2016年05月06日

【ホールフーズ】、また客数減!ホールペイチェックなパサパサでスカスカなアヒポキ丼?



■ホールフーズが4日に発表した第2四半期(1月〜3月期*)決算は、既存店ベースが3%のマイナスとなった。売上高は37.0億ドルと前年同期の36.5億ドルから1.3%の増加。2月にオープンしたロサンゼルス郊外ブレア店など店舗数の増加が売上高を押し上げた。一方、純利益は1.42億ドルとなり前年同期の1.58億ドルから10%の減少となった。一般販売管理費率が27.8%となり他の経費率も抑えたが、販促を頻繁に行っていることで粗利益率が35.9%から34.9%と1.0%減少した。既存店・売上高前年同期比は3.0%の減少。これにより3期連続して前年を下回った。既存店ベースの内訳は客数が2.1%の減少、客単価も0.9%の減少だった。
 ホールフーズはミレニアム世代に向けた小型店「365バイ・ホールフーズ・マーケット」の1号店をロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に5月25日にオープンし、7月14日にはオレゴン州レイクオスウィーゴ地区、8月にはワシントン州ベルビュー地区にそれぞれオープンする。また、カリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する他、カリフォルニア州ロングビーチ店やノースハリウッド店など既存店舗からの改装を含む6ヵ所で新たにリース契約を結んだことを明かしており、今のところ365バイ・ホールフーズ・マーケットは19店舗の出店計画となっている。
 ホールフーズは現在、イギリスとカナダ、アメリカ(42州)に446店を展開している。

トップ動画:ロサンゼルス郊外に2月にオープンしたブレア店。ビレッジ・アット・ラ・フロレスタSC(Village at La Floresta)にあるホールフーズの2階のカフェテリアから店内を撮影した。ホールフーズ・ブレア店は店内屋外のイートインスペースが極めて広く、近所の新興住宅街に住む若いファミリー層が食事をしに来るのだ。日曜日の正午あたりだったこともあり、地域の青少年スポーツの団体(女子野球?)もランチに来ていた。一方、ロサンゼルス空港近くにあるエルセグンドプラザSCのホールフーズでは客数が明らかに減少している。下の画像にあるようにホールフーズのシーフード・コーナーでは最近、ハワイのマグロ丼「アヒポキ(ahi poke)」を始めている。集客を期待できないどころか、日本だったら炎上間違いなしだ!?  続きを読む
2016年05月05日

【エアロポステール】、破産に113店閉鎖!ミレニアムにはチェーンストアも情報戦略を?

160505エアロポステール
■ティーン向けアパレルチェーンのエアロポステールは4日、連邦破産法11条を申請し倒産した。負債総額は3.9億ドル。フォエバー21やH&Mなどのファストファッションに押され、移り気な若者の嗜好に対応できず赤字が続いていた。エアロポステールは店舗数を削減し向こう6ヶ月以内に連邦破産法11条適用からの脱却を目指すとしている。再建策の一環として、アメリカ国内や海外に800店以上展開している店舗中、国内では113店舗、カナダでは41店全店の不採算店を閉鎖する。なおエアロポステールでは2013年から200店以上を閉鎖している。
 エアロポステールが先月17日に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、過去1年間で約50店舗をスクラップしたことにより売上高は前年同期比16.1%減となる4.98億ドルだった。純損益は2,200万ドルとなり前年の1,400万ドルから赤字幅が拡大した。Eコマースを含む既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少。通年ベースでは売上高が150.7億ドルと前年比18.0%の減少だった。損失額は1.37億ドルにのぼり3年間連続して減収と赤字に陥っていた。また既存店・売上高前年比は8.6%の減少となり、5年連続で前年を下回っていた。同社の株価は昨年8月末から1ドルを割り先月、ニューヨーク証券取引所が上場継続不適と判断、エアロポステール株式の取引きを停止し上場廃止とした。
 アメリカ小売業界は破産法適用の申請が相次いでいる。特にティーン向けのファッション・チェーンの低迷が著しくアメリカンアパレルやウェットシール、パクサンも同法下での経営再建を目指している。一方、スポーツ専門店チェーンの「スポーツオーソリティ」は再建を断念し全店閉鎖を発表している。  続きを読む
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2016年05月04日

【フェアウェイ】、予想通り倒産!強みだったオーガニックもコモディティ化で株式後悔?

160504オーガニック@フェアウェイ
■破産間近と伝えられていたニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)は2日、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し倒産した。負債総額は約4億ドル。ウォルマートやコストコなどの競合がオーガニック商品を拡大・強化しているため、お客を奪われている状態にあった。なお、同社が申請した連邦破産法11条は、事前に再建計画を作成、債権者の承認を得たのちに破産手続を開始する「事前準備済・破産法11条(Pre-Packaged Chapter 11)」でり、即座の再建を狙ったものとしている。倒産後も店舗運営はこれまで通り行い、今のところ店舗閉鎖やレイオフなどリストラは行わないとしている。
 1933年に創業したフェアウェイはニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットに15店のスーパーマーケットと3店のワイン・アルコール専門店を展開。同社は全米展開を目指し2013年4月に上場を果たしたものの売上は低迷し上場後も赤字が続いていた。また売上が落ち込んでいることで、上場から半年間ほど20ドル台で推移していた株価は99%近く落ち込んでいた。フェアウェイが上場していたナスダック市場から昨年12月、株価1ドル以下が続いているため上場廃止の警告も受けていた。現在の株価は10セント前後。
 フェアウェイが2月に発表した第3四半期(10月〜12月期)では売上高が1.9億ドルと前年同期の2.1億ドルから約7%の減少となった。赤字は970万ドル。前年同期の1,100万ドルの損失からは赤字幅が縮小しているものの、上場直後の決算発表となる2013年第1四半期から11期連続で赤字が続いていた。既存店・売上高前年同期比は7.5%の減少となり、上場後では最大の下げ幅となった。既存店ベースは客単価が1%増加したものの、客数が8.5%の減少。フェアウェイの既存店ベースの減少は2013年第3四半期以来、9四半期連続で前年を下回っていた。

トップ画像:フェアウェイのオーガニック・リンゴ。フェアウェイの強さだったオーガニック商品もホールフーズやトレーダージョーズなど溢れるばかりに置かれしかも安価になってきている。オーガニックもコモディティ化が進んでおり、フェアウェイの「唯一無二のスーパー(Like No Other Market)」の意味が薄れている。  続きを読む
2016年05月03日

【スポーツオーソリティ】、全店売却で清算!消滅したサーキットシティが小型店で復活?

160503スポーツオーソリティ
■スポーツ専門店チェーンのスポーツオーソリティは破産法保護下での経営再建を断念し、全店売却による清算を行うことが明らかとなった。現在の厳しい環境では、負債総額11億ドル以上での経営再編は不可能と判断されたかたちだ。同社は2ヵ月前、連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請。リストラ策として463店舗(41州)のうち、約30%にあたる最大140店を閉鎖・売却するとしていた。企業清算による全店舗売却では5月16日にオークションを行う計画となっている。競合のディックス・スポーティング・グッズなど大手チェーンなどが店舗売却に興味を示している。スポーツオーソリティの平均店舗面積は1,200坪となっている。なお、パートタイマーを含めた同社の従業員数は1.45万人。
 スポーツオーソリティ1号店は1973年、フロリダ州フォートローダーデール地区にオープン。1990年にはKマートの傘下企業になるも、その5年後にはスピンオフを行っている。店舗数でディックス・スポーティング・グッズ(現在は約600店)より150店ほど上回っていた10年前、スポーツオーソリティは投資会社レオナルド・グリーン&パートナーズに買収された。最近ではアスレジャー(アスレチック:競技とレジャー:余暇を掛け合わせた造語で、フィットネスクラブやヨガスタジオで着るスポーツウェアを、普段着として着用するスタイル)のトレンドに乗り損ねた他、オムニチャネル化の流れにも後れを取り、ウォルマートやアマゾンなどの競合にシェアを奪われ、売上が低迷していた。
 一時期カテゴリーキラーとして名を馳せていたスポーツオーソリティもサーキットシティやボーダーズと同じ道をただることになる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。スポーツオーソリティは今のところ、企業清算となる連邦破産法7条の適用とされているわけではありません。ただ全店舗売却となれば、企業としては完全に終わってしまうので清算することに変わりありません。スポーツオーソリティは終わったということ。コンプUSAやシャーパーイメージなどオンライン専売ストア等にトレードマークだけ買われ、オンライン専売ストアとして復活するゾンビ事例?もあります。が、上手くいっているところはありません。ましてやスポーツオーソリティはスポーツストアですから、オンラインストアのみの展開では難しいでしょう。ところで2008年に破産、翌年に企業清算したサーキットシティがリアル店舗として戻ってきます。カムバック1号店は6月にダラス辺りにオープンするということです。同時にサーキットシティのオンラインストアも蘇ります。サーキットシティのリアル店舗は以前のような大型店ではなく、50〜100坪の小型店で計画されています。  続きを読む
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2016年05月02日

【ダンキンドーナツ】、コーヒー戦争の主戦場はモバイル注文!カーブサイドデリバリー?

