2016年06月29日

【フォーチュン誌】、ミレニアル世代向け働き甲斐のある100社!インスパイア体験とは?

160629クイックトリップ
■経済誌のフォーチュン誌は28日、「2016年ミレニアル世代にとって最も働きがいのある会社ベスト100(100 Best Workplaces for Millennials 2016)」を発表した。今年で2回目となるランキングは、35歳未満(1981年以降の生まれ)の若手従業員約8.8万人に対して働き甲斐のある職場作り等について調査し点数評価に基づいて上位100社を選出した。1位となったのはデジタルマーケティングのエリートSEM(Elite SEM)、2位は金融サービスのクィッケンローンズ(Quicken Loans)、3位はデザイン&コンサルティングサービスのキンリー・ホーン(Kimley-Horn)となっている。一方、小売業では10位につけたバイク用品のレヴジラ(RevZilla)をはじめ、31位のガソリンスタンド&コンビニエンスストアのクイックトリップ(QuikTrip)、33位の手作りぬいぐるみチェーンのビルド・ア・ベア・ワークショップ(Build-A-Bear Workshop)、35位のガソリンスタンド&コンビニエンスストアのシーズ(Sheetz)、39位のアウトドア&スポーツ用品のREIとなっている。40位にはスーパーマーケットのウェグマンズが入っており、41位にカーマックス、62位にナゲットマーケット、67位にオンラインでカスタムTシャツ等を販売するカスタムインク(CustomInk)、74位にパブリクス、88位にノードストローム、90位にホールフーズとなっており、今年で19回目となる「2016年最も働き甲斐のあるベスト企業100(100 Best Companies To Work For 2016)」とはかなり異なったランキングだ。ただ、小売企業が5社のみ(29位カスタムインク、45位ビルド・ア・ベア・ワークショップ、69位クイックトリップ、72位ウェグマンズ、96位ナゲットマーケット)だった「2015年ミレニアル世代にとって最も働きがいのある会社ベスト100(100 Best Workplaces for Millennials 2015)」から、今年は12社が上位100社以内にランクインしている。
 ミレニアル世代はベビーブーマー世代やそのあとに続くジェネレーションXを抜いて、労働人口で最も大きな割合を占めるようになっている。今後は働きやすい職場作り等の企業努力がミレニアル世代にもアピールされ、共感もされなければならないのだ。

トップ画像:「2016年ミレニアル世代にとって最も働きがいのある会社ベスト100(100 Best Workplaces for Millennials 2016)」で31位となったガソリンスタンド&コンビニエンスストアチェーンのクイックトリップ(QuikTrip)。  続きを読む
2016年06月28日

【ウォルマート】、ウォルマートペイが18州2,200店で利用可能!ニッチ市場でメジャー?

160628ウォルマートペイ
■ウォルマートは独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を11州に拡大したことを発表した。ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ウォルマートは先月、自社開発の決済システムをテキサス州とアーカンソー州、オクラホマ州の722店舗で正式に開始。16日にはアラバマ州、ジョージア州、ルイジアナ州、ミシシッピー州の4州501店舗のウォルマートスーパーセンターに拡大した。23日にはミシガン州、バージニア州、ノースカロライナ州、サウスカロライナ州、インディアナ州、アイオワ州、ケンタッキー州、ネブラスカ州、ノースダコタ州、サウスダコタ州、テネシー州の11州でウォルマートペイが開始された。ウォルマートペイは現在までに18州に展開するスーパーセンターやネイバーフッドマーケットなど、約2,200店舗での利用が可能となっており、国内店舗数(サムズクラブは除く)のほぼ半数となる48%に達している。
 ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つ。アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能となっている。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートが自動的にアプリに送られることで、レシートをスキャニングする手間が無くなるため、セービングキャッチャー機能をワンタップで利用可能となる。セービングキャッチャーとは競合店のセール価格に合わせて差額分を返金するアプリ機能。ウォルマートは6月末までにウォルマートペイの全米展開を計画している。ウォルマートではアップルのアップルペイやグーグルのアンドロイドペイ、サムスンのサムスンペイなど他のモバイル決済システムには対応していない。
 なお、ウォルマートは小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)に加盟し、モバイル決済システム「カレンシー(CurrentC)」をサポートしていたが、カレンシーは6月28日をもってサービスを終了する。  続きを読む
2016年06月27日

【ウェグマンズ】、様々なイノベーションに挑戦する100年スーパーの次の仕掛けは窒素?

160627ウェグマンズ
■今年で100周年を迎えるウェグマンズは老舗スーパーマーケットでありながら、スーパーにとっては最先端となるイノベーションを常に取り入れている。ここ数年間の同社の新しい取り組みを見えても、常に挑戦を続けているのだ。ウェグマンズは2007年、ニューヨーク州カナンデーグア地区に50エーカー(約6万坪)の有機野菜農園「ウェグマンズ・オーガニックファーム(Wegmans Organic Farm)」で初収穫を迎えた。2009年には総工費3,600万ドルをかけ1,500坪の商品開発センター「ウェグマンズ・カルナリー・イノベーションセンター(Wegmans Culinary Innovation Center)」を開設、プライベートブランドやレディ・ツー・ゴーなどのプリペアドミールの開発を行っている。同年にはペンシルバニア州カレッジビルの新店にフルサービス・レストラン「パブ(The Pub)」を導入し、現在までに10店舗で展開している。またニューヨーク州ピッツフォードにフリースタンディングのレストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」をオープンした。ネクストドアはオーガニック食材(有機野菜農園からの野菜を使用)を使い、寿司にパスタ、ハンバーガー、ピザ、ステーキなどをサーブするオープンキッチンのフルサービス・レストランとなっている。2013年にはロチェスター店に隣接した2階建てのイタリアンレストラン「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」をオープンした。翌年にはピッツフォードの旗艦店にハンバーガーや地ビールなどをサーブする「バーガーバー(The Burger Bar)」をオープンしている。グローサラント業態にも他社に先駆けて果敢にチャレンジしているのだ。さらに、アメリカでは最大規模となるハイテク・チーズ熟成室「チーズケーブ(cheese caves)」をオープンした。店内にある一部のチーズショップでは自動ミスティング(霧吹き)を行う特製オープン・ケースも導入している。ウェグマンズは今年に入ってニューヨーク州ピッツフォード店に低速回転の石臼自家製粉機を導入、挽きたての香りが損われない、昔ながらの美味しいパンを提供している。
 そしてウェグマンズは2日、一部の「ザ・バズ・コーヒー・ショップ(The Buzz Coffee Shop)」にて、窒素ガスを注入したコーヒー「ニトロ・コーヒー(Nitro Coffee:発音はナイトロコーヒー)」を販売することを発表した。飲み口に泡がたまる黒ビールのような見た目が特徴となるニトロ・コーヒーは、長時間かけて水出ししたコーヒーに窒素ガスを注入したものだ。微細な泡によるなめらかな舌触りに、コーヒー本来の甘さが楽しめるという。窒素ガス入りコーヒーはコーヒー好きに大人気となっており、コーヒーチェーン最大手のスターバックスも先月、ニューヨークやロサンゼルスなど7都市500店で提供することを発表したばかり。ウェグマンズは今後、ニトロコーヒーの扱い店舗を増やすとしている。

トップ画像:2階建てのイタリアンレストラン「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」もあるウェグマンズ・ロチェスター店。このウェグマンズでは窒素ガスを注入したコーヒー「ニトロ・コーヒー(Nitro Coffee)」を販売している。

*なお、当社プレミアム会員向け「スカイプ・コンサルティング・セッション」では今月から数回(予定)にわたり、ウェグマンズ旗艦店&モア徹底レポートをお送りします。調査対象はウェグマンズの旗艦店から旗艦店に隣接しハンバーガーや地ビールなどをサーブする「バーガーバー(The Burger Bar)」、フルサービス・レストラン「パブ(The Pub)」、スタンドアローン・レストラン「ネクストドア・バイ・ウェグマンズ(Next Door by Wegmans)」、イタリアンレストラン「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」、有機野菜農園の「ウェグマンズ・オーガニックファーム(Wegmans Organic Farm)」、チーズショップの「自動ミスティング(霧吹き)オープンケース)」、「低速回転の石臼自家製粉機」、スチューレオナードの最新店など1,600枚の画像や動画をシェアしトレンド分析から洞察などを解説します。

 プレミアム会員以外の企業にも、無料のモニター参加オプションもありますので、お気軽にご連絡ください(tcg@neutron-tech.com)。  続きを読む
2016年06月26日

【ベッドバス&ビヨンド】、アマゾン効果の底なし沼で粗利益率がゆっくり沈んでいる!?

160626ベッドバス&ビヨンド
■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが22日、第1四半期(3月〜5月期)決算を発表した。売上高は27.4億ドルと前年同期の売上高と横ばいだった。純利益は1.23億ドルと、1.58億ドルの前年同期から22.6%の減少となった。粗利益率は20%引きクーポンを常態化していることで前年同期の38.1%から37.4%と0.7%も減少した。一般販売管理費率は人件費の上昇の加え、オムニチャネル化の推進によりITコストが膨れたこと、さらにデジタル広告費がかさんだことで前年同期の28.1%から29.6%と1.5%も増加した。これにより営業利益率は前年同期の10%から7.8%と2.2%も減少した。既存店・売上高前年同期比は客単価が微増したものの客数が減少したことで0.5%の減少となった。前年同期の既存店ベースは2.2%の増加だった。一方でベッドバス&ビヨンドはEコマース売上高が前年同期比で20%以上も増加したことを明らかにしている。なお同社は第1四半期中、人気トークショー番組「エレンの部屋」の司会者エレン・デジェネレス氏とコラボしたリネンブランド「ED(ED Ellen DeGeneres)」を発表している。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,021店を展開しており、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットを277店、クリスマスツリー・ショップ(79店)、バイバイベイビー(105店)やハーモン・フェースバリュ(51店)を展開している。  続きを読む
2016年06月25日

【バーンズ&ノーブル】、本屋にレストラン!「俺のイタリアン」ではなく「俺の本屋」?

