アシスタント「タップ」を90ドル、キンドル・ファイア・キッズ・エディションを75ドルとこちらもお買い得だろう。
 関脇級のお買い得品ではLG製40インチHDテレビがベストバイで150ドル、アヴェラ製40インチHDテレビがフライズで124ドル(プロモコード要)など多数だ。関脇級で最も目を引くのはJCペニーかもしれない。JCペニーでは感謝祭日となる24日の午後3時からセールを始めるのだが、セール前に並んだお客に1日のみ有効のクーポン券を無料配布する。ランダムに配布されるのは、10ドル以上購入すると10ドル引きとなるクーポン、100ドル以上購入すると100ドル引きのクーポン、500ドル以上購入すると500ドル引きとなるクーポンの3種類だ。500ドル引きクーポンが当たれば、横綱級を飛び越えるほどの「ウルトラお買い得」となる。
 アメリカの5年〜10年遅れる日本では、デパートメントも「5万円購入すれば5万円引き」1日クーポンを出すかもしれない。

トップ画像:感謝祭前日のベストバイ・エルセグンド店にはすでに行列ができていた。  続きを読む
2016年11月24日

【ハッチマルズ(ウーモ)】、ホットすぎて孵化できない!YouTuberの開封動画がヒント?


■年末商戦開始となるブラックフライデーを前にすでに手に入りにくくなっているオモチャがある。6歳以上の子供を対象にした、卵から孵化させて成長しながら遊ぶ「ハッチマルズ(Hatchimals)」だ。ペンギンのような形をしたインターアクティブなオモチャは、日本でも「うまれて! ウーモ」の商品名で販売されている。製造元はカナダの玩具メーカーのスピンマスターズ。ハッチマルズは2009年のズーズーペット騒動を思い起こさせるほど子供からせがまれる人気となっているのだ。ハッチマルズには「ペングアラス(Pengualas)」と「ドレイグルズ(Draggles)」の2種類の他にウォルマート専売の「バードル(Burtle)」、ターゲット限定の「ベラキート(Bearakeet)」、トイザらスのみで販売の「オウリコーン(Owlicorn)」の3種類ある。アマゾンやコールズ、シアーズ、バーンズ&ノーブルでも扱っているのだが、どこもソールドアウトの状態となっている。メーカーは空輸対応を行っているのだが、店のウェイティングリストも一杯になっているほどですぐに完売になってしまう。ハッチマルズは60ドル(日本の希望小売価格では8,800円)だが、アマゾンのマーケットプレイスで240ドル前後で取引されており、オークションのイーベイでは200ドル〜500ドルで落札されるほど価格が高騰している。
 ハッチマルズはなぜこれほど受けているのだろうか?これまでもコミュニケーションを取ったり世話をすることで育てるオモチャがあった。ハッチマルズはタマゴ→孵化→ベビー→キッズ→ジュニアのライフステージ(年齢にともなって変化する生活段階)を経て成長していく。ハッチマルズにはタマゴから自分で殻を破って孵化するというを段階を入れていることで、パソコンやTVゲームにある再起動やリブートができず、やり直しがきかないのだ。オンリーワンの体験をオモチャと共有できるからこそ人気になっている。このオモチャが「殻を破って孵化する」コンセプトは実は、YouTubeの再生回数上位を占める「アンボクシング(Unboxing)」からきているのだ。アンボクシングとは新製品や新商品などを開封してユーチューバーがレビューする開封動画だ。スピンマスターズでは「オモチャ自ら開封をやったら」というコンセプトから「殻を破って孵化する」ステージが生まれた。
 オモチャにも一生に一度の段階を作ることで、子供に「育てる」という疑似体験を巧く演出しているのだ。

トップ動画:ハッチマルズの遊び方動画。タマゴ→孵化→ベビー→キッズ→ジュニアのライフステージによって遊び方(育て方)が異なっている。やり直しがきかないからこそオモチャでもオンリーワン体験となる。


YouTuberのヒカキンさんによる「うまれて! ウーモ(ハッチマルズ)」のレビュー動画。YouTuberによる新製品や新商品のアンボクシング(開封動画)が、このオモチャのコンセプトになっている。  続きを読む
2016年11月23日

【ブラックフライデー】、客数1億3,740万人!金曜日の売上100%寄付する環境先進企業?

161123ターゲット@ブラックフライデー2015年
■全米小売業協会(NRF)が18日に発表した調査結果によると、ブラックフライデーを含む木曜日〜日曜日にかけて買い物に出かけたり、オンラインで買物をする予定のある人は今年、全体の59%となる1億3,740万人になる見通しだ。昨年の調査では全体の58.7%となる1憶3,580万人だった。ここ数年、大手チェーンストアなどがブラックフライデーセールを感謝祭日夕方から前倒しで始めていることが定着しており、木曜日に買い物をするとした人は21%(前年は22%)となっている。一方で、金曜日に買い物を予定している人は74%でこちらも前年から横ばいとなっている。土曜日と日曜日に買い物を計画している人はそれぞれ47%、24%となっている。同協会ではサイバーマンデーについても調査しており、買い物を予定している人は全体の36%と前年の34%から増加傾向にある。年齢別では若い層を中心に買い物意欲が旺盛となっており、週末にかけて買い物を計画している人は18歳〜24歳で77%、25歳〜34歳で76%となっている。ブラックフライデーではそれぞれ86%と78%となっている。
 大手チェーンストアの中にはブラックフライデーセールの前倒しを止めたチェーンもある。ステープルズは昨年と同様、感謝祭日にセールを行わない。同社は昨年、感謝祭日は営業せず金曜日の朝6時からオープンした。前年に比べて12時間も遅らせてのスタートとなったのだ。ステープルズは2年前の感謝祭日では午後6時からオープン、3年前は感謝祭日の午後8時からセールを始めていた。なおステープルズは全米に約1,300店を展開している。国内に4,000店舗以上を展開するゲームソフトのゲームストップも今年、昨年と同様に感謝祭日に営業せず金曜日の朝5時からのスタートだ。ゲームストップは2年前まで金曜日0時からセールを行っていた。ブラックフライデーさえ休業にしたチェーンストアもある。アウトドア用品大手REIは感謝祭ばかりか翌日金曜日も143店全てを休業する。同社では約1.2万人のスタッフに有給休暇を与えることで、家族や友人らと登山や釣りなどのアウトドア活動を楽しんでもらいたいとしている。一方、メイシーズは昨年より1時間前倒しして感謝祭日の午後5時からセールをスタートする。またウォルマートやKマート、ターゲット、コールズ、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズ、スポーツオーソリティ、JCペニー、オールでネイビー、ベストバイ、トイザらス(ベビーザらス)などは昨年と同様に感謝祭日からセールをスタートする。
 なおアウトドア用品などの衣料品を手がけ、環境先進企業としても知られるパタゴニアはブラックフライデーの売上高すべてを寄付する。パタゴニアは5年前、ニューヨーク・タイムズ紙に「このジャケットを買うな(Don't Buy This Jacket)」とベストセラーのジャケットを一面にした広告を打ち、大量消費をあおるブラックフライデーを疑問視する考えを表明していた。国内に29店を展開するパタゴニアは2年前、セールの代わりに古着の交換イベントを店内で開催して話題にもなっていた。  続きを読む
2016年11月22日

【ウォルマート】、サイバーマンデーにプラダやオメガ販促!シェネルのグレートバリュー?