160502ダンキンドーナツ
■アメリカ国内に8,000店以上を展開するダンキンドーナツは28日、スマートフォンから注文して店でピックアップするモバイル注文を開始することを発表した。モバイル注文のテストが行われるのはニューヨーク地区で展開する1,650店。ダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」では、ダウンロードしたアプリ経由でピックアップから最大24時間前にドーナツやコーヒー、マフィン、ベーグルサンドウィッチを注文し、指定した時間に店内かドライブスルーでピックアップする。決済はモバイル上で行うため、ダンキンドーナツのリワード「DDパークス(DD Perks)」に加入する必要がある。同社はまた今年末までにカーブサイド・デリバリー(Curbside delivery)を始めることも発表した。ダンキンドーナツのカーブサイド・デリバリーはドライブスルー・サービスのない店舗を中心に行われ、モバイルから注文したコーヒー等を指定した店の駐車スペースで受け取れるというもの。ドライブスルー併設店でもカーブサイド・デリバリーを利用でき、スタッフが注文商品を車まで持ってきてくれることで、ドライブスルーの車列に並んだり、車から降りることなく利用できるという。ダンキンドーナツではオンデマンド宅配サービスのドアダッシュ(DoorDash)と提携し、昨年11月からアトランタ、シカゴ、ロサンゼルス、ワシントンDCで宅配サービス「ダンキン・デリバリー(Dankin delivery)」のテストを行っている。
 モバイル注文では、スターバックスが昨年9月から7,400店で展開している。スターバックスのモバイル注文サービス「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」は前期となる第1四半期(10月〜12月期)から40%成長し、前年同期からはほぼ倍増となっている。またテスト展開を終えたばかりにも関わらず、同社のモバイル注文は売上全体で4%を占めている。
 ダンキンドーナツの売上の約60%はコーヒーなどの飲料を占めており、スターバックスとは競合関係にある。モバイル注文で大きくリードするスターバックスにダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文がどこまで猛追するのか注目されている。


ダンキンドーナツの「オン・ザ・ゴー注文(On-the-Go Ordering)」のコマーシャル動画。ダンキンドーナツのオン・ザ・ゴー注文ではダウンロードしたアプリからドーナツやコーヒー、マフィン、ベーグルサンドウィッチを注文し、指定した時間に店内かドライブスルーでピックアップする。  続きを読む
2016年05月01日

【ショッピングセンター】、飲食中心のラ・フロレスタ!ペットも一緒に食事がトレンド?

160501ビレッジ・アット・ラ・フロレスタ
■全米77都市のショッピングセンターをモニターしている不動産調査会社レイス社によると、今年第1四半期(1月〜3月期)のモール空室率は7.8%とだった。前期から横ばいでとなり、7.9%だった前年同期から0.1%改善している。モールの空室率は2011年第3四半期(7月〜9月期)にピークとなる9.4%を記録。過去最悪の水準から5年近く経過しているものの景気後退期前の空室率5%〜6%のレベルにはまだ達していない。一方、ネイバーフッドSCとコミュニティSCなどを含めたストリップセンターの空室率は10.0%となり、こちらも前期から横ばいとなった。10.1%だった前年同期からも0.1%改善している。ストリップセンターの空室率は2011年第2四半期から3期連続して11.0%を記録した。空室率ピークから5年近く経過しているものの景気後退前の7%の水準までまだ程遠い状況となっている。
 ショッピングセンターの空室率が高止まりとなっている原因はオンライン・ショッピングだ。オンラインで買物できるため、消費者がショッピングセンターに行かなくなっているのだ。特に問題なのはリージョナルショッピングセンターで核テナントとなっているデパートメントストアが十分にネット対応できていないことだろう。2011年からオムニチャネル化を推進しているメイシーズは、11月〜1月期の既存店ベース(ライセンス事業を除く)が前年同期比で4.8%の減少となった。これによりメイシーズは2月〜4月期に30店以上の店舗スクラップを行っている。店舗閉鎖はメイシーズに留まらない。JCペニーやシアーズの他、最近ではステープルズが北米で50店舗を閉鎖すると発表、紳士服チェーンのメンズウェアハウスやジョスAバンクを展開するテイラード・ブランド(Tailored Brands)が250店を今年中にスクラップすると発表している。一方、スポーツ専門手チェーンのスポーツオーソリティ、スポーツ用品専門店チェーンのスポーツ・シャレーを展開するヴェスティス・リテール・グループ(Vestis Retail Group)、モールにティーン向けファッションチェーン「パックサン(PacSun)」を展開するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)がそれぞれ倒産した。モールに1,000店近くを展開するティーンアパレルチェーンのエアロポステールも倒産が噂されており、ショッピングセンター内で虫食い発生が避けられない状況なのだ。
 アマゾンの成長に大手チェーンのオムニチャネル化推進により、今年もショッピングセンターの空室率の改善は期待できない。

トップ画像:ロサンゼルス郊外のオレンジ郡ブレア地区に今年、オープンしたショッピングセンター「ビレッジ・アット・ラ・フロレスタ(Village at La Floresta)」の外観図。昨年オープンしたばかりのザ・ポイントと同様に人気の飲食店が中心となるショッピングセンターだ。下にあるYouTubed動画(このショッピングセンターを上空からドローンで撮影したシーン)を見ると分かるが、ホールフーズ・マーケットが核テナントとなり屋外には円形状の憩いの場がある。  続きを読む
2016年04月30日

【食品トレンド】、グーグル検索からも人気はラーメン!ホールフーズはなぜ不味いのか?

160430ラーメン
■インターネット検索最大手のグーグルは28日、検索ワードからアメリカで最もホットな料理や食品を分析した「2016年米国フードトレンド・レポート(Food Trend 2016 U.S. Report)」を発表した。同レポートは2014年1月〜2016年2月までに蓄積された検索ワードからデータを集計、季節変動を除外し一定期間における成長や速さ、加速度から米国の食品トレンドを探っている。また検索ワードの上昇トレンドを検索ワードのボリュームがコンスタントに増えている「持続上昇ワード(Sustained Riser)」、一定の周期で増減を繰り返して増えている「周期的上昇ワード(Seasonal Riser)」、突如として急増した「急騰ワード(Rising Star)」の3つのカテゴリーに分けている。ホットな料理や食品となる持続上昇ワードに挙げられたのはラーメン(Ramen)、リガトーニ(Rigatoni:パスタ)、ビビンバ(Bibimbap)、リングイネ(Linguine:パスタ)、エンパナーダ(Empanada:具入りパン)、アンキュアド・ベーコン(Uncured Bacon:保存処理されてないベーコン)、バントケーキ(Bundt Cakes:リング状の型を使って焼かれる食後のケーキ)の7種となっている。一定の周期で増減を繰り返している周期的上昇ワードには、フォー(Pho:平たい米粉麺)、一晩オートミール(Overnight Oats:前日から冷やしておいて翌朝に食べるオートミール)、苦瓜(Bitter Melon)、チーズカード(Cheese Curds:チーズの一種)、豚かたロース(Pork Shoulder)、スマッシュケーキ(Smash Cake:1歳の誕生日用ケーキ)、性別お披露目ケーキ(Gender Reveal Cake:ケーキカットで赤ちゃんの性別を発表するケーキ)となっている。検索ワードで突然急増した食品にはウコン(Turmeric)、パラミツ(Jackfruit)、カリフラワーライス(Cauliflower Rice)、サワードウブレッド(Sourdough Bread:サンフランシスコ名物でグルテンを含んでいない酸っぱいパン)、ファンフエッティ・ケーキ(Funfetti:カップケーキ)、ビーガン・ドーナツ(Vegan Donuts:卵やバターなど動物性由来の添加物を使っていないドーナツ)となっている。
 ホットな食品キーワードは地域や曜日、関連検索ワードにもトレンドが現れており、「機能性食品(Food With a Function)」とカテゴライズされたウコンは持続上昇ワードから急騰ワードとなっており、月曜日に検索が集中している。ウコンの関連ワードには「パウダー」「レシピ」「フレッシュ」が挙げられている。「味覚の旅(Traveling Through Taste)」とカテゴライズされたベトナム料理のフォーはデンバーやシアトルの地域で検索が集中し、曜日は週末に検索され、YouTubeではフォーのレシピ動画に加えて「フォーは何と言っている?(What does the Pho say/The Fox Vietnamese Parody)」「ファー大食いチャレンジ(THE GREATEST PHO CHALLENGE)」などのパロディ動画で検索されているのも特徴となっている。

トップ画像:近所(ガーデナ)にオープンしたラーメン屋には、差別化のためか、二郎インスパイア系ラーメンもメニューに入っていた。初めて目にするアメリカ人はこの盛り付けを喜び、撮影している。一方、ロサンゼルス郊外に最近オープンしたホールフーズのラーメンショップのラーメン(豚骨スパイシーチャーシューラーメン)は美味しくない。なぜか?  続きを読む
2016年04月29日

【ホールフーズ】、新コンセプト2号店は地元で人気のビーガンファストフード店を導入?