160625レストラン@バーンズ&ノーブル
■書店チェーン最大手のバーンズ&ノーブルは23日、店内にレストランをテスト導入することを発表した。コーヒーやラテだけでなくアルコールや食事まで提供することで苦戦を強いられている書籍スーパーストアの集客を増やす。投資家を集めた会議で明らかにしたことによると、バーンズ&ノーブルのレストラン1号店は今年10月、ニューヨーク郊外のイーストチェスターにオープンした後、ミネスタ州イーダイナ地区のギャラリア・イーダイナSC(Galleria Edina)、カリフォルニア州フォルソム地区(Galleria Edina)のパラディオ・アット・ブロードストーンSC、バージニア州アシュバーン地区の複合施設ワン・ローダウン(One Loudoun)のバーンズ&ノーブルにそれぞれオープンする。イーダイナのバーンズ&ノーブルのレストランはこれまでのカフェテリアスペースを二倍に拡大し、ファイアーピットのあるアウトドアスペースも設けられる。ビールやワインなどのアルコール類を提供する他、ウエイター(ウエイトレス)が給仕し食事はブレックファースト、ランチ、ディナーに分けるという。価格帯は「手ごろな値段」としており、カジュアルスタイルのレストランを導入するとみられている。なおバーンズ&ノーブルはレストランをテスト展開としながらも同社COOジェイミー・キャリー氏をレストラン事業開発部長に就任させ、外食を専門とするコンサルティング企業やデザイン企業と提携、プロのシェフも既に採用していると明らかにした。
 バーンズ&ノーブルが23日に発表した第4四半期(2月〜4月期)決算では売上高が8.8億ドルと前年同期比4%減だった。純損益は前年同期の1,900万ドルから3,100万ドルと、赤字幅が大幅に拡大した。既存店・売上高前年同期比は0.8%の減少だった。通年ベースでは売上高が41.6億ドルとなり前年比3%の減少だった。3,700万ドルの純利益が今年度2,400万ドルの赤字となった。既存店ベースは横ばいだった。アマゾンなどオンラストアの躍進で苦戦が続いており、また同社のタブレット「ヌック(Nook)」売上が低迷していることも赤字幅拡大につながっている。
 バーンズ&ノーブルは全米50州に平均店舗面積730坪となるスーパーストア等、640店を展開している。

トップ画像:投資家を集めた会議で披露されたレストランのイメージ画像(レストラン事業開発部長に就任したジェイミー・キャリー氏が使ったプレゼン資料から)

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。昨日、ニューヨーク・ロチェスターの調査視察から戻ってきました。ニュージャージーのニューアーク・リバティー空港でレンタカーし、スチューレオナードが今年1月にオープンさせたロングアイランドの新店(1,700坪)に行き、そこから6時間かけてロチェスターです。ロチェスターからニュージャージーに戻りレンタカーを返車するときオドメーターで走行距離を確認すると910マイル(約1,500キロ!)でした。いつものように早朝から深夜まで食事以外の休みなしの突貫視察でした。毎日の睡眠時間が5時間程度で疲れましたが、撮影した動画や画像(1,600枚!)以上に今回のリサーチも凄い収穫となりました。今回もテーマを決めて仮説をもって「後藤的フィールドワーク」に臨みました。後藤一人で集中して視察を重ねることで、いつものことですが、リサーチを通じて一次情報を収集すると意外な真実が現れ、新たな事例を発見でき、仮説が深化するリサーチワークとなりました。

⇒テーマの一つになったのは東部地区にあるスーパーマーケットのイノベーションです。ニューヨーク・ロチェスターといえばウェグマンズですが、ウェグマンズのイノベーションの一つにユニークなグローサラント業態があります。ウェグマンズの旗艦店近くにオープンしたスタンドアローンのフルサービス・レストラン「ネクストドア(Next Door)」の他、旗艦店と隣接したカジュアルダイニングの「バーガーバー(Burger Bar)」、スーパー内にあるフルサービスレストランの「パブ(Pub)」、スーパーマーケット内のフルサービス・イタリアン「アモーレ・イタリアン・レストラン&ワインバー(Amore Italian Restaurant & Wine Bar)」を展開しています。後藤は実際にこれらのレストランで食事をし視察してきたのです。また、ウェグマンズの本社に、ニューヨーク州カナンデイグア地区に50エーカー(約6万坪)で所有する有機野菜農園「ウェグマンズ・オーガニックファーム(Wegmans Organic Farm)」にも行ってきました。  続きを読む
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2016年06月24日

【受講生の声】、セミナーは最後までワクどきで未体験の熱い想いに泣きたくなった!?

1600624セミナー
■経営とは世の中が何を求めているかの本質をきっちりと捉えることである。かつてチェーンストアは多店舗展開することで売上や利益が伸び成長を維持できた。「国民大衆の暮らしを豊かにする」という目的のもと成長できたのだ。多くの大衆は今、チェーンストアで暮らしが豊かになると考える人はいない。モノがいきわたり、モノあまりの時代となり、品ぞろえが億単位にも上るアマゾンもあり、「モノによる暮らしの豊かさ」という考え方は、すでにアメリカでは陳腐化している。豊かさを提案するチェーンストアの役目は、ネット上の無限におよぶ情報量でも霞んでいる。わざわざお店に行かなくてもモノが買え、購入決定に必要なコンテンツも、顧客の声からレビュー動画とネットで増え続けているのだ。
 チェーンストア経営者の多くが「とにかく店舗数を増やすこと」に集中できた時代があった。100店舗よりも200店舗、300店舗展開なら、メーカーに対しても価格交渉力が発揮できたのだ。しかし今、メーカーは多店舗出店に対して懐疑的な目を向ける。リアル店に行く選択肢しかないならお客は買わない。物心ついたころからアマゾンがあったミレニアム世代は、検索して買えないものはわざわざ買い物に出かけない。いくら店舗数を増やしてもオムニチャネル化していないと流通業と言えなくなっている。偏った流通ではチェーンストアも以前ほど価格交渉力を持たなくなってきているのだ。
 さらにチェーンストアのローコスト経営も、オムニチャネル化で以前のロジックが通用しない。オムニチャネル化の6つのステップ(「BOSH」「BOROS」「BORIS」「BOPIS」「BOSS」「BODFS」)ではリアル店舗が増えれば増えるほど店の負担も増える。「ボピス(BOPIS:Buy Onlin Pick-up In Store)」は、店スタッフは通常業務とは別に店内でピッキングをしなければならない。またピッキングした注文品を一時的に別の場所に保管しなければならない。これまでのチェーンストアのシステムとは別のシステムを導入しなければならないし、店内に保管する場所も確保する必要がある。また店から宅配する「ボドフス(BODFS:Buy Online Deliver From Store)」が増えれば、多店舗展開によるローコストオペレーションの実現は難しい。これまでのチェーンストア理論がオムニチャネル化で通用しなくなる。
 トップやエグゼクティブを対象にした「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略セミナー」では成功・失敗事例を通じて、陳腐化するチェーンストア理論のアップデートも行っている。一方で若い社員にはお客の視点を持ってもらい、ゼロベースで小売の将来を考えてもらっている。アメリカ小売業を通じて未来をみると、そこには感動があるということだ。
 今日はオムニチャネル戦略セミナーで衝撃を受けた「セミナー受講生の声」を中心に掲載する。  続きを読む
2016年06月23日

【ハイヴィー】、田舎でもトレンディ!ネットスーパーの全店展開にグローサラント業態?

160623ハイヴィー00
■アイオワなど中西部8州に240店を展開するハイヴィーは昨年12月、オンラインショッピングを全店に拡大した。1月からアイオワ州デモインの一部店舗でテスト展開となっていた「ハイヴィー・アイル・オンライン(HyVee Aisles Online)」は注文から最短4時間でカーブサイド・ピックアップとなるストア・ピックアップ、もしくは宅配を受けられるサービス。ストアピックアップの手数料は2.45ドル、一方の宅配は4.95ドルで100ドル以上の注文ならこれらの手数料は無料となる。大手スーパーマーケットチェーンを含めてオンラインショッピングを全店で行っているリージョナル・スーパーマーケットはハイヴィーぐらいだ。ハイヴィーは他社に先駆けて利便性の高いアプリも開発しており、アメリカのハートランド(中心地)に位置しながらも最先端のショッピングを顧客に提供しているのだ。ハイテクのトレンドを追いかけているばかりではない、スーパーにとって比較的新しい業態にもチャレンジしている。同社の強みである様々な惣菜を生かして、スーパーマーケット内にカジュアルダイニング・レストランを展開しているのだ。84ヵ所のスーパーマーケット内にある「マーケットグリル(Market Grille)」はグローサラント業態。グローサラントとはスーパーマーケットを意味するグローサリー(grocery)とレストラン(restaurant)を合わせた造語で、レストランのような高品質のプリペアドミールを販売し、スーパーマーケットの店内でも食事を提供する業態だ。ハイヴィーのマーケットグリルがユニークな点は、HEBやウェグマンズのようにスーパーマーケット内に独立したレストランを展開している業態とは異なり、レストランの調理場をデリと一部で共有しているのだ。そのため、メニューはステーキやシーフード、サンドウィッチ、ハンバーガーからピザやパスタのイタリアン、さらには中華や寿司までと幅広い。マーケットグリルは地ビールやワインを提供しながら、日本ではバイキングと呼ばれる食べ放題のバフェも午前11時〜8時まで提供している。マーケットグリルのバフェ(13ドル〜18ドル:ブランチの場合や店によっても価格は異なる)は、レストランの隣にあるアメリカンやイタリアン、アジア料理(寿司と中華)のデリ料理が食べ放題となるのだ。つまりお客はデリで好きな料理を好きなだけピックしてレストランで食事ができる(シーフードなど一部デリは含まれない)。新鮮な食材を提供するスーパーマーケットが提供するので料理の味は好評だ。
 マーケットグリルでは地ビールやワインも提供している他、オンラインからピックアップ時間を指定し注文できる、ツーゴー・サービスもある。

