2016年05月24日

【ホームデポ&ロウズ】、温暖な気候にプロ顧客の集客、オムニチャネル化で好調さ維持!

160524プロサービス@ホームデポ
■ホームデポが17日に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、天候に恵まれ、プロ売上が伸びたことで増収増益となった。純利益は前年同期の15.8億ドルから14.2%増加し18.0億ドルだった。売上高は前年同期比9.0%となる227.6億ドル。既存店・売上高前年同期比は客数が4.1%増、客単価が2.4%増加し6.5%の増加となった。国内の既存店ベースは7.4%増となっている。プロの集客が伸び高額品の売れ行きが好調で900ドル以上の決済処理が9.5%の増加となった。商品カテゴリーでは温暖な気候だったため造園・ガーデニングが伸び、建材やツール、白物家電も好調だった。なおオンライン売上は21.5%の成長だった。オンライン売上の40%がネットで注文しお店でピックアップの「ボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)」となっており、既存店売上に貢献した。なお一部店舗で始めている、オンラインで注文し店から現場に配達する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」が予想を超えた反響だったという。

ホームデポ第1四半期(2〜4月期)
総売上・前年同期比: 9.0%増
純利益・前年同期比: 14.2%増
既存店・売上高前年同期比: 6.5%増
店舗数:2,275店(海外店含む)

160524ロウズ
■ロウズが18日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、天候に恵まれオムニチャネル化が集客に起因したことで既存店ベースが大幅に伸びた。純利益は31.4%増となる8.84億ドルだった。前年同期は6.73億ドルだった。売上高は152.3億ドルで前年同期比7.8%の増加となった。既存店・売上高前年同期比は客数が5.1%増加、客単価も2.2%の増加で7.3%の増加となった。国内の既存店ベースは7.5%の増加だった。建材やペイント、ガーデニングが好調だったことに加え、オムニチャネル化が進みプロ事業への強化が集客に貢献した。Eコマース売上は前年同期比23.5%の増加だった。なおロウズは2月、カナダで500店舗展開を行っている同業ロナ(RONA)を32億カナダドルのキャッシュで買収した。

ロウズ第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比: 7.8%増
純利益・前年同期比: 31.4%増
既存店・売上高前年同期比: 7.3%増
店舗数:1,860店(海外店含む)  続きを読む
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2016年05月23日

【ターゲット】、ファーマシー売却で減収減益!トイレ方針に反発した不買運動で株価暴落?

160523ターゲット
■ターゲットが18日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は店舗内にあるファーマーシー部門をドラッグストアチェーン大手のCVSヘルスに売却したことで、減収減益となった。売上高は前年同期比5.4%減となる162.0億ドル。純利益は6.32億ドルと前年同期の6.35億ドルから0.4%の減少となった。粗利益率は利幅の薄いファーマシー部門を売却したことで改善し、前年同期の30.4%から30.9%に0.5%アップした。一方、純利益でもファーマシー部門で発生していたコストがなくなり19.9%から19.4%に減少した。本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の3.8%と変わっていない。既存店・売上高前年同期比は、重点カテゴリーとしている「ファッション(Style)」「ベビー(Baby)」「キッズ(Kids)」「健康(Wellness)」が牽引し、客数が0.3%増に客単価も0.9%増加して1.2%の増加となった。オンライン売上は前年同期比23%の増加。Eコマース売上高は全体の3.5%となっている(前年同期は2.8%)。なお、レッドカード使用の買い物は全体の23.4%に達した。
 ターゲットは19日、LA25(LA25)と名付けられたテストプログラムで一部店舗で改装が完了したことを発表した。LA25はロサンゼルス郊外にあるターゲット25ヵ所で全米の店舗で実施されていたテスト事例を集中して試すというもの。テスト内容は様々であり、オンラインで注文した商品を店でピックアップするボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)の改善版や新たなレイアウト、地域市場に合わせた3,000〜4,000品目の商品展開、スターバックスカフェへの改装、カスタムメイドのサンドウィッチチェーン「ウィッチ・ウィッチ(Which Wich Superior Sandwiches)」やヘルシーフードのファストカジュアル・レストラン「フレッシー(Freshii)」の導入、生鮮食品売り場のアップデート、新技術を使った事務作業の簡素化などがある。
 ターゲットは国内に1,793店を展開しており、その内訳はスーパーセンター業態など4,760坪以上の大型店が278店、1,400坪〜4,760坪未満の通常のディスカウントストア・フォーマットは1,505店となり、ターゲット・エクスプレスと呼ばれていた1,400坪以下の小型店は10店舗となっている。  続きを読む
2016年05月22日

【ウォルマート】、予想外な売上増も1,000万品目を超えたEコマースの成長率は鈍化!?

160522ウォルマート
■ウォルマートが19日発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、客数の増加で予想外に売上を伸ばす一方、国内店の賃金引上げやEコマース拡充に向けた積極投資などで利益を圧迫した。会員費等を含む総売上高は、約1%の増加となる1,159億ドル(前年同期は1,148.3億ドル)。純利益は30.8億ドルと前年同期の33.4億ドルから約8%減少となった。
 スーパーセンターやサムズクラブなど国内の既存店・売上高前年同期比(ガソリン販売は除外)は0.8%の増加となった。総売上高の約6割を占める国内のスーパーセンターやディスカウントストアの既存店ベースは客単価が0.5%減少したものの客数が1.5%増加したことで1%の増加だった。これにより7四半期連続で前年を上回った。ネイバーフッドマーケットは、既存店ベース7.1%増と高い伸びを示している。メンバーシップ・ホールセールクラブのサムズクラブは、客単価が0.3%増加したものの客数が0.2%減少しことで既存店ベースは0.1%の微増にとどまった。また扱い品目が1,000万品目を超えたEコマースでは売上高が前年同期から7%の増加となった。ただ、Eコマースの成長率は昨年の第1四半期が17%増、第2四半期が16%増、第3四半期10%増、第4四半期8%増となり、成長率は鈍化している。
 なおウォルマートは、オンラインから注文し店で車から降りる必要なく生鮮品などを持ち帰れる「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」を9地域に拡大することを発表した。今月末には国内で40ヵ所近くの地域にまでの展開になるという。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。

ウォルマート第1四半期(2月〜4月期)
総売上・前年同期比:0.9%増
純利益・前年同期比:7.8%減
既存店・売上高前年同期比:0.8%増(アメリカ国内)
ウォルマート店舗数(1月31日)
 ウォルマートUS合計:4,540店
  スーパーセンター:3,465店
  ディスカウントストア:442店
  ネイバーフッドマーケット:633店
  小型フォーマット*:34店
 サムズクラブ:655店  続きを読む
2016年05月21日

【トレーダージョーズ】、日本では考えられない!非常識すぎる返品を実際にやってみた?

160521トレーダージョーズ00
■トレーダージョーズは「私たちが試して気に入ったものです。もしお気に召さなければ返品してください。返金に煩わすような手間はありません(We Tried it. We Liked it. If you don't like it bring it back for a full no hassle refund)」と返品ポリシーが掲げられている。「不味い」「味が(自分の好みと)合わない」「期待していたほど美味しくない」「食感があまり気に入らない」「(よくわからないが)何かおかしいと思う」など、勝手で理不尽な理由でも商品を返品でき、100%お金が戻ってくるのだ。これは本当なのか?トレーダージョーズで先日、実際に返品を行ってみた。
 用意したのは半年前に購入して封開けていないブランフレーク、賞味期限が2015年10月のワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、2014年7月に賞味期限となったマヨネーズ(未開封)、2〜3年前に購入し現在では販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして2013年12月に賞味期限となるチキンブロスの5点だ。すべてトレーダージョーズのプライベートブランド商品とはいえ、既に扱いを止めている商品や、腐っていてもおかしくない古い商品をレシートなく返品できるのかを試したのだ。
 向かったのはトレーダージョーズ・マンハッタンビーチ店。レジ横にあるカスタマーサービスにトレーダージョーズのエコバックに入った5点を持って「返品」を告げると、スタッフはエコバックから商品を出し、返品シートにアイテム番号(sku #)を記入するだけだった。期限切れの商品や販売中止商品について訊かないどころか、レシートの有無や返品理由、どこの店で購入したのかも問わなかったのだ。スタッフから告げられたのは「返品シートをレジ係りに渡して、返金をもらってください」だけだった。その間、わずか90秒。レジ係りに返品シートを渡したら、カスタマーサービスのスタッフと確認後に返金してもらった。ここでも何も聞かれず、わずか90秒で返金手続きが済んでしまった。返金総額は購入金額と同じ12.25ドル。トレーダージョーズの返品ポリシーにあるように無条件、100%の返金だったのだ。
 トレーダージョーズでは、中身が消費されていても、期限切れで腐っていても、販売中止の商品でも、レシートがなくても理由も訊かれず返品でき、100%返金できるということだ。流通視察で訪れる人には覚えていてもらいたいことである。

トップ画像:トレーダージョーズに返品した商品。半年前に購入して未開封のブランフレーク、賞味期限が2015年10月のワサビ・マヨネーズ(3分の1程度を消費)、2014年7月に賞味期限となったマヨネーズ(未開封)、2〜3年前に購入し現在では販売中止となったハーブティ(半分以上を消費)、そして2013年12月に賞味期限となるオーガニック・チキンブロスの5点だ。レシートもなく返品し100%返金できたのだ。  続きを読む
2016年05月20日

【イケア】、YouTubeチャンネルのホームツアーはコンテンツマーケティングの成功事例!