160429ホールフーズ365未来予想図00
■ホールフーズは28日、オレゴン州レイクオスウィーゴ地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」の2号店を7月14日にオープンすることを発表した。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマット。365バイ・ホールフーズ・マーケットの2号店には、店舗内店舗プログラム「フレンズ・オブ・365(Friends of 365)」のパートナーとして、非GMOや乳製品フリーなどフリーフロムでビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)」と、オーガニック野菜や果物から作ったスムージーなどを提供する「キャンティーン(Canteen)」が出店する。両者ともオレゴン州ポートランドを地元にする人気レストラン。2号店にはインスタカートによるオンデマンド宅配サービスも提供するとしている。なお、365バイ・ホールフーズ・マーケット1号店はロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に来月25日にオープン予定。1号店にはファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」や「アレグロ・コーヒーカンパニー(Allegro Coffee Company)」が導入され、自分好みのブレンド茶を選択して淹れる自販機「ティーボット(teaBot)」も設置される予定となっている。
 ホールフーズは8月に365バイ・ホールフーズ・マーケット3号店をワシントン州ベルビューにオープン予定しており、これらの他にはカリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する計画を発表している。

トップ画像:オレゴン州レイクオスウィーゴにオープン予定の365バイ・ホールフーズ・マーケット。メイン・エントランスが店の正面右側にある。下にアップした同店の店内レイアウトプランと店内の予想図を見てもらいたい。  続きを読む
2016年04月28日

【ミレニアム世代】、ベビーブーマーを超えた!ギミチョコと叫ぶベビーメタルは空腹か?

160428人口動態
■アメリカのシンクタンク、ピュー研究所(Pew Research)は25日、人口でミレニアム世代がベビーブーマー世代を上回ったことを発表した。今月発表されたアメリカ合衆国国勢調査局のデータもとに同研究所が推計した。同研究所が定義するミレニアム世代は1981年〜1997年生まれで2015年の年齢は18〜34歳。一方、ベビーブーマー世代は戦後の1946年〜1964年生まれで昨年の年齢は51〜69歳となる。ピュー研究所の推計ではミレニアム世代は昨年7,540万人、ベビーブーマー世代の7,490万人となり、ミレニアム世代がベビーブーマー世代を50万人ほど上回った。ミレニアム世代が若い移民などを加えて増える一方で、ベビーブーマー世代は死亡者が増え減少傾向にある。ベビーブーマー世代が人口でピークになったのが1999年の7,880万人。ミレニアム世代が人口増でピークとなるのは20年後の2036年で8,110万人と予測している。同研究所では2050年にミレニアム世代が7,920万人になり、ベビーブーマーは1,660万人となるとも予想している。また、ミレニアム世代とベビーブーマー世代に挟まれたジェネレーションX(1965年〜1980年:35歳〜50歳)は12年後となる2028年には、6,370万人のベビーブーマー世代を上回り、6,470万人と見込まれている。同研究所ではジェネレーションXの人口ピークが6,580万人の2018年とみている。

トップ画像:出生数の推移グラフ。ピュー研究所が定義するミレニアム世代は1981年〜1997年生まれで2015年の年齢は18〜34歳。一方、ベビーブーマー世代は戦後の1946年〜1964年生まれで昨年の年齢は51〜69歳となる。ピュー研究所の推計ではミレニアム世代は昨年7,540万人、ベビーブーマー世代の7,490万人となり、ミレニアム世代がベビーブーマー世代を50万人ほど上回った。ミレニアム世代に移民が加わって増加する一方、ベビーブーマー世代では1999年(7,880万人)をピークに高齢化で死亡者が増え減少しているのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。当ブログではアメリカ小売業に起こっている大変化を「地殻変動」と表現しています。一世代前(30年前)と異なり、情報やモノの流れが根底から変わり、お店の売り場では知覚することのできない大きな変化がアメリカの流通業で起こっているのです。どんな変化かと言えば購買・消費行動の変化です。なぜ購買・消費行動が変化しているのかといえば、価値観の変化があります。すぐには変わらない消費者の価値観が変化しているのは、コアとなる消費者の世代交代が原因です。戦後の混乱期でモノのない時代に育った世代に「ギブミーチョコレート」と言えば進駐軍に群がる子供たちを連想します。しかし、今の若者はアメリカにも進出しているベビーメタル(BABYMETAL)の「ギミチョコ!!(Gimme chocolate!!)」です。アメリカ兵を追いかけながら「ギブミーチョコレート!」と狂喜していた時代から、アメリカの人気番組で「ギミチョコ!!」とアメリカ人を狂喜させる時代です。  続きを読む
2016年04月27日

【コンテナストア】、店内でこんまり流たたみ方を実演!近藤麻理恵さんとコラボしたい?

160427コンテナストア
■整理・収納の専門店のコンテナストアが25日に発表した第4四半期(12月〜2月期)決算では、前年を3%〜5%下回ると予想されていた既存店ベースが微増となった。全店で展開している高品質でアップスケールのクロゼットブランド「TCSクロゼット(TCS Closets)」が貢献した。売上高は前年同期比3.5%増加し、2.32億ドルだった。純利益は前年の130.5万ドルから28%減少し940万ドルだった。粗利益率は57.9%と前年同期から0.1%増加したものの、一般販売管理費率を含む経費率は出店コストやオンラインストアの経費増、人件費がかさみ前年同期の43.6%から45.0%と1.4%も増加した。既存店・売上高前年同期比は0.2%の微増となった。これにより3四半期連続して前年を上回った。通年ベースでは売上高が出店効果で7.94億ドルと前年から1.6%増加した。純利益は前年の2,260万ドルから510万ドルと、77%も減少した。TCSクロゼット全店展開への投資が響いた。既存店・売上高前年比は横ばいだった。
 コンテナストアはロイヤリティプログラムの「ポップ(POP:Perfectly Organized Perks)」の他、コンサルティングプログラム「コンテインホーム(Contained Home:アットホームからプログラム名を変更)」と「TCSクロゼット(TCS Closets)」の3大イニシアチブを全店で展開している。コンテナストアは現在、25州に79店を展開している。  続きを読む
2016年04月26日

【ターゲット】、食品情報の透明化をテスト!チェーンストアのPDCAはA/Bテスト?