161122ウォルマート・ライブ@サイバーマンデー
■ウォルマートは21日、「サイバーマンデー」を3日前倒しして始め月曜日にはライブストリーミングショーを行うことを発表した。同社史上初となるブランド品のネットセール販売も行う。サイバーマンデーは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌週の月曜日を指す。全米小売業協会(NRF)のオンライン部門「ショップ・オーグ(Shop.org)」が2005年から仕掛けたインターネットのセール日。同部門は当時、感謝祭の週末開けに会社の高速インターネット回線を使用してネットで買物する人が多いと想定していた。ウォルマートは今年、サイバーマンデーを3日前倒ししてブラックフライデーと重なる25日金曜日の早朝0時1分(東部時間)から始める。同社ではオンラインストアの取り扱い品目数を800万から2,300万品目と3倍近くに増やしたことで、サイバーセール前倒しを決めたようだ。また、スマートフォンの普及でネットに常時接続されたコネクテッドモビリティな人が増えていることも背景にある。なおウォルマートは昨年のサイバーマンデーを1日前倒した日曜日(昨年は29日)の午後8時(東部時間)から始めていた。今年のサイバーウィークで目玉となっているのは、80ドルのギフトカード付きで579ドルとなるサムスン製60インチHDテレビや99ドルの人工知能搭載パーソナルアシスタントのグーグル・ホーム(Google Home)、99ドルのプロマークVRドローン(Promark 3D Virtual Reality HD Drone)等がある。ウォルマートは実際のサイバーマンデーとなる28日月曜もサイバーセール第2弾を行う。こちらはサムスン製HDテレビが50%オフになったり、サムスン製65インチ4Kテレビを999ドル、ビジオ製50インチ4Kテレビを380ドルで提供する。ウォルマートはマーケットプレイス・パートナー(業者)が格段に増えていることから、同社がこれまで取り扱ったことのない高級ブランド品のセール販売を行う。28日月曜日にはプラダやレイバン、グッチ、カルティエなどのサングラスのセールを行い、マイケル・コースやオメガ、モバードの腕時計もセールになる。また71ドルとなるレベッカ・ミンコフのバッグなど、マイケル・コース、ケート・スペード、フォッシルなども同社のマーケットプレイスを通じてセールになるという。ウォルマートではサイバーマンデーの28日にダイヤモンド・ジュエリーが3,000ドル安くなるとも明かしている。
 ウォルマートはまた28日月曜日の午前9時〜午後1時(東部時間)に同社のライブ専用サイト「ウォルマート・ライブ(walmart.com/live)」でストリーミング配信の番組を行う。生配信のショーでは専門家による商品アドバイスやギフト・アイディアにスペシャルゲストを招いたコンテンツとなっている。ウォルマートが売上が急増するセール日に生配信の番組を行うのは初となる。
 ウォルマートは今年、実店舗のブラックフライデーセールを午後6時(現地時間帯)から始める。

トップ画像:ウォルマート・ストリーミング配信サイトのスクリーンショット。11月28日月曜日のサイバーマンデーセールに生配信のショーを行う。ウォルマートとしては初めての試みだ。  続きを読む
2016年11月21日

【マクドナルド】、店員がテーブルに食事を運ぶ?パネラブレッドはテーブルから注文も!

161121マクドナルド
■マクドナルドは17日、セルフレジとテーブルに食事を運ぶサービスを拡大することを発表した。マクドナルドの「ジャスト・フォー・ユー体験(Just For YouExperience)」は、ニューヨークや南カリフォルニア、フロリダの500店舗で導入している垂直型タッチパネルのセルフレジ「セルフ・オーダー・キオスク(self-order kiosk)」の導入店を増やし、着席した顧客のテーブルに食事を運ぶテーブルサービスも拡大する。これらのサービスはシアトルやサンフランシスコ、シカゴ、ボストン、ワシントンDCの店舗に拡大後、全店に導入する。また一部のメニューにはワカモレやスリラッチャ・マヨネーズなどオプションも加える。マクドナルドはスターバックスが行っているモバイル・オーダー&ペイと同様なシステムのテストも拡大する。モバイル・オーダー&ペイは注文する商品と支払いを事前にスマートフォンのアプリで済ませ、店では料金の支払いなどは行わず商品を受け取ることができるサービス。レジ待ち行列を緩和することで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。
 モバイルからの注文と決済システムはスターバックスやチックフィレ、パネラブレッドなど大手外食チェーンが既に始めており一定の成果を上げている。スターバックスによると、昨年9月から直営店全店に導入されたモバイル・オーダー&ペイは注文全体の6%を占め、今年9月には7%にも及んでいるという。繁盛店トップ3,300店のピーク時は、モバイルオーダー&ペイが10%を占め、トップ600店ではピークタイムに注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなっている。43州に約2,000店を展開するチキン・サンドウィッチ・チェーンのチックフィレは今年6月、全店でモバイルオーダーを開始した。チックフィレのモバイルオーダーはレジ待ち行列に並んだり、注文でせかされることもないため、特に小さい子供がいる家族客に人気だ。またチックフィレのモバイルオーダーには注文メニューにアレルギー・フィルターが備わっており、食物アレルギーの子供を持つ親にとっても使いやすい注文システムとなっている。モバイルオーダーのカスタマイズにより客単価が増加する傾向も示されている。タコベルはモバイルオーダー導入により店売上が最大20%伸びたことを報告している。
 マクドナルドは他社と異なりモバイル・オーダー&ペイより、セルフレジの拡大を先に行うようだ。


マクドナルドのプロモーションVR動画の「ジャスト・フォー・ユー体験(Building a better McDonald’s, Just for You) 」。パソコンで見る場合は左上のボタンをマウスで操作すると360度方向を見ることが可能だ。スマホのYouTubeアプリでこの動画を見ると、スマホの方角によって360度方向で視聴できる。グーグルカードボードではVR(バーチャルリアリティ)体験ができるそうだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。家族で先にテーブルに座り、店員が注文を聞きに来るまで待っていた「マクドナルド初体験」エピソードがバラエティ番組で大受けしていました。瀬戸内海の離島・北木島出身でお笑いコンビ「千鳥」の大悟さんが子供の頃、船に乗ってマクドナルドに初めて行ったときのことです。ファストフード店での注文の仕方を知らなかったため、家族5人が先にテーブルに座り、注文を聞きに来るまでずっと待っていたのです。異変に気づいた父親が周囲から「おぉ〜、そーじゃった、そーじゃった、ここは頼みに行くとこじゃった」に、母親も「そーじゃ、おとう、ここは行くとこじゃ」と返答したとか。ファストフードのセルフサービスに馴染みがなかった時代の面白エピソードです。ただ、5年〜10年後にはそれほど面白い話にならないかもしれません。外食チェーンのパネラブレッドではアプリ経由でメニューを注文すると、スタッフがテーブルまで商品を運んでくれるサービスを開始しています。  続きを読む
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2016年11月20日

【ベストバイ】、ノート7爆発に韓進破綻も好決算!オムニチャネル化でスタッフとアポ?