160519イケアホームツアー@ローカルニュース
■家具販売最大手のイケアは、同社のYouTubeチャンネルでリアリティ番組シリーズ「イケア・ホームツアー(Ikea Home Tour)」を放送している。3分〜5分のビフォー・アフター番組は、一般の募集から「ホームツアー・スクアッド(Home Tour Squad)」と呼ばれるイケアで働くスタッフが依頼宅に訪れて、イケア商品でお部屋のメイクオーバーを行うのだ。2014年4月の開始から、すでに30回近くの番組をアップロードしている。YouTubeチャンネルにはメインとなる番組の他、依頼主のインタビュー(感想)や商品紹介とワンポイントアドバイス、撮影の舞台裏やNG集のアウトテイクなどもあり、リアリティを増す工夫がされている。また、メイクオーバーで使われた商品はYouTubeの専用チャンネルやピンタレスト(pinterest.com/IKEAUSA/ikea-home-tour-makeovers/)で閲覧でき、ホームツアーの特設サイト(hometourseries)では商品を購入することも可能となっている。
 3シーズン目となるホームツアーの総再生回数は3,400万回に達しており、2015年秋〜2016年夏にかけてアップロードされたビデオも、690万回以上の視聴となっている。イケアの調査によると、ホームツアー視聴者の20%が4本以上のビデオを閲覧しているコアビューアーとなる。ビデオを視聴した人の94.9%は他の人にイケアを推薦しているという調査結果もあり、コンテンツとして成功事例となっているのだ。最近ではローカル局のニュース番組でもホームツアーが取り上げられている。
 イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。実はこの回では、ローカル局のニュース番組がライブ中継を行っていた。メイクオーバーは完了し、お披露目の直前でワクワクしているマーブル夫妻がテレビ出演となっていた。
 イケアのコンテンツがテレビでも紹介されることで視聴者が増え、商品の購入に結びついている好事例となっている。

トップ画像:ミズーリ州カンザスシティ郊外に住むマーブル夫妻にインタビューするローカル局(fox4kc)のニュースレポーター。メイクオーバーも終え、マーブル夫妻にお披露目直前でニュースレポーターも興奮気味だ。


イケア・ホームツアー207では、ミズーリ州カンザスシティ郊外に住む依頼者のベッドルームとクロゼットをメイクオーバーしている。3人の小さな子供をもつマーブル夫妻のベッドルームとクロゼットは衣類や靴が溢れ、整理・整頓も上手くできないような状態なのだ。マーブル家に訪れたホームツアー・スクアッドが悩みを聞きながら近くにあるイケアから収納家具を調達、メイクオーバーする。無論、商品すべてが無料だ。  続きを読む
2016年05月19日

【ノースゲート・ゴンザレス・マーケット】、超家族経営な中南米系スーパーマーケット?

160519ノースゲート00
■国勢調査局は昨年6月、カリフォルニア州の中南米系アメリカ人の人口が1,499万人となり、白人の人口(1,492万人)を上回ったことを発表した。カリフォルニア州の中南米系は1970年、240万人程度だった。が、移民などにより急激に人口が増え、少数派だった中南米系が大多数派となったのだ。特にロサンゼルス郡では中南米系アメリカ人が490万人となりロサンゼルス郡の人口約1000万人の49%を占めるに至っている。中南米系アメリカ人の人口増に伴い、彼らを顧客にする中南米系スーパーマーケットが台頭している。ロサンゼルスにはスペリア・グローサーズ(Superior Grocers)やエル・スーパー(El Super)などがあるが、中でも中南米系から支持されているのがロサンゼルス郡、オレンジ郡、サンディエゴ郡に40店舗を展開するノースゲート・ゴンザレス・マーケット(Northgate Gonzalez Market)だ。
 ノースゲート・ゴンザレス・マーケットの創業は1980年。メキシコのハリスコ州からの移民だったミゲル・ゴンザレス・ヒメネス氏が、長男のミゲル・ゴンザレス・レイノソ氏とスーパーマーケットを開いたのが始まりだった。スーパーマーケットとはいっても安く買い取った70坪程度の食品店で、看板を変える余裕もなく以前の店名である「ノースゲート・マーケット」で営業を開始した。アナハイムにオープンした1号店はメキシコの輸入品も扱いスペイン語で買い物できると話題で、たちまち繁盛店となった。特に秘伝のレシピを使った肉料理のカルネ・アサーダやソーセージのチョリソ、豚肉のカルニータスなど、今でいうプリペアドミールが大人気だった。
 両親ばかりかレイノソ氏の兄弟12人も手伝って1号店は黒字化に成功、1986年に2号店をロサンゼルス郊外ラ・ハブラ地区にオープンした。ラルフスなど大手スーパーマーケットには言葉の壁で行きづらかった中南米系アメリカ人がラ・ハブラ店にも押し寄せた。すぐに3号店がロサンゼルス郊外ピコ・リビエラ地区に開店した。兄弟13人全員にスーパーマーケットを持たせることが創業者の夢だったものの、黒字になるまでは新しくオープンしない方針を固めながら、1年〜2年間に1出店のペースで店舗を増やしていった。両親と兄弟13人が共同オーナーとなる家族経営を堅持し、現在はレイノソ氏の孫にあたる世代を含めた血縁者25人が同社で働いている。レイノソ氏は「私たちの価格がいつも最安値というわけではありませんがフェアプライスであり正直価格です。青果や精肉のクオリティは最高なので、お客様から支持されています」と胸を張っている。
 スーパーマーケット・ニュース誌の推定ではノースゲート・ゴンザレス・マーケットの年商は約10億ドルとなっている。
 
トップ画像:中南米系アメリカ人の割合が70%を超えるノーウォーク地区にあるノースゲート・ゴンザレス・マーケット。中南米系コミュニティをしっかり押さえている超繁盛店だ。以下に一部画像をアップしているが、ロサンゼルスのスーパーマーケット視察では、必ず視察してもらいたい中南米系スーパーマーケットの代表だ。  続きを読む
2016年05月18日

【ウォルマート】、ウォルマートペイ始動!セービングキャッチャーでさらにシームレス?


■ウォルマートは16日、独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を開始したことを発表した。大手小売チェーンとしては初となる自社開発のウォルマートペイはテキサス州の480店とアーカンソー州の110店で始められた。ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。同決済サービスは2015年12月に発表され、本部のあるアーカンソー州ベントンビルの一部店舗でテストが続けられていた。ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つとなっており、アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートは自動的にアプリに送られる。ウォルマートペイの使用では、ワンタップでセービングキャッチャー機能を利用可能となる。レシートをスキャニングする手間が無くなることから、同社アプリの月間アクティブユーザー数2,000万人をさらに上回るとしている。ウォルマートは6月末までにウォルマートペイの全米展開を計画している。
 ウォルマートではアップルのアップルペイやグーグルのアンドロイドペイ、サムスンのサムスンペイなど他のモバイル決済システムには対応していない。なお、ウォルマートは小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)に加盟し、モバイル決済システム「カレンシー(CurrentC)」をサポートしている。一方で14年12月、テスト中のカレンシーでハッキングが明らかとなった。またMCXに加盟しているベストバイが昨年、アップルペイの対応を始めたことで加盟店の足並みも乱れていた。MCXは16日、カレンシーの全米展開の凍結とスタッフ30人のレイオフを発表している。

トップ動画:ウォルマート独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」の紹介動画。ウォルマートペイは単なるモバイル決済システムではなく、シームレスな買い物を行うための一つのツールであることを強調している。アップルペイなど他のモバイル決済システムと最も異なるポイントだ。ただ、この動画のコメント欄には、アップルペイに対応しないウォルマートに対し批判が溢れている。  続きを読む
2016年05月17日

【アマゾン】、プライベートブランドで食品を販売?諸刃の剣も後藤はパンケーキで決める!