160426スマートスケール@ターゲット
■ターゲットの研究部門がターゲットの店舗内で食に関する「情報の透明化」テストを行っている。同社の研究部門とは、マサチューセッツ工科大学(MIT)研究所メディア・ラボとデザインコンサルタント会社のアイディオ(IDEO)と協力して新設した「フード・フューチャー・コーラボ(Food+Future CoLAB)」。フード・フューチャー・コーラボが研究しているのは食の透明性(food transparency)や都市農業(urban farming)、食のサプライチェーンなど。同部門がミネソタ州イーダイナ地区のスーパーターゲットで先週から行っているのは、情報端末を使った「食品の透明化(food transparency)」だ。スマートスケールと呼ばれる計量器に果物を置くとスクリーンに栄養価やカロリー、生産方法、オーガニックもしくはGMO状況、生産時の環境インパクトなどのコンテンツメニューが表示される。フード・フューチャー・コーラボはスマートスケールのテストから顧客にとって何が重要な食品コンテンツなのかを研究しているのだ。同部門はまた、2つある選択肢のうち、利用者がどちらを選ぶかを探るA/Bテストも行っている。ターゲットのA/Bテストでは、入荷時が異なる二つのイチゴを並べ、手書きのPOPで「1週間前に入荷した2.49ドルのイチゴ」「今日入荷した2.99ドルのイチゴ」と記している。新鮮さと価格の異なる生鮮品の売れ行きを比べることで、情報インパクトを調べているのだ。同店内ではまた、商品パッケージの正面に原料や内容物を記したプライベートブランド「グッド・ギャザー(Good Gather)」のテストも行っている。素材や原料の情報を訴求することで顧客の反応を探っているのだ。
 ターゲット・イーダイナ店で行っている同様なテストは今後、ミネソタ州ミネトンカやボストン、サンフランシスコのターゲットでも行われるという。

トップ画像:ミネソタ州イーダイナ地区のターゲットで行われている「食品の透明化(food transparency)」テスト。スマートスケールと呼ばれる計量器に果物を置くとスクリーンに栄養価やカロリー、生産方法、オーガニックもしくはGMO状況、生産時の環境インパクトなどのコンテンツメニューが表示される。ターゲットの研究部門「フード・フューチャー・コーラボ」はスマートスケールのテストから顧客にとって何が重要な食品コンテンツなのかを研究しているのだ。  続きを読む
2016年04月25日

【エアロポステール】、破産の話題に地を這う株価で上場廃止!今度は若者のモール離れ?

160425エアロポステール
■減収に赤字が続いているティーン向けアパレルチェーンのエアロポステールは、早ければ今月中にも連邦破産法11条を申請し倒産する見込みだ。ブルームバーグが21日、内部情報に詳しい関係者の話として明らかにしたところによると、債権者との交渉や資産売却による破産法適用の回避の可能性は残っているもののエアロポステールは破産法11条の申請準備を進めている。このニュースを受けて翌日の朝、同社の株価は前日終値から30%近くも暴落し15セントとなった。同社の株価は昨年8月末から1ドルを割っていたこともありニューヨーク証券取引所は上場継続不適と判断、エアロポステール株式の取引きを停止し上場廃止とした。エアロポステールが先月17日に発表した第4四半期(11月〜1月期)決算では、過去1年間で約50店舗をスクラップしたことにより売上高は前年同期比16.1%減となる4.98億ドルだった。純損益は2,200万ドルとなり前年の1,400万ドルから赤字幅が拡大している。Eコマースを含む既存店・売上高前年同期比は6.7%の減少だった。通年ベースでは売上高が150.7億ドルと前年比18.0%の減少だった。損失は1.37億ドルとなり、エアロポステールでは3年間連続して減収と赤字に陥っている。また既存店・売上高前年比は8.6%の減少となり、5年連続して前年を下回っている。
 1973年創業のエアロポステールは中東など海外に200店以上、北米にもモールなどに800店以上を展開している。  続きを読む
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2016年04月24日

【スターバックス】、スマホからの注文が月800万件!最新ホールフーズのカフェは必見?


■スターバックスは22日、スマートフォンなどモバイルからの注文件数が1ヶ月当たり800万件となっていることを発表した。第2四半期(1月〜3月期)決算会見で明かされたデータによると、アプリ経由でコーヒーやラテなどを事前に注文できるモバイル注文サービス「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」は前期となる第1四半期(10月〜12月期)から40%成長し、前年同期からはほぼ倍増となっている。テスト展開を終えたばかりにも関わらず、モバイル注文は売上全体で4%を占めているのだ。繁盛店になるほどモバイル注文が増える傾向にあり、売上トップ1,200店ではモバイル注文からの売上は全体の7%を占めている。主に都心部に集中する超繁盛店の売上トップ300店では売上全体の10%を占めているのだ。1日のピーク時ではトップ300店でモバイル注文からの売上が全体の20%を占める。モバイル注文を最初(2014年12月)に導入したポートランドの店舗では、モバイル注文の売上が3月、前年同月比150%の増加になったとしている。このことからスターバックスではモバイル注文からの売上がさらに増加すると見ているのだ。またモバイル注文を利用するお客は支出が増加する傾向にあり、一部のアナリストの試算ではモバイル注文の利用者の客単価はその他の顧客の3倍としている。一方、モバイルによる支払いは前期から3%増加し、全体の24%に達している。
 スターバックスは2014年12月、オレゴン州ポートランドの一部店舗でモバイルオーダー&ペイのテストを開始。3ヶ月後にはオレゴン州やワシントン州など4州に展開する650店舗にテストを拡大した。昨年の夏には17州の4,000店近くにまで拡げ、9月には7,400店以上の直営店で開始している。なお、モバイル注文で顧客を取り込むスターバックスに追随し、競合他社もモバイル注文のテストを開始している。ダンキンドーナツは昨年末にモバイル注文の受け付けを試験的に導入した。ベーカリーカフェ・チェーンのパネラ・ブレッドも2017年のネット販売が10億ドルに達する見通しを明らかにしている。

トップ動画:スターバックスのモバイル注文「モバイルオーダー&ペイ(Mobile Order & Pay)」のコマーシャル動画。モバイル注文ではラテのフレーバーやトッピングのカスタマイズ注文も簡単だ。ピックアップ場所と注文を確定すると、ピックアップまでの時間も示される。これで長い行列を待たずに商品を受け取れるのだ。アメリカではスターバックスなどコーヒーチェーンにとどまらない。以下の画像にあるようにホールフーズの最新店でもモバイル注文のテストが行われている。  続きを読む
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2016年04月23日

【アルディ】、LA郊外に10店舗をオープン!ダウンタウンや空港近くでも治安には注意?

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■ディスカウント・スーパーマーケットのアルディは21日、ロサンゼルス近郊に10店舗を同時オープンした。同社は先月、リバーサイド郡とサンバナディノ郡に8店舗をオープンしたばかり。今回オープンしたのは、イングルウッド店などロサンゼルス郡内に6店、オレンジ郡に3店、サンバーナディノ郡の1店となっている。特にイングルウッド店はロサンゼルス・ダウンタウンから車で約20分の近距離にあり、アルディの存在感が南カリフォルニアで増した出店となる。21日のグランドオープニングでは、前回と同様に先着100名に最大100ドルのギフトカードと交換できる「ゴールデン・チケット」の配布、エコバッグの進呈、青果物が1年間無料となる懸賞、25セントのレンタル方式のショッピングカート(25セントはデポジットで、カート返却で返金される)の無料開放も行っていた。また30ドル以上購入すると5ドル引きとなるクーポンがついたチラシも配布していた。目玉となる商品ではミルク、パン、バナナ、卵などのステープル商品など、競合店よりもかなり下回るEDLPで提供している。特に卵は同店のチラシ価格(1ダース1.99ドル)より安い99セント(お店によっては88セントも)の激安に設定し、アルディに馴染みのない客にロープライスリーダーのイメージを焼きつけていた。南カリフォルニアに参入したアルディもこれまでと同じ小型となる400坪前後の店舗面積。ワインの品ぞろえを拡大し、青果物も通常の80〜90品目からオーガニックなどを加え120品目近くに拡大していることで、品目数は通常の1,500アイテムから1,750アイテムとなっている。
 アルディは来月もロサンゼルス郊外などに8店舗をオープンで、今年中に南カリフォルニアで45店舗の展開を計画している。

トップ画像:21日にオープンしたアルディ・イングルウッド店(オフィスデポ跡地)。南カリフォルニアでもロサンゼルス郡はスーパーマーケット最激戦地区だ。アルディ・イングルウッド店(3330 W. Century Blvd., Inglewood 90303)の隣にはフード4レスや99セント・オンリーストアがあり、道を挟んでスマート&ファイナル・エクストラ!と中南米系の倉庫型スーパーのエル・スーパーも位置している。ディスカウント・スーパーマーケットのアルディの参入により、消防車も出動するほど低価格競争が過熱?しているのだ(実際はアラームの誤作動で消防車が呼ばれた)。お客は一時的に外に出されたのだが(以下の画像にあるように)おかげで誰もいない店内を撮影できた。  続きを読む
2016年04月22日

【ウォルマート】、取締役会の若返り!創業者の孫からインスタグラムCEO32歳も役員?