161120ギークトラック@ベストバイ
■ベストバイが17日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、サムスンのギャラクシー・ノート7のリコール問題や韓進破綻によるサプライチェーンの遅れで一部売上が棄損したが、ホームシアターやモバイル商品が牽引し予想ほど影響を受けなかった。純利益は1.94億ドルと前年同期から55%の大幅増益となった。粗利益率は前年同期の23.9%から24.6%と0.7ポイント増加し、一般販売管理費率は21.2%から21.1%と0.1ポイント圧縮した。本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の2.6%から3.5%に押し上げた。売上高は89.5億ドルと前年同期から1.5%の増加となった。ギャラクシー・ノート7のリコールと販売中止でネガティブな影響を受けたものの、ホームシアターにアイフォン7などのモバイル、ウェアラブル、コネクテッドホームが牽引し、好調を維持した。
 全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は81.9億ドルと前年同期の80.9億ドルと1.2%の増加だった。大型店14店舗とベストバイ・モバイル23店舗の閉鎖でマイナスの影響はあったが、既存店成長が上回った形だ。国内の既存店ベースは1.8%の増加だった。商品カテゴリー別では売上全体の46%を占めるコンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)の既存店ベースが1.6%の増加となった。大型4Kテレビを含むコンシューマーエレクトロニクス(全体の31%)は4K需要でホームシアター関連商品が好調で既存店ベースは5%近い4.9%の増加となった。また好調な住宅市場を背景に白物家電のアプライアンス(全体の9%)は同3%増加した。アプライアンスは24四半期連続して前年を上回っている。一方で、売上高の5%を占めるエンターテイメントは同9.4%の減、売上の5%を占めるサービスも同1.8%の減少となった。オンライン売上高は8.81億ドルとなり前年同期から24.1%の増加となった。オンライン売上は全体の10.8%を占めている。
 年末商戦を含む第4四半期(11月〜1月期)の既存店ベース予想は1%減〜1%増と発表している。

トップ画像:ベストバイのホームシアター設置専用ギークトラック。大画面4Kテレビが売れるほどホームシアター需要も増加する。アマゾンなどネットでテレビは買えるが、ホームシアターの迫力や臨場感はデモでないと体験できない。ホームシアター需要はショールーミングを抑制し、リアル店の売上を増やすのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、ベストバイで視察したとき、3人のスタッフから「メイ・アイ・ヘルプ・ユー(May I help you?)」との声掛けがありました。スタッフから声かけされるとよい気持ちになります。ベストバイにとって売場の販売スタッフは武器になっています。サムスンやソニーなどの部門ブランド化展開も、スタッフの専門性を高めたことによる武器強化です。ベストバイは一時期、ショールーミング現象により風前の灯のような言われ方をされていました。ベストバイの店舗で製品を確認してアマゾンで購入するショールーミングは予想されていたほどベストバイの売上を侵食していません。コネクテッドで複雑な製品が増えていることで現場スタッフによる説明が必要となってきているのです。コネクテッドといえばモバイル操作のIoT製品が浮かびますが、4Kテレビのほうがよりコネクテッドです。ネットとつながることももちろんですが、ホームシアターとつながるということですね。  続きを読む
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2016年11月19日

【ホームデポ&ロウズ】、オムニチャネル展開で成長に2倍の差も!出店控えてIT投資?

161119プロデスク@ホームデポ
■ホームデポが15日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、引き続き住宅市場が堅調でプロ売上が伸びたことで増収増益となった。純利益は前年同期の17.3億ドルから14.1%増加し19.7億ドルだった。売上高は前年同期比6.1%となる231.5億ドル。粗利益率は34.7%と前年同期から横ばいだったが、一般販売管理費率を含む経費率は20.4%と前年同期の21.0%から圧縮した。本業の儲けを示す営業利益率は14.3%。前年同期は13.7%だった。既存店・売上高前年同期比は客数が2.4%増加、客単価も3.1%増加し5.5%の増加となった。国内の既存店ベースは5.9%増となっている。引き続きプロ集客が売上をけん引しており、高額品や買上点数が伸びていることで売上の20%を占める900ドル以上の決済処理が11.3%の増加となった。商品カテゴリーで特に好調だったのはアプライアンス(白物家電)や建材、工具類、アウトドア&インドア・ガーデン、照明、内装、フロアリング。売上全体の5.6%を占めるEコマース売上は前年同期から17.0%の増加だった。オンライン売上の40%がネットで注文しお店でピックアップの「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」となっており、既存店ベースの成長に寄与した。ホームデポではオンラインで注文し店から現場に配達する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」をすでに1600店以上で行っており、今年度中には全店展開を予定しているという。カナダとメキシコの海外店も好調を維持しており、カナダの既存店ベースは20四半期連続、メキシコは同52四半期連続で前年を上回っている。

ホームデポ第3四半期(8〜10月期)
総売上・前年同期比: 6.1%増
純利益・前年同期比: 14.1%増
既存店・売上高前年同期比: 5.5%増
店舗数:2,276店(海外店含む)

トップ画像:ホームデポのプロデスク。ホームデポのプロ専用のカウンターは対面ではなくスタッフと業者が横並びになるのがポイントだ。

161119ロウズ
■ロウズが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、合弁事業の契約終了に伴う支払いが影響し、大幅減益となった。2月に買収したカナダのロナ(RONA)の決算も含んだ純利益は前年同期比48.5%の減少となる3.79億ドルだった。粗利益率は前年同期の34.8%から34.4%に下げ、一般販売管理費率も合弁事業からの撤退による減損処理などが響き前年同期の26.5%から29.4%と増加した。営業利益率は前年同期の8.3%から5.0%となった。売上高は157.4億ドルと前年同期から9.6%の増加となった。既存店・売上高前年同期比は客単価が2.2%の増加だったが、客数が0.5%の増加にとどまり、2.7%の増加となった。国内の既存店ベースは2.6%の増加だった。アプライアンスや造園等の伸びがめだったが、インテリアやキッチンなどの商品が足をひっぱった。Eコマース売上は前年同期比20%の増加となった。

ロウズ第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比: 9.6%増
純利益・前年同期比: 48.5%減
既存店・売上高前年同期比: 2.7%増
店舗数:2,355店(カナダのロナや海外店含む)

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ホームデポとロウズの決算を比較するとオムニチャネル・リテーリングで先行するホームデポの集客力が際立っています。ホームデポの既存店・客数は2.4%の増加に対して、ロウズは0.5%の増加のみ。ホームデポはここのところ決算発表で「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」客がオンライン売上の40%以上を占めていると公表しています。つまりネットで注文してホームデポのリアル店に取りに行くお客さんが多いということです。ついで買いがありますから、店売上が伸びます。ネットで注文して宅配させた商品の返品もお店で行うので、店売上を後押しするのです。ちなみにロウズの決算声明ではオムニチャネル推進の声は聞かれますが、ボピスの割合などは公にしていません。重ねて強調するようにオムニチャネル・リテーリングは、オンライン売上が成長するだけでは意味がないのですね。ネット売上が有機的に店売上に波及しなければならないのです。  続きを読む
Posted by usretail at 03:24Comments(0)TrackBack(0)ホームセンター
2016年11月18日

【ウォルマート】、シームレス化で売上に0.5%寄与!社員教育もシームレス投資が必要?

