2017年06月28日

【リドル】、さらに4店舗&DCオープン!覆面調査サイトにレビューサイトでも好評価?

170628リドル
■アメリカに進出したドイツのディスカウント・スーパーマーケット・チェーンのリドル(Lidl USA)は26日、新たに4店舗をオープンすることを発表した。リドルが7月13日にオープンさせるのはノースカロライナ州の2店舗とバージニア州の2店舗。同社は今月15日にノースカロライナ州の6店舗を含め、サウスカロライナ州とバージニア州に10店舗をオープンしたばかり。リドルはまた4ヵ所目となるディストリビューションセンター(DC)とリージョナルオフィスを発表した。新しいDCとオフィスはジョージア州カータースビルに建設されるという。なおリドルのディストリビューションセンターは建設予定を含めるとバージニア州フレデリックスバーグやノースカロライナ州メバネ、メリーランド州セシル郡に展開している。同社は本部のあるバージニア州アーリントンやノースカロライナ州、サウスカロライナ州に20店舗を展開後、年末までにさらに順次オープンする計画。リドルは2018年末までにニュージャージー州からジョージア州に最大100店舗まで拡大する予定だ。リドルはまたアメリカ国内に最大600店の展開目標を公表している。リドルはテキサス州での拡大も視野に入れており、すでにロケーションハンティングを進めている。
 リドルのアメリカ進出店はヨーロッパで展開する店舗よりも広く、売場面積は600坪以上。アメリカには40年前から進出している競合アルディの2倍以上の売場となっている。店内は余分な装飾を施さない「ノーフリル」。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がないローコストオペレーションだ。ディスカウントを強調したリドルのヨーロッパ店舗や競合アルディとは異なり、店内でパンを焼きあげるインストア・ベーカリーの導入などディスカウントスーパーとは異なる展開も行っている。生鮮品やワイン、コーヒーなどを中心に高品質な商品を取りそろえ、オーガニックの品揃えも拡大。商品の9割はプライベートブランドで、人工着色料やトランス脂肪酸、MSG、グルテンなどを含まないフリーフロムで訴求するとしている。「ハリスティーターとトレーダージョーズのハイブリッドなフォーマットになる」としながらも、通路(Aisle)は6つシンプルなレイアウトを強調。トレーダージョーズに近いフォーマットでも、扱い商品は食品や日用品にとどまらず、一部にナッツ類の量り売りに「ニューサプライズ(New Surprise)」と称した小型家電や家具、ファッション・アパレル等も取り扱う。スタッフ数は1店舗当たり50人前後。営業時間は毎日、午前8時〜午後9時となっている。
 リドルはヨーロッパ27ヶ国に約1万店を展開している。  続きを読む
2017年06月27日

【ベストバイ】、オープンボックスの試用販売テスト!利用者は女性もアマゾンがパクる?


■化粧品業界でよく用いられる販売形態に試用販売がある。商品を試用してもらい、気に入ったら購入してもらうという方法だ。試用販売の「トライ・ビフォー・ユー・バイ(Try-before-you-buy)」を、買う前にレンタルして試してもらう「レント・イット・ビフォー・ユー・バイ(Rent it before you buy it)」に換えて、家電チェーン最大手が導入する。ベストバイは早ければ今週からサンフランシスコのスタートアップ企業「ルーモイド(Lumoid)」と提携したレンタル販売のテストを行うのだ。ルーモイドはデジタル一眼カメラやアップルウォッチなどの高額家電品のレンタルを提供し、利用者が気に入ったら購入できるEコマース企業。例えばアップル・ウォッチ(Apple Watch Sport 42mm - Series 1)は1週間50ドルでレンタルでき、気に入って購入すればレンタル価格の20%がクレジットとして購入額から引かれる。ベストバイでは試用販売をEコマースサイトのベストバイ・コム(Bestbuy.com)の広告プログラムとしてはじめる予定で、同サイトにある「トライ・ビフォー・ユー・バイ(Try-before-you-buy)」からルーモイドにアクセスできるようになる。ベストバイの試用販売ではルーモイドにオープンボックス製品を提供し、レンタルできるようにする。オープンボックス(open box)製品とは、返品された製品。ベストバイが検品後にメーカー保証を付け20%前後値引きしオープンボックスとして店頭で販売している。オープンボックスのレンタルとなるため、レンタル価格も値引きされるという。ベストバイの試用販売での対象品はデジタル一眼レフやスマートウォッチなどのウェアラブル、ヘッドフォンなどのオーディオ機器となっている。ルーモイドが扱っているドローンはベストバイの試用販売の対象から外される。
 ルーモイド創業者でCEOのアーシィ・ラマムーシー氏によると3人に一人の割合でレンタルから購入している。特にスマートウォッチが購入前にレンタルされているという。スマートウォッチなどのオープンボックスを試用販売するベストバイはスマートな販売方法を見つけたといるだろう。

トップ動画:買う前にレンタルして試してもらうルーモイドの「レント・イット・ビフォー・ユー・バイ(Rent it before you buy it)」の説明動画。動画の最後にカメラを抱えた女性が現われているようにルーモイドの主要顧客は女性となる。  続きを読む
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2017年06月26日

【大量閉店】、続くチェーンストア・メルトダウン!不謹慎でも後藤が訴えたいこととは?

170626ワールド・トレードセンターSC
■チェーンストアの閉店ペースは今年、異常なスピードとなっている。小売業界のシンクタンクのファン・グローバル・リテール&テクノロジーによると、6月20日までの店舗閉鎖数が5,300店に達し、前年同期比で3倍の水準に上っている。半年間の閉店件数としては2008年のリーマンショックに続いて過去2番目に高い水準となっているのだ。スイス金融大手のクレディ・スイスでは2008年の閉店数が6,163件としており、今年閉鎖するとみられる小売店数を8,600店と予想している。アメリカでの買い物が実店舗からオンラインショッピングに移行していることでチェーンストアが苦境に陥っている。凋落を続けるシアーズは23日、新たに20店舗を閉鎖することを発表した。シアーズは今年にはいってシアーズ62店と傘下のKマート164店の閉鎖を発表しており、今回の追加閉鎖の発表によりKマート18店、シアーズ2店がスクラップとなる。シアーズの店舗閉鎖はアメリカ国内だけでなくカナダでも起きており、22日にはシアーズ・カナダが破産を申請し、225店舗のうち59店舗を閉鎖することを発表した。チェーンストア企業の破綻も目立っている。業績不振で破綻寸前と言われていた子供服チェーンのジンボリーは12日、連邦破産法第11条の適用を申請し倒産した。アメリカ国内にジンボリーやジンボリー・アウトレットなど約1,200店を展開するジンボリーは、最大450店舗の店舗スクラップを行うという。
 今年3月、2度目の連邦破産法第11条の適用を申請したラジオシャックがメモリアルデー・ウィークエンドの三連休から1,000店舗以上を閉鎖している。4月初めに400店近くの閉鎖を発表したディスカウントシューズチェーンのペイレスショーソースも、最大400店となる追加スクラップが見込まれている。また5月中旬に破綻したティーン向けアパレルチェーンのルー21も1,179店のうち不採算の約400店の閉鎖を開始だ。
 大量閉店により行き場を失くした実店舗の顧客はオンラインでの買い物を増やすようになる。チェーンストア・メルトダウンが進めば、さらなる負のスパイラルを生むことにもなりかねないのだ。

トップ画像:昨年8月にオープンしたウエストフィールド・ワールド・トレード・センターSC(Westfield Westfield World Trade Center)。白い骨組みが印象的な同SCは壮大な景観だが、商業施設となる部分は入店待ちの空となったテナントが目立っている。  続きを読む
2017年06月25日

【当日宅配サービス】、ウェグマンズがインスタカートと提携しパブリクスは全店に拡大!