160422ウォルマート
■ウォルマートは20日、取締役会の役員人事を刷新することを発表した。取締役会の役員縮小と若返りを図り、EC等で激変する小売環境に迅速に対応する。ウォルマートの発表によると、取締役員は6月3日付で4人の役員が退任し、1人が内定している。退任が決まっているのは2006年から取締役員となったアイダ・アルバレズ氏(Aida M. Alvarez 66)、ロジャー・コーベット氏(Roger C. Corbett 73)、2009年〜2014年までウォルマートCEOを務めたマイケル・デューク氏(Michael T. Duke 66)、ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏の三男であるジム・ウォルトン氏(Jim C. Walton 67)。ジム・ウォルトン氏の子息で創業者の孫にあたるスチュワート・ウォルトン氏(Steuart L. Walton 34)が取締役員に内定している。
 ウォルマートの取締役員は15名から12名に縮小され、中央年齢(median age)が66歳から57歳と9歳も若返る。年齢構成は50歳以下がCEOのダグ・マクミラン氏(49歳)を含め5人、50〜59歳は3人、60〜69歳は3人、70〜75歳は1一人。性別では女性3人、男性が9人となる。なおS&P500社(米国経済の主要な業界の大手企業500社)の取締役会の平均役員数は10.8人となり、中央年齢は63歳となっている。役員で最年少は32歳のケビン・シストロム氏(Kevin Y. Systrom)。2年前から取締役会の独立役員(一般株主と利益相反が生じるおそれのない社外取締役又は社外監査役)となっているシストロム氏は、SNSのインスタグラムのCEOで共同創業者でもある。一方、最高齢となるのは会長職を昨年辞任した創業者の長男、ロブ・ウォルトン氏(S. Robson Walton 71)だ。またウォルトン家親族にはロブ・ウォルトン氏に、ロブ・ウォルトン氏の義理の息子にあたる取締役会長のグレッグ・ぺナー氏(Gregory B. Penner 46)、新たに加わったスチュワート・ウォルトン氏の3人となる。
 ウォルトン家は4月8日現在、1,100億ドル(約12兆円)以上の価値となるウォルマート株式51%(16.1憶株)を所有している。  続きを読む
2016年04月21日

【ノードストローム】、最大400人リストラ!オムニチャネル化でビジネスモデルも変更?

160421ラック
■高級デパートメントストアのノードストロームは18日、第2四半期(5月〜7月期)末までに350人〜400人の人員削減を行うと発表した。同社CEOのブレイク・ノードストローム氏は今回の人員削減計画について「目標達成に最適なポジションを確保して、より機敏で効率的な組織運営を行うため」としている。リストラの対象となるのは、本部および地域のサポート部門スタッフ。売り場スタッフのレイオフはない。人員削減の結果、約6,000万ドルのコストが節約できるという。同社が業界に先駆けて取り組んできたオンラインストアからの売上は、全体売上に占める割合が5年前の8%から20%に増加しているが、リアル店舗の売上は減少している。同社は3月、ITに関わるテクノロジーチーム130人を削減したばかり。今年に入ってメイシーズやウォルマート、JCペニー、ニーマン・マーカス、ターゲットなどで数百人規模のリストラが続いている。
 ノードストロームが2月18日に発表した第4四半期(11月〜1月期)では、売上高が41.4億ドルと前年同期比5.2%の増加となった。純利益は1.8億ドルと前年の2.6億ドルから約30%の減益となった。オンライン売上高が増加していることで粗利益率は34.8%と前年同期から1.8%減少している。一方、一般販売管理費率は前年同期から0.7%増加し、28.2%だった。既存店・売上高前年同期比は1%の増加だった。業態別ではノードストローム本体の売上高は2.5%の減少で既存店ベースは3.2%の減少。ノードストローム・コムの売高は前年同期から11%の増加だった。オフプライスのノードストローム・ラックの売上高は店数増により6.9%の増加。一方、既存店ベースは3.0%の減少だった。ラックのオンラインストアとオートルック(HauteLook)の売上高は前年同期から50%の増加だった。
 ノードストロームは国内39州に本体のデパートメントストアを118店、ラックを194店を展開している。

トップ画像:ノードストロームのオフプライス業態、ノードストローム・ラック。成長が続いていたラックは既存店・売上高前年比で初めて前年を割り込んでしまった。一方でラックのオンラインストアは50%近い成長となっている。  続きを読む
2016年04月20日

【CVSヘルス】、カーブサイド・ピックアップを全米展開!大手チェーンストアでは初?

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■ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは19日、テスト展開だったカーブサイド・ピックアップ・サービスの「CVSエクスプレス(CVS Express)」を年末までにほぼ全店で展開することを発表した。CVSエクスプレスは、オンラインから注文し店では車から降りる必要なく注文商品を持ち帰ることができるドライブスルー。ユーザーはパソコンやスマートフォンからサイトにアクセスしアカウント開設後、商品注文を確定するだけ。お店のピックアップ専用スペースに駐車すると、スタッフが注文品を持ってきてくれる。CVSエクスプレスには、サンフランシスコのスタートアップ企業、カーブサイド(Curbside)の来着探知テクノロジーが使用されており、ユーザーが来店途上にあることをスタッフに自動通知することで、到着の連絡をする必要なく商品を受け取れる。サービス手数料は無料。CVSエクスプレスの対象商品はフロントエンド商品(処方箋薬以外)となっているが、同社の在庫管理システムと同期されていないため売切れなど、品切れには対応していないという。また駐車場を持たない都心部のCVSでは、店内で商品を受け取るストアピックカップのみとなる。なお、処方箋薬についてはこれまで通り、専用のドライブスルーを利用するか店内で受け取る。
 車から降りることなく商品を受け取れるカーブサイド・ピックアップ・サービスはウォルマートやクローガーの一部店舗でテスト展開として行われている。CVSエクスプレスは昨年12月からサンフランシスコやジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州シャーロットの361店でテストを始めていた。競合店のウォルグリーンやライトエイドはまだ始めていない。CVSエクスプレスがほぼ全店で展開すれば、大手チェーンストアでも初となる。


CVSエクスプレスのコマーシャル動画4本。ペットと赤ちゃんを使った親しみやすく、伝わりやすいコマーシャルだ。  続きを読む
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2016年04月19日

【トレーダージョーズ】、食品すべてが返品OK!日本人なら心配になる非常識スーパー?

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■少しの間、想像してみてほしい。家の近所にあるスーパーマーケットやコンビニエンスストアが、気に入らないという理由だけで、いかなる商品も返品OKだったとしたら、あなたはどのように考えるだろうか?例えば菓子パンや飲み物、アルコール類、冷凍食品からレトルト食品、果物や野菜、お肉などの生鮮品にミルクなどの乳製品等々。「不味い」「味が(自分の好みと)合わない」「期待していたほど美味しくない」「食感があまり気に入らない」「(よくわからないが)何かおかしいと思う」など、勝手で理不尽な理由でも食品を返品でき100%お金が戻ってくるのだ。返品で用意するものは、空となった容器。そんなスーパーやコンビニがあれば、その制度を乱用する人があふれ、たちまち経営が上手くいかなくなると思うだろう。お店にいくたびに返品をし、戻ってきたお金で新たな食品を購入する。購入と返品を永遠に繰り返す。アルコール中毒患者ならビールやワインで無限ループを楽しめる。想像してもあり得ないスーパーがアメリカにはある。トレーダージョーズだ。
トレーダージョーズに行くと「私たちが試して気に入ったものです。もしお気に召さなければ返品してください。返金に煩わすような手間はありません(We Tried it. We Liked it. If you don't like it bring it back for a full no hassle refund)」と返品ポリシーが掲げられている。スタッフから嫌がられることなくいかなる返品も可能なのだ。しかも返品期間の条件もないので、例えば5年前の賞味期限切れとなった商品も返品可能だ。トレーダージョーズで働いていたスタッフによると、「不味い」というだけで開封したシリアルや残ったピザを持ってくるお客は少なくない。トレーダージョーズには食品サンプルポリシーもある。スタッフに言えば、アルコール以外の商品はすべて、開封して味見をすることができるのだ。無論、開封すれば売り物にならないから廃棄となる。それでも好きなだけ試食をさせている。店によってはワインの試飲も可能なところもある。
 トレーダージョーズの返品や試食ポリシーはあまりに非常識な制度だが、これにはちゃんとした理由がある。トレーダージョーズの商品の8割以上がプライベートブランドだ。自社の商品開発に、フィードバックとなるお客からの生の声が必要なのだ。人気がなく返品の多い商品はすぐに姿を消すことになる。一方でお客はトレーダージョーズのポリシーで、安心して買い物ができる。プライベートブランドの新商品をお客は躊躇なくどんどん試せる。こうして、お店を信頼できるからこそ、お客が絶え間なく集まってくるのだ。  続きを読む
2016年04月18日

【スポーツ・シャレー】、老舗スポーツ用品専門店チェーンが全店閉店!これも地殻変動?