160517アマゾン・ベーシック@アマゾンブックストア
■ウォール・ストリート・ジャーナル紙は15日、ネット通販最大手のアマゾンが食品や日用品、家庭用品のプライベートブランド(PB)を発売すると伝えた。事情に詳しい複数の関係者によると、プライベートブランドの生鮮食品販売にも乗り出す。既に商標登録も終えており、アマゾンのPBの名称は「ハッピー・ベリー(Happy Belly)」「ウィキッドリー・プライム(Wickedly Prime)」「プレスト!(Presto!)」「ママ・ベア(Mama Bear)」となるとみられている。これらのブランドでナッツやスパイス類、お茶、コーヒー、ベビーフード、ビタミン製品のほか紙おむつや洗濯洗剤などの日用品も扱う。発売時期は早ければ今月末もしくは来月初めになるとしている。新たなPBは、4,000万人〜5,000万人と言われるプライム会員に向けた限定販売になる可能性もある。アマゾンは2009年にプライベートブランド「アマゾン・ベーシック(Amazon Basics)」を発売しており、現在はパソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品、ペット用品、リネン、パティオまで拡大している。900アイテムとなるアマゾン・ベーシックはプライム会員以外でも購入は可能となっている。アマゾンは今年に入って、オリジナルのファッションブランドも発売を始めている。紳士服の「フランクリン・テイラード(Franklin Tailored)」や婦人服の「ジェームズ&エリン(James & Erin)」、キッズの「スカウト+ロウ(Scout + Ro)」など7つのブランドでアイテム数は約1,800にも上っている。一方でアマゾンはプライベートブランド販売で失敗もしている。同社は2014年12月、プライム会員向けプライベートブランド「アマゾン・エレメンツ(Amazon Elements)」の販売を始めたが、発売から48日後にはベビー用おむつの販売を中止した。ベビー用ワイプは現在も継続販売しているものの、ベビー用おむつの販売は再開していない。中止理由は明かされなかったが、商品に欠陥があったといわれている。
 なお、ウォール・ストリート・ジャーナル紙は1年前にもアマゾンがミルクやシリアル、ベビーフードなど食品のプライベートブランドを立ち上げると報じていた。

トップ画像:シアトルにあるアマゾン・ブックストアで販売されているプライベートブランド「アマゾン・ベーシック(Amazon Basics)」。2009年に発売となったアマゾンのオリジナルブランドはパソコン・アクササリーやオフィス用品などを中心に収納用品やキッチン用品、ペット用品、リネン、パティオまで拡大している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:37Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2016年05月16日

【ターゲット】、NYトライベッカの新店内にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ!

160516チョバーニカフェ@ターゲット
■ターゲットは11日、今年秋にオープン予定となっているニューヨーク・マンハッタンの店舗にギリシャヨーグルトのチョバーニ・カフェ(Chobani Cafe)を導入することを発表した。ターゲットの新店(255 Greenwich Street)はロウアー・マンハッタンのトライベッカ地区で、ワールド・トレード・センター駅から2ブロック北に位置する。2階層となる新店は通常より小型となる1,260坪のアーバン型「フレキシブル・フォーマット」で、チョバーニ直営のカフェは1階に入るという。チョバーニ・カフェでは、フルーツなどをトッピングしたギリシャヨーグルトの他、ナチュラル素材にこだわったサンドウィッチやスープ、コーヒー、デザートも販売する予定。ギリシャヨーグルトブームの火付け役となったチョバーニにとって、ターゲット内のチョバーニ・カフェは2012年にニューヨーク・ソーホー地区にオープンした「チョバーニ・ソーホー・カフェ(Chobani Soho Cafe)」の2号店目となる。
 ターゲットは新店や改装店などでインストア・カフェのテストを行っている。イリノイ州シカゴの一部の店舗ではファストカジュアルでヘルシー・デリを提供する「フレッシー(Freshii)」が昨年秋から入店しており、ミネソタ州イーダイナやメープルグローブ地区のスーパーターゲットでは、ローカルで有名なイタリアンレストラン「ディアミコ&サンズ(D'AMICO & SONS)」のファストカジュアル・フォーマット「ディアミコ&サンズ・イタリアン・キッチン(D'Amico & Sons Italian Kitchen)」が導入されている。またターゲット内にある一部ピザハットではバーベキューチキンなど限定メニューをおこなっているという。
 ターゲットはヘルシーなファスト・カジュアル・レストランやカフェを導入しながら、ミレニアム世代を取り込もうとしている。

トップ画像:ニューヨーク・マンハッタンに今秋オープンするターゲットのチョバーニ・カフェ予想図。  続きを読む
2016年05月15日

【ウォルマート】、IT革新を公募!IT関連投資額が1兆円もITの青田刈りまで行う?

160515ウォルマートEコマース本部
■ウォルマートは現在、ベンチャー企業に向けた小売や物流など技術革新についての公募を行っている。最終オーディションまで残ればウォルマートのIT部門で採用される。「ウォルマートテクノロジー公募オーディション(Wal-Mart Technology Open Call)」プログラムは、アーカンソー州ロジャースのコンベンションセンターで10月7日に開催される「2016年ノースウエスト・アーカンソー技術サミット(Northwest Arkansas Technology Summit)」のイベントの一つ。同プログラムはウォルマートの技術スカウト部門「ラボ415-C(Lab 415-C)」が主催し、小売やロジスティクス、ビッグデータ、セキュリティ、ソーシャルメディアでイノベーションを募集している。応募者は3分間の動画を求められており、明確な問題提起から提案されたテクノロジーによる問題解決、技術革新のユニークさ、市場価値、ウォルマートのメリットをプレゼンする。また、イノベーション概要や採用後の作業工程の節目(目標完了の計画日時)、ベネフィット、リスク査定、製品画像などもドキュメントで提出する条件となる。公募は7月22日もしくは応募数250件で締め切られる。最終的に25〜30件に絞り込まれ、10月の技術サミットでウォルマートのIT役員を前にプレゼンテーションを行う。
 調査会社IDCが発表した世界最大規模の企業10社における2015年のIT関連支出を調査したレポートによると、ウォルマートが2年連続で最もIT支出が多く、昨年は推定105億ドル(約1兆円)と抜きんでた支出額だった。なお、年間で700〜750件の技術を精査しているラボ415-Cは、創業者サム・ウォルトン氏が出店場所の調査で使っていたセスナ機名から命名されている。

トップ画像:サンフランシスコ郊外サンブルーノにあるウォルマートIT本部。  続きを読む
2016年05月14日

【ウォルグリーン】、メンタルヘルス・サービスを提供!心の健康というマインドシェア?

160514ウォルグリーン
■ドラッグストアチェーンのウォルグリーンは10日、心の病に悩む人や家族の向けてメンタルヘルスのコンテンツサイトをオープンした。NPOでメンタルヘルスの無料診断を行っているメンタル・ヘルス・アメリカ(HMA:Mental Health America)と提携した同社の特設サイト(Walgreens.com/mentalhealth)では、心の病の診断やメンタルヘルス関連の情報、専門家やセラピストとのビデオチャット、地域の医療施設の紹介などを提供している。心の病の診断ではHMAに直接アクセスされ、鬱や不安障害、躁状態と鬱状態の病相を繰り返す双極性障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)、11歳〜17歳の若年の心的障害、小児の心的障害、薬物中毒の障害、12歳〜35歳の精神疾患、職場のストレスによる心的障害などに分け、各症状に関する設問にYes-No形式で答えていく診断ツールがある。ビデオチャットでは、オンデマンド遠隔医療サービスのMDライブ(MDLive)の姉妹サイトであるブレイクスルー(Breakthrough)が1,000人以上の専門家やセラピストを紹介している。ビデオチャットは有料となっており、精神科医や心のケア扱うセラピストのアポによって費用も様々となっている。
 アメリカでは5人に一人の割合で毎年、なんらかの心の病を患うとされており、ウォルグリーンでは2017年までに300万人が同社のメンタルヘルスサイトを利用することを目標にしている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日行ったトップとエグゼクティブ向けの「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略セミナー」では、オムニチャネル・リテーリング戦略をどの程度理解できているかがわかる質問をしました。それは「どの小売店もいつでも、どこでも、顧客が好きな時に注文ができ、好きな時に都合のよい場所で注文したモノを受け取ることができるようになったら、どの店を選ぶだろうか?」というものです。オムニチャネル・リテーリングはあくまでもツールであって、目的ではありません。つまり誰もが同じようなツールを使うことができるようになったとき、オムニチャネルで差別化ができなくなったとき、顧客はどこのお店で買うようになるのか?を問うことで目的を確認してもらっているのです。言い換えればオムニチャネル・リテーリングのしっかりしたビジョンを描いてもらうのです。何事もゴールから逆算して考えないことには、正しい手順を踏むことはできません。  続きを読む
Posted by usretail at 03:22Comments(0)TrackBack(0)ドラッグストア
2016年05月13日

【メイシーズ】、EC伸びても既存店減Q1!優秀なコンサルタントに出された課題とは?