■ここのところ東海岸にあるスーパーマーケットは、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートとの提携を拡大している。フロリダなどに1,100店以上を展開するパブリクス・スーパーマーケットは7日、2020年までに宅配サービスを全店で展開すると発表した。パブリクスは昨年夏、マイアミの店舗にてインスタカートと提携した当日宅配サービスのテストを開始している。同社は今後5か月間でフロリダ州の店舗等で宅配サービスを拡大しながら、同時にジョージア州やサウスカロライナ州やノースカロライナ州などの店舗にも順次広げていく。パブリクスはフロリダ州など6州で1,147店を展開している。アホールド傘下でマサチューセッツ州など5州に400店以上を展開するストップ&ショップは12日、インスタカートと提携したことを発表した。開始日は明らかにされていない物のボストン地区のストップ&ショップから当日宅配サービスを始めるという。アホールド傘下でストップ&ショップとは姉妹企業となるジャイアント・フードはすでにインスタカートと提携し、ワシントンDCなどで注文から最短1時間の宅配サービスを行っている。スーパーマーケット業界で最もレスペクトされているウェグマンズもインスタカートと提携し、宅配サービスを始める。ニューヨーク州など6州に92店舗を展開するウェグマンズはワシントンDCやバージニア、メリーランドの店舗で当日宅配を開始する。ボストンの店舗でも開始し、数ヶ月以内には数十店舗の規模で宅配サービスを拡大するという。ウェグマンズは一部の店舗にてカーブサイドピックアップ・サービスのテストを行っているが、インスタカートと正式に提携した宅配でさらにネット注文の需要が増えると予想されている。
 インスタカートの年会費は149ドル(2016年1月4日に99ドルから値上げ)。注文ごとに宅配手数料を払う方法もあり、35ドル以上の注文ならば2時間の宅配が5.99ドルとなっている。なおインスタカートのスタッフ構成は、パートタイマーとなる「ショッパー(Shopper)」「キャッシャー(Cashier)」と、非パートタイマーで「独立業務請負人(Independent Contractor:業務単位で契約を結んで仕事をする独立した個人)」と定義される「ドライバー(Driver)」「ドライバー・ショッパー(Driver + Shopper)」の4つのポジションとなっている。注文品のピックアップだけ行う「ショッパー」とレジ係り専用の「キャッシャー」は車を使う必要はないものの週に最大29時間までの労働となっている。一方で宅配を専門にする「ドライバー」とピックアップから宅配まで行う「ドライバー・ショッパー」は自家用車を使用するものの何時間でも働けるようになっている。インスタカートはホールフーズやプライスライト、BJホールセールクラブ、ペトコ、ハリスティーターなど160のチェーンストアやローカルストアと提携している。
 アマゾンによるホールフーズ買収の発表の影響で、スーパーマーケット業界は規模の大小にかかわらず、インスタカートと提携し当日宅配サービスを開始・拡大するところが増えてくるだろう。

トップ動画:ウェグマンズのインスタカートによる当日宅配サービス紹介動画。  続きを読む
2017年06月24日

【ベッドバス&ビヨンド】、アマゾンで粗利益率がビヨンド・イマジネーションな36.5%!

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■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが22日、第1四半期(3月〜5月期)決算を発表した。売上高は27.4億ドルと前年同期からほぼ横ばいとなる0.1%の微増だった。純利益は7,500万ドルとなり、前年同期の1.23億ドルから39%の大幅減少となった。送料無料の最低購入額の49ドルから29ドルの引き下げに加えて、常態化しているクーポン等で粗利益率は前年同期の37.4%から36.5%と0.9ポイントも減少した。なおベッドバス&ビヨンドの粗利益率が四半期ベースで36.5%となったのは同社史上最低となる。一般販売管理費率は人件費の上昇にオムニチャネル化の推進によりITコストが膨れ、買収したネット企業の人件費の影響もあり前年同期の29.6%から31.1%と1.5ポイントも増加した。これにより営業利益率は前年同期の7.8%から5.4%に減少した。既存店・売上高前年同期比は客数が減少したことで2.0%の減少だった。前年同期は0.5%の減少。既存店ベース2.0%の減少はリーマンショック以来、約8年ぶりとなる。Eコマースの売上高は明らかにされていないが、前年同期からの成長率は20%以上としている。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,022店を展開しており、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットを276店、クリスマスツリー・ショップ(80店)、バイバイベイビー(113店)やハーモン・フェースバリュ(55店)を展開している。同社は昨年6月、家具や室内装飾品を中心にフラッシュセールを行っているワン・キングス・レーン(One Kings Lane)を買収、11月にはマグカップや枕などの商品に自分の名前や模したり、個人やグループの画像を商品にデザインするオンラインストア「パーソナリゼーションモール(PersonalizaitonMall)」を約1.9億ドルで買収した。また同社は今年1月、ニューヨーク・ブルックリン地区にベッドバス&ビヨンドやバイバイベイビー、フェイスバリュー、コストプラス・ワールドマーケットを一堂に集めた3,360坪の「ビヨンド・アット・リバティ・ビュー(Beyond at Liberty View)」をオープンしている。

トップ画像:今年1月、NYブルックリン地区にある古いビルを改築してオープンした「ビヨンド・アット・リバティ・ビュー(Beyond at Liberty View)」。屋外からは自由の女神も遠くに見ることができる。3,360坪にはベッドバス&ビヨンドやバイバイベイビー、フェイスバリュー、コストプラス・ワールドマーケットの他、料理や商品デモンストレーション用イベント・キッチンの「71@ビヨンド」がある。またベッドバス&ビヨンドの直営ではないレストランやコーヒーショップも入っている。私たちが訪れたのは週末の土曜日の午後だったにも関わらずお客は(予想通り)入っていなかった。  続きを読む
2017年06月23日

【パネラブレッド】、モバイル注文1,100億円!米国より5年〜10年遅れているに不快感?