161118サムズクラブ
■ウォルマートが17日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、食品デフレやドル高の影響で売上が伸び悩み、ITや店舗改装への投資で利益を圧迫した。会員費等を含む総売上高は、0.7%の増加となる1,181.8億ドル(前年同期は1,174.1億ドル)。純利益は30.3億ドルと前年同期の33.0億ドルから8.2%の減少となった。
 売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアなどウォルマートUSの売上高は745.5億ドルと前年同期比2.5%の増加だった。同部門の既存店・売上高前年同期比(ガソリン売上は除く)は1.2%の増加となった。これによりウォルマートUSは9四半期連続で前年を上回った。内訳は客単価が0.5%増加し、客数は8四半期連続プラスとなる0.7%の増加となった。650店以上の展開となっているネイバーフッドマーケットの勢いも衰えておらず、同フォーマットの既存店ベースは5.2%の増加となった。日用品やヘルス&ウェルネス関連商品が売上をけん引したものの、全体の55%を占める食品がデフレ進行で売上高の伸びを妨げた格好となった。一方、同期中だけで800万品目を追加したEコマースでは、売上高が前年同期比21%増となり、第2四半期(5月〜7月期)の同11.8%増から成長が一段と加速した。また、EC売上は既存店ベースを0.5%押し上げ、過去最大の寄与になったという。スキャン&ゴーを全店に展開したサムズクラブの既存店ベース(ガソリン売上除外)も1.4%の増加となった。
 ウォルマートは7月初めまでに独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」をウォルマート全店で展開する一方、オンラインから注文しお店で車から降りることなく生鮮品などを持ち帰れる「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」も500店舗まで拡大しており、今年末までに600店舗展開を目標にしている。

ウォルマート第3四半期(8月〜10月期)
総売上・前年同期比:0.7%増
純利益・前年同期比:8.2%減
既存店・売上高前年同期比:1.2%増(アメリカ国内)
ウォルマート国内店舗数(9月30日)
 ウォルマートUS合計:4,645店
  スーパーセンター:3,504店
  ディスカウントストア:424店
  ネイバーフッドマーケット:683店
  小型フォーマット:34店
 サムズクラブ:655店

トップ画像:レジを素通りするスキャン&ゴーを全店で展開しているサムズクラブ。  続きを読む
2016年11月17日

【ターゲット】、EC加速!フレキシブル・フォーマットのチョバーニ・カフェは高すぎ?

161117ターゲット@トライベッカ
■ターゲットが16日発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は店舗内にあるファーマーシー部門をドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスに売却したことで減収となったものの、重点カテゴリー商品の牽引や経費削減が奏功し増益となった。売上高は前年同期比6.7%減となる164.4億ドル。純利益は6.08億ドルと前年同期の5.49億ドルから10.7%と大幅増加となった。粗利益率は利幅の薄いファーマシー部門を売却したことで改善し、前年同期の29.4%から30.2%と0.8ポイントアップした。一般販売管理費率は経費削減により前年同期の20.7%から20.3%圧縮し、営業利益を押し上げた形だ。既存店・売上高前年同期比は客数が1.2%減少となったが客単価が1.0%増加し、予想を上回る0.2%の減少となった。ターゲットの既存店ベースは2四半期連続前年を下回っている。前年同期は1.9%の増加。商品では重点カテゴリーとしている「ファッション(Style)」や「ベビー(Baby)」「キッズ(Kids)」「健康(Wellness)」が既存店ベースで3%の増加となり、新学期商戦も好調で新型アイフォンの発売も売上を後押しした。一方で売上全体の20%を占める食品も依然として低迷している。2四半期連続して減速していたEコマースの売上高は前年同期比26%の増加となり、再び盛り返した形だ。ターゲットのEコマース売上高は全体の3.5%となっている。5%の値引きを行っているレッドカード使用の買い物は全体の24.3%に達した。
 なおターゲットは売上の持ち直し等を反映し年末商戦を含む第4四半期(11月〜1月期)の既存店ベース見通しを従来予想の2%減〜横ばいを1%減〜1%増に引き上げた。ターゲットは年末商戦に向けオモチャなどの専売商品やコレクター品販促の他、条件なしの送料無料、同社のアプリ「カートウィール」によるオモチャ1品が毎日50%引きとなるクーポン販促、競合店と価格を合わせるプライス・マッチ保証を行い客数増を狙う。
 ターゲットは国内に1,800店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が278店、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,503店(前期より2店舗減)となっており、「フレキシブル・フォーマット(flexible format)」と呼ばれている1,400坪以下の小型店は前期から5店舗増やし19店舗となっている。

トップ画像:ニューヨーク市マンハッタンのトライベッカ地区にオープンしたターゲットのフレキシブル・フォーマット。以前までは「シティ・ターゲット」などと呼ばれていた小型フォーマットとなる1,260坪だ。ネットで注文した商品を店で受け取る「オーダー・ピックアップ」にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)が導入されている。現在までにフレキシブル・フォーマットは30店近くある。2017年中にはフレキシブルフォーマットを18店オープン予定で、2018年も2店舗、2019年に1店舗と計画に入っている。  続きを読む
2016年11月16日

【ベストバイ】、49インチ4Kが2万円!33.33ドルの人工知能はリアルに買わなきゃ損?