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■スポーツ用品専門店チェーンのスポーツ・シャレーは16日、カリフォルニアなど3州に展開する全ての店を閉店することを発表した。ホームページに掲載された閉店告知には理由等を記載していない。閉店日も記されていないが修理品の最終ピックアップ期日が4月29日となっており、今月末まで営業すると推測されている。スポーツ・シャレー各店では10%オフの閉店セールを既に始めている。ロサンゼルス近郊ラ・カナダ・フリントリッジに1959年創業したスポーツ・シャレーはカリフォルニア州、アリゾナ州、ネバダ州に47店を展開し、多くが約1,000坪の大型店。同社は赤字が続いていた2014年、イースタン・マウンテン・スポーツやボブズ・ストアを傘下にもつヴェスティス・リテール・グループ(Vestis Retail Group)に1,700万ドルで買収されている。今月初めには関係筋の話としてヴェスティスが倒産する可能性をブルームバーグが報じていた。
 先月には460店を展開する同業のスポーツオーソリティが連邦破産法11条に基づく会社更生手続きの適用を申請し倒産した。スポーツオーソリティはリストラ策として約30%にあたる最大140店を閉鎖・売却する予定と発表している。またティーン向けファッション小売チェーン「パックサン(PacSun)」を運営するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)も7日、連邦破産法11条を申請して倒産している。その他、アメリカン・アパレルやクィックシルバー、ウェットシールなども破産している。  続きを読む
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2016年04月17日

【フェアウェイ・マーケット】、上場から3年間赤字続きのNY老舗スーパーが破産間近!

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■危機的状況が伝えられているニューヨーク老舗スーパーマーケットのフェアウェイ・マーケット(Fairway Market)は今月中にも連邦破産法11条を申請し倒産する見込みだ。ブルームバーグが内部情報に詳しい関係者の話として伝えたところによると、フェアウェイは破産後に資金援助を受けながら再建する計画を債権者と仮合意に達した。債権者は世界最大の投資ファンド運用会社ブラックストーン・グループの貸付機関GSOキャピタル・パートナーズ。今のところ、融資パッケージの規模や店舗スクラップ、レイオフなどリストラの詳細等は決まっていないが契約上、GSOが債務再編後にフェアウェイの所有権を引き継ぐという。フェアウェイはまた倒産後、独立系投資銀行グリーンヒル&カンパニー等のアドバイスを受け、大規模な店舗スクラップを行わず再建を果たす。
 フェアウェイが発表した第3四半期(10月〜12月期)では売上高が1.9億ドルと前年同期の2.1億ドルから約7%も減少している。赤字は970万ドル。前年同期の1,100万ドルの損失からは赤字幅が縮小しているものの、上場直後の決算発表となる2013年第1四半期から11期連続で赤字となっている。また、既存店・売上高前年同期比は7.5%の減少となり、上場後では最大の下げ幅となった。既存店ベースは客単価が1%増加したものの、客数が8.5%減少した。フェアウェイの既存店ベースの減少は2013年第3四半期以来、9四半期連続で前年を下回っている。
  1933年に創業したフェアウェイはニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットに15店のスーパーマーケットと3店のワイン・アルコール専門店を展開している。同社は全米展開を目指し2013年4月に上場を果たした。一方で、ウォルマートやコストコなどの競合店がオーガニック商品を拡大・強化しているため、お客を奪われている状態にある。売上が落ち込んでいることで、上場から半年間ほど20ドル台で推移していた株価は現在、30セント台を推移している。株価1ドル以下が続いているためナスダック市場から昨年12月、上場廃止の警告を受けていた。  続きを読む
2016年04月16日

【CVSヘルス】、マイアミに続きLAにも中南米系をターゲットにしたCVSイ・マス!

160416CVS・イ・マス
■ドラッグストアチェーンのCVSヘルスは14日、ロサンゼルスに中南米系移民や中南米系アメリカ人をターゲットにした「CVS・イ・マス(CVS y mas)」を4店オープンしたことを発表した。CVS・アンド・モアを意味するCVS・イ・マスは、既存のCVSドラッグストアから一部改装してロサンゼルス郡に3店、オレンジ郡に1店をオープン。今年中にはロサンゼルス郡にさらに5店をオープンする計画となっている。テスト展開となるCVS・イ・マスは中南米系顧客が利用しやすいように案内や売場表示を英語とスペイン語の2か国語で表記し、スタッフもバイリンガルを採用している。ファーマシーの他、フロント商品には中南米で馴染みのあるナショナルブランドを中心にスナック類等の食品・家庭用品、一部一般用医薬品など1,500品目を導入、ヒスパニック系ワインもそろえており、フレグランスやコロンは約360アイテムを集めている。また自国への送金手続きが行える金融サービスも入っているのも特徴だろう。ただ、白人など非中南米客に抵抗がないようにインテリア・デザインや什器等の大きな刷新はない。
 CVSは昨年6月、CVS・イ・マスをフロリダ州マイアミに12店舗オープンした。前年にはマイアミで33店舗を展開する中南米系ドラッグストアチェーンのナバロ・ディスカウント・ファーマシー(Navarro Discount Phamacy)を買収している。ロサンゼルス郡とオレンジ郡には600万人以上の中南米系移民や中南米系アメリカ人が住んでおり、CVS・イ・マスで地域の客層にあった商品・サービスをよりきめ細かく提供できるとしている。  続きを読む
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2016年04月15日

【ウォルマート】、ピックアップ・グローサリー拡大!オムニチャネルセミナーのクイズ?


■ウォルマートは13日、車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービスを8ヵ所の都市で始め、サービス店舗も拡大することを発表した。ピックアップ・グローサリーは現在、ジョージア州アトランタやノースカロライナ州シャーロット、テキサス州ダラスなどのスーパーセンター等で展開されている。ウォルマートのピックアップ・グローサリーは、オンラインから注文し、店では車から降りる必要なくわずかな時間で生鮮品などを持ち帰ることができるドライブスルー。ユーザーはパソコンやスマートフォンからウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Pickup Grocery)にアクセスし、ジップコードを入力。アカウント開設後に商品を選び、注文確定から4時間後(一部店舗では最短2時間)となるピックアップの時間を指定する。ピックアップの用意ができると連絡が入り、お店のピックアップ専用スペースから連絡を入れると商品が運ばれてくる。ピックアップ・グローサリーサービスに手数料はないが、合計で30ドル以上の買い物をする必要がある。
 今回追加された地域はミズーリ州カンザスシティ、テキサス州オースティン、アイダホ州ボイシ、バージニア州リッチモンド、バージニアビーチ、ユタ州プロボ、アラバマ州ダフネ、サウスカロライナ州チャールストンの8都市。一部店舗でピックアップ・グローサリーを始めているテキサス州ダラス、ヒューストン、ジョージア州アトランタではサービス店舗を2倍に増やすとしている。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。

トップ動画:ウォルマートの「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービス事例。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。視察研修ではセミナーの他に店舗視察を行いますが、移動中のちょっとした時間を利用してミニクイズを出題することがあります。私は研修中、研修参加者からの質問に受ける立場にいますが、逆にこちらから質問を投げかけるのです。質問すると嫌でも考えますから頭が働きます。そんなに難しい質問はしません。論理的に考えていけば「なるほど!」とわかるようなことを出題します。当社の「最新!リアルとネットが融合するオムニチャネル戦略セミナー」では実際、店舗内を視察しながらクイズを出題し、成功と失敗を分けた原因を考えてもらうこともあります。多くの場合、即答できる方はいません。少しずつヒントを出してやっとわかるということでしょうか。先日、「ウォルマートのピックアップ・グローサリーはアマゾンの1〜2時間宅配やクローガーのクリックリストに比べて、競争上の優位点(強み)は何か?」を出してみました。以下を読まず、ここで考えてみてください。  続きを読む
2016年04月14日

【ホールフーズ】、新コンセプト店レイアウト!ミレニアム層を新グローサラントで狙う?