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■全米に2,000店近くのベーカリーカフェを展開しているパネラブレッドは14日、直営店のデジタル経由の売上が26%に達していることを発表した。通年ベースでは、スマートフォンや店内端末などの売上高が10億ドル(約1,100億円)に達する見通しという。パンやスープ、サラダ、サンドイッチなどを提供するパネラブレッドの売上高の3分の1がデジタル経由の注文になるとしている。パネラブレッドの10月〜12月期決算では、3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)を除いた大手外食チェーンでデジタル注文による売上高が最大となっていた。同社が3年前に発表したイニシアチブ「パネラブレッド2.0(Panera Bread 2.0)」により、900店以上となる直営店ではデジタル注文が毎週120万件に上っているのだ。同社はパネラブレッド2.0をさらに推し進め、年内中に最大40%の店舗でデリバリー(出前)を行う計画も発表している。
 パネラブレッド2.0は店内の端末やスマートフォン・アプリ経由の注文などのチャネルを増やし、モバイルオーダー対応のキッチン・オペレーションにアップデートするオムニチャネル戦略。パネラブレッド2.0は店内のタブレット端末から注文する「ファスト・レーン・キオスク(Fast Lane Kiosk)」、アプリ経由で注文し店でピックアップするツーゴーの「ラピッド・ピックアップ(Rapid Pick-up)」、店内のテーブルからアプリ経由で注文しメニューをテーブルまで運んでもらうイートインの「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」、アプリ経由オーダーでドアダッシュやポストメイトなどオンライン宅配業者が宅配する「デリバリー(Delivery)」を提供する。店のキッチンでは急増するモバイル注文に対応できるよう「キッチン・ディスプレイ・システム(Kitchen Display System)」のアップグレードを行う。
 約900店展開の直営店では70%となる約600店舗、約1,100店のフランチャイズ店では約10%の120店舗がパネラブレッド2.0対応となっている。
 
⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。後藤は当ブログで何度も「日本の流通はアメリカより5年〜10年遅れている」と強調しています。少なからずの読者は「遅れている」ということに不快感を覚えます。昨今は「世界が驚いたニッポン! 」など日本を称賛するテレビ番組がブームとなっています。あなたが従業員の立場なら「日本は凄い!」との外国人の褒め言葉に洗脳されてもいいでしょう。「店のスタッフはおしゃべりに忙しいし、ガムを噛んでいる人もいるし、レジも遅い。そんな国に比べて『遅れている』と言われたくない!」と思って正解。が、経営者やエグゼクティブの立場で「アメリカの流通より遅れている」と聞いて「気分悪い」と感じたなら、つまらないプライドだけが大きくなっています。少なくとも、リーダーには向いていません。優れたリーダーなら「5年〜10年遅れている」ということは「5年〜10年先を行くアメリカ流通業を倣えば、競合をだしぬけるチャンスがある」と考えます。  続きを読む
Posted by usretail at 03:08Comments(0)TrackBack(0)その他
2017年06月22日

【アマゾン】、自宅を試着室にするサービス!通販最大手の自由返品で柳井さんも真っ青?


■ネット通販最大手のアマゾンは20日、プライム会員向けに衣料品などを試着して購入できる「アマゾン・プライム・ワードローブ(Amazon Prime Wardrobe)」を発表した。新サービスはアメリカ小売業界で古くからある返品制度を生かしたサービス。対象となるファッションアイテムは婦人服や紳士服、子供服、靴、アクセサリーなど100万点以上で、カルバン・クラインやリーバイス、アディダス、ヒューゴボスなどブランド商品も含まれる。利用者はこれらのファッションアイテムから3アイテム以上を注文する。受け取りから7日以内に返品すればお金がかからない。配送料や返品時にかかる送料も無料となる。注文した商品の中から3〜4アイテムを購入すると合計額から10%が引かれ、5点以上の購入では20%オフとなるディスカウントが適用される。決済は実際に購入する商品を選んだ後に行われ、プライム会員であれば追加料金なしでサービスを何度でも利用することが可能。なお返品は送られてきた箱に詰めて返送する。プライム・ワードローブでは返送しやすいようにプリペイドラベル(送料前払い済みの発送ラベル)が同封されており、また梱包しやすいダンボールにもなっている。現在はテスト段階となっており、登録しておけばサービス開始時に通知を受けることができる。
 試着から販売するEコマースの事例ではメガネ販売のワービー・パーカー(Warby Parker)や靴のザッポス(Zappos)、ファッションではスティッチフィックス(StitchFix)やノードストローム傘下でメンズカジュアルウエアのトランククラブ(TrunkClub)などがある。これらの企業では送料・返品がすべて無料であり、自宅で気軽に試着して選べることから売上を伸ばしている。一方で返品率は高くなり、商品によっては返品率が40%近くに達する。
 プライム・ワードローブの拡大でファッションを販売する小売チェーンやデパートメントストアへの影響はさらに大きなものになる。メイシーズなど大手チェーンストアは再び大量閉店に追い込まれるのだ。

トップ動画:アマゾンが発表した新サービスの「アマゾン・プライム・ワードローブ(Amazon Prime Wardrobe)」。プライム会員の利用者はファッションアイテムから3アイテム以上を注文する。受け取りから7日以内に返品すればお金がかからない。配送料や返品時にかかる送料も無料なのだ。これでは益々、お店に行かなくなる。返品に厳しいユニクロは苦戦するのだ。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。コンサルティング・セミナーで最初に学んでいただくのがアメリカ小売業の返品制度です。返品制度とは「100%満足度保証」です。「気に入らない(I don't like it)」という理由だけで(理由さえ問われないことも)、購入した商品を使い倒していても返品できるのです。これまで私は500ドル以上のコピー機からアイフォン5、アイパッドプロ(9.7インチ)、ミールキットなど高額品から食べ残し、賞味期限切れ食品まで様々な商品を返品してきました。返品時にスタッフに怒られたことも嫌味を言われたこともありません。返品の話をすると、多くのクライアントはショックを受けます。商人としてやりきれない気持ちになり、怒りというか苛立ちを後藤にぶつけてくる人もいます(笑)。気持ちは理解できます。が、「アメリカの返品制度は良いか、悪いか」ということ論じても意味はありません。100年前のシアーズ・カタログには「100%満足度保証」のミシンがありますし...  続きを読む
Posted by usretail at 03:07Comments(0)TrackBack(0)Eコマース
2017年06月21日

【ホールフーズ】、アマゾンとの婚約は合コンの一目惚れから!CEOは夢でも見ていた?