160513メイシーズ
■メイシーズが11日に発表した第1四半期(2月〜4月期)では、全体的に消費意欲が低下しているや海外客の減少で、減収減益に加えて既存店ベースもリーマンショック以来の下げ幅となった。売上高は昨年、41店舗閉鎖したことを受け57.5億ドルと前年同期の62.3億ドルから7.4%の減少となった。純利益は1.16億ドルと前年同期の1.93億ドルから40%も減少した。粗利益率は39.1%と前年同期の39.0%から0.1%増加したものの、一般販売管理費率がリストラやオムニチャネル推進により34.1%と前年同期(32.4%)から1.7%も増加した。経費増で利益を圧迫したことで本業の儲けを示す営業利益率は前年の6.6%から4.8%に減少した。既存店・売上高前年同期比は客単価が0.9%増加したものの客数が7%下がり、6.1%の減少となった。既存店ベースの減少は5四半期連続で、6%を超える下げ幅はリーマンショック以来。宝石やドレス、フレグランスなどが売り上げを支えたが、ハンドバッグや婦人靴、子供服などが不振だった。なお、Eコマースは二桁成長を維持しているという。
 メイシーズでは改善策として、現在6店のオフプライス業態「バックステージ」を今年度中に新たに9ヵ所オープンする。高級美容・スキンケア用品スパチェーンのブルーマーキュリーをメイシーズ店内に22ヵ所設けるほか、店内でテストしているジュエリーストア350ヵ所まで増やす。新ブランドとして、エルトンジョンとレディガガとコラボしたファッションブランド「ラブ・ブレイブリー(Love Bravery)」の他、スノーボードとスケートボードなどXゲームのメダリスト、ショーン・ホワイトと提携した紳士服ブランド「WHTスペース(WHT Space)」の発売も予定している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ここのところ、コンサルタントから同じ相談を受けることが増えています。同じ相談とはオムニチャネル・リテーリングについてです。共通するのが、オムニチャネルにあまり理解していないのです。一つの背景にあるのはメイシーズの低迷でしょう。数年前、メイシーズはオムニチャネルの成功事例として日本で紹介されました。メイシーズをオムニチャネルの先駆者や成功事例として扱った記事は、現地の事情に精通していない人が書いたのです。当時はEコマースの成長と共に既存店ベースも高い増加を示していたため、オムニチャネルが上手くいっていると勘違いしてしまったのです。しかし、既存店ベースをグラフに取ると分かるのですが、成長が鈍化するどころか最近は前年を下回っている状態が続いています。メイシーズをオムニチャネル化の成功事例として紹介していたコンサルタントが「???」と迷路に迷い込んでしまったのです。  続きを読む
2016年05月12日

【ステープルズ】、オフィスデポ買収断念!2度目の破談でご縁がない上にスリム化続く?

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■オフィススーパーストア最大手のステープルズは10日、同業で第2位のオフィスデポとの買収を断念することを発表した。買収の仮差し止め命令が、連邦地裁によって出されたことを受け、同社は60億ドル規模の買収計画を取りやめた。ステープルズは16日に買収契約を解除することにより、オフィスデポに2.5億ドルの違約金を支払うことになる。
 ステープルズは昨年2月、63億ドルでオフィスデポを買収することを発表。この買収を巡っては株主から同意が得られたものの、連邦取引委員会(FTC)が昨年12月に公正な競争を妨害すると地裁に提訴していた。仮指し止め命令を出した連邦地裁判事のエメット・サリバン氏は「買収合併が大規模BtoB市場での事務用品販売と流通において、競争を著しく阻害する合理的な可能性を原告側が証明した」と判断理由を述べている。原告でFTCディレクターのデビー・フェインスタイン氏は「仮指し止めとなった今回の決定はオフィスサプライ市場で法人顧客側に大きなニュースをもたらしました。買収合併により両社の競争がなくなることで事務用品を購入する大企業に高価格と低サービスをもたらしていた可能性があったのです」と語った。一方、ステープルズCEOのロナルド・サージェント氏は「事務用品市場を正確に把握しておらず、また事実関係の証明に程遠いにもかかわらずFTCの申し立てが了承され、大変失望している」と述べた。
 ステープルズが今年2月に発表した通期決算では、80店舗近く閉鎖したことで売上高が前年比6%減の210.6億ドルだった。純利益は180%増となる3.80億ドルだった。内訳は北米の店舗とオンライン売上は前年比8.7%減の95.4億ドル、北米の法人売上は同1.1%増加の83.6億ドルだった。海外事業部の売上高は同16%減の31.6億ドルだった。なお北米店舗約1,600店の既存店・売上高前年比は4%の減少だった。
 オフィスデポが1月に発表した通期決算では、180店を閉鎖したことで売上高が前年比10%減となる144.9億ドルだった。純利益は前年の3.54億ドルの赤字から800万ドルの黒字となった。セグメント別では北米小売事業部が前年比8%減の60億ドル、北米ビジネスソリューション事業部が同5%減となる57.1億ドル、海外事業部が同18%減の27.7億ドルだった。北米小売の既存店・売上高前年比は横ばいだった。

トップ画像:ステープルズが10年ほど前から発売している人気商品の「イージーボタン(Easy Button)」。ボタンを押すと「That was easy(簡単だ!)」と喋る。2度目となるオフィスデポの縁談が破談となった今、ステープルズCEOのロナルド・サージェント氏も狂ったように押すしかない?  続きを読む
2016年05月11日

【HEB】、本社のサンアントニオで宅配サービス!将来はグローサラントE出前もあり?

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■テキサス州とメキシコに370店を展開するスーパーマーケットのHEBは9日、本社のあるサンアントニオ地区で生鮮品などの当日配送を行うことを発表した。最短1時間の宅配はオンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)とインスタカートと提携して始める。サンアントニオ地区のHEBで今月12日からインスタカート、25日からシプツがそれぞれ宅配を始め、HEBセントラルマーケットからも宅配が可能となる。なお、インスタカートとは昨年9月にHEBと提携しており、オースティンとヒューストンにあるHEBとセントラルマーケットで宅配サービスを始めている。インスタカートはホールフーズとも提携しており、HEBやホールフーズの他にはコストコやペトコ、トータル・ワイン&モアなどからも宅配を行っている。インスタカートは19か所の都市で展開中。一方、大手スーパーマーケットチェーンとは初の提携となるシプツは、1都市1スーパーマーケットと買い物先を絞って展開している(本部のあるアラバマ州バーミンガムはパブリクスとウエスターン・マーケット)。シプツはフロリダ州やジョージア州などのパブリクスの他、ノースカロライナ州ローリーのハリスティーターやオハイオ州コロンバスのクローガーなど、すでに25都市で宅配を行っている。
 HEBはまた、スーパーセンター業態HEBプラス!でカーブサイドピックアップを行う。日程などの詳細は明らかにされていないがサンアントニオの1店のみでのテスト展開となる。なおHEBは昨年11月、同社のオンラインストアで、生鮮品以外の食品やペットフード、健康・美容、キッチン、家電、日用品など5万アイテムのオンライン販売も開始している。

トップ画像:サンアントニオのHEBザ・マーケット・アット・ストーンオーク(The Market at Stone Oak)。この店にはオークス・クロッシング(Oaks Crossing Restaurant & Bar)のレストランがあり、グローサラントを展開しているのだ。宅配を拡大しているHEBでは、いずれグローサラントE出前もありだろう。  続きを読む
2016年05月10日

【ターゲット】、LA25の店内画像!カスタマーサービスがオーダーピックアップになる?