160414ホールフーズ365@レイクオスウィーゴ
■ホールフーズは5月25日、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープンする。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマット。1号店のオープン後には、7月にオレゴン州レイクオスウィーゴ地区、8月にワシントン州ベルビューにオープンを予定している。この3店舗の他にはカリフォルニア州サンタモニカやサンフランシスコなど10ヵ所に出店する計画を発表している。シルバーレイクにオープンする1号店ではファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」や「アレグロ・コーヒーカンパニー(Allegro Coffee Company)」が、店舗内店舗プログラム「フレンズ・オブ・365(Friends of 365)」として同店に導入される他、自分好みのブレンド茶を選択して淹れる自販機「ティーボット(teaBot)」も設置される予定だ。このほど、365バイ・ホールフーズ・マーケットの2号店(オレゴン州レイクオスウィーゴ店)の店内レイアウトが明らかになった。調査会社RBCキャピタル・マーケットがレイクオスウィーゴ市の建築部から入手した365の店内レイアウトによると、小型フォーマットにより通常のホールフーズとは大きく異なっている点がある。730坪となる店内は、精肉やシーフードのプリパッケージ販売を拡大する一方、精肉やシーフードのサービス・カウンターを縮小し、バックルームオフィスも小型化を行い、人件費圧縮を行っている。タブレット注文端末が精肉コーナーとレジの近くに設置され、店の中央もチェックアウトレジが設けられているのも特徴的なレイアウトとなっている。また青果コーナーには、隣接してバックルーム用のクーラーとクリスパー(野菜室)が置かれ、作業効率をアップさせている。テイクアウトやイートイン用の量り売り販売となるデリのホットバーとコールドバーは、4.6メートルテーブルで4台設置されている。店舗内店舗プログラム「フレンズ・オブ・365(Friends of 365)」とインスタカート用のスペースも設けられているのも365バイ・ホールフーズ・マーケットの特長になるのだ。

トップ画像:オレゴン州レイクオスウィーゴにオープン予定の365バイ・ホールフーズ・マーケット。メイン・エントランスが店の正面右側にある。下にアップした同店の店内レイアウトプランを見てもらいたい。  続きを読む
2016年04月13日

【YouTubeマーケティング】、ウォルマートとターゲットは投資を急増!戦略的思考とは?


■大手チェーンストアは出店への投資は控える一方でITには積極的に投資し、年々その勢いは加速している。IT投資も様々であり、物流からネット、さらにITを利用したマーケティングでも積極的に行われている。その一つがYouTubeなどのビデオプラットフォームへの投資だろう。自社のコマーシャルや商品説明、ハウツーなど多くの動画を撮影し、動画共有サイトにアップしている。特にウォルマートとターゲットはYouTubeへの広告動画投資を加速している。YouTube用の広告購入およびビデオマーケティングプラットフォームを提供しているピクサビリティ(Pixability)によると、ウォルマートのYouTubeにおける広告支出は2015年の第4四半期(10月〜12月期)で258万ドルに達した。第3四半期(7月〜9月期)となる前期から80%近くも増加し、60万ドルだった第1四半期(1月〜3月期)からは、なんと4倍以上にも急増しているのだ。ターゲットもYouTube用の広告支出を急増させており、昨年の第4四半期では189万ドルとなっている。51万ドルの前期からは3倍以上、6万ドルとなった第1四半期からは30倍以上となった。カナダから撤退を発表したターゲットCEOのブライアン・コーネル氏はITへの投資を強化しているが、YouTubeへの広告急増はその証左となっている。
 一方でYouTube投資を急減させている企業もある。アマゾンは昨年の第1四半期で174億ドルも支出していたが、第4四半期では16万ドルと10分の1以下に抑えられている。アマゾンはYouTubeに頼らず、自社プラットフォームでの動画公開に切り替えていることが理由となっている。他のチェーンストアもYouTube広告を減らしているところも少なくない。これらはYouTubeのみに依存せず、フェイスブックやインスタグラムなどにもマーケティング動画をアップしていることが背景になる。動画共有サイトでは圧倒的な強さをみせるYouTubeは、ウォルマートやターゲットからの広告が続くだろう。

トップ動画:ウォルマートが先月、YouTubeにアップロードしたイースターのコマーシャル動画「イースター・サプライズ:ジェリービーンガーデン編(Easter Surprise Jelly Bean Garden )」。アップから1ヶ月間で、なんと4,500万近くの再生回数(出来すぎのような再生回数だ)となっている。感動的で素晴らしい動画ならコマーシャルでも消費者は積極的に視聴することを証明したのだ。  続きを読む
2016年04月12日

【シップ&クリック】、金曜夜に女を狙え!アマゾンがファッションを拡大する裏の理由?

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■オンラインストアで「シップ&クリック(sip & click)」と呼ばれる現象が起こっていることをご存じだろうか?「シップ(sip)」とは「少しづつ(ちびちび)飲む」という意味で、シップ&クリックはお酒を飲みながらオンラインストアで買い物をするということだ。お酒を飲んだ翌朝、アマゾンから買った覚えのないレシートが届いていた経験がある方もいるかもしれない。シップ&クリック現象が特に働く女性の間に起こっているとの調査結果が発表された。
 ショッピング情報サイトのラック(Racked)によると、ファッション系オンラインストアのリスト(Lyst)では月曜日と金曜日の深夜で明確なショッピング傾向の違いがある。月曜と金曜の夜の売上高を比べると、金曜のほうが30%以上も売上が高くなるのだ。金曜日の深夜1時を超えると月曜日の同時刻に比べて40%以上も注文額が増加し、金曜日の深夜2時では48%も高くなる。金曜日の夜はランジェリーの売れ行きが良く、月曜日の同時間帯で比べると50%も増加するという。しかも商品単価が跳ね上がり、金曜夜のランジェリー平均購入額は140%も高くなるのだ。ランジェリーの平均購入額126ドルとなる月曜夜に比べて、金曜日は308ドルとなる。さらに、ドレスは金曜深夜0時過ぎに月曜日に比べて売上高が320%も跳ね上がるのだ。ハイヒールも月曜に比べて金曜日の深夜1時〜3時には2倍も売れるのだ。ハイヒールは夜10時頃の比較では165%も高くなる。
 これから類推されたのがシップ&クリック現象だ。女性が金曜の夜、ワイン片手にオンラインショッピングしている姿が浮き彫りにされる。仕事によるストレス発散か、仕事で頑張った自分へのご褒美なのかわからないが、お酒を飲みながらランジェリーやドレス、ハイヒールなどを買い物をしているのだろう。金曜の夜、ガールズ・ナイト・アウトから帰って、お酒を飲みながらネットを見ていれば、翌日シップ&クリック現象を知ることになるかもしれない。何かとフラストレーションを抱えやすい働く独身女性は、特に気を付けてもらいたい。

トップ画像:ファッション系オンラインストアのリスト(Lyst)のハイヒール。ハイヒールは月曜に比べて金曜日の深夜1時〜3時には2倍も売れる。ハイヒールは夜10時頃の比較でも金曜日は月曜日に比べて165%も売れるのだ。女性が金曜の夜、ワイン片手にハイヒールをオンラインショッピングしている姿が目に浮かぶ。  続きを読む
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2016年04月11日

【ターゲット】、カートウィールにメーカークーポンも!主婦に好かれる3つの理由とは?

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■ターゲットは4日、自社のクーポンアプリ「カートウィール(Cartwheel)」にサンデーペーパー(日曜紙)にあるメーカークーポンを採用したことを発表した。カートウィールはクーポンのように値引きを行うアプリで、リアル店舗のみ使用可能。アプリをダウンロードしたユーザーはフェイスブックのアカウントもしくはターゲットのアカウントから登録し、ターゲットが提供する500〜700アイテムのディスカウントを受ける。多くの商品が「アーチャーファーム(Archer Farms)」「アップ&アップ(Up & Up)」などターゲットのプライベートブランド(PB)商品で、多くが5%〜10%の値引き。昨年の年末商戦では毎日1アイテムの玩具が50%オフとなる販促も行っていた。値引き期間も短いもの「当日1日のみ」から、最大1ヶ月以上にも及ぶ長期間のものもある。ユーザーは購入したい商品をタップしてリストに加え(初回は11アイテムまで)、購入時に、お店のレジでバーコード(スマートフォンもしくはプリントアウトで提示)をスキャンして、値引きを受ける。カートウィールの同一商品の値引きは期限まで何度も使える。カートウィールにサンデーペーパー(日曜紙)にあるメーカークーポンを採用したことで、これまでの5%オフ、10%オフなどパーセンテージの値引きから「50セント引き」や「1ドルオフ」など金額による値引きアイテムもアップされる。
 ターゲットは2013年にカートウィールを始めており「クーポンママ(CouponMom)」「クレージークーポンレディー(TheKrazyCouponLady)」「クーポンカップル(TheCouponingCouples)」などクーポンを使った節約術指南サイトでも紹介されている人気アプリとなっている。ターゲットは現在までに、カートウィールにより顧客が4.75億ドル(約510億円)以上を節約したと発表している。

トップ画像:ターゲットのカートウィール。カートウィールにサンデーペーパー(日曜紙)にあるメーカークーポンを採用したことで、これまでの5%オフ、10%オフなどパーセンテージの値引きから「50セント引き($0.50 OFF)」や「1ドルオフ($1.00 OFF)」など金額による値引きアイテムも追加されている。  続きを読む
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2016年04月10日

【若者の〇〇離れ】、ストリート系も店数余計でパックサン倒産!波に乗れても出店慎重?