161116ベストバイ
■全米最大の家電量販店のベストバイは10日、ブラックフライデーセール内容を発表した。ブラックフライデーは感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の金曜日から始まる年末商戦で、セール等で小売店が黒字に転じるためこう呼ばれている。ベストバイなど大手チェーンストアは20年前からブラックフライデーセールを年々前倒し、数年前からは感謝祭日から開始している。ベストバイのブラックフライデーセールは今年、感謝祭日となる24日の午後5時から開始する。国内にある約1,000店で行われるセールは深夜1時まで続けられ、金曜日の朝8時からもセールがスタートする。
 今年の目玉は4Kテレビだ。ウォルマートが55インチのスマート4Kテレビを298ドルでセールするのに対抗して、ベストバイでは49インチ東芝製4Kテレビを200ドルで販売する。450ドルで販売されている4Kテレビがセールで2万円台となるのだ。55インチのサムスン製スマート4Kテレビが480ドルになり、60インチのLG製スマート4Kテレビが600ドルだ。4Kテレビ以外でもテレビは大安売りになっており、40インチのLG製HDTVが150ドル、50インチのサムスン製HDTVが300ドルとなる。金曜日8時からのセールでは55インチ・シャープ製HDTVが250ドルと安い。ノートブックパソコンもセールの目玉になっており、500ドルのデル・インスパイロン(15.6タッチスクリーン、インテルCore i5、8GB、1TB)が250ドルになり、330ドルのデル・インスパイロン(15.6、インテルCore i3、6GB、1TB)が250ドルとなる。タブレットはアマゾン・ファイア8HD(16GB)が60ドル、高コスパで知られる50ドルのアマゾン・ファイア7(8GB)が33.33ドルと非タブレット価格だ。アップルのiPad Pro9.7インチ(32GB)も125ドル値引きされ450ドルとなる。またスマートフォンでは、サムスンのギャラクシーS7とS7エッジを2年契約で購入するとサムスンVRデバイスと250ドルのギフトカードがついてくる。人気映画ブルーレイも7.99ドルとセールだ。なお、以上のセールはオンラインでも行うとしている。
 ベストバイでは年末商戦中のオンライン販売の送料をすべて無料にする。通常35ドル以上の注文で送料無料となる販促は先月23日から開始、今年は12月24日まで続ける。同社は昨年の年末商戦でも同販促を行っており、今年1月2日まで続けていた。  続きを読む
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2016年11月15日

【バスプロ・ショップス】、粗利益率は50%!アマゾンの影響を受けないのは〇〇のプロ?

161115バスプロショップス
■3.5億品目の品揃えを誇るネット通販最大手のアマゾンがどんなに品揃えを増やしても、ほとんど影響を受けない大手チェーンストアがある。巨大な店舗から難攻不落の要塞とも喩えることができる。現代に生まれた流通業界の大阪城と言えるかもしれない。それがアウトドア専門店のバスプロ・ショップスだ。バスプロ・ショップスは、フィッシングや猟銃などのハンティング、アウトドアの代名詞となるキャンピング、さらに大型ボートやアウトドアのアパレル品まで圧倒的な品揃えだ。店内には淡水魚が泳ぐ巨大な水槽や人工の滝、動物のはく製等もディスプレイされ、家族で楽しめるレストランもある。バスプロ・ショップスの平均的な顧客は60キロメートル以上からも来店し、平均滞在時間は2時間30分となる。
 バスプロ・ショップスがアマゾンからの攻撃にびくともしないのは店内アメニティなどエンターティメントの要素だけではない。商品の7割がアマゾンなどオンラインストアから、ウォルマートなどの競合が扱えない商品となっているのだ。その一つが銃販売だ。オンラインでは銃の販売を規制されているため、アマゾンは手が出せない。さらにボートなどの大型品から質感やしなりなど実際に手でもって確認しなければならない釣り具等、フィッシング用品もショールミングでの買い物は無理だ。また販売価格を規制している一部のアウトドア用品メーカーはバスプロ・ショップスとの取引を優先し、アマゾンやディスカウンターとの取引は控えているのだ。しかもバスプロ・ショップスのアパレルブランドの多くがプライベートブランドだが、知名度はナショナルブランドにもなっている。したがってバスプロ・ショップスの粗利益率は、驚くなかれ50%を維持しているのだ。
 ミズーリ州スプリングフィールドに本部を置くバスプロ・ショップスの創業は1972年。非上場の同社の売上は44億ドル(フォーブス誌推定)となっている。北米に99店(ボート製造・販売のトラッカー・マリン・グループのディーラー店を含む)を展開するバスプロ・ショップスは先月3日、同業のカベラズ(Cabela's)を55億ドルで買収したことを発表した。1961年創業のカベラズは北米に85店を展開する上場企業で売上高は40億ドルだ。両者が合併すると北米に156店(トラッカー・マリン・グループは除く)を展開する巨大アウトドア用品チェーンとなる。
 莫大な品揃えを誇るアマゾンでさえ参入できない市場はまだまだあるのだ。  続きを読む
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2016年11月14日

【クローガー】、未来のスーパーマーケットを500店展開!クリックリストは赤字も投資?

161114クリックリスト@ラルフス
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは2日、オンラインショッピング「クリックリスト(ClickList)」を500店で展開していることを明かした。クリックリストはネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れることができるサービス。カーブサイド・ピックアップとも言われており、競合のウォルマートも同サービス「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」を急拡大している。2日に開催された同社の株式総会で明かされたことによると、オハイオ州シンシナティのクローガーマーケットプレイス・リバティータウンシップ店で2015年7月から始めたクリックリストは現在、傘下のスーパーマーケットなど約500店で展開している。6月からはカリフォルニア州などを含め200店以上でサービスを拡大したという。クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏は「クリックリストは向かい風の状態で赤字である」と明かしたが「いずれ黒字化する」とみている。またクリックリストは2013年に買収したハリスティーターのエクスプレス・レーン(Express Lane)を参考にしており、エクスプレス・レーンはすでに黒字であることも公表した。マクマレン氏は「クリックリストは利用者の拡大に伴いオペレーションも慣れ、いずれ上手くいく」とかたった。
 クローガーはクリックリストを最大1,200店まで増やす計画を立てている。同社は傘下の店を含めるとスーパーマーケットを35州に2,700店以上保有。約4割の店舗でクリックリストを行う計画なのだ。一方、競合ウォルマートは10月初めまでに「グローサリー・ピックアップ」を500店舗まで拡大しており、今年末までに600店舗展開の計画を発表している。なお、クローガーのクリックリストは扱い品目数が生鮮品を含め約4万品目で1回の手数料が4.95ドル〜6.95ドル(初回3回までは手数料免除)。約3万品目となるウォルマートのグローサリー・ピックアップは手数料は無料だが、1回の注文金額は30ドル以上となっている。

トップ画像:ラルフス・フレッシュフェア・シールビーチ店で行われているクリックリストの専用パーキング。  続きを読む
2016年11月13日

【メイシーズ】、7四半期連続で店売上低迷!アップルストアがオムニチャネル失敗を隠す?