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■ロサンゼルスにある一部のターゲットでは現在、LA25(LA25)と名付けられたテストプログラムで店舗改装を行っている。LA25はロサンゼルス郊外にあるターゲット25ヵ所で全米の店舗で実施されていたテスト事例を集中して試すというもの。テスト内容は様々であり、オンラインで注文した商品を店でピックアップするボピス(BOPIS:Buy Online Pick-up In Store)の改善版や新たなレイアウト、地域市場に合わせた3,000〜4,000品目の商品展開、新技術を使った事務作業の簡素化などがある。ターゲットは昨年9月、同ブログラムでターゲット・モバイルやカートウィール等を説明する「デジタル・サービス・アンバサダー(digital service ambassador)」を入り口に配置するなどを発表していた。ターゲットCEOブライアン・コーネル氏は今年3月、ニューヨークで開かれた投資家を集めた会議にて「LA25が5月からその変化を目にするだろう」と話していた。
 LA25では、すでに一部改装を終えているターゲットがある。ロサンゼルス郊外でオレンジ郡タスティン地区にあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSC(The District at Tustin Legacy)のターゲットは、エントランス近くにあったカスタマーサービスが、オンライン注文のピックアップ用の「オーダーピックアップ(Order Pickup)」と新装され、生鮮食品売り場もPフレッシュもアップグレードされている。店内にあるインショップではスターバックスに、カスタムメイドのサンドウィッチチェーン「ウィッチ・ウィッチ(Which Wich Superior Sandwiches)」が新しくお目見えする。ビューティアドバイザーが化粧品からヘアケア、スキンケアなどお客からの質問に答える「ビューティ・コンシェルジュ」の新たなデスクを導入されているのだ。
 今日はこのターゲットの店内画像からLA25の一部をシェアしたい。

トップ画像:ロサンゼルス郊外でオレンジ郡タスティン地区にあるディストリクト・アット・タスティン・レガシーSC(The District at Tustin Legacy)のターゲットはLA25で改装が行われている。それを象徴するようにターゲットの店名に「オーダーピックアップ(Order Pickup)」の文字が掲げられている。  続きを読む
2016年05月09日

【バスプロ・ショップ・ピラミッド】、来客数が300万人!超巨大店は巨大ナマズが理由?


■テネシー州メンフィスにあるバスプロ・ショップ・ピラミッド(Bass Pro Shop at the Pyramid)は先月29日、オープンから1年で来客者数が300万人を突破したことを発表した。アウトドア・スポーツ用品専門店のバスプロ・ショップ・ピラミッドはピラミッド型イベントセンターだった建物を居抜きで改装した1.5万坪の超大型店舗。ピラミッド中央にあるガラス張りのエレベーターや28階建てに相当する高さの展望台にメンフィス・ダウンタウンやミシシッピー川を見下ろせるレストラン、12レーンのボーリング場や2トンの水を使い船を浮かべた池、2,000匹の魚が泳ぐ淡水や海水の水族館、さらには生きたアリゲーターも店の中で見ることができる。店内には、フォーブス誌の「2015年最優秀ホテル10(10 Best Hotels Of The Year 2015)」にも選ばれた103部屋の宿泊施設「ビッグ・サイプレス・ロッジ(Big Cypress Lodge)」もある。工事に4年間と1.91億ドルをかけたバスプロ・ショップ・ピラミッドは商業施設としては常識外れ。ただ、平均滞在時間が2時間と長く、他のバスプロ・ショップと比べて、実際に買い物するお客の割合(コンバージョン率)は高い。メンフィス市に提出されたデータによるとオープンから9ヶ月間の売上は4,460万ドルとなっており、最も売上高が高かったのは6月の710万ドル、売上が低かった11月でも338万ドルとなっている。
 通常の店舗でも5,000坪以上となるバスプロショップは北米に98店を展開。アウトドア用品の深い品揃えにレストランや滝のある水槽なでアメニティも充実していることでも知られている。

トップ動画:バスプロ・ショップ・ピラミッドのオープンから1年を記念して作られた動画。あまりにも規模が凄すぎて麻痺してしまう。  続きを読む
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2016年05月08日

【スプラウツ】、CEOが語ったアルディの影響!サンベルト出店にモバイル・クーポン?

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■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは5日、第1四半期(1月〜3月期)決算を発表した。売上高は9.9億ドルと前年同期から16%の増加となった。純利益は4,620万ドルと前年同期の3,750万ドルから23%の増加となった。粗利益率は非生鮮品の売上増進により前年同期の30.1%から30.9%に増加した。一方、一般販売管理費や店舗運営コストなどの経費率は人件費や研修コストがかさみ前年同期の22.4%から23.1%と増加した。本業の儲けを示す営業利益率は前年同期の7.7%から7.8%に0.1%増加した。なお、既存店・売上高前年同期比は客数も客単価も同じ程度伸びたことで4.8%の増加となった。これにより既存店ベースは36四半期連続で前年実績を上回ったことになる。なお、CEOのアミン・マレディア氏によると、競合のアルディが南カリフォルニアに18店舗オープンし、多くがスプラウツの商圏内(2マイル:約3.2キロメートル圏内)としてるが、客層が異なり売上等の影響はまだ出ていないと決算会見のQ&Aで発言している。なお、スプラウツは1月〜3月期中に11店舗を新規オープンし、13州に231店を展開している。
 スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは700坪〜800坪の売り場にオーガニック青果の生鮮品やバルク商品(ナッツ類の量り売り)、ビタミンを含むサプリメントなど16,500sku(プライベートブランドは約1,500sku)を販売する自然食品スーパー。売り場の中心に位置する青果は売上高の4分の1となる26%占め、青果を含む生鮮品は全体の50%を占めている。同社ではアメリカ国内に約1,200店の展開が可能だとしている。

トップ画像:スプラウツ・ファーマーズ・マーケットの青果部門。スプラウツは1月〜3月期中に11店舗を新規オープンし、13州に231店を展開している。下にアップしたプレゼン画像をみると、スプラウツは人口が急増するサンベルト地帯に出店しているのが分かる。  続きを読む
2016年05月07日

【ペットスマート】、ワンコ参加のギネス挑戦イベント!いずれKKもペット同伴で観戦?

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■ペットスマートは2日、アリゾナ州フェニックスのチェイス・フィールドで行われたプロ野球試合のイベントで858匹の犬が集まったことを発表した。アリゾナ・ダイヤモンドバックス対コロラド・ロッキーズの試合前に行われたギネス認定への挑戦企画「最も沢山の犬が参加したスポーツイベント(Most Dogs Attending a Sporting Event)」はギネス世界記録の公式認定員が見守る中、ペットとオーナーがグランド周辺のアンツーカを行進。世界認定とされる1,000匹には142匹届かなかったものの、前回のイベントから2倍の参加数となった。ギネス認定の挑戦企画は、メジャーリーグベースボール(MLB)とペットスマート等が主催する「バーク・アット・ザ・パーク(Bark at the Park)」のイベントの一環。バーク・アット・ザ・パークは犬と一緒に観戦できるMLBのゲームで、11回目となる今年は全米で12回開催される予定となっている。1日に行われたチェイス・フィールドのイベントではギネス挑戦企画の他、里親探しも行われていた。
 全米初のドッグフレンドリー球場となったチェイス・フィールドでは、犬と一緒に観戦できる「ペットスマート・パティオ(Petsmart Patio)」を導入している。左中間の外野席に位置するペットスマート・パティオは、テーブルと椅子4人分となるブース「ドギースウィート(Doggie Suites)」が30セット設置されている。また、試合中にペットが飽きないようインドア用ペットスマート・パーク(PetSmart Park)もあり、パティオ近くにはペットを自由に遊ばせるアウトドアの小スペースも併設されている。ダイヤモンドバックスのサンデーゲーム(全13試合)のみに開放されるペットスマート・パティオ等のパッケージ価格は160ドル。パッケージには4人分のブース席と食べ放題のホットドッグやポップコーン、ピーナッツ、チップス、ソーダ類の飲み物の他、ドッグフレンドリーなアイスクリームも含まれている。チェイス・フィールドのサンデーゲームでは一般の観戦客も共有できる犬の里親探しコーナーも設けられている。

トップ画像:地元ローカルTVで報じられたギネス認定への挑戦企画「最も沢山の犬が参加したスポーツイベント(Most Dogs Attending a Sporting Event)」。野球賭博や薬物使用でスキャンダルに見舞われている日本のプロ野球界では、ペットと一緒に観戦できる特別席やペット同伴のお楽しみイベント(ペット好きな芸能人も招待)などを導入し、イメージ回復に努めたほうがいいだろう。


全米初のドッグフレンドリー球場となったチェイス・フィールド球場の紹介動画。チェイス・フィールドにはインドア用ペットスマート・パーク(PetSmart Park)やドッグフレンドリーなアイスクリーム・スタンド、テーブルと椅子4人分となるブース「ドギー・スウィート(Doggie Suites)」のペットスマート・パティオがある。いつの日か東京ドームにもペット同伴席が導入され、ジャビット君が紹介するのだろうか?  続きを読む
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2016年05月06日

【ホールフーズ】、また客数減!ホールペイチェックなパサパサでスカスカなアヒポキ丼?