170621ジョン・マッキー氏@ホールフーズ
■ネット通販最大手のアマゾンが先週、自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収することを発表した。ネット通販の巨人であるIT企業のアマゾンが食品スーパーを買収したことに加え、アマゾンにとって最大規模となる買収額(137億ドル/約1.5兆円)となったことで世界をアッと驚かせた発表だった。この歴史的な買収の始まりが実は合コンからで、なんと夢からのメッセージでもあったということが明らかになった。ホールフーズが19日に証券取引委員会へ提出したドキュメント(DEFA14A)では、同社CEOのジョン・マッキー氏と役員が一部従業員を交えて行ったアマゾンによる買収についてのタウンホール・ミーティング(対話集会)の記録が記されている。マッキー氏自身がアマゾンと合意に至った異例の買収劇について明かしているのだ。同氏によると全てはわずか6週間前にアマゾンとの共通の友人がセットアップした「合コン(blind date)」での「一目ぼれ(love at first sight)」から始まったのだという。
 マッキー氏は「ちょっと物語風に話してみよう。私たちがどうやって出会ったのか?共通の友人らが合コンを設定してくれたんだ(笑)。6週間前、役員3人とシアトルに行き、そこで恋に落ちた。まさに『一目ぼれ』だったんだ(笑)」と話し、「私はとても真剣でした。突然に(運命的に)出会ったみたいに。話したのは2時間半ほどでしたが、10時間くらいは話しができたように思えました。お互いに満面の笑顔で『凄い人たちだ』と言い合っていました。彼らは素晴らしく、賢く、本物でした。本音で語ってくれました。強欲な輩がビジネスでやるようなことをやる人たちではないことも分かりました。私たちと一緒にできることを言葉にしてくれたのです。(残念ながら)今日はその内容を話すことはできないし、買収が完了するまでは話せません」と語った。また「合コンからわずか6週間だったこともあり、急展開なプロポーズでした。まさに今日は正式でFワードな『婚約』です(笑)。で、昔の結婚と同じようにしきたりや仲人がいて、実際に結婚するまで婚前交渉はできないのです(笑)。デートアプリ『ティンダー(Tinder)』のように出会ってすぐに関係を結ぶようなものじゃないですから(笑)。筋書きのないドラマのようでしたが、本社のあるオースティンからシアトルに引っ越すことはないということは明言します(拍手)」と話した。さらに「打ち明けますが1年半前に私たちがアマゾンと合併する夢を見ました。起きて妻に言ったら『おかしいんじゃないの』って言われました(笑)。その時は私も『そうだよね。本当に変だよね』と答えた。その後はもちろん、その夢のことは忘れていたのですが、先日、妻に『グレンダ、ちょっと変なことを知りたい?1年半前におかしいんじゃないのって言ったよね(笑)あの夢のこと』。今日、それは現実になりました。夢はパワフルです。すぐに夢は共有され、ホールフーズの夢はアマゾンの夢となります。二つの企業の夢は食品業界に大きな影響を与えます。わくわくするし、今日という日と私が話したことはいつまでも残る歴史的な日となります」とある。
 一方、従業員とのQ&Aセッションでマッキー氏は「カルチャー(企業文化)は変わります。避けられようはありませんが、必ずしも悪いことでもありません。これまで様々なことで進化したように今後も進化します。それは自分たちのカルチャーの誠実さでもあります。そしてアマゾンも誠実さを尊重しています。数百億ドルを投資して得た企業の資産をムダにするほど彼らはバカではありません。ですが、カルチャーは進化します」と答えている。アマゾンのメリットについては「アマゾンが私たちより優れているのは顧客志向です。顧客中心の考え方は私たちより進んでいます。ホールフーズはアマゾンと同じくらいの顧客志向になります。顧客志向のパッションを彼らから得るのです」と答えている。「(買収後も)ホールフーズの品質基準は変わりませんし変えるつもりもありません。自分たちのブランドに投資していますし、頭の良い彼らは分かっています」とも語っている。
 ジョン・マッキー氏の言葉を見る限り、アマゾンによる買収が彼にとっていかに喜ばしいことであるかがわかるようだ。

トップ画像:ホールフーズ創業者でCEOのジョン・マッキー氏。マッキー氏はアマゾンとの合併を夢で見たという。  続きを読む
2017年06月20日

【緊急投稿】、アマゾンがホールフーズを買収した理由にホールフーズ身売りの理由とは?

170620ホールフーズ@365
■ネット通販最大手のアマゾンが先週、自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収することを発表した。買収額は137億ドル。2009年に買収したザッポスの10倍だ。アマゾンでは過去最大規模の買収となる。IT企業がスーパーマーケットチェーンを約1.5兆円で買収したことで日本でも大いに注目を集めている。今日は、なぜアマゾンはホールフーズを買収したのか、なぜホールフーズは身売りを選んだのかをここで解説する。
 アマゾンの前にホールフーズの現状を知る必要がある。単的にいえばホールフーズは現在、競合からの攻勢にあい業績低迷が続いているのだ。ホールフーズが先月発表した第2四半期(1月〜3月期)では売上高が37.4億ドルと前年同期比1.1%の増加だった。純利益は9,900万ドルとなり、前年の1.42億ドルから30.3%減と大幅に減少した。一方、既存店・売上高前年同期比は2.8%の減少となり、7四半期連続して前年を下回っている。既存店ベースは100年に一度と言われた景気後退時の4四半期連続をこえ、7四半期連続して前年を下回っている。原因はウォルマートや競合スーパーがオーガニックの品揃えを増やし、ホールフーズの顧客を奪っていることにある。割高なイメージからつけられたニックネーム「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck:給料の大半が高額なオーガニック食品に使われるという意)」を払拭できずにいる間、競合スーパーが価格を抑えたオーガニック食品を増やしているのだ。調査会社バークレイズによると、約1,400万人の顧客をスーパー最大手チェーンのクローガーに奪われている。同社の株価は2013年10月をピークに半値近くにまで下落していたのだ。業績低迷を受け、4年前に掲げた1,200店舗展開を棚上げし、9店舗に及ぶ店舗閉鎖を発表した。その頃、ヘッジファンドのジェナパートナーズがホールフーズの株式9%近くを取得し第2位となる株主となった。ジェナパートナーズは集客に苦戦するホールフーズに経営再建のため、取締役の刷新、新フォーマット「365・バイ・ホールフーズ」の再検討、競争力を強化するためのITと運営効率の改善化など圧力をかけだしたのだ。ホールフーズの身売りも検討に入っていた。アマゾンがホールフーズを買収する直前、テキサス・マンスリー誌(Texas Monthly)のインタビューでホールフーズCEOで創業者のジョン・マッキー氏は「ビジネスの世界ではソシオパス(社会病質者)のように貪欲な輩が人々を騙し、顧客をないがしろにし、従業員を濫用し、有毒廃棄物を環境に捨てている」と話している。彼は「こういった輩がホールフーズ・マーケット(の株)を買って大儲けしようとしている。私が(強欲な輩を)嫌っていることを彼らに知らしめる必要がある」と述べている。また「ホールフーズは私のベイビーであり、守るべき子どもです。子供を乗っ取る前に親である私を倒さなければなりません」とヘッジファンドとの戦いを示唆しているのだ。つまり、マッキー氏はホールフーズを金の亡者から守るため、後ろ盾となる協力者が必要だったのだ。
 一方のアマゾンはネット専売ストアからリアル店舗の展開を拡大している。同社は先月、リアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」の7店舗目をNYマンハッタン地区にある「ザ・ショップス・アット・コロンバス・サークル(The Shops at Columbus Circle)」SCにオープンさせた。大型ショッピングモール内の「ポップアップストア(Pop-Up Store)」も30ヵ所以上に展開している。UCバークレー等いくつかの大学キャンパス内に受け取り施設も開設している。10年前から生鮮品の宅配を始めているアマゾンは先月末、ドライブスルー専用スーパー「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」を一般公開した。ドライブスルー専用スーパーは利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストアだ。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点となる。アマゾンフレッシュ・ピックアップは、ダークストアでスタッフが商品の選択と袋詰めを行い、予約した時間に顧客の車まで運ぶ。アマゾンフレッシュ会員なら注文から15分でピックアップできるのだ。オープン直後とはいえ、アマゾンフレッシュ・ピックアップに利用者はまばらだ。夕方でさえ利用者は多くない。原因はダークストアにあると推測する。ピックアップ利用者は野菜や果物、お肉やシーフードなど生鮮品を多くの中から選ぶことができないのだ。CDや本とは異なり生鮮品は腐る。利用者が少ないため、ダークストアの生鮮品はすぐにダメになる。つまり倉庫内の売れ残った生鮮品は廃棄(もしくは寄付)となり大幅な赤字に陥っていると想像できるのだ。アマゾンはダークストアでなく、店の中でも買い物ができるインストア・ショッピングを提供する必要に迫られている。つまりスーパーマーケットを展開する必要がある。しかし、彼らには食品スーパーのような鮮度管理を行うノウハウは持ち合わせていない。またスーパーの店舗オペレーションや仕入れ、物流についても素人だ。したがってスーパーマーケットについての実務専門家が必要となっている。しかし専門家なら誰でもいいという訳ではない。年会費99ドルのアマゾン・プライム会員やアマゾンフレッシュ会員(年会費99ドルに月々15ドル)と顧客が被る食品スーパーとなる。ホールフーズの主要顧客は富裕層であり、年会費99ドルに月々15ドルを支払えるだけの顧客をもつ。富裕層地区に展開する400ヵ所以上のホールフーズはピックアップ拠点としても好都合となる。生鮮品販売を拡大するアマゾンでは、ホールフーズが約1.5兆円の投資に十分見合うというわけだ。
 両者のニーズが合致した買収といっても、事がスムーズに進むとは限らない。IT系企業と食品スーパーと全く畑が違う上、アマゾンCEOジェフ・ベゾス氏とマッキー氏は相当、アクが強いことでも知られている。この結婚は波乱含みでもあるのだ。