161113アップルストア@メイシーズ
■メイシーズが10日に発表した第3四半期(8月〜10月期)では、ECが引き続き好調ながら店舗での売上に生かされていない結果となった。売上高は41店舗閉鎖したことを受け56.3億ドルと前年同期の58.7億ドルから4.2%の減少となった。純利益は1,500万ドルと前年同期の1.17億ドルから87%も減少した。粗利益率は39.9%と前年同期から横ばいだったものの、一般販売管理費率がリストラやオムニチャネル推進により34.1%と前年同期(32.4%)から1.7%も増加した。経費増で利益を圧迫したことで本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の6.1%から2.9%に大幅に減少した。メイシーズ店内で展開する提携業者からのコミッションを除く既存店・売上高前年同期比は3.3%の減少だった。前年同期の既存店ベースは3.6%の減少だった。靴やフレグランスなどが好調だったが、ハンドバックや化粧品、ファッションウォッチの下落が響いた。既存店ベースの減少は7四半期連続となっており、リーマンショック時に記録した11四半期連続前年割れに迫っている。なお、メイシーズ・コムとブルーミングデールズ・コムのEコマースは二桁成長を維持していると明かすも詳細な数字は控えている。
 メイシーズでは改善策としてオフプライス業態「バックステージ」の新規出店やスキンケア用品スパチェーンの「ブルーマーキュリー」のメイシーズ店内への導入を進めているほか、店内でテストしているジュエリーストアを増加させている。一方でメイシーズは8月に2017年に本体のデパートメントストア100店舗を閉鎖することを発表した。

トップ画像:メイシーズ旗艦店(NYヘラルドスクエア店)に先月オープンしたばかりのミニ・アップルストア。  続きを読む
2016年11月12日

【ウォルマート】、55インチ4Kテレビが3万円!アプリでも簡単に購入できる理由とは?

161112ウォルマート客
■ウォルマートは10日、ブラックフライデー・セール内容を発表した。ブラックフライデーは感謝祭(11月の第4木曜日)翌日の金曜日から始まる年末商戦で、セール等で小売店が黒字に転じるためこう呼ばれている。ウォルマートなど大手チェーンストアは20年前からブラックフライデーセールを年々前倒し、数年前からは感謝祭日から開始している。ウォルマートは今年、オンラインのブラックフライデー・セールを感謝祭日となる24日早朝の0時01分(東部時間)から開始する一方、実店舗のセールは同日の午後6時(現地時間帯)から始める。オンラインのセールではアクセスが集中することからウォルマートでは人気のセール商品の在庫を50%増加させる。お店でもセールに買い物客が殺到することからテレビを約150万台、テレビゲームソフトを300万個、タブレットやノートブックを200万台近く揃えている。
 ブラックフライデーセールの目玉となっているのは4Kテレビだ。ウォルマートでは55インチのフィリップス製スマート4Kテレビを298ドルでセールにする。また50インチのサムスン製スマート4Kテレビを230ドル値引きして398ドルにする。他には60インチのビジオHDテレビが398ドル、40インチのHDテレビ(メーカー不詳)が128ドル、50インチのビジオHDテレビが225ドルとなっている。ノートブックではサムスン・クロムブック3が119ドル、15.6インチのHPタッチ・ラップトップが249ドルとなり、アイパッド・ミニ2(32GB)が70ドルオフの199ドルとなる。人気のドローンもセールに加わっており、ウォルマートで現在427ドルで売られているDJIファントム3(DJI Drone Phantom Standard 3)が369ドル、プロマークVRドローン(Promark 3D Virtual Reality HD Drone)が99ドル、シャーパーイメージのビデオドローン(Sharper Image Video Drone)も30ドルと激安だ。IoT製品もホットとなり、ネストのサード・ジェネレーション・サーモスタット(Nest 3rd Generation Learning Thermostat)が199ドルと50ドル値引きされ、ネストの監視カメラ(Nest Cam)も149ドルとなる。
 昨年のブラックフライデーセールまで続けられていた「1時間保証(One-Hour Guarantee)」は止め、今年から人気セール品の整理券となるリストバンドも復活させる。整理券があればセール開始後、2時間以内に購入できる権利となる。ブラックフライデーセール品の在庫場所は、ウォルマート・アプリ上の店内マップで確認できるようになっている。なおブラックフライデーセールとは別にウォルマートはアプリ経由でも買い物できる、オンラインスペシャルも10日から開始した。オンライスペシャルでは65インチの日立4Kテレビ(2160p 60Hz)が599ドル(送料19.97ドルは別)、Xボックスワン(500GB)が279ドルと安くなっている。ウォルマートでは感謝祭日から働くスタッフに夕食を無料で提供するほか、全品が25%オフとなるディスカウント権利も与えるとしている。  続きを読む
2016年11月11日

【CVSヘルス】、カーブサイド・ピックアップのCVSエクスプレスを全米展開も失敗?

161111CVSカーブサイド01
■ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは10月、カーブサイド・ピックアップ・サービスの「CVSエクスプレス(CVS Express)」を全店で展開を始めた。CVSエクスプレスは、オンラインから注文し店では車から降りる必要なく注文商品を持ち帰ることができるドライブスルー。ユーザーはパソコンやスマートフォンからサイトにアクセスしアカウント開設後、クレジットカード登録をし商品注文を確定するだけ。ピックアップの準備ができればスマートフォンにメッセージが通知される。あとは指定した最寄りのCVSに行き、ピックアップ専用スペースに駐車すると、スタッフが注文品を持ってきてくれる。CVSエクスプレスには、サンフランシスコのスタートアップ企業、カーブサイド(Curbside)の来着探知テクノロジーが使用されており、ユーザーが来店途上にあることをスタッフに自動通知することで、到着の連絡をする必要なく商品を受け取れる。サービス手数料は無料。CVSエクスプレスの対象商品はフロントエンド商品(処方箋薬以外)だが、生鮮品や冷蔵・冷凍食品、グリーティングカード、ビールやワインなどのアルコール類、ハロウィンやクリスマスなどのシーズナル商品などが対象外となる。また、CVSの在庫管理システムと同期されていないため売切れなど、品切れには対応していないという。価格は店内価格と同じだが、二つ購入でディスカウントされる販促には対応していない。駐車場を持たない都心部のCVSでは、店内で商品を受け取るストアピックカップのみとなる。なお、処方箋薬についてはこれまで通り、専用のドライブスルーを利用するか店内で受け取る。サービス時間は毎日、朝8時〜夜10時まで。
 車から降りることなく商品を受け取れるカーブサイド・ピックアップ・サービスはウォルマートやクローガーの一部店舗で行われている。CVSエクスプレスは昨年12月からサンフランシスコやジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州シャーロットの361店でテストを始めていた。競合店のウォルグリーンやライトエイドではまだ始めていない。  続きを読む
Posted by usretail at 03:07Comments(0)TrackBack(0)ドラッグストア
2016年11月10日

【アマゾン】、キャンパス内や学生街にピックアップ拠点オープン!学生時代から餌付け?