トップ画像:アイオワ州ベテンドーフのハイヴィー。中西部のリージョナルスーパーマーケットのハイヴィーはアメリカのハートランド(中心地)に位置しながらもオンラインショッピング(宅配やカーブサイド・ピックアップ)やグローサラント業態など最先端のショッピングを顧客に提供しているのだ。

*ハイヴィーは現在、マーケットカフェ(Market Cafe)をマーケットグリル(Market Grille)にアップグレードしているが、メニューが増えただけで改装はない。  続きを読む
2016年06月22日

【ハイヴィー】、中西部の地元密着型スーパーマーケット!田舎でもトイレは完全個室化?

160622ハイヴィー00
■地元密着型でよく知られているスーパーにはニューヨークのウェグマンズやフロリダのパブリクス、テキサスのHEBがある。これらのスーパーは日本でも良く知られており、アクセスも悪くないため視察も頻繁にされている。実は中西部にも地元にしっかり根を下ろし地元密着型と言えるスーパーマーケットがある。それがハイヴィー(Hy-Vee)だ。ハイヴィーは本社のあるアイオワ州を中心にイリノイ州、ミズーリ州、カンザス州、ネブラスカ州、サウスダコタ州、ミネソタ州、ウィスコンシン州の中西部に属する8州に240店を展開するスーパーマーケットだ。ハイヴィーの売上高は93億ドル(約1兆円)で、国内のスーパーマーケット・ランキングで25位となる。売上規模ではテキサスのHEBには劣るものの、人気ではHEBやホールフーズに勝るとも劣らない。コンシューマーレポート誌が行なっている読者を対象にしたアンケート調査によるスーパーマーケット総合評価ランキングでは昨年、13位のHEBや15位のホールフーズを抑えて12位となっていた。項目別でも「青果(Produce Quality)」「精肉(Meats/Poultly Quality)」「ベーカリー(Bakery Quality)」「プリペアドミール(Store-Prepared Food Quality)」の4つ品質項目すべてが高く評価され、「接客サービス(Staff Coutesy)」と「クリンリネス(Cleanliness)」は極めて高く評価されていた。接客とクリンリネスの2項目が極めて高く評価されているスーパーは評価対象となった36社中、ウェグマンズ、パブリクス、トレーダージョーズ、レイリーズ、ハイヴィーの5社のみだ。中西部に根を張るハイヴィーが基本を守りながらしっかり商売していることが分かるだろう。
 今日から数日、ハイヴィーの店内画像をシェアし地元に愛されるスーパーのプロファイルを検証したい。
 

トップ画像:アイオワ州アイオワシティにあるハイヴィー・コーラルヴィル店(2,500坪)。同じ敷地内にハイヴィーのガソリンスタンド併設型コンビニエンスストアもある。  続きを読む
2016年06月21日

【アマゾンブックス】、オレゴン州に3店目!100店舗を超えても我々はまだ学んでいる?

160621アマゾンブックス
■ネット通販最大手のアマゾンは17日、3店目となる書店をオレゴン州タイガード地区にオープンする計画であることを明らかにした。オレゴン州の地元メディアが報じたところによると「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」のオープン時期は今秋となっており、詳しい日程は明らかにされていない。場所は二階層でエンクローズ型リージョナル・ショッピングセンターとなるワシントン・スクエア(Washington Square)SC内。SCデベロッパーのマセリッチ・カンパニーが所有するワシントン・スクエアSCは核テナントにメイシーズやノードストローム、JCペニー、シアーズ、ディックス・スポーティング・グッズがありテナント数は170店。アマゾン・ブックスの出店先はノードストローム近くとなり、マイケル・コーとバス&ボディワークスの間となっている。なおアマゾンの採用サイト(Amazon Jobs)には現在、アマゾン・ブックス・ワシントン・スクエア店の店長や書籍スタッフなどの求人募集が掲載されている。
 アマゾンは昨年11月、アマゾン・ブックス1号店を本社のあるワシントン州シアトルに開店した。約5,000冊を売り場面積約150坪(店舗面積は約210坪)で展開するアマゾンブックスは、顧客からの評価の高い書籍に絞り込み、表紙を正面に向けて陳列する「面陳(面陳列)」や「面展(面展示)」で陳列している。すべての書籍には星数評価やカスタマーレビューを記載したカードも添えられている。一方で書籍価格はアマゾンストアと同一となっており、プライスカードによる価格提示は行っていない。本が気に入らなかった場合など購入から30日以内に返品すれば返金する返品制度もある。アマゾンブックスには書籍のほか、アマゾンが手がける電子書籍用リーダーのキンドルなど各種デバイスも並べられている。営業時間は感謝祭とクリスマスを除き、平日は9:30am〜9:00pm、日曜日は11:00am〜6:00pmとなっている。なお、オンラインのアマゾンストアで購入した商品をお店でピックアップする等のサービスは行っていない。
 アマゾン・ブックスの2号店目はサンディエゴのカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD:University of California, San Diego)近く、ウエストフィールドUTCモール(Westfield University Towne Center Mall)に今夏にオープンする予定だ。  続きを読む
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2016年06月20日

【パネラブレッド】、小売商品の人工添加物を中止!ラーメン屋に味の素の有無尋ねます?

160620パネラ・アット・ホーム
■サンドウィッチやスープ・サラダを提供するファストカジュアルチェーンのパネラブレッドは15日、スーパーマーケットで販売している自社製品の原料から人工添加物の使用を止めることを発表した。スーパーで販売されているパネラブレッド商品も、よりクリーンでシンプルな原料にすることで、安全で安心できる食事を提供する。パネラブレッドの小売店向けパッケージブランド「パネラ・アット・ホーム(Panera at Home)」には、ドレッシングやパン、コーヒー、マカロニ&チーズ、パスタ、冷蔵スープなど50品目近くあり、年商は1.5億ドルにも上る。パネラブレッドは今年末までにこれらの商品で使われているや保存料や甘味料、着色料などの使用を止める。また、代替添加物としてローズマリー抽出液など自然由来のものを使用する。パネラブレッドはこれまで、賞味期限を延ばすため合成保存料等に頼らず、冷蔵品を増やしているという。なお冷蔵スープ市場では、同社のシェアは35%にも上っている。同社は昨年5月、2016年末までに同社が展開する2,000店舗で提供されるメニューから100種類以上の食品添加物の使用を中止することを発表した。同社が禁止するのは「禁止リスト(The No No List)」に掲載した合成保存料や甘味料、着色料、調味料など150種類以上。このうち30種類以上の添加物を2016年末までに中止する。
 人口添加物などに頼らないパネラブレッドのクリーンフード化に影響され、大手食品メーカーもこの流れになっていくだろう。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。日本のテレビ番組でもたびたび取り上げられるようにアメリカではラーメンがブームになっています。アメリカ人もラーメンの虜になる人は少なくないのです。ただ日本人のお客さんと違って、現地のお客の中には添加物の有無を聞く人が結構います。ラーメンの添加物といえばうまみ調味料のMSGです。MSGとは、いわゆる「味の素(グルタミン酸ナトリウム/MSG:monosodium glutamate」です。アメリカのラーメン屋で日本人スタッフに「MSG入っていますか?」と訊いてみてください。嫌な顔をせずにちゃんと教えてくれます。MSGを抜いて作れるかどうかも訊いてみてください。その場合も「スープの味はかなり変わります」とか「不味くなります」とも正直に答えてくれます。なぜなら、それだけMSGのことを聞いてくるお客が多いからです。一方、日本のラーメン屋でスタッフやオヤジさんに「味の素、使っています?」と尋ねたらどうなるでしょうか...  続きを読む
2016年06月19日

【ウォルマート】、ウォルマートペイが7州に!銀行口座を持てない消費者が40%もいる?