トップ画像:シアトル近郊ベルビューの365バイ・ホールフーズ・マーケットの青果コーナー。アマゾンは食品スーパーのような鮮度管理を行うノウハウは持ち合わせていない。スーパーの店舗オペレーションや仕入れ、物流についても素人だ。したがってスーパーマーケットの実務の専門家が必要となってくる。  続きを読む
2017年06月19日

【ウォルマート】、ボノボス買収!ルイヴィトンのLVモノグラムをEDLPに見せない?

170619ボノボス
■ウォルマートは16日、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」を買収することを発表した。買収額は3.1億ドル(約340億円)。ウォルマートは現金で支払うという。ボノボス買収は第2四半期もしくは第3四半期中に完了する予定。またボノボス創業者でCEOのアンディ・ダン氏は、ウォルマートEコマース事業部CEOのマーク・ローリィ氏の直属の部下となり、これまで買収したブランドを監督する立場となる。なおウォルマートのボノボス買収は、ローリィ氏がEコマース事業部CEOに就任後、4社目となる。ウォルマートは今年1月、靴の通販サイト「シューバイ(ShoeBuy)」を7,000万ドルで買収、2月にはアウトドア販売の「ムースジョー(Moosejaw)」を5,100万ドルで買収、3月にはモドクロスを買収している。ウォルマートは昨年8月、ローリィ氏が創業したジェットを3.3億ドルで買収した。ボノボスやモドクロスなど買収したブランドはジェットで販売されるという。
 ボノボスは2007年、スタンフォード大学でクラスメートだったアンディ・ダン氏とブライアン・スパイリー氏によってオンラインストアとして創業。当初のパンツやシャツ、ジャケットなどカジュアルウェア中心からスーツやドレスシャツ、上着、ゴルフウェアなどにも品揃えを拡大している。2011年には試着ショールームの「ボノボス・ガイドショップ(Bonobos Guideshop)」の出店を開始している。2012年にはノードストロームからの投資を受け提携も開始し、ノードストロームや同社オンラインでの販売も始めている。一方、在庫をもたず販売を行わないボノボス・ガイドショップは現在までにサンフランシスコやシカゴ、ニューヨークなど30ヶ所で展開しており、2020年までに100店舗展開を目指している。なおボノボス共同創業者のスパイリー氏は2009年にボノボスを辞め、同業のトランク・クラブ(Trunk Club)のCEOに就任している。トランク・クラブは2014年にノードストロームに3.5億ドルで買収されている。  続きを読む
2017年06月18日

【アマゾン】、ホールフーズ買収!コンサルティングセミナー・エグゼクティブ・コース?

170618ホールフーズ@シアトル
■ネット通販最大手のアマゾンは16日、自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収することを発表した。買収額は137億ドル(約1.5兆円)でキャッシュ。2009年に12億ドルで買収したザッポスの10倍となり、同社では過去最大規模の買収となる。ホールフーズの一株当たりでは42ドルの提示額となり、発表前日のホールフーズ終値から27%のプレミアム。アマゾンCEOのジェフベゾス氏は「ホールフーズは40年近くにわたり顧客を楽しませ、満足させてきた企業です。素晴らしい仕事を引き続きお願いしたいと思っています」と語っている。ホールフーズCEOのジョン・マッキー氏は「(アマゾンとの)パートナーシップは、ホールフーズ株主など利害関係者にとって価値が最大となります。また私たちのミッションを拡大するばかりか、お客様に向けて高品質や利便性、買い物体験、イノベーションをもたらすことにもなります」と声明を発表している。買収はホールフーズ株主や当局からの承認後、今年後半中にも完了する予定。なお買収後もマッキー氏はホールフーズCEOに留まり、ホールフーズ本社もテキサス州オースティンから移転しないとしている。
 ホールフーズが先月発表した第2四半期(1月〜3月期)では売上高が37.4億ドルと前年同期比1.1%の増加だった。純利益は9,900万ドルとなり、前年の1.42億ドルから30.3%減と大幅に減少した。既存店・売上高前年同期比は2.8%の減少となり、7四半期連続して前年を下回っている。ホールフーズは現在、アメリカを中心にイギリスとカナダを含め465店舗を展開している。その中にはロサンゼルス近郊シルバーレイク、ワシントン州ベルビュー、オレゴン州レイクオスウィーゴ、テキサス州オースティン地区にオープンした新フォーマット「365バイ・ホールフーズ・マーケット」4店も含まれている。ホールフーズは今年2月、業績低迷を受け4年前に掲げた1,200店舗展開を棚上げ、9店舗に及ぶ店舗閉鎖を発表。4月にはジェナパートナーズがホールフーズの株式9%近くを取得第2位となる株主となった。ジェナは株式取得の目的として、収益が下回っているホールフーズに対して改善を求め、課題に取り組むために取締役の刷新、新フォーマット「365・バイ・ホールフーズ」の再検討、競争力を強化するためのITと運営効率の改善化をあげていた。
 アマゾンは先月末、ドライブスルー専用スーパー「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」を一般公開し正式にスタートした。ドライブスルー専用スーパーは利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストア。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。アマゾンフレッシュ・ピックアップは、ダークストアでスタッフが商品の選択と袋詰めを行い、予約した時間に顧客の車まで運ぶ。アマゾンフレッシュ会員なら注文から最短15分で受け取ることができるという。アマゾンは食料品の受け渡し専用拠点以外でも大学キャンパス内の受け取り施設を多数開設している。また実店舗展開も加速しており、大型ショッピングモール内の「ポップアップストア(Pop-Up Store)」を30ヵ所以上を展開し、リアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」の7店舗目をNYマンハッタン地区にある「ザ・ショップス・アット・コロンバス・サークル(The Shops at Columbus Circle)」SCにオープンさせている。一方、テストを行っているレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」はシステムの不具合により一般公開が遅れている。