161108アマゾン@CSULB00
■ネット通販最大手のアマゾンは9月20日、カリフォルニア州立大学ロングビーチ校(CSULB)キャンパス内に商品引き渡しと返品を専用にした「アマゾン・アット・ザ・ビーチ(Amazon at the Beach)」をオープンした。アマゾン・アット・ザ・ビーチは受け取り用のアマゾン・ロッカーに返品用の宛先をプリントする端末、梱包用デスク、アシスタント受付カウンターを備えている。在庫は持たず、端末からの販売なども行っていない、商品ピックアップと返品に特化した70坪の施設だ。プライム会員や学割プライム会員「アマゾン・スチューデント・プライム(Amazon Student Prime)」は対象商品を午前中にオーダーすれば午後には受け取れる当日宅配サービスもあある。アマゾン会員やCSULBの生徒に関わらず、アマゾンのピックアップ場所として利用可能となっている。なお受け取りはすべてアマゾン・ロッカーで行い、常駐スタッフはロッカーの使い方や返品時でアドバイスを行うのみとなる。なお、ロッカー保存は最長15日間となっている。営業時間は平日午前9時〜午後9時、土日は正午〜午後9時となる。
 アマゾンはCSULBのほか、これまでにインディアナ州ウェストラファイエットのパーデュー大学(KRCH Location&PMU Location)やマサチューセッツ大学アマースト校(Amazon@UMass)、カリフォルニア大学バークレー校(Amazon@ASUC Student Union)、カリフォルニア州立大学サンタバーバラ校(Amazon@IslaVista)、オハイオ州のシンシナティ大学(Amazon@Cincinnat)、ペンシルベニア州フィラデルフィアのペンシルベニア大学(Amazon@Penn)、カリフォルニア州立大学デービス校(Amazon@UCDavis)、テキサス大学オースティン校(Amazon@UTexas)、ジョージア工科大学(Amazon@GeorgiaTech)、オハイオ州アクロン大学(Amazon@Akron)、テキサス工科大学(Amazon@Lubbock)、コネチカット州マンスフィールドのコネチカット大学(Amazon@Storrs)、イリノイ大学シカゴ校(Amazon@UIC)、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校(Amazon@Illinois)、ウィスコンシン大学マディソン校(Amazon@UWMadison)のキャンパスや学生街に受け取り・返品専用の拠点を15ヵ所展開(一部は年内オープン)している。  続きを読む
Posted by usretail at 02:53Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2016年11月09日

【サムズクラブ】、地味にスゴイ!レジ素通りできるスキャン&ゴーがショッピング革命?

161107サムズクラブ00
■2年前に撤廃したセルフ・モバイル・チェックアウト・システム「スキャン&ゴー(Scan&Go)」が刷新され、ウォルマート傘下のメンバーシップ・ホールセール・クラブのサムズクラブ全店で展開されている。同社が2011年9月にテストで始めたスキャン&ゴーは、スマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンし、セルフ・チェックアウトレジで決済するシステム。レジ待ち時間の短縮とキャッシャーの人件費を削減するのが狙いとなっていた。この旧型のシステムでは、使用方法がわかりにくく、スキャニングしずらいことで使われず失敗した。今回、サムズクラブで展開されているスキャン&ゴーは、お客が商品のバーコードをスキャンしていくことは旧型と同じだが、アプリ上で決済するため、セルフチェックアウトレジを通過する必要がない。
 使い方はサムズクラブのスキャン&ゴーのアプリをダウンロードする。アプリを起動後に会員番号を撮影などで入力し、事前にクレジットカード情報も登録しておく。サムズクラブではアプリを開いて購入する商品のバーコードをスキャンしていくだけとなる。買い物が終われば、アプリ上でチェックアウト決済するとバーコードが表示される。退店時、店外へ出る前のレシートチェックでは、出口にいるチェッカー係りにアプリ上にあるバーコードを見せスキャン。チェッカーがカート内の商品を1品毎チェックして確認する仕組みとなる。
 ウォルマートは今年初めから一部のサムズクラブでアップデートされたスキャン&ゴーのテストを開始し、徐々に拡大しながら9月末にはサムズクラブ全654店舗にて導入された。またウォルマート・スーパーセンターでも一部、テストが引き続き行われている。

トップ画像:スキャン&ゴーの店内POPとレジ待ち行列。「レジ待ち行列を素通りして時間を節約しましょう」とある。  続きを読む
2016年11月08日

【マクドナルド】、スマートフォンから注文&決済!店内にある注文用の端末は縮小する?

161108マクドナルド@ウォルマート
■外食の巨人がスマートフォンからの注文&決済システムに着手する。一部の報道機関が確認したところによると、マクドナルドは来年、スターバックスなどが行っているモバイル・オーダー&ペイと同様なシステムを展開する。モバイル・オーダー&ペイは注文する商品と支払いを事前にスマートフォンのアプリで済ませ、店では料金の支払いなどは行わず商品を受け取ることができる。レジ待ち行列を緩和することで顧客ロイヤリティが高まり、店内オペレーションの合理化も図れる。マクドナルドはモバイルオーダーをアメリカやイギリス、オーストラリア、フランス、カナダでの展開を予定している。モバイルオーダーは向こう2年で海外を含め約2.5万店での展開を目標しているため、日本での展開も期待されている。また店内にある注文用セルフ・サーブ・キオスクも合わせて拡大していくとしている。マクドナルドの注文用セルフサーブ・キオスクはタブレット端末と大画面の端末の2種類があり、ヨーロッパなど7,000店でテストを行われている。なお、キオスクの導入には1店舗あたり12.5万ドルのコストがかかるとしている。
 モバイルからの注文と決済システムはスターバックスやチックフィレ、ドミノピザなど大手外食チェーンが展開しており成果を上げている。スターバックスによると、昨年9月から直営店全店に導入されたモバイル・オーダー&ペイは注文全体の6%となっている。9月は7%にも及んでいるという。繁盛店トップ3,300店のピーク時は、モバイルオーダー&ペイが10%に達し、トップ600店ではピークタイムに注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなっている。43州に約2,000店を展開するチキンサンドウィッチチェーンのチックフィレは6月、全店でモバイルオーダーを始めている。チックフィレによるとモバイルオーダーは小さい子供がいる家族客に特に人気となっている。レジ前の長い行列に並んだり、注文でせかされることなく、ゆっくり選んで注文できるからだ。モバイルオーダーのカスタマイズにより客単価が増加する傾向もあるという。チックフィレのモバイルオーダーには注文メニューにアレルギーフィルターが備わっており、食物アレルギーの子供を持つ親にとっても安心なのだ。タコベルでもモバイルオーダーにより店売上が最大20%伸びたことを報告している。
 外食チェーン最大手がモバイル・オーダー&ペイを導入することで、外食業界ばかりか小売業界にも大きな影響を与えるだろう。

トップ画像:ウォルマート店内にあるマクドナルド。ウォルマート内にあるマクドナルドでもモバイル・オーダー&ペイが始まれば、ウォルマートで買物(レジ待ち)しながらの注文も可能となる。スーパーマーケットのデリにも影響がでてくるだろう。  続きを読む
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2016年11月07日

【eクーポン】、成長が著しくも行き過ぎたパーソナライゼーションではお客がドン引き?