160619ウォルマートペイ
■ウォルマートは独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を4州に拡大したことを発表した。ウォルマートペイは同社のスマートフォン・アプリにクレジットカードなどの情報を事前に登録しておき、レジのQRコードを読み取ることで決済を行う。ウォルマートは先月、自社開発の決済システムをテキサス州とアーカンソー州、オクラホマの店舗で正式に開始した。今回、ウォルマートペイを拡大した州はアラバマ州、ジョージア州、ルイジアナ州、ミシシッピー州で、500店近くのウォルマートスーパーセンターで利用可能となる。ウォルマート・ペイはウォルマートのアプリ機能の一つ。アップルiOSやグーグル・アンドロイドでの利用が可能となっている。登録できるのは、主要なクレジットカードやデビットカードの他、プリペイドカードとなるギフトカードにも対応している。ウォルマートペイの使い方は、レジでウォルマートのアプリを開き、ウォルマートペイを選択、カメラを起動してQRコードを読み込ませることで決済完了となる。eレシートが自動的にアプリに送られることで、レシートをスキャニングする手間が無くなるため、セービングキャッチャー機能をワンタップで利用可能となる。セービングキャッチャーとは競合店のセール価格に合わせて差額分を返金するアプリ機能。ウォルマートは6月末までにウォルマートペイの全米展開を計画している。ウォルマートではアップルのアップルペイやグーグルのアンドロイドペイ、サムスンのサムスンペイなど他のモバイル決済システムには対応していない。
 なお、ウォルマートは小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)に加盟し、モバイル決済システム「カレンシー(CurrentC)」をサポートしていたが、カレンシーは6月28日をもってサービスを終了する。  続きを読む
2016年06月18日

【クローガー】、マリアノス積極出店!年商10兆円スーパーがキットオイシックス始める?

160618ウインナーモービル@マリアノス
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは16日、第1四半期(2月〜4月期)決算を発表した。国内にスーパーマーケットなど2,800店近くを展開する同社の売上高(ガソリン売上と買収したラウンディーズ売上を含む)は346.0億ドルとなり、前年同期の330.5億ドルから4.7%の増加だった。ガソリン売上を含まない場合は前年同期比で7.8%の増加となる。純利益は6.80億ドルとなり前年同期の6.19億ドルから10%の増加となった。2013年秋から発売された同社のプライベートブランド「シンプル・トゥルース(Simple Truth)」「シンプル・トゥルース・オーガニック(Simple Truth Organic)」が引き続き牽引しており、プライベートブランドがユニットベースで27.9%、金額ベースで25.9%となり利益率を改善させた。既存店・売上高前年同期比は2.4%の増加となった。なお既存店ベースは2003年第3四半期から0.2%〜6%で増加となっており、50四半期(12年と半年)連続して前年を上回っている。
 クローガーCEOのロドニー・マクマレン氏は決算発表の質疑応答で買収したラウンディーズの改装に加え、マリアノスの年間4店〜5店の出店を明らかにした。さらに食材の宅配サービス「ブルー・エプロン(Blue Apron)」のビジネスについても買収もしくは自社開発を検討していることも公表した。ブルー・エプロンは食事を作るために必要な全ての食材を必要な分だけレシピ付きで宅配されるサービス。1週間で3種類のレシピを選ぶことができ、二人分は週60ドルとなる(一人当たり1食10ドル)。クローガーのカーブサイド・ピックアップ「クリックリスト(ClickList)」と2年前に買収したハリスティーターの「エクスプレス・レーン・オンラインショッピング(Express Lane online shopping)」を現在、25ヵ所の地域で展開していることも言及した。
 クローガーは昨年11月、ウィスコンシン州やイリノイ州でスーパーを展開するラウンディーズを1.78億ドルで買収。ラウンディーズの店舗を含めるとクローガーは35州にスーパーマーケット2,778店を展開し、従業員数は43.1万人となっている。

トップ画像:ラウンディーズのグルメスーパー、マリアノス・ウエストモント店。36店舗目のマリアノスであり、今年3月にオープンした最新店となる。後藤が視察した日にはタイミングよくオスカーマイヤー(Oscar Mayer)のウィンナーモービル(Wienermobile)が停車していた。初めて見るウィンナーモービルに大興奮して、運転席などをのぞかせてもらった。ホットドッガー(Hotdogger)とも呼ばれるホットドッグ型の車は全米に8台しかない。  続きを読む
2016年06月17日

【ベッドバス&ビヨンド】、フラッシュセールサイトを買収!安くなったから買っただけ?

160617ベッドバス&ビヨンド
■ホームファーニッシングチェーン最大手のベッドバス&ビヨンドは14日、家具や室内装飾品を中心にフラッシュセールを行っているワン・キングス・レーン(One Kings Lane)を買収したことを発表した。ワン・キングス・レーンが扱うビンテージ風の高級家具やユニークなインテリアで事業拡大を狙う。買収額など詳細は明かされていないが現金での取引となる。買収手、続きは第2四半期(6月〜8月期)中に進めるという。2009年3月に創業したワン・キングス・レーンは会員に向けてデザイナー家具など特定の商品が時間限で安くなるフラッシュセールを行っている。フラッシュセールでキャンドルスタンドなど数十ドルの小物が数ドルになったり、5,000ドルのソファが半値以下となることもある。またニューヨークとサンフランシスコのスタジオではリビングルームやベッドルーム等のショールームを展開し、プロのデザイナーによるインテリアの無料相談も提供している。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,020店を展開しており、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットを276店、クリスマスツリー・ショップ(78店)、バイバイベイビー(105店)やハーモン・フェースバリュ(51店)を展開している。同社の通年の売上高は前年から1.9%増加し121.0億ドル。一方、純利益は8.41億ドルとなり、前年から12.1%の減少となった。為替変動の影響を除いた場合は2.3%の増加となる。粗利益率はクーポン販促の増加で38.2%と前年の38.9%から減少し、一般販売管理費率も26.5%と前年の25.8%から増加した。既存店ベースは1.0%の増加で、為替調整後は1.4%の増加だった。  続きを読む
2016年06月16日

【アマゾン】、3億5371万品目以上!地球上で最も豊富な品揃えがどう影響するのか?

160616アマゾン品目数
■インターネット通販最大手のアマゾンは「地球上で最も豊富な品揃え」と謳っている。地球上で最大級の品揃えとは、果たしてどれぐらいの品目数なのだろうか?この問いに調査会社が解答を出した。マーケットリサーチ会社の360piによると、5月時点での北米アマゾンの商品数は1,220万品目にもおよぶ。これには商品サイズやカラー等のバリエーションは含まれておらず、書籍や映画などのメディア、ワイン、サービスの品目数も除外されている。さらに、業者が出品するマーケットプレイスの品目数を入れると30倍以上にも膨れ上がり353,710,754件にも上るのだ。書籍やメディア、ワイン、サービスを除外しさらに商品バリエーションを含まないで約3.5億品目以上になる品ぞろえは、まさに地球規模とっていいほどの豊富さだ。360piは品目数によるマーケットプレイスを含めた商品カテゴリーランキングも発表している。1位は「スマートフォンや携帯、アクセサリー(Cell Phones & Accessories)」の約8,200万品目。2位は「ホーム&キッチン用品(Home & Kitchen)」で約6,400万品目。3位は「衣類や靴、ジュエリー(Clothing, Shoes & Jewelry)」の3,300万品目。4位は「電化製品(Electronics)」の3,200万品目。5位は「スポーツ&アウトドア用品(Sports & Outdoors)」の2,400万品目となっている。1年前と比較した品目数の増減で、最も拡大した商品カテゴリーは「衣類や靴、ジュエリー」(マーケットプレイスは除外でアマゾンのみ)の増加だった。マーケットプレイスも同様に「衣類や靴、ジュエリー」での品目数が伸びており84%の増加となった。
 アマゾンはメイシーズを抜き全米ナンバー1のファッション小売業になるとの予想が昨年発表された。コンシューマーエレクトロニクス(民生機器)販売でも2年〜3年後にはベストバイを抜いて全米トップになることが予想されている。これらの予想はアマゾンの莫大な品揃えからも裏付けられるようだ。

トップ画像:マーケットリサーチ会社360piによるアマゾンの商品カテゴリー品目数(商品サイズやカラー等のバリエーションは含まれておらず、書籍や映画などのメディア、ワイン、サービスの品目数も除外されている)。アマゾンの品目数は業者が出品するマーケットプレイスを含めると3億5371万品目以上となるのだ!  続きを読む
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2016年06月15日

【ステープルズ】、一部で当日配送を開始!国民大衆の暮らしを豊かにするでは勝てない?

160615ステープルズ
■オフィス・スーパーストア最大手のステープルズは14日、一部地域で当日配送を始めた。アマゾンのプライムナウなど、スピード競争になっているラストマイルに対応していく。ステープルズ・ラッシュ(Staples Rush)は午後3時までに注文すると当日の午後7時までに届くサービス。すでにサービスが開始されているニューヨークやボストン、ダラスなどの一部地域に加え、シカゴやヒューストン、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトルも対象となる。ただ、対象地域であっても利用者はジップコード(郵便番号)を入力して、当日配送が可能かどうかを確認しなければならない。サービスは月曜日〜金曜日となっており土曜日や日曜日、祝日のサービスはない。当日配送の対象品目は店舗で取り扱っている数千品目とする一方、注文品の重量は70ポンド(31キログラム)以下と限っている。手数料は今のところ14.99ドルとなっており、テスト展開であるため将来的に手数料の変更もあり得るという。なお、法人客を対象にしたステープルズ・ビジネス・アドバンテージにも当日配送を展開するとしている。
 ステープルズは先月、同業で第2位のオフィスデポとの買収を断念することを発表した。連邦取引委員会(FTC)が昨年12月に仮差し止め請求を出し、また連邦地裁もこれを支持したことにより、買収を断念したかたちだ。また同社は先月末、CEOのロン・サージェント氏が6月14日の株主総会後に退任すると発表している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤はこれまで多くの経営者と仕事をしてきました。たたき上げで多店舗展開で成長し、大手チェーンストアに育てた経営者もいます。これらの成功した創業経営者に共通する資質として、決裁スピードの速さがあります。「即断・即決・即実行」のスピード経営。悪く言えば「せっかち」です(笑)。経験的にいっても後藤にコンサルティングを依頼するのも決断が早い人が圧倒的です。で、このスピードが企業の成長にさらに大きな役割を果たすとみています。仮に間違った判断をしても、微細な改善から小さな問題まで取り組みが俊敏なので大きな痛手にはならないのです。企業トップに「決断したら、すぐにやる」瞬発力があると、周囲の人も先回りして動きやすい利点があります。ただ、日本の5年〜10年先をいっているアメリカを見ると、小売業は今までにない、違う方向へ向かっています。過去からの延長線上に、アメリカ小売業はありません。  続きを読む
2016年06月14日

【クローガー】、クリックリスト拡大!なぜカーブサイドピックアップの拡大を急ぐのか?