■ホールフーズが4日に発表した第2四半期(1月〜3月期*)決算は、既存店ベースが3%のマイナスとなった。売上高は37.0億ドルと前年同期の36.5億ドルから1.3%の増加。2月にオープンしたロサンゼルス郊外ブレア店など店舗数の増加が売上高を押し上げた。一方、純利益は1.42億ドルとなり前年同期の1.58億ドルから10%の減少となった。一般販売管理費率が27.8%となり他の経費率も抑えたが、販促を頻繁に行っていることで粗利益率が35.9%から34.9%と1.0%減少した。既存店・売上高前年同期比は3.0%の減少。これにより3期連続して前年を下回った。既存店ベースの内訳は客数が2.1%の減少、客単価も0.9%の減少だった。
 ホールフーズはミレニアム世代に向けた小型店「365バイ・ホールフーズ・マーケット」の1号店をロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に5月25日にオープンし、7月14日にはオレゴン州レイクオスウィーゴ地区、8月にはワシントン州ベルビュー地区にそれぞれオープンする。また、カリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する他、カリフォルニア州ロングビーチ店やノースハリウッド店など既存店舗からの改装を含む6ヵ所で新たにリース契約を結んだことを明かしており、今のところ365バイ・ホールフーズ・マーケットは19店舗の出店計画となっている。
 ホールフーズは現在、イギリスとカナダ、アメリカ(42州)に446店を展開している。

トップ動画:ロサンゼルス郊外に2月にオープンしたブレア店。ビレッジ・アット・ラ・フロレスタSC(Village at La Floresta)にあるホールフーズの2階のカフェテリアから店内を撮影した。ホールフーズ・ブレア店は店内屋外のイートインスペースが極めて広く、近所の新興住宅街に住む若いファミリー層が食事をしに来るのだ。日曜日の正午あたりだったこともあり、地域の青少年スポーツの団体(女子野球?)もランチに来ていた。一方、ロサンゼルス空港近くにあるエルセグンドプラザSCのホールフーズでは客数が明らかに減少している。下の画像にあるようにホールフーズのシーフード・コーナーでは最近、ハワイのマグロ丼「アヒポキ(ahi poke)」を始めている。集客を期待できないどころか、日本だったら炎上間違いなしだ!?  続きを読む
2016年05月05日

【エアロポステール】、破産に113店閉鎖!ミレニアムにはチェーンストアも情報戦略を?

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■ティーン向けアパレルチェーンのエアロポステールは4日、連邦破産法11条を申請し倒産した。負債総額は3.9億ドル。フォエバー21やH&Mなどのファストファッションに押され、移り気な若者の嗜好に対応できず赤字が続いていた。エアロポステールは店舗数を削減し向こう6ヶ月以内に連邦破産法11条適用からの脱却を目指すとしている。再建策の一環として、アメリカ国内や海外に800店以上展開している店舗中、国内では113店舗、カナダでは41店全店の不採算店を閉鎖する。なおエアロポステールでは2013年から200店以上を閉鎖している。
 エアロポステールが先月17日に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、過去1年間で約50店舗をスクラップしたことにより売上高は前年同期比16.1%減となる4.98億ドルだった。純損益は2,200万ドルとなり前年の1,400万ドルから赤字幅が拡大した。Eコマースを含む既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少。通年ベースでは売上高が150.7億ドルと前年比18.0%の減少だった。損失額は1.37億ドルにのぼり3年間連続して減収と赤字に陥っていた。また既存店・売上高前年比は8.6%の減少となり、5年連続で前年を下回っていた。同社の株価は昨年8月末から1ドルを割り先月、ニューヨーク証券取引所が上場継続不適と判断、エアロポステール株式の取引きを停止し上場廃止とした。
 アメリカ小売業界は破産法適用の申請が相次いでいる。特にティーン向けのファッション・チェーンの低迷が著しくアメリカンアパレルやウェットシール、パクサンも同法下での経営再建を目指している。一方、スポーツ専門店チェーンの「スポーツオーソリティ」は再建を断念し全店閉鎖を発表している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:20Comments(0)TrackBack(0)アパレル専門店
2016年05月04日

【フェアウェイ】、予想通り倒産!強みだったオーガニックもコモディティ化で株式後悔?

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■破産間近と伝えられていたニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)は2日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し倒産した。負債総額は約4億ドル。ウォルマートやコストコなどの競合がオーガニック商品を拡大・強化しているため、お客を奪われている状態にあった。なお、同社が申請した連邦破産法11条は、事前に再建計画を作成、債権者の承認を得たのちに破産手続を開始する「事前準備済・破産法11条(Pre-Packaged Chapter 11)」でり、即座の再建を狙ったものとしている。倒産後も店舗運営はこれまで通り行い、今のところ店舗閉鎖やレイオフなどリストラは行わないとしている。
 1933年に創業したフェアウェイはニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットに15店のスーパーマーケットと3店のワイン・アルコール専門店を展開。同社は全米展開を目指し2013年4月に上場を果たしたものの売上は低迷し上場後も赤字が続いていた。また売上が落ち込んでいることで、上場から半年間ほど20ドル台で推移していた株価は99%近く落ち込んでいた。フェアウェイが上場していたナスダック市場から昨年12月、株価1ドル以下が続いているため上場廃止の警告も受けていた。現在の株価は10セント前後。
 フェアウェイが2月に発表した第3四半期(10月〜12月期)では売上高が1.9億ドルと前年同期の2.1億ドルから約7%の減少となった。赤字は970万ドル。前年同期の1,100万ドルの損失からは赤字幅が縮小しているものの、上場直後の決算発表となる2013年第1四半期から11期連続で赤字が続いていた。既存店・売上高前年同期比は7.5%の減少となり、上場後では最大の下げ幅となった。既存店ベースは客単価が1%増加したものの、客数が8.5%の減少。フェアウェイの既存店ベースの減少は2013年第3四半期以来、9四半期連続で前年を下回っていた。

トップ画像:フェアウェイのオーガニック・リンゴ。フェアウェイの強さだったオーガニック商品もホールフーズやトレーダージョーズなど溢れるばかりに置かれしかも安価になってきている。オーガニックもコモディティ化が進んでおり、フェアウェイの「唯一無二のスーパー(Like No Other Market)」の意味が薄れている。  続きを読む
2016年05月03日

【スポーツオーソリティ】、全店売却で清算!消滅したサーキットシティが小型店で復活?

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■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは破産法保護下での経営再建を断念し、全店売却による清算を行うことが明らかとなった。現在の厳しい環境では、負債総額11億ドル以上での経営再編は不可能と判断されたかたちだ。同社は2ヵ月前、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請。リストラ策として463店舗(41州)のうち、約30%にあたる最大140店を閉鎖・売却するとしていた。企業清算による全店舗売却では5月16日にオークションを行う計画となっている。競合のディックス・スポーティング・グッズなど大手チェーンなどが店舗売却に興味を示している。スポーツオーソリティの平均店舗面積は1,200坪となっている。なお、パートタイマーを含めた同社の従業員数は1.45万人。
 スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
 一時期カテゴリーキラーとして名を馳せていたスポーツオーソリティもサーキットシティやボーダーズと同じ道をただることになる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。スポーツオーソリティは今のところ、企業清算となる連邦破産法7条の適用とされているわけではありません。ただ全店舗売却となれば、企業としては完全に終わってしまうので清算することに変わりありません。スポーツオーソリティは終わったということ。コンプUSAやシャーパーイメージなどオンライン専売ストア等にトレードマークだけ買われ、オンライン専売ストアとして復活するゾンビ事例?もあります。が、上手くいっているところはありません。ましてやスポーツオーソリティはスポーツストアですから、オンラインストアのみの展開では難しいでしょう。ところで2008年に破産、翌年に企業清算したサーキットシティがリアル店舗として戻ってきます。カムバック1号店は6月にダラス辺りにオープンするということです。同時にサーキットシティのオンラインストアも蘇ります。サーキットシティのリアル店舗は以前のような大型店ではなく、50〜100坪の小型店で計画されています。  続きを読む
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2016年05月02日

【ダンキンドーナツ】、コーヒー戦争の主戦場はモバイル注文!カーブサイドデリバリー?

160502ダンキンドーナツ
■アメリカ国内に8,000店以上を展開するダンキンドーナツは28日、スマートフォンから注文して店でピックアップするモバイル注文を開始することを発表した。モバイル注文のテストが行われるのはニューヨーク地区で展開する1,650店。ダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」では、ダウンロードしたアプリ経由でピックアップから最大24時間前にドーナツやコーヒー、マフィン、ベーグルサンドウィッチを注文し、指定した時間に店内かドライブスルーでピックアップする。決済はモバイル上で行うため、ダンキンドーナツのリワード「DDパークス(DD Perks)」に加入する必要がある。同社はまた今年末までにカーブサイド・デリバリー(Curbside delivery)を始めることも発表した。ダンキンドーナツのカーブサイド・デリバリーはドライブスルー・サービスのない店舗を中心に行われ、モバイルから注文したコーヒー等を指定した店の駐車スペースで受け取れるというもの。ドライブスルー併設店でもカーブサイド・デリバリーを利用でき、スタッフが注文商品を車まで持ってきてくれることで、ドライブスルーの車列に並んだり、車から降りることなく利用できるという。ダンキンドーナツではオンデマンド宅配サービスのドアダッシュ(DoorDash)と提携し、昨年11月からアトランタ、シカゴ、ロサンゼルス、ワシントンDCで宅配サービス「ダンキン・デリバリー(Dankin delivery)」のテストを行っている。
 モバイル注文では、スターバックスが昨年9月から7,400店で展開している。スターバックスのモバイル注文サービス「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」は前期となる第1四半期(10月〜12月期)から40%成長し、前年同期からはほぼ倍増となっている。またテスト展開を終えたばかりにも関わらず、同社のモバイル注文は売上全体で4%を占めている。
 ダンキンドーナツの売上の約60%はコーヒーなどの飲料を占めており、スターバックスとは競合関係にある。モバイル注文で大きくリードするスターバックスにダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文がどこまで猛追するのか注目されている。


ダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」のコマーシャル動画。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文ではダウンロードしたアプリからドーナツやコーヒー、マフィン、ベーグルサンドウィッチを注文し、指定した時間に店内かドライブスルーでピックアップする。  続きを読む
2016年05月01日

【ショッピングセンター】、飲食中心のラ・フロレスタ!ペットも一緒に食事がトレンド?