トップ画像:ホールフーズ・シアトル店。アマゾンによるホールフーズ買収が発表された朝、後藤はアマゾン本社からごく近いホールフーズに行ったのだ!ホールフーズの現場スタッフにアマゾン買収の話を聞いてみると...  続きを読む
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2017年06月17日

【オムニチャネル化】、最も利益率が低いのはボドフス!意外にもネット販売はコスト高?

1706017ピックアップ@ウォルマート
■チェーンストアなどリアル店舗がオムニチャネル化を進めるとコストがかかる。コストがかかった分、利益が減っていく。オムニチャネルの段階には「ボッシュ(BOSH: Buy Onlin Ship to Home)」「ボピス(BOPIS: Buy Online Pickup In Store)」「ボドフスBODFS(Buy Online Deliver From Store)」などがあり、どれほどのコストになり営業利益率はどの程度なのかをコンサルタント企業のアリックスパートナーズが100ドルの衣類(仕入れコスト40ドル)を例に試算している。最も利益率が高いのはリアル店舗でモノを販売する「バイ・イン・ストア(Buy In Store)」だ。40ドルの仕入れコストに店の維持費やスタッフの人件費などで28ドルのコストになり、営業利益率は32%となる。
 一方、オンラインストアから直接お客のところに送る場合は店よりもコストが高くなる。一般的にはオンラインストアよりお店のほうがランニングコストが高そうに思えるのだが、ネットで販売するとITコストが莫大となる。倉庫などのインフラコストがかかるほか、商品を倉庫からピッキング(Pick)して梱包し(Pack)、送る(Ship)の行程もある。ネットで顧客を獲得したり、購入履歴を顧客に見せたり、配達中のトラッキングもコストだ。ウェブサイトやアプリ、検索エンジンも常にアップデートしなければならない。自社サイトで業者が販売するマーケットプレイスの運営やロジスティクス(物流)にもお金がかかる。アリックスパートナーズによると、ボッシュは40ドルの仕入れコストに30ドルの諸経費で営業利益率は30%と概算しているのだ。
 ネットで注文した商品をお店でピックアップするボピスでは店とオンラインを同時に運営しているため37ドルのコストで100ドル-40ドル-37ドルで23%の利益率なのだ。ただしボピスにはお客が店にやってくるので、追加の売上が見込めるというプラスの面を忘れてはならない。最も高くつくのがネットで注文した商品をお店から送るボドフスだ。物流センターからお店に送るコストに店からお客に送るコストとシッピングコストが2倍となるからだ。お店でもピック・パック・シップをしないといけないからだ。これで利益率は12%となり、お店だけで販売するチャネルから20ポイントも下落する。
 ここで考えなければならないのは返品だ。アメリカには返品制度がある。これがまたコスト高を招く。ネットで購入すると返品率は30%〜40%となる。返品処理に店よりネットは6倍近くも負担が大きくなる。アリックスパートナーズでは複雑化するため試算していないが、40ドル前後のコストとなると考えている。返品はマイナスな作用だけではない。返品による追加売上がお店で生じるからだ。ターゲットでは返品に来店したお客の3分の1はお店で買っている。JCペニーのCEOマービン・エリソン氏は「返品やボピスでお店にやってくるネット客は77%となる」と語っている。O2Oによる来店が営業利益アップに貢献し様々なコスト削減策により、アリックスパートナーズの試算とは実際は異なるのだ。
 ボドフスは最も利益率は少ないがやらないことには売上を他の店に奪われることになる。オムニチャネル化は高くつくものの顧客満足を追求するとマストな投資となるのだ。  続きを読む
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2017年06月16日

【ギフトレジストリー】、欲しいものリストから贈ったほうが感謝や満足度も高い結果!?

170616ギフトレジストリー@メイシーズ
■大手チェーンストアやオンラインストアには「ギフト・レジストリー(Gift Registry) 」サービスがある。ギフト・レジストリーとは、親戚や友人などお祝いを贈ってくれる人たちに、自分たちの欲しい商品リストを送り、その中から予算内で贈りたい商品を選んでもらうシステムだ。いわば、お祝いをもらう立場の人が作った「欲しいものリスト (wish list) 」だ。受け手側は、事前に商品を選択し、商品リストを作成する。贈り手側とのやりとりはすべてお店側が行う。お祝いをもらう立場の人は、自分たちの欲しいモノが得られるしギフトの重複も避けられる。贈り手側もギフト選択に悩むことはない。予算に限りがある贈り手も予算内でギフトを考えられる。お店には無駄な値引きをする必要はなく、返品などを抑えるメリットがある。つまり受け手も贈り手も販売もウィン・ウィンになる合理的なシステムなのだ。ただギフトレジストリーに否定的な見方をする人もいないわけではない。大事なのは気持ちであり、欲しいものリストから選んで贈っても、贈り手側がよく考えて選んだプレゼントのほうが受け手は喜ぶし、欲しいものリストの商品より感謝の念が強くなるという考え方だ。しかしこれは贈り手の都合の良い考えかもしれない。スタンフォード大学などの研究者が行ったリサーチによると、欲しいものを贈ったほうが喜ばれるという結果がある。フランチェスカ・ジーノ氏とフランシス・フリン氏が行った調査リポート「欲しいものをあげなさい(Give them what they want)」では、受け手側が欲しいと事前に選んであったものを贈られたときのほうが、感謝の念も満足度も高い結果となったのだ。贈り手が「このプレゼントを気に入るだろう」と確信していたにもかかわらず、受け手は実際に欲しいと自ら選んでいたプレゼントのほうを喜んだのだ。
 貰って嬉しくなかったプレゼント画像を投稿する「なんでこんなものを買ったの?(whydidyoubuymethat.com)」には、贈り手の労力むなしく、受け手の残念なコメントに溢れている。モノあまりの時代、愛情の一方的な押し売りは避けたほうがいいようだ。

トップ画像:メイシーズのウェディング・ギフトレジストリー・コーナー。  続きを読む
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2017年06月15日

【キャッシバックアプリ】、アメリカの賢い主婦のスマート節約術!ビジネスモデルとは?