160614母親と3人の子供
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーはオンラインショッピング「クリックリスト(ClickList)」を急拡大している。クリックリストはネットで注文してお店の駐車場で車から降りずに受け取れることができるサービスだ。カーブサイド・ピックアップとも言われており、競合のウォルマートも同サービス「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」を拡大している。クローガーのクリックリストは今月2日、テキサス州ヒューストン地区にあるクローガー・マーケットプレイス4店で開始され、ヒューストンで今年秋までに22店舗まで拡大する予定となっている。また今月8日にはジョージア州アトランタ地区のクローガー・マーケットプレイス7店舗でクリックリストを始めている。クリックリストは1年前、テスト展開となったオハイオ州シンシナティのクローガーマーケットプレイスから始められ、現在はテネシー州ナッシュビル地区やマーフリーズボロ地区、ノックスビル地区、ケンタッキー州ルイビル地区、レキシントン地区、インディアナ州インディアナポリス地区、ミシガン州デトロイト地区、バージニア州リッチモンド地区、テキサス州ダラス地区と拡大を続けている。クローガーはクリックリストを最大1,200店まで増やす計画なのだ。クローガーは傘下の店を含めるとスーパーマーケットを35州に2,800店近く保有していることで、この目標では42%のスーパーでストアピックアップを実現しようとしているのだ。
 一方、ウォルマートのグローサリー・ピックアップは8月前までに60ヵ所の地域まで増やしていく。コロラド州デンバーとアリゾナ州フェニックスではオンデマンド配車サービス企業と提携し、グローサリー・ピックアップを利用した当日宅配サービスを行うことも発表した。アマゾンのプライム・ナウもスプラウツ・ファーマーズ・マーケットなど地域のスーパーと提携したスピード宅配を拡大中だ。スーパーのオンラインショッピングは拡大競争が激しさを増している。

トップ画像:イリノイ州シカゴ郊外のマイヤーで見かけた3人の子供をもつお母さん。この新店ではまだカーブサイドピックアップを始めていない。が、サービスが始まれば3人の子供を持つ母親は必ず利用するだろう。そして大手チェーンでは、スーパーセンターを中心にカーブサイドピックアップの拡大競争が起こっている。なぜか?  続きを読む
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2016年06月13日

【イケア】、IoTな白物家電やオムニチャネルで成長!アイケアにコストコは柔軟思考?

160613キッチン家電@イケア
■電化製品流通専門誌「トゥワイス(TWICE)」の「2015年大型白物家電(メジャーアプライアンス:Major appliance)売上高トップ50企業ランキング」では、ディスカウント家具チェーンのイケアが前年の圏外から46位と初めてランクインした。同社の冷蔵庫など白物家電の売上高は推定3,700万ドルで、前年から30.7%と高い成長率となった。イケアは現在、オムニチャネル・リテーリングを推進し、IoTなどコネクテッドな家電商品の品ぞろえ拡大で売上を伸ばそうとしている。
 同社は8日、今年度の売上成長率が8%〜10%との認識を明らかにした。同社CEOのペーテル・アグネフェール氏はこの成長率を維持しながら、2020年度には500億ユーロドルに到達する可能性も示した。また、10億ユーロドルに達しているオンライン売上高は今年、約40%の伸びになるとも予想している。同社のオンラインショッピングは店舗展開の28ヶ国中、13ヶ国で行っている。イケアは最近、オンラインで注文した商品をピックアップする小型サービス店「ピックアップ・ポイント(Pick-Up-Points)」のテスト展開を拡大している。一部の在庫やショールームまでありタブレットからの注文にも対応する新業態店は現在、カナダなど7ヶ国に24店あるという。同社はピックアップ・ポイントを今後2ヶ月間で30店に増やす計画も明かした。同日に開催されたメディアイベントでは明るさや色調を操作できる照明も披露し、IoT製品等の可能性も示した。
 イケアは日本やアメリカを含む28ヶ国に328店を展開しており、昨年度の売上高は319億ユーロドル(前年比11.5%増)だった。
 
トップ画像:イケアのキッチン家電売り場。冷蔵庫など白物家電のアメリカ国内売上高は推定3,700万ドルで、前年から30.7%と高い成長率となっている。  続きを読む
2016年06月12日

【FMI】、スーパーマーケットの真実!マリアノスのタブレット端末を素通りするな?

160612マリアノス00
■アメリカのスーパーマーケット視察では、米国の標準を理解していないと日本のそれと比較して「大きい」「小さい」と稚拙なストアコンパリゾンに陥ってしまう。店長インタビューもスーパーマーケット経営係数の平均値や中央値を知らなければ、比較分析が難しい。自社数値やアメリカ国内の他社数値、さらに標準値から比較できるなら、より知的なストアコンパリゾンとなる。これに役立つサイトがある。大手スーパーマーケットチェーンから個人経営のスーパーまで加盟する食品流通業団体の食品マーケティング協会(FMI:Food Marketing Institute)のサイトには統計数字を公開している。FMIの「スーパーマーケットの真実(Supermarket Facts)」は、新聞やテレビなどアメリカの大手メディアも参考にする数値が並んでいるのだ。FMIインフォメーション・サービスの独自調査から業界誌から収集したスーパーマーケットの真実データを紹介しよう。
 プログレッシブ・グローサー・マガジン(Progressive Grocer Magazine)によるとアメリカ国内のスーパーマーケットの売上総額は6,490億ドル(1ドル=107円で約70兆円)となり、年商が200万ドルを超えるスーパーマーケットは38,015店ある。FMIの調査ではスーパーマーケットのサイズ(中央値)が46,000平方フィート(約1,300坪)で、扱い品目数の平均は42,214アイテムだ。週の売上高(中央値)は516,727ドル(約5,500万円)に上り、労働時間当たりの売上高は148ドル。アメリカのスーパーマーケットの税引き後純利益率は1.5%となっている。顧客は1週間にスーパーマーケットを平均で1.5回利用し、客単価は29.90ドルとなっている。これらの数値をざっくりと押さえておくだけでもアメリカのスーパーマーケット視察で参考になるだろう。

トップ画像:15年6月オープンした32店舗目となるマリアノス・グレンビュー・ウエスト店。標準のスーパーマーケットの2倍弱となる2,500坪フォーマットだ。ここで後藤は日本人視察グループを見かけした。で、彼らのある行動を目撃して後藤は「アレッ?」と思ったのだ!?

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。先日、若いコンサルタントの方から「仕事が忙しくて、なかなかインプットできない」との相談をうけました。コンサルタントの商品力とはずばり情報です。コンサルタントは常に新たなインプットを行い、知的ストックを増やす努力を怠れないのです。彼の悩みに対する後藤の回答は「アウトプットを増やすこと」です。つまり情報発信という知的生産を定期的且つ大量に行うことで、常に新たな洞察を行わなければなりない知的負荷を自分にかけるのです。洞察を得るためには見て、観察して、調査して、考察した自分なりの知見が必要となります。そして他コンサルタントと差別化になる、良質な知見を得るためには、良質なフィールドワークです。コンサルタントは、文字通り手と足を動かして一次情報を得る泥臭い作業が必要となるのです。一次情報とはニュース記事や書籍など「第三者の人手を介した情報ではない」ナマの情報です。フィールドワークからナマの情報に触れるのです。

⇒後藤の場合、当ブログを通じて定期的且つ大量に情報発信を行っています。ネットで得られるデータだけでなく、アメリカ国内を飛び回り調査しています。クライアントと一緒ではありません。自分で航空券やホテル、現地の移動用でレンタカーを手配し独りで調査しにいくのです。新店やテスト店、話題店などをみるだけでなく、毎回テーマを決め、仮説を立ててフィールドワークに臨むのです。こうすることでインプットのクォリティが上がるのです。テーマを決め仮説を立ててフィールドワークを行うと、必ずといっていいほど新たな真実が現れ、仮説が進化し、思わぬ知見を得ることができるのです。思いがけず自分の仮説が検証される出来事にもあたることがあります...先月のイリノイ州とアイオワ州の視察では、日本人視察グループを見かけました。シカゴのマリアノスで日本語が聞こえてきたので日本人だと気づいたのです。隠し撮りをしていた人がいたので視察だとわかったのです。それでも自分は気にせず調査に集中していました。  続きを読む
2016年06月11日

【モバイル決済】、MCXのカレンシーが終了!「ハッキングでアウト」と予想していた?