161107カートウィール
■大手チェーンストアのデジタルクーポンで集客に貢献しているのがターゲットのカートウィールだ。カートウィールはクーポンのような値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。アプリをダウンロードしたユーザーはフェイスブックのアカウントもしくはターゲットのアカウントから登録、ターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受ける。多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引きとなる。昨年に引き続き今年の年末商戦でも毎日1アイテムの玩具が50%オフとなる販促も行う。カートウィールのような店への集客を目的としたクーポンを含めて、デジタル・クーポンは拡大の一途となっている。調査会社カンターメディアによると、2016年上半期のeクーポン数は前年に比べて23.4%増加した。またクーポン価値となるフェイスバリューも21.2%の増加となっている。eクーポンのユーザー数も二桁成長となっており、調査会社eマーケッターのデータでは昨年のクーポン利用者は9,260万人に上り、今年は1億人を突破すると見込んでいる。また、イギリスの調査会社ジュニパーリサーチ社は、電子クーポンの発行数は今後5年間で60%増加し、今年の2,240億から2021年には3620億になるだろうと報告している。eクーポンが増加する理由として、大手チェーンストアを中心に、個々人に向けて的を絞ってカスタマイズできるパーソナライゼーションが向上することが挙げられている。ただ一方で行き過ぎたパーソナライゼーションによる、ビーコン利用のクーポンプッシュ通知はプライバシーの問題にも抵触する。
 大手チェーンなど小売店はお客の趣味・嗜好に合わせてeクーポンを使わせたいと考える。しかし今のところはまだ「パーソナライゼーションの塩梅」がつかめていないようだ。

トップ画像:ターゲットのカートウィール・アプリ。カートウィールはクーポンのような値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能だ。大手チェーンストアのeクーポン集客で成功事例となっている。  続きを読む
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2016年11月06日

【スプラウツ・ファーマーズ・マーケット】、レタス50円で上場以来の低い利益率となる?

161106スプラウツ
■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは3日、第3四半期(7月〜9月期)決算を発表した。売上高は新規オープンにより10.4億ドルと前年同期から15%の増加となった。純利益は2,390万ドルと前年同期の3,200万ドルから約25%の減少となった。粗利益率は食品デフレが進み競争も激化し28.1%と上場以来の低さとなった。一方、一般販売管理費率と店舗運営コストなどの経費率は人件費がかさんでいることで25.8%となり本業の儲けを示す営業利益を圧迫した。既存店・売上高前年同期比は1.3%の増加だった。これにより既存店ベースは38四半期連続で前年実績を上回ったが、2013年の上場後では最も低い成長率となった。売上の6割近くを占める生鮮品が食品デフレの影響や価格競争により2%押し下げ、伸び悩んだのが原因となっている。なお、スプラウツは7月〜9月期中に10店舗を新規オープンし11月3日現在、13州に252店を展開している。スプラウツは今年度の新規出店計画36店中35店をオープンしている。スプラウツの新規出店数は2013年度19店、2014年度は24店、2015年度は28店と毎年、出店数を加速している。
 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは700坪〜800坪の売り場にオーガニック青果の生鮮品やバルク商品(ナッツ類の量り売り)、ビタミンを含むサプリメントなど16,500sku(プライベートブランドは約2,100sku)を販売する自然食品スーパー。売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の60%を占めている。同社ではアメリカ国内に約1,200店の展開が可能だとしている。  続きを読む
2016年11月05日

【スターバックス】、モバイルオーダー&ペイが貢献!スタバCEOの小売業界予測とは?

161105モバイルオーダー&ペイ@スタバ
■スターバックはコーヒー市場に「サードプレイス(Third Place:家庭でもなく職場でもない第3の空間)」を持ち込み成長した。同社は外食だけでなく小売の市場にも影響を与える新たな買い方を開拓している。スターバックスが2日に発表した第4四半期(7月〜9月期)ではアプリ経由でコーヒーやラテ等を注文できる「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」が寄与し売上高を押し上げた。売上高は前年同期比16%増の57.1億ドル、純利益は同23%増の8.1億ドルだった。既存店・売上高前年同期比は全体で4%増となり、アメリカ国内は5%の増加だった。昨年9月からライセンスストアを除く全直営店に導入されたモバイルオーダー&ペイが注文全体の6%にまで上昇した。前期の5%から1ポイント伸びており、9月だけ見ると7%にも及んでいるという。3,300店のピークタイムは、モバイルオーダー&ペイが10%に達している。ピーク時に注文の20%がモバイルオーダー&ペイとなった店は600店になり、1年前の3倍となった。同社ではモバイルオーダー&ペイからの注文やモバイルからの一括注文が増えたことで、店内のPOSレジ処理が10%減少し、オペレーションが効率化していると分析している。
 スターバックスのモバイルオーダー&ペイはアプリ内にある、金額をチャージしたギフトカード(プリペイドカード)から支払う。プリペイドカードはアップルペイやクレジットカード、デビッドカードからの支払いが可能だ。残高が10ドル以下になれば自動的に10ドル分が課金される自動リロード(Auto Reload)機能もある。利用者はメインメニューのオーダー(Order)をタップし、フラペチーノやベーグルを選択。ピックアップまでの時間が表示された最寄りのスターバックス店を指定し、注文のボタンをタップすれば決済完了となる。決済完了と同時にお店では端末から自動的にレシートがプリントアウトされ、バリスタがカップに貼ってコーヒーなど準備する仕組みだ。
 スターバックスでは好調なモバイルオーダー&ペイが業績に貢献していることで、注文履歴からのリピート注文やオススメメニューの提案などパーソナライゼーションを近く導入するとしている。  続きを読む
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2016年11月04日

【ホールフーズ】、5四半期連続の前年割れ!ウォルター氏CEO降格でどう切り抜ける?

161104ホールフーズ
■ホールフーズが2日に発表した第4四半期(7月〜9月期)決算は、既存店・売上高前年同期比が5四半期連続で前年を下回った。また2010年から共同CEOとなっていたロブ・ウォルター氏の降格も発表された。売上高は35.0億ドルと前年同期の34.4億ドルから1.7%の増加だった。純利益は8,800万ドルとなり、前年同期の5,600万ドルから57.1%の大幅増益となった。価格投資で販促を増やしていることで粗利益率が前年同期の34.5%から34.1%と0.3ポイント下がった。一方、一般販売管理費は人件費圧縮などコスト削減で前年の31.4%から29.1%と劇的に抑えることに成功している。既存店・売上高前年同期比は2.6%の減少となった。前年同期は0.1%の減少だった。既存店ベースは前年の第4四半期から5四半期連続して前年を下回っている。通年ベースでは売上高が157.2億ドルと前年比2.1%の増加、純利益は5.07億ドルと同5.4%の減少だった。既存店ベースは2.5%の減少となり、リーマンショックとなる2009年度(3.1%減)以来の減少となった。
 ホールフーズは共同CEOのロブ・ウォルター氏が今年12月31日でCEO職を辞任することを発表した。共同CEOのジョン・マッキー氏がCEOを続投する。ウォルター氏は1991年に入社、2010年からマッキー氏と共同CEOとなっていた。なおウォルター氏は同社の取締役にとどまり、マッキー氏をサポートしていくとしている。
 ホールフーズは現在、アメリカを中心にイギリスとカナダを含め464店舗を展開している。その中にはロサンゼルス近郊シルバーレイクやオレゴン州レイクオスウィーゴ地区にオープンした新フォーマット「365バイ・ホールフーズ・マーケット」3店が含まれている。  続きを読む