170615アイボッタ
■買い物するとキャッシュバックするモバイルアプリ「アイボッタ(Ibotta)」「チェックアウト51(Checkout 51)」「モビセーブ(mobisave)」「セービングスター(Savingstar)」「ショップミアム(Shopmium)」等が主婦の間で人気だ。これらのキャッシュバックアプリは食品などの対象商品を購入しレシートをスキャンするとキャッシュバックされ、特定の金額まで貯まるとギフトカードや小切手、ペイパルに現金化できる仕組みだ。アイボッタを例にとると、アプリをダウンロード後、新規登録してログインする。最寄りのスーパーマーケットやドラッグストアなどよく買い物するお店をタップしてキャッシュバック対象商品をタップしてアンロックしておく。ウォルマートやターゲット、アルバートソンズに行ったとき、対象商品を購入する。その時に対象商品であるかどうかはバーコードをスキャンすることで確認ができるのだ。購入を証明するために、アプリを起動後にレシートを撮影し、購入した対象商品のバーコードも撮影する。レシートの撮影では店名もしくはロゴ、日付、バーコードも含めておく。レシートが長い場合はセクションを加える(Add Section)でつないで撮影が可能だ。ウォルマートペイなどレシートをもらわない場合は、eレシートをダウンロードしプリントアウトして撮影することになる。商品購入が確認されると(通常24時間以内)、自動的にアプリにクレジットが入る。利用ごとに自分のアカウントにクレジットが貯まっていくようになる。クレジットが20ドルまで貯まるとペイパル(PayPal)のアカウントにクレジットを移行でき、ウォルマートやアマゾン、スターバックス、ベストバイなどのギフトカードとも換金できようになっている。なお換金の方法はアプリ画面の左画面に表示される「現金払い戻し(Withdraw Cash)」をタップして手続きをおこなっていくのだ。アイボッタでは現在、サインアップして対象商品を購入すると10ドルのボーナスクレジットを得ることができるキャンペーンを行っている。またアイボッタを友達に紹介すると5ドルのクレジットにもなる。
 アメリカの節約指南サイトではキャッシュバック・アプリがスーパーなど毎日の買い物の常識にもなっている。毎月100ドル以上をキャッシュバックで貯める主婦も多く、アプリによる買い物が拡大する要因にもなっている。  続きを読む
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2017年06月14日

【ヒューストン視察】、流通コンサルタントがプロデュース!日程はオースティン移動?

170614ホールフーズ(365)
■ヒューストン3日目は陸路による移動となる。ヒューストンからオースティンに向かうのだ。ヒューストンから北西に3時間の距離となるオースティンにはホールフーズの新コンセプトストア「365バイ・ホールフーズ・マーケット」の最新店(5001 183A Toll Rd., #16, Cedar Park, Texas 78613)があるのだ。ホールフーズ創業者でCEOのジョン・マッキー氏は4月にオープンした365シーダーパーク店を「365の2.0(365 2.0)」と評している。4号店はLAダウンタウン近郊の1号店から微調整されたフォーマットとなっているのだ。この店舗にはオースティンを地元にするサンドウィッチ店の「イージータイガー(Easy Tiger)」と同じくオースティン生まれのスムージーショップ「ジュースランド(Juiceland)」が入っている。グローサラントの進化となる3652.0を視察するのだ。
 3日目は朝食後、ホテルをチェックアウトして9時には出発する。ヒューストンのダウンタウンからオースティンの365まで180マイル(約290キロメートル)。Wi-Fiを搭載したバスをチャーターしていることでノートブックやタブレット、スマートフォンでインターネットを利用可能となる。移動中の3時間を使って前日のセミナーでは解説できなかったオムニチャネル・リテーリングの成功事例・失敗事例を解説する。オムニチャネル・リテーリングの品揃えではエンドレスアイルが基本コンセプトになるため、タブレットやノートブックでアマゾンの事例をもとに説明する。休憩はヒューストンとオースティンの中間地点となるブレナム地区のHEB(2508 S Day St, Brenham, TX 77833)もしくはウォルマート・スーパーセンター(203 Us Loop 290 W, Brenham, TX 77833)となる。休憩を兼ね30分程度視察して出発。12時30分頃には365シーダーパーク店に到着予定だ。
 オースティン・ダウンタウンから北に20マイル(約32キロメートル)のシーダーパーク地区にある「ザ・パーク(The Parke)」ショッピングセンターに365シーダーパーク店がある。ザ・パークSCにはディックス・スポーティング・グッズや傘下でアウトドア用品を販売するフィールド&ストリーム、ノードストロームラック、バイバイベイビー、アルタ・ビューティなどがキーテナントになっている。365の新店は840坪。20代〜30代のミレニアルを中心顧客に、低価格を基調にした利便性の高い小型フォーマットだ。365はグローサラント業態でもあり、地ビールも販売するオースティンで人気のサンドウィッチ店「イージータイガー(Easy Tiger)」と、スムージーを販売でオースティンを中心にダラスにも展開しているローカルショップ「ジュースランド(JuiceLand)」が併設されている。昼食を含めて365には90分以上は時間をとりたい。365をあとにしてスプラウツ・ファーマーズ・マーケットを視察。コンベンショナルスーパーマーケットとは異なり、青果コーナーを店の奥に位置したフリップ(Flip)型レイアウトにeクーポン、販促のダブル・ウェンズデーセールなどを学習する。この日の最後はホールフーズ・マーケット・オースティン旗艦店。グローサラントやタップルーム、グラウラー、端末からのオーダーなどホールフーズが他社に先駆けて様々なテストを行っていたところだ、説明は不要だろう。
 なお365ヒューストン店(610 N Loop and Yale St.Houston, Texas 77008)は今年末のオープン予定となっている。来年以降、ヒューストンでの視察を3日目も続ける場合は365の他、HEBの中南米系住民向けスーパーのミ・ティエンダやスプラウツ、サムズクラブなどを見るのも良いだろう。  続きを読む
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2017年06月13日