160611カレンシー
■小売企業で構成するコンソーシアムのマーチャント・カスタマー・エクスチェンジ(Merchant Customer Exchange:MCX)は7日、モバイル決済システムの「カレンシー(CurrentC)」の終了を発表した。カレンシーはモバイル決済を目的としたアプリで、アップルペイなど非接触ICカード技術のNFC(Near Field Communications)と異なり、カレンシーが生成したQRコードで決済を行うシステムだ。NFC端末を導入せずとも現行のシステムで決済ができることで小売店にとってコスト面で大きなメリットとなっていた。これまで行っていたテストサービスは6月28日に終了し、すべてのアクティブアカウントが無効化となる。またカレンシーアプリはアプリストアから外され、テストに参加したすべての店舗でカレンシーの決済を受けられなくなる。MCXはカレンシーの再開に含みは持たせているものの事実上、サービスが完全に終了したとみられている。
 MCXは2012年、大手小売チェーンなどを中心に設立された。参加企業にはウォルマートやターゲット、ベストバイ、ロウズ、CVS、ライトエイド、ベッドバス&ビヨンド、セブンイレブン、GAP、パブリクス、オリーブガーデン、ダンキンドーナツ、サウスウエスト、ガソリンスタンドチェーンのスノコなどが含まれており、加入企業の年間売上高の合計は当時、約1兆ドル(約105兆円)にも上っていた。一方で初期のテスト段階となる2014年、カレンシーのハッキングが明らかになり、安全性に大きな問題を残していた。また、2015年にはMCXに加盟していたベストバイとライトエイドがアップルペイの採用を発表、さらにMCXのCEOが辞任を表明していた。今年5月、ウォルマートが独自のモバイル決済システム「ウォルマートペイ(Walmart Pay)」を開始した。同じ頃、MCXがカレンシーの全米展開の凍結と、全社員の40%にあたるスタッフ30人のレイオフを発表していた。

トップ画像:コンソーシアムのMCXはカレンシーの終了で、テストに参加していたオハイオ州コロンバスの小売業者やユーザーに感謝の意をささげている。  続きを読む
2016年06月10日

【オンラインショッピング】、店での買い物は20%のみ!アメリカで俺流を押し付けるな?

160610ウエストフィールド・カルバーシティSC
■貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービスは8日、オンラインでの買い物が過半数を超えたとする調査結果を発表した。今年で5回目となるEコマースショッパー調査(1月30日〜2月9日)では5,000人以上を対象にした。食品を除いた買い物では、実に51%がリアル店舗よりオンラインストアで買い物をしたと答えており、2014年の47%、2015年の48%から増加傾向となっている。スマートフォン経由でのオンラインショッピングも加速しており、スマホユーザーの44%がスマホ経由で一度はオンラインショッピングしたとしており、2015年の同調査の41%から3%も増加している。スマホ経由でのオンラインショッピングは若い消費者ほど割合が高く、シニア世代(70代以上)の8%やベビーブーマー(50代〜70代)の19%に対して、ジェネレーションX(30代〜40代)は41%になり、20代を中心にするミレニアム世代は63%にも上っている。また、これまでの調査により、シニアやベビーブーマーもミレニアム世代のようなオンラインを中心にした消費行動に移っていることが分かっている。一方で、お店に行って商品を確認し買い物するリアル店舗にこだわった従来型の消費行動は減少傾向にある。購入はお店のみとした消費者は20%のみで、昨年の22%から減少している。反面、オンラインで下調べしたのちにオンラインで買い物したと答えた人は42%にも上っているのだ。これは「お店とオンラインの両方でリサーチして、買い物はお店」と答えた、いわゆるウェブルーミング派の22%や、逆に「両方でリサーチして買い物はオンライン」と答えたショールーミング派の16%を大きく上回っている。
 商務省が17日発表した第1四半期(1月〜3月期)の小売売上高全体に占めるEC割合は7.8%だった。メイシーズやノードストローム、JCペニーなど大手チェーンは低迷しており、ECの堅調さが目立っている。

トップ画像:ロサンゼルス郊外にあるウエストフィールド・カルバーシティ・ショッピングセンター。こういったスーパーリージョナル・ショッピングセンターやリージョナル・ショッピングセンターは現在、新規に作られなくなっている。モールのテナントも、物販よりも飲食やサービス業を入店させているのだ。なぜなら地表下で大きな地殻変動が起こっている。  続きを読む
2016年06月09日

【白物家電ランキング】、シアーズが3位転落!後ろからアマゾンの足音が聞こえてくる?

160609アプライアンス@ネブラスカ・ファニチャーマート
■電化製品流通専門誌の「トゥワイス(TWICE)」誌は、2015年大型白物家電(メジャーアプライアンス:Major appliance*)売上げトップ50企業ランキングを発表した。
 トップ50企業の売上高合計は278.3億ドルなり、前年の268.3億ドルから3.7%の増加となった。住宅市場の継続的な回復に伴いキッチンなどのリフォーム需要も好調だったことが増加の要因だ。冷蔵庫や洗濯機などアプライアンス売上ランキング1位は、売上高66.3億ドルと前年から11%増加したホームセンターのロウズ。ロウズは3年前、シアーズからトップの座を奪い躍進を続けている。2位は前年比9.6%増となり売上高52.9億ドルとなったホームセンター最大手のホームデポ。ホームデポは前年の3位から順位を上げた。最も印象深いランキングがシアーズ。シアーズは店舗スクラップにより前年比19%減となり売上高は41.5億ドルに落ち込んだ。シアーズはミシン販売の時代から含めると100年近くの歴史があるアプライアンスブランド「ケンモア」を持ちながら3年前にトップから退き、ホームセンター等にお客を奪われたことで3位に転落してしまったのだ。4位は順位が前年と変わらないもののアプライアンス売上高28.4億ドルとなったベストバイ。成長率11%はアプライアンス売場「パシフィックセールス・キッチン&ホーム」の拡大が寄与している。5位はシアーズのアプライアンス専門店のシアーズ・ホームタウンストア。なおシアーズ・ホームタウンストアはシアーズ・ホールディングスから2012年にスピンオフ(分離)しており、シアーズから独立した別の企業となっている。6位はウォルマート。売上高10.3億ドルと前年から12%増加したことで順位を一つ上げている。一方、ウォルマートに6位を明け渡したのがhhグレッグ。7位のhhグレッグは5%近くも減少し売上高が9.5億ドルだ。8位は1909年創業でニューヨークの老舗家電販売店のPCリチャード&ソン。店舗数は66店とここ数年変わらないがアプライアンスを拡大していることで売上高7.3億ドルで約6%の成長だ。9位は62%の増加となったネブラスカ・ファニチャー・マート。トップ10社中、最大の上げ幅となったのはテキサス州ダラス郊外に全米でも最大規模の店舗をオープンしたことがでアプライアンス売上を押し上げた形だ。巨大店4店舗を持つ同社のアプライアンス売上高は3.4億ドル。10位は1890年に創業したコンズ(Conn's)。アプライアンスにコンシューマーエレクトロニクス(民生機器)、ファニチャーを扱うコンズのアプライアンス売上は3.3億ドル(1.8%増)となっている。

トップ画像:ネブラスカ・ファニチャー・マートのアプライアンス売り場。テキサス州ダラス郊外に全米でも最大規模の店舗をオープンした。

*大型家電(Major appliance*):洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、冷凍庫、食器洗い機、調理家電(オーブン、電子レンジなど)、エアコン、除湿機。  続きを読む
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2016年06月08日

【ターゲット】、IoT製品を一部でテスト販売!IoTは売れる言葉としては使えない?

160608IoT製品@ターゲット00
■ターゲットは3日、一部の店舗にてIoT製品のテスト販売を始めたことを発表した。ターゲットはサンフランシスコのメトレオンにIotの体験型ショールーム「ターゲット・オープンハウス(Target Open House)」を展開している。このショールームから得たノウハウを生かし、既存の店舗での販売を徐々に拡大していく。IoT製品の部門名は「コネクテッド・リビング(Connected Living)」。ターゲットはミネソタ州ミネトンカ地区の店舗で実験を開始しているという。家電売場の近くに設置されたコネクテッド・リビングは6つのセクションに分けられており、「ファミリーフィットネス(Family Fitness)」ではウェアラブルの健康モニターの「フィットビット(Fitbit)」とセンサーが内蔵されているハイテク仕様のバスケットボール「94フィフティ・バスケットボール(94Fifty basketball)」等を販売している。「コネクテッド・キッチン(Connected Kitchen)」にはスマートフォンでオン・オフの操作を行うコンセント「ウィモ・スイッチ(WeMo Switch)」やタブレットと連携した電子計量器「ドロップ(Drop)」などがある、「バーチャル管理人(Virtual Guardians)」のセクションには留守中でもスマホから自宅の訪問客にも応対できるスマートドアベル「リング(Ring)」や子供のインターネット利用を管理する「ディズニーサークル(Disney Circle)」が展示されている。また、センサーを内蔵したベビー服の「ミモ(Mimo)」などの「コネクテッド育児(Connected Nursery)」セクションや睡眠の質を管理するスリープトラッカー「ハロー・センス睡眠モニター(Hello Sense Sleep Monitor)」の「休息とリラックス(Rest & Relaxation)」セクション、貴重品等の紛失防止「タイル(Tile)」の「アイテムトラッカーとスマートボタン(Item Trackers & Smart Buttons)」セクションがある。
 ターゲットの担当者は「IoTはまだ導入期の段階であり、使い方もメリットも一つと言う製品をお客様は求めており、コネクテッド製品のポテンシャルをお客様に知っていただくことを目標としています」と語っている。ターゲットはコネクテッド・リビングをニューヨーク市トライベッカ地区とカリフォルニア州クパチーノのターゲットにも導入するとしている。

トップ画像:ミネソタ州ミネトンカでテスト販売されているウェアラブルの健康モニター「フィットビット(Fitbit)」とセンサーが内蔵されているハイテク仕様のバスケットボール「94フィフティ・バスケットボール(94Fifty basketball)」。200ドルと高額な94フィフティのバスケットボールは、ショーケースに入っていて気軽にデモができない。機能やメリットが分かりにくく高額なのでIoTは売れにくいのだ。  続きを読む
2016年06月07日

【オーガニック】、市場は過去最大4兆円!ウェグマンズは自社農園でノウハウをシェア?