160501ビレッジ・アット・ラ・フロレスタ
■全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、今年第1四半期(1月〜3月期)のモール空室率は7.8%とだった。前期から横ばいでとなり、7.9%だった前年同期から0.1%改善している。モールの空室率は2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録。過去最悪の水準から5年近く経過しているものの景気後退期前の空室率5%〜6%のレベルにはまだ達していない。一方、ネイバーフッドSCとコミュニティSCなどを含めたストリップセンターの空室率は10.0%となり、こちらも前期から横ばいとなった。10.1%だった前年同期からも0.1%改善している。ストリップセンターの空室率は2011年第2四半期から3期連続して11.0%を記録した。空室率ピークから5年近く経過しているものの景気後退前の7%の水準までまだ程遠い状況となっている。
 ショッピングセンターの空室率が高止まりとなっている原因はオンライン・ショッピングだ。オンラインで買物できるため、消費者がショッピングセンターに行かなくなっているのだ。特に問題なのはリージョナルショッピングセンターで核テナントとなっているデパートメントストアが十分にネット対応できていないことだろう。2011年からオムニチャネル化を推進しているメイシーズは、11月〜1月期の既存店ベース(ライセンス事業を除く)が前年同期比で4.8%の減少となった。これによりメイシーズは2月〜4月期に30店以上の店舗スクラップを行っている。店舗閉鎖はメイシーズに留まらない。JCペニーやシアーズの他、最近ではステープルズが北米で50店舗を閉鎖すると発表、紳士服チェーンのメンズウェアハウスやジョスAバンクを展開するテイラード・ブランド(Tailored Brands)が250店を今年中にスクラップすると発表している。一方、スポーツ専門手チェーンのスポーツオーソリティ、スポーツ用品専門店チェーンのスポーツ・シャレーを展開するヴェスティス・リテール・グループ(Vestis Retail Group)、モールにティーン向けファッションチェーン「パックサン(PacSun)」を展開するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)がそれぞれ倒産した。モールに1,000店近くを展開するティーンアパレルチェーンのエアロポステールも倒産が噂されており、ショッピングセンター内で虫食い発生が避けられない状況なのだ。
 アマゾンの成長に大手チェーンのオムニチャネル化推進により、今年もショッピングセンターの空室率の改善は期待できない。

トップ画像:ロサンゼルス郊外のオレンジ郡ブレア地区に今年、オープンしたショッピングセンター「ビレッジ・アット・ラ・フロレスタ(Village at La Floresta)」の外観図。昨年オープンしたばかりのザ・ポイントと同様に人気の飲食店が中心となるショッピングセンターだ。下にあるYouTubed動画(このショッピングセンターを上空からドローンで撮影したシーン)を見ると分かるが、ホールフーズ・マーケットが核テナントとなり屋外には円形状の憩いの場がある。  続きを読む
2016年04月30日

【食品トレンド】、グーグル検索からも人気はラーメン!ホールフーズはなぜ不味いのか?

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■インターネット検索最大手のグーグルは28日、検索ワードからアメリカで最もホットな料理や食品を分析した「2016年米国フードトレンド・レポート(Food Trend 2016 U.S. Report)」を発表した。同レポートは2014年1月〜2016年2月までに蓄積された検索ワードからデータを集計、季節変動を除外し一定期間における成長や速さ、加速度から米国の食品トレンドを探っている。また検索ワードの上昇トレンドを検索ワードのボリュームがコンスタントに増えている「持続上昇ワード(Sustained Riser)」、一定の周期で増減を繰り返して増えている「周期的上昇ワード(Seasonal Riser)」、突如として急増した「急騰ワード(Rising Star)」の3つのカテゴリーに分けている。ホットな料理や食品となる持続上昇ワードに挙げられたのはラーメン(Ramen)、リガトーニ(Rigatoni:パスタ)、ビビンバ(Bibimbap)、リングイネ(Linguine:パスタ)、エンパナーダ(Empanada:具入りパン)、アンキュアド・ベーコン(Uncured Bacon:保存処理されてないベーコン)、バントケーキ(Bundt Cakes:リング状の型を使って焼かれる食後のケーキ)の7種となっている。一定の周期で増減を繰り返している周期的上昇ワードには、フォー(Pho:平たい米粉麺)、一晩オートミール(Overnight Oats:前日から冷やしておいて翌朝に食べるオートミール)、苦瓜(Bitter Melon)、チーズカード(Cheese Curds:チーズの一種)、豚かたロース(Pork Shoulder)、スマッシュケーキ(Smash Cake:1歳の誕生日用ケーキ)、性別お披露目ケーキ(Gender Reveal Cake:ケーキカットで赤ちゃんの性別を発表するケーキ)となっている。検索ワードで突然急増した食品にはウコン(Turmeric)、パラミツ(Jackfruit)、カリフラワーライス(Cauliflower Rice)、サワードウブレッド(Sourdough Bread:サンフランシスコ名物でグルテンを含んでいない酸っぱいパン)、ファンフエッティ・ケーキ(Funfetti:カップケーキ)、ビーガン・ドーナツ(Vegan Donuts:卵やバターなど動物性由来の添加物を使っていないドーナツ)となっている。
 ホットな食品キーワードは地域や曜日、関連検索ワードにもトレンドが現れており、「機能性食品(Food With a Function)」とカテゴライズされたウコンは持続上昇ワードから急騰ワードとなっており、月曜日に検索が集中している。ウコンの関連ワードには「パウダー」「レシピ」「フレッシュ」が挙げられている。「味覚の旅(Traveling Through Taste)」とカテゴライズされたベトナム料理のフォーはデンバーやシアトルの地域で検索が集中し、曜日は週末に検索され、YouTubeではフォーのレシピ動画に加えて「フォーは何と言っている?(What does the Pho say/The Fox Vietnamese Parody)」「ファー大食いチャレンジ(THE GREATEST PHO CHALLENGE)」などのパロディ動画で検索されているのも特徴となっている。

トップ画像:近所(ガーデナ)にオープンしたラーメン屋には、差別化のためか、二郎インスパイア系ラーメンもメニューに入っていた。初めて目にするアメリカ人はこの盛り付けを喜び、撮影している。一方、ロサンゼルス郊外に最近オープンしたホールフーズのラーメンショップのラーメン(豚骨スパイシーチャーシューラーメン)は美味しくない。なぜか?  続きを読む
2016年04月29日

【ホールフーズ】、新コンセプト2号店は地元で人気のビーガンファストフード店を導入?

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■ホールフーズは28日、オレゴン州レイクオスウィーゴ地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」の2号店を7月14日にオープンすることを発表した。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマット。365バイ・ホールフーズ・マーケットの2号店には、店舗内店舗プログラム「フレンズ・オブ・365(Friends of 365)」のパートナーとして、非GMOや乳製品フリーなどフリーフロムでビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)」と、オーガニック野菜や果物から作ったスムージーなどを提供する「キャンティーン(Canteen)」が出店する。両者ともオレゴン州ポートランドを地元にする人気レストラン。2号店にはインスタカートによるオンデマンド宅配サービスも提供するとしている。なお、365バイ・ホールフーズ・マーケット1号店はロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に来月25日にオープン予定。1号店にはファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」や「アレグロ・コーヒーカンパニー(Allegro Coffee Company)」が導入され、自分好みのブレンド茶を選択して淹れる自販機「ティーボット(teaBot)」も設置される予定となっている。
 ホールフーズは8月に365バイ・ホールフーズ・マーケット3号店をワシントン州ベルビューにオープン予定しており、これらの他にはカリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する計画を発表している。

トップ画像:オレゴン州レイクオスウィーゴにオープン予定の365バイ・ホールフーズ・マーケット。メイン・エントランスが店の正面右側にある。下にアップした同店の店内レイアウトプランと店内の予想図を見てもらいたい。  続きを読む
2016年04月28日

【ミレニアム世代】、ベビーブーマーを超えた!ギミチョコと叫ぶベビーメタルは空腹か?