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■ティーン向けファッション小売チェーン「パックサン(PacSun)」を運営するパシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニア(Pacific Sunwear of California)が7日、連邦破産法11条を申請して倒産した。負債総額は3.05億ドル。ティーンがフォーエバー21などファストファッションやオンラインストアに流れていることで売上不振に陥っていた。今後は投資会社で債権者であるゴールデン・ゲート・キャピタル社らと、約9,000万ドルの長期負債を軽減、年間1.4億ドルに及ぶ店舗賃貸コストを削減し、経営再建を図っていくとしている。今のところパートタイマー7,000人を含む9,000人近くのスタッフのリストラは発表されていない。パシフィック・サンウェア・オブ・カリフォルニアは1980年、サーフ系ファッションとしてカリフォルニア州ニューポートビーチで創業。人気のサーフ系ブランドのクイックシルバーやビラボン等に成長し、2007年には50州に約1,200店に展開する売上高11億ドルのファッションチェーンとなった。リーマンショック以降はティーンのサーフィン離れが進み、売上が低迷していた。2008年から赤字が続いており、店舗数もピーク時の半数となる600店までに減らしていた。2014年度の売上高は8.3億ドル。
 このところティーン向けのファッションは低迷しており、アメリカン・アパレルやクイックシルバー、ウェットシール、スポーツオーソリティなど破産申請が相次いでいる。  続きを読む
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2016年04月09日

【ベストバイ】、オムニを拡大!海外はオムニ7を縁故主義、鈴木会長を高齢過ぎと記す?

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■ベストバイは6日、昨年秋からサンフランシスコ市内で始めた当日宅配を他都市にも拡大したことを発表した。ベストバイの宅配は、オンライン注文商品を宅配業者のデリブ(Deliv)を使い、ベストバイの店在庫から宅配するオムニチャネル戦略の一環と位置付けている。今回の当日宅配は、オムニチャネル戦略ではオンラインから注文した商品を店から宅配する「ボドフス(BDFS:Buy Online Deliver From Store)」となる。ニューヨークで今年初めにも同サービスを開始したベストバイは、アタランタやボストン、シカゴ、ダラス、ヒューストン、ラスベガス、ロサンゼルス、マイアミ、フィラデルフィア、シアトル、ワシントンDCの11都市165店にも拡大する。当日宅配の手数料は10〜20ドルとなっており、午後3時までに注文すれば夜の9時までには届くという。重量制限は50ポンド(約23キログラム)までとなっている。創業4年となるデリブは2014年にメーシーズとも提携しており、メーシーズやコールズ、ノードストロームの他、ショッピングセンターを運営するサイモン・プロパティ・グループやウエスト・フィールドとも提携してモールからの当日宅配も行っている。
 サービスが競合する、アマゾン・プライム会員向け当日配送サービス「プライム・フリー・当日宅配(Prime FREE Same-Day Delivery)」は6日、サービス対象地域を2倍近くに拡大し、27の大都市圏に広げている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長兼CEOが引退を発表しました。これに関して海外メディアの記事を読むと「日本の常識は世界の非常識」の印象付けられます。どの記事でも強調されているのが、83歳という鈴木会長の年齢です。コンサルティング会社スペンサースチュアートによるとS&P500企業(投資情報会社であるスタンダード&プアーズ社の採用銘柄)の平均年齢は56.9歳です。フォーチュン500企業(全米上位500社)でも、CEOの平均年齢は57歳となっています。世界最大の持株会社であるバークシャー・ハサウェイの会長兼CEOのウォーレン・バフェット氏(85歳)の例外もありますが、小売業界で会長兼CEOが83歳は異例です。ブルームバーグでは、鈴木会長が引退を発表した記者会見を「異様な記者会見(bizarre afternoon press conference)」と記しています。高齢で健康問題も取りざたされている鈴木会長に対して、ジョークになりそうなフレーズもありました。  続きを読む
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2016年04月08日

【ベッドバス&ビヨンド】、これがオンライン化を進めた粗利推移グラフだ!厳しいQ4?

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■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが6日、第4四半期(12月〜2月期)決算を発表した。12月の年末商戦を含む売上高は34.2億ドルと前年同期の33.4億ドルから2.4%の増加となった。為替変動の影響を除いた場合の売上高伸長率は2.8%の増加。純利益は3.04億ドルと、3.21億ドルの前年同期から5.5%の減少となった。粗利益率は年末商戦中のディスカウントにより前年同期の39.7%から38.6%と1.1%も減少した。一般販売管理費率はオムニチャネル化の推進によりITコストが膨れ前年同期の23.8%から24.0%となった。既存店・売上高前年同期比は1.7%の増加だった。為替変動の影響を除いた場合の既存店ベースは2.1%の増加と発表している。実店舗売上は横ばいとなったものの、Eコマース売上が25%以上も増加したことで既存店ベースは前年を上回った。
 通年ベースでは売上高が121.0億ドルとなり前年(118.8億ドル)から1.9%の増加。一方、純利益は8.41億ドルとなり、9.57億ドルの前年から12.1%の減少となった。為替変動の影響を除いた場合は2.3%の増加。粗利益率は38.2%と前年の38.9%から減少し、一般販売管理費率も26.5%と前年の25.8%から増加したことで利益を圧迫した形だ。既存店ベースは1.0%の増加で、為替調整後は1.4%の増加だった。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,020店を展開しており、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットを276店、クリスマスツリー・ショップ(78店)、バイバイベイビー(105店)やハーモン・フェースバリュ(51店)を展開している。  続きを読む
2016年04月07日

【ホールフーズ】、LAの新コンセプト365にNYに開店したばかりの美人シェフの人気店!

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■ホールフーズは5月、ロサンゼルス近郊シルバーレイク地区に新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」1号店をオープンする。365バイ・ホールフーズ・マーケットは20代〜30代のミレニアム層をターゲットに低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットだ。新コンセプトストアのオープンに際して、ホールフーズは昨年からレコードショップやタトゥーパーラーなど店舗内店舗パートナーを募集する「フレンズ・オブ・365(Friends of 365)」プログラムを行っていた。このプログラムはクラウドソーシング・オーディションでテナントを選定し、役員によるインタビューで最終的な提携先を選出する。ホールフーズは先月、365バイ・ホールフーズ・マーケットの店舗内店舗パートナーとしてファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供する「バイ・クロエ(by Chloe)」と提携したことを発表した。バイ・クロエは5月にオープンするシルバーレイク店に店舗内店舗としてオープンする。第1回のフレンズ・オブ・365プログラムで選ばれたバイ・クロエは、フード・ネットワーク・チャンネルのカップケーキを競う番組「カップケーキ戦争(Cupcake wars)」で優勝を果たしたクロエ・コスカレリ氏が共同経営者となるレストラン。バイ・クロエは昨年、ニューヨークのグリニッジビレッジにオープンしたばかりだが、常に満席の人気店となっている。バイ・クロエではサラダやスープ、パスタの他、肉の代わりに大豆等を使ったハンバーガーやミートボールを提供している。バイ・クロエは365バイ・ホールフーズ・マーケット内では青果コーナーに隣接する予定で、ニューヨークの本店で人気となるメニューを中心に、一部に西海岸風にアレンジしたメニューも提供するという。
 365バイ・ホールフーズ・マーケットではバイ・クロエの他、ホールフーズにコーヒーを提供しているアレグロ・コーヒーカンパニー(Allegro Coffee)も出店する。

トップ画像:ニューヨークのグリニッジビレッジに昨年、オープンしたばかりの「バイ・クロエ(by Chloe)」の店内。ファストカジュアル・スタイルでビーガンを提供するバイ・クロエの内装も可愛いが、共同経営者となるクロエ・コスカレリ氏も美人で性格も可愛らしい。下のインタビュー動画で彼女の可愛らしさを確認してもらいたい。ガッツリ系を好む男子でも彼女が作るビーガン・バーガーなら一度は食べてみたくなるだろう。  続きを読む