160607ウェグマンズ
■オーガニックトレード協会(OTA)は先月15日、アメリカ国内のオーガニック市場が昨年、433億ドルに達したことを発表した。2015年オーガニック業界調査レポートによると、食品や非食品などオーガニック市場全体が2014年から2015年にかけて11%と高い伸びとなった。食品全体は3%の伸びにとどまったが、オーガニック食品は397億ドル(約4兆円)と11%の成長率となった。これにより、食品市場に占めるオーガニック食品の割合が2015年、5%近くとなっている。オーガニック市場で最大のカテゴリーとなるのは青果物。2015年の売上は144億ドルで前年比10.6%増加した。新鮮なオーガニック野菜や果物の需要は堅調に伸びており、現在、米国で販売される青果物の約13%がオーガニックとなっている。2番目に大きなオーガニック食品カテゴリーは乳製品で2015年の売上高は60億となり、前年より10%以上も成長した。なお、青果物と乳製品はオーガニック食品市場の半数以上を占めている。3番目に大きいカテゴリはスナック食品で、2015年の売上は前年比14%アップとなる23億ドルだった。一方、最も成長著しいサブカテゴリーはフレッシュジュースなどの飲料で、前年から33.5%の増加だった。次に成長率の高いサブカテゴリーは卵で32%の成長。また薬味などの調味料も18.5%の高い成長率となっている。同協会の調査によると、オーガニック食品を好む消費者は食べるだけでなく、ライフスタイルにもオーガニック品を取り入れる傾向がある。オーガニック非食品市場はオーガニック市場全体の8.2%に過ぎないが、成長率は13%と堅調な伸びを示している。オーガニック非食品市場ではオーガニック繊維、オーガニック・サプリメントなどが成長を牽引しているという。
 オーガニック市場が急成長している背景には、クローガーなど大手スーパーマーケットチェーンやウォルマートやターゲットのディスカウンター、メンバーシップホールセールクラブのコストコがオーガニック商品を大幅に増やしていることが挙げられる。オーガニック市場拡大の一方で、乳製品と穀物のカテゴリーで供給が安定していないことが課題となっている。またオーガニックについての消費者啓もうも課題が残っているという。

トップ画像:ウェグマンズの青果コーナーにあるPOP。ウェグマンズのパートナーとなるオーガニック農家をPOPで紹介しながら、地産も訴求しているのだ。  続きを読む
2016年06月06日

【ウォルマート】、倉庫の在庫管理にドローン!東京ドーム2倍のDCを60分でカタログ化?

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■ウォルマートは4日、ディストリビューションセンター内で小型の無人航空機ドローンを使った新たな在庫管理手法を明らかにした。ドローン利用による省人化で、倉庫・物流作業の安全性と効率性を高める。ドローンを使用した在庫管理のデモンストレーションは株主総会の前日、アーカンソー州フェイエットビルのディストリビューションセンターで行われた。メディアに披露されたのは、カメラとセンサーを内蔵した約1メートル四方のサイズのドローン。在庫管理ドローンは、東京ドームの2倍強となる3.4万坪の倉庫内をプログラミングされた通路内の飛行ルートで飛びながら、1秒間に30枚の在庫を撮影し自動的に倉庫内のエアー・トラフィック・コントロール(航空交通管制官)に画像データを送信するという。送信された在庫データはリアルタイムでコンピューター制御マップに反映する。マップ上では在庫の保管場所が正しければ緑色を示し、スロット(保管棚)に在庫がなければ青色、商品が誤った保管場所にあれば赤色を示す。ウォルマートによると、在庫管理用にカスタマイズされたドローンを利用することで、2人がかりで1ヶ月かかっていた作業を最短で1時間に短縮できる。また、危険を伴う10メートル以上の高所での作業やリフトを使っても困難だった作業も無人で行えることで、効率性ばかりか安全性も高められると強調している。ドローンを使った在庫管理システムの開発は初期段階にあり、稼働には最大9ヶ月間が必要としている。
 ウォルマートはディストリビューションセンター(DC)をアメリカ国内に190ヵ所展開しており、1DC当たり100〜150店の物流を担っている。なお、同社は昨年10月、ドローンを使った屋外飛行実験の許可を連邦航空局(FAA)に申請している。  続きを読む
2016年06月05日

【アメリカンガール】、少女の涙に涙腺崩壊!少女は自分と同じ人形をずーと求めている?


■10歳ぐらいの少女なら誰もが知っているのが、アメリカンガール人形だ。アメリカンガールはアメリカの歴史上重要な時期に生きていた少女をモデルにした人形で、それぞれにユニークなストーリーがある。少女は自分と同じ人種の人形と一緒に遊び、本を読み、その時代の服やお気に入りの服に着せ替えたりと、自分を人形に置き換えながらアメリカの歴史も追体験していく。アメリカンガールは色々な人種だけでなく、肌や髪そして瞳の色から西洋や南米、東洋まで多くの種類の人形を有している。一体が100ドル以上と高額だが「私にそっくりなお人形」があるので、全米の女の子を熱狂させているのだ。
 テキサス州サイプレスに住む10歳のエマ・ベネットちゃんもアメリカンガール人形に夢中になっている少女だ。彼女はサッカーやバレーボール、チアリーディングもする普通の女の子。ただ、アメリカンガールに自分と似ている人形がないことに不満を持っていた。なぜならエマちゃんの右足は義足なのだ。先天異常で彼女が9か月の時に右足を切断した。エマちゃんは歩き出したときからずっと義足を付けているのだ。彼女の両親は普段から、その不満を聞いていた。エマちゃんの両親は義肢を製作するメーカー(A Step Ahead Prosthetics)に連絡し、アメリカンガール人形を特別にカスタマイズしてもらったのだ。そのカスタマイズされた人形をプレゼントされたエマちゃんの動画が感動を呼んでいる。
 妹が運んできたアメリカンガール人形に嬉しそうなエマちゃんは、チラっと人形の足を見て「ウソでしょ?」と言葉をなくします。人形が自分のような義足をつけていることに感激し、人形を抱きしめ涙するのです。エマちゃんは「私のような足!」と叫んで号泣。人形と一緒に入っていた手紙には「新しい足ができるまで入院していただいていました。(義足の)色は彼女が大好きなピンクで、気に入ってすぐに歩きはじめましたよ。新しい義足で歩いたり走ったりと数週間トレーニングしたのでお家に帰れます。もう不自由はありませんよ」と書いてあり、エマちゃんは「私みたいなお人形を作ってくれてありがとう」と泣きながらお礼を言っています。
 1日にアップされた動画はクチコミで広がり、再生回数はすでに2,500万回以上に達している。  続きを読む
2016年06月04日

【ウォルマート】、オンデマンド配車サービスのウーバー等と提携し当日宅配のテスト開始!

160604ダグ・マクミラン@株主総会
■ウォルマートは2日、オンデマンド配車サービス企業と提携して生鮮品などの当日宅配サービスを行うことを発表した。サービス地域を拡大しているアマゾンのスピード宅配「プライムナウ(Prime Now)」に対抗する。ウォルマートと提携して宅配を行うのはウーバー(Uber)とリフト(Lyft)の2社。今後2週間以内にコロラド州デンバーとアリゾナ州フェニックスでテストを開始する。注文はカーブサイド・ピックアップの「グローサリー・ピックアップ(Grocery Pickup)」と同じページから行い、宅配時間を決めてオーダーするだけ。注文が入るとウォルマートのパーソナルショッパーが店内で商品ピックアップを行い、一時的に注文品を冷凍・冷蔵庫等に保存し、ウーバーもしくはリフトのドライバーに渡してユーザー宅に配達する。宅配前にはユーザーにアラートする。手数料は1回の注文に7ドル〜10ドル。オンラインから注文する商品のマークアップはない。ウォルマートによると、今年3月からフロリダ州マイアミのサムズクラブで配車サービスのデリブ(Deliv)と提携しビジネス会員を対象にした宅配テストも行っている。
 ウォルマートはオンラインから注文し車から降りることなく生鮮品などを持ち帰れる「グローサリー・ピックアップ」を拡大中だ。国内で40ヵ所近くの地域にまでの展開となっているグローサリーピックアップは8月前までにさらに60ヵ所での展開になるという。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。なお、ウォルマートの当日宅配では2011年4月、サンノゼとサンフランシスコで自社トラックを使った当日宅配サービス「ウォルマート・ツー・ゴー」を開始している。2年後には同サービスをコロラド州デンバーの一部店舗にも拡大しているが、自社トラックを使用した当日宅配サービスは2都市のみにとどまっている。

トップ画像:3日に開かれたウォルマート株主総会で演説するCEOのダグ・マクミラン氏。ウォルマートはオンデマンド配車サービス企業と提携し、当日宅配サービスのテストを開始することを株主総会の前日に発表した。ラストマイル(ラストワンマイル:店舗を含む最終の物流拠点から消費者までの距離)を自社トラックを使わずウーバー(Uber)とリフト(Lyft)などを利用して制覇しようとしているのだ。  続きを読む
2016年06月03日

【アマゾン】、偽レビューのマーケットプレイス出品者を提訴!三波春夫ムニチャネル?