【ヒューストン視察】、流通コンサルタントがプロデュース!最新事例を学ぶ日程△箸蓮

170613セントラルマーケット
■テキサス州ヒューストンの事業用不動産業者のウォルフによると、ヒューストン地区のショッピングセンター面積は今年500万平方フィートも増加する。大手チェーンストアなどの小売店舗の閉鎖が全米で増えている中、ヒューストンは人口流入による人口増大に伴い小売スペースも今も拡大しているのだ。小売スペースも成長が著しいのがスーパーマーケットだ。テキサス州に370店以上を展開するHEBは今年、3ヵ所にHEBやHEBプラスをオープンし、ディスカウント・スーパーマーケットのジョーヴィーズ・スマートショップも1店舗オープン予定となっている。スーパー最大手のクローガーもヒューストンにクローガー・マーケットプレイスなど6店舗をオープンする。ウォルマートはスーパーセンターにネイバーフッドマーケットを3店舗を追加する。ターゲットは今春にオープンした大型店と、ヒューストン郊外リッチモンド地区にプロトタイプストアをオープンする。コストコもヒューストン郊外に4,200坪の新店を今年、オープン予定だ。ヒューストンでの視察&コンサルティング2日目の内容を紹介しよう。
 2日目の朝、朝食を済ませ8時からホテル会議室でセミナー&コンサルティングを行う。オムニチャネルとグローサラントを中心にアメリカ小売業の全体像を明らかにするのだ。まず前日に視察したHEBやウォルマートから学んだおさらいからスタートする。同時にチェーンストア経営の終焉となっている現状を解説しながら、オムニチャネルでの成功・失敗事例、さらに今後のチェーンストアの在り方にも踏み込んでいく。質疑応答を行った後、視察に向けて出発だ。
 まず最初に向かうのはホームセンターのホームデポ(5445 West Loop S Houston, TX 77081)。オムニチャネル化で成功するホームデポではリアルタイム在庫やイメージ検索、3Dマッピング、BDFSなどを実際に試してもらう。その後、ウォルマート・ネイバーフッドマーケット(9700 Hillcroft St, Houston, TX 77096)に向かう。ネイバーフッドマーケットでは前日に説明できなかったショッピングリストやセービングキャッチャー、ウォルマート・ペイを実際に買い物しながら学んでもらうのだ。次は2015年9月にオープンしたHEBディスカウントスーパーのジョーヴィーズ(6100 W Fuqua St Houston, TX 77048)だ。ジョーヴィーズ7号店目は1,600坪で約9,000アイテムを販売する。特にロスリーダーとなっているバナナやコッペパンのボリヨなどを確認、レジ回りで行っているコスト削減策も勉強してもらう。ランチはジオフェンシング技術を使ったモバイル・オーダー&ペイを展開するチックフィレ(12161 Southwest Fwy, Stafford, TX 77477)。ジョーヴィーズから10分程度の距離にあるため、ジョーヴィーズ出発前にスマートフォンからのオーダーで実習を行うのだ。到着後、即座に注文品を受け取ってそのままスパイシーチキン・サンドウィッチの昼食となる。
 ランチ後に向かうのは2017年10月オープンのターゲット(10241 West Grand Parkway South, Richmond, TX 77406)。二つの入り口をもつターゲット・プロトタイプ店ではモバイル・クーポンのカートウィールやショップキックの実演を行う。ターゲット視察後に向かうのは2015年2月オープンの2,550坪となるHEBサンフェリペ店(5895 San Felipe St, Houston, TX 77057)だ。店内にカジュアル・レストラン「テーブル57(Table 57)」があるHEBのグローサラント業態だ。そこから5分ほどの距離にあるのが店内に醸造所をもつホールフーズ(1700 Post Oak Blvd. Houston, TX 77056)だ。せっかくなので「ホールフーズ・ブリューイング・カンパニー(Whole Foods Brewing Compay)」で作られた地ビールのテイスティングを行う。テイスティングで気に入ったビールを酒瓶に入れてもらうサービス「グラウラー(Growler)」で夜会用の地ビール32オンス(0.9リットル)を調達する。次はHEBセントラルマーケット(3815 Westheimer Rd. Houston, TX 77027)。オーガニックやエスニック、ワイン、チーズなどのグルメ食品、デリの品揃えが特徴的で特にデリ充実のグローサラントがHEBでは際立った存在となっている。今年5月、1,000万ドルをかけたリノベーションを終えたばかりでセントラルマーケットでは最大の広さとなる。約300坪増床されたことで青果売り場が全体の3分の1を占めるほど拡大し同社内では最大の品揃えを誇る。また高級ワインの種類を強化したワイン売り場も拡張した。350種類のオリーブオイルを味見できるオリーブバーやコーヒーに窒素を注入してビールのように泡立てた「ニトロコーヒー」を提供するコーヒー・ティー&スムージーバー、さらにはスーパーマーケットでは世界初となるショコラティエ(チョコレート工房)「ビーン・ツー・バー(Bean to Bar)」を導入しているので必見だ。そして最後は全米でも珍しい古い映画館「アラバマシアター(Alabama Theater:1937年オープン!)を改装したトレーダージョーズ(2922 S Shepherd Dr, Houston, TX 77098)だ。猿の惑星やジョーズなど映画のポスターをPOPにしたデザインが楽しい。ここではPBで、あることを試みるのだ。
 ホテルには午後6時に到着予定。夕食はダウンタウンにあるイタリアンの名店になる。

<ヒューストン2日目視察先住所>

Home Depot: 5445 West Loop S Houston, TX 77081

Walmart Neighborhood Market: 9700 Hillcroft St, Houston, TX 77096  続きを読む
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2017年06月12日

【ヒューストン視察】、流通コンサルタントがプロデュース!最新事例を学ぶ日程,箸蓮

170612HEB
■テキサス州南東部に位置するヒューストンは人口約220万人を抱えるテキサス州最大の都市であり、全米でも第4の都市となる。自治体を除くとオクラホマシティに次ぐ全米第2の広さであり住民が増えるに従い、魅力的な小売チェーンが続々とオープンしている。ウォルマート・スーパーセンター新プロトタイプやHEBのグローサラント、さらに店内に醸造所のあるホールフーズなど今のアメリカ小売業を見るにはうってつけの場所なのだ。ヒューストンで流通コンサルタントの後藤文俊がプロデュースする日程モデルケースを視察先住所を含め案内する。対象はアメリカ小売業の最新店や最先端のオムニチャネル、IT戦略、グローサラント業態を学び、わが社の戦略に実際に生かしたいと考えている大手企業だ。募集によるものではなく企業単位で行うため、参加者はCEOなど執行役員を想定している。オムニチャネルショッピングも行うので、参加メンバーは20名以下に抑える。日本からのフライトは成田(11:15発)-ヒューストン(09:30着)が直通となる全日空174便(NH174)。
 ジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル・ヒューストン空港(IAH)に到着後、入国審査を通過し荷物をピックアップ。到着ロビー(出迎えの人が待っているところ)で後藤と合流後、マイクロバスで視察に出発する(10時30分頃)。最初に訪れるのは空港から50分程度のところにあるHEBマグノリア店(7988 FM 1488 Magnolia, TX 77354)。2016年8月にオープンした3,000坪はグローサラント業態でカジュアルレストラン「ツルーテキサスBBQ(True Texas BBQ)」が導入されている。11:30分頃