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■アメリカのシンクタンク、ピュー研究所(Pew Research)は25日、人口でミレニアム世代がベビーブーマー世代を上回ったことを発表した。今月発表されたアメリカ合衆国国勢調査局のデータもとに同研究所が推計した。同研究所が定義するミレニアム世代は1981年〜1997年生まれで2015年の年齢は18〜34歳。一方、ベビーブーマー世代は戦後の1946年〜1964年生まれで昨年の年齢は51〜69歳となる。ピュー研究所の推計ではミレニアム世代は昨年7,540万人、ベビーブーマー世代の7,490万人となり、ミレニアム世代がベビーブーマー世代を50万人ほど上回った。ミレニアム世代が若い移民などを加えて増える一方で、ベビーブーマー世代は死亡者が増え減少傾向にある。ベビーブーマー世代が人口でピークになったのが1999年の7,880万人。ミレニアム世代が人口増でピークとなるのは20年後の2036年で8,110万人と予測している。同研究所では2050年にミレニアム世代が7,920万人になり、ベビーブーマーは1,660万人となるとも予想している。また、ミレニアム世代とベビーブーマー世代に挟まれたジェネレーションX(1965年〜1980年:35歳〜50歳)は12年後となる2028年には、6,370万人のベビーブーマー世代を上回り、6,470万人と見込まれている。同研究所ではジェネレーションXの人口ピークが6,580万人の2018年とみている。

トップ画像:出生数の推移グラフ。ピュー研究所が定義するミレニアム世代は1981年〜1997年生まれで2015年の年齢は18〜34歳。一方、ベビーブーマー世代は戦後の1946年〜1964年生まれで昨年の年齢は51〜69歳となる。ピュー研究所の推計ではミレニアム世代は昨年7,540万人、ベビーブーマー世代の7,490万人となり、ミレニアム世代がベビーブーマー世代を50万人ほど上回った。ミレニアム世代に移民が加わって増加する一方、ベビーブーマー世代では1999年(7,880万人)をピークに高齢化で死亡者が増え減少しているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログではアメリカ小売業に起こっている大変化を「地殻変動」と表現しています。一世代前(30年前)と異なり、情報やモノの流れが根底から変わり、お店の売り場では知覚することのできない大きな変化がアメリカの流通業で起こっているのです。どんな変化かと言えば購買・消費行動の変化です。なぜ購買・消費行動が変化しているのかといえば、価値観の変化があります。すぐには変わらない消費者の価値観が変化しているのは、コアとなる消費者の世代交代が原因です。戦後の混乱期でモノのない時代に育った世代に「ギブミーチョコレート」と言えば進駐軍に群がる子供たちを連想します。しかし、今の若者はアメリカにも進出しているベビーメタル(BABYMETAL)の「ギミチョコ!!(Gimme chocolate!!)」です。アメリカ兵を追いかけながら「ギブミーチョコレート!」と狂喜していた時代から、アメリカの人気番組で「ギミチョコ!!」とアメリカ人を狂喜させる時代です。  続きを読む
2016年04月27日

【コンテナストア】、店内でこんまり流たたみ方を実演!近藤麻理恵さんとコラボしたい?

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■整理・収納の専門店のコンテナストアが25日に発表した第4四半期(12月〜2月期)決算では、前年を3%〜5%下回ると予想されていた既存店ベースが微増となった。全店で展開している高品質でアップスケールのクロゼットブランド「TCSクロゼット(TCS Closets)」が貢献した。売上高は前年同期比3.5%増加し、2.32億ドルだった。純利益は前年の130.5万ドルから28%減少し940万ドルだった。粗利益率は57.9%と前年同期から0.1%増加したものの、一般販売管理費率を含む経費率は出店コストやオンラインストアの経費増、人件費がかさみ前年同期の43.6%から45.0%と1.4%も増加した。既存店・売上高前年同期比は0.2%の微増となった。これにより3四半期連続して前年を上回った。通年ベースでは売上高が出店効果で7.94億ドルと前年から1.6%増加した。純利益は前年の2,260万ドルから510万ドルと、77%も減少した。TCSクロゼット全店展開への投資が響いた。既存店・売上高前年比は横ばいだった。
 コンテナストアはロイヤリティプログラムの「ポップ(POP:Perfectly Organized Perks)」の他、コンサルティングプログラム「コンテインホーム(Contained Home:アットホームからプログラム名を変更)」と「TCSクロゼット(TCS Closets)」の3大イニシアチブを全店で展開している。コンテナストアは現在、25州に79店を展開している。  続きを読む
2016年04月26日

【ターゲット】、食品情報の透明化をテスト!チェーンストアのPDCAはA/Bテスト?

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■ターゲットの研究部門がターゲットの店舗内で食に関する「情報の透明化」テストを行っている。同社の研究部門とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)研究所メディア・ラボとデザインコンサルタント会社のアイディオ(IDEO)と協力して新設した「フード・フューチャー・コーラボ(Food+Future CoLAB)」。フード・フューチャー・コーラボが研究しているのは食の透明性(food transparency)や都市農業(urban farming)、食のサプライチェーンなど。同部門がミネソタ州イーダイナ地区のスーパーターゲットで先週から行っているのは、情報端末を使った「食品の透明化(food transparency)」だ。スマートスケールと呼ばれる計量器に果物を置くとスクリーンに栄養価やカロリー、生産方法、オーガニックもしくはGMO状況、生産時の環境インパクトなどのコンテンツメニューが表示される。フード・フューチャー・コーラボはスマートスケールのテストから顧客にとって何が重要な食品コンテンツなのかを研究しているのだ。同部門はまた、2つある選択肢のうち、利用者がどちらを選ぶかを探るA/Bテストも行っている。ターゲットのA/Bテストでは、入荷時が異なる二つのイチゴを並べ、手書きのPOPで「1週間前に入荷した2.49ドルのイチゴ」「今日入荷した2.99ドルのイチゴ」と記している。新鮮さと価格の異なる生鮮品の売れ行きを比べることで、情報インパクトを調べているのだ。同店内ではまた、商品パッケージの正面に原料や内容物を記したプライベートブランド「グッド・ギャザー(Good Gather)」のテストも行っている。素材や原料の情報を訴求することで顧客の反応を探っているのだ。
 ターゲット・イーダイナ店で行っている同様なテストは今後、ミネソタ州ミネトンカやボストン、サンフランシスコのターゲットでも行われるという。

トップ画像:ミネソタ州イーダイナ地区のターゲットで行われている「食品の透明化(food transparency)」テスト。スマートスケールと呼ばれる計量器に果物を置くとスクリーンに栄養価やカロリー、生産方法、オーガニックもしくはGMO状況、生産時の環境インパクトなどのコンテンツメニューが表示される。ターゲットの研究部門「フード・フューチャー・コーラボ」はスマートスケールのテストから顧客にとって何が重要な食品コンテンツなのかを研究しているのだ。  続きを読む
2016年04月25日

【エアロポステール】、破産の話題に地を這う株価で上場廃止!今度は若者のモール離れ?

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■減収に赤字が続いているティーン向けアパレルチェーンのエアロポステールは、早ければ今月中にも連邦破産法11条を申請し倒産する見込みだ。ブルームバーグが21日、内部情報に詳しい関係者の話として明らかにしたところによると、債権者との交渉や資産売却による破産法適用の回避の可能性は残っているもののエアロポステールは破産法11条の申請準備を進めている。このニュースを受けて翌日の朝、同社の株価は前日終値から30%近くも暴落し15セントとなった。同社の株価は昨年8月末から1ドルを割っていたこともありニューヨーク証券取引所は上場継続不適と判断、エアロポステール株式の取引きを停止し上場廃止とした。エアロポステールが先月17日に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、過去1年間で約50店舗をスクラップしたことにより売上高は前年同期比16.1%減となる4.98億ドルだった。純損益は2,200万ドルとなり前年の1,400万ドルから赤字幅が拡大している。Eコマースを含む既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少だった。通年ベースでは売上高が150.7億ドルと前年比18.0%の減少だった。損失は1.37億ドルとなり、エアロポステールでは3年間連続して減収と赤字に陥っている。また既存店・売上高前年比は8.6%の減少となり、5年連続して前年を下回っている。
 1973年創業のエアロポステールは中東など海外に200店以上、北米にもモールなどに800店以上を展開している。  続きを読む
Posted by usretail at 03:14Comments(0)TrackBack(0)アパレル専門店