160603ときみき@アマゾンブックストア
■オンライン通販最大手のアマゾンが1日、中小の業者が出品するマーケットプレイスで捏造カスタマーレビューをアップしている業者を提訴した。アマゾンはこれまでも偽のカスタマーレビューを投稿するレビューのやらせ業者を訴えているが、出品者を訴訟するのは今回が初めて。訴訟によると、訴えられた出品者は、偽のアカウントを使って第三者になりすまし、自分の製品に対して高評価のレビューを掲載していたというもの。アマゾンは、これらの出品者のレビューのうち最大45%が捏造されたものとしている。アマゾンに訴えられた出品者はカリフォルニア州フルトン地区のマイケル・アッバーラ(Michael Abbara)とペンシルベニア州ヨークのカート・バウアー(Kurt Bauer)の個人業者と中国系企業のCCベターディレクト(CCBetter Direct)。損害賠償としてアマゾンは訴訟費用を含んだ25,000ドル以上を求めている。また一部の出品は既にマーケットプレイスから削除されている。アマゾンは昨年4月、偽のカスタマーレビューを販売するネット業者らに対して商標権侵害や虚偽広告などで訴えを起こした。昨年10月も、クラウドソーシング上で1件につき5ドルでレビュー投稿を請け負っていた個人約1,100人を提訴している。
 アマゾンは訴訟やアカウントの閉鎖など偽レビューには厳しく対処することで、やらせや偽のレビュー投稿は割に合わないことを認知させようとしている。

トップ画像:ワシントン州シアトルのアマゾン・ブックスで販売されている「人生がときめく片づけの魔法」の英語版「The Life-Changing Magic of Tidying Up」。アメリカのアマゾンではレビュー数が1万件近くにも達しているベストセラー書だ。良い商品には多くのレビューがつき、さらに売れるという好循環を生み出している。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ニーズとウォンツを簡単に表わせばニーズは必需品でウォンツは「欲しい」と思わせる商品です。必需品といっても明確なモノもあれば、まだ気づかれていない、意識していない必要性もあります。誰もがある程度の欲求が満たされ、モノあまりの時代となっている現在、ニーズとウォンツの境界線が無くなると同時に以前ほどモノへの欲求も意識しなくなりました。それこそ戦後のモノがない時代に育った人なら「必要なモノ」「欲しいモノ」がはっきりしていました。モノをそれほど持っていない(持つことができなかった)時代だからこそ、モノへの欲求を強く意識できていました。が、今や断捨離がメディアで叫ばれ、人はミニマリスト(最小限なモノで暮らす人)なライフスタイルにあこがれています。チェーンストアでも「商品並べてハイ!どうぞ」と販売したり「商品並べてハイ!コーディネート」と押し付けてもお店では以前ほど売れないのです。  続きを読む
Posted by usretail at 03:55Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2016年06月02日

【フェアウェイ】、客の心に刺さる尖った接客でコストコやHEBより人気のスーパー!?

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■アイオワ州を中心にネブラスカ州、イリノイ州、ミネソタ州に約110店舗を展開するリージョナル・スーパーマーケットのフェアウェイ・フード・ストア(Fareway Food Stores)がある。先日、倒産したニューヨークのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)とは、2字違いでよく間違えられる中西部のスーパーマーケットだ。創業は1938年となる老舗スーパーマーケットだが、上場はしていない。売上高13億ドル(推定)に従業員数も約8,000人と規模は比較的小さいが最近、全米から注目を集めている。コンシューマーレポート誌が行なっている読者を対象にしたアンケート調査によるスーパーマーケット総合評価ランキングでフェアウェイが常に上位に入っているのだ。2012年5月号ではウェグマンズ、トレーダージョーズ、パブリクスに次いでフェアウェイは4位だった。2014年5月号では8位とランクを落としたものの、2015年5月号では再び4位に浮上した。68チェーン中4位となった最新のランキングではウェグマンズの90ポイント、パブリクスの87ポイント、トレーダージョーズの87ポイントに次いでファアウェイは85ポイントの高得点をつけている。評価の内訳を見ると「青果(Produce Quality)」「精肉(Meats/Poultly Quality)」「ベーカリー(Bakery Quality)」「プリペアドミール(Store-Prepared Food Quality)」の4つ品質項目では、青果が普通、ベーカリーはインストアベーカリー等を持たないので評価外、プリペアドミールは良いとなっており高評価となったのは精肉だ。一方、「接客サービス(Staff Coutesy)」と「クリンリネス(Cleanliness)」の評価では接客サービスが高評価でクリンリネスは良い評価だった。項目で比べると7位となったレイリーズや12位ハイヴィーとHEBが上なのだが、0〜100ポイントで総合評価した場合、レイリーズの84ポイントやハイビーとHEBの82ポイントに対して、フェアウェイが85ポイントと逆転する。見方を変えれば、フェアウェイは自分たちが持つ強みに他社にはない突出した差別化ポイントを持っているとも言えるのだ。
 平均店舗面積が700坪と比較的小さいスーパーマーケットがコンシューマーレポート誌で上位にランクされる人気理由とは一体、なんだろうか?  続きを読む
2016年06月01日

【ベストバイ】、ECが24%伸びて実店舗も踏ん張った!将来的にはVRでも踏ん張れる?

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■ベストバイが24日に発表した第1四半期(2月〜4月期)決算は、店舗スクラップや物価下落で減収となったが増収となった。売上高は84.4億ドルと前年同期の85.6億ドルから1.4%の減少。大型店13店舗とスタンドアローンのベストバイ・モバイルをスクラップしたことで売上が下がった。純利益は2.29億ドルと前年同期の1.29億ドルから78%の増加となった。粗利益率はコントロールされた販促戦略や非ブランドネームのモバイル在庫を減らしたこと、利幅の高いアプライアンスが好調だったことで粗利益率は前年同期の23.7%から25.4%と1.7%増加した。一般販売管理費率は前年同期の20.6%から20.7%とほぼ横ばいとなり、営業利益率は1.0%から4.4%に大幅にアップしている。既存店・売上高前年同期比はほぼ横ばいとなる0.1%の微減。前年同期は同0.6%の増加だった。オンライン売上高は同23.9%の増加となり、売上高に占めるオンライン売上は前年同期の8.5%から10.6%に増加した。ベストバイのオンライン売上高は8.32億ドルとなっている。
 売上全体の9割を占めるアメリカ国内の売上高は、店舗スクラップにより前年同期の78.9億ドルから78.3億ドルと0.3%減少した。国内の既存店ベースはほぼ横ばいとなる0.1%の微減となった。商品カテゴリー別では売上の47%を占めるコンピューターとモバイルフォン(Computing and Mobile Phones)が、スマートフォンとタブレットの不振で既存店ベースで3.5%減少した。売上全体の6%占めるエンターティメントが既存店ベースで11.6%の減少になった他、全体の5%を占めるサービスもギークスクワッドの料金を一部値上げしたことが影響し10.7%の減少となった。一方で大型4Kテレビを含むコンシューマーエレクトロニクス(全体の33%)が5.6%の増加となった。4Kテレビの販売価格は30%も下落したが、ホームシアターやウェアラブルが売上増に寄与した。また、全体の9%を占める白物家電の既存店ベースも14.3%の増加となり、住宅市場の好況で22四半期連続して前年を上回った。

トップ画像:ベストバイでは成長カテゴリーとなった白物家電売場の「パシフィックセールス・キッチン&ホーム」。直近の決算では、全体の9%を占める白物家電の国内既存店ベースが14.3%の増加となり、住宅市場の好況で22四半期連続して前年を上回った。  続きを読む
Posted by usretail at 03:35Comments(0)TrackBack(0)家電専門店
2016年05月31日

【スポーツオーソリティ】、全店閉鎖へ!多店舗展開=成長のチェーンストア原則が崩壊?

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■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは25日、全店で閉店セールを始めた。同社は3月に連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請後、一部店舗の閉鎖や本社スタッフを含めた人員削減などのリストラを進めながら売却先を模索していた。買い手先が見つからなかったことで事業継続を断念し清算に踏み切った。すでに全463店で10%〜30%オフとなるセールを行っており、段階的に値引き率を上げ、8月末までに全店を閉鎖する。同社CEOのマイケル・フォス氏は25日、閉店セールを前に「大変残念なことですが、8月末までに全店を閉鎖します」とし「スポーツオーソリティのチームを代表して、長い間にわたり当社をご愛顧いただいたことを感謝いたします。お客様やそのご家族にご奉仕できたことを大変うれしく思っております」と声明文を発表した。
 スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
 なおスポーツオーソリティは2003年、ガートスポーツ(Gart Sports)と統合したことで、同社の創業はガートスポーツが2001年に合併したオッシュマンズ・スポーティング・グッズ(Oshman's Sporting Good)の1919年となっている。

トップ画像:25日から閉店セール(GOING OUT OF BUSINESS!)を行っているスポーツオーソリティ。全463店で10%〜30%オフとなるセールを始めており、段階的に値引き率を上げ、8月末までに全店を閉鎖する。  続きを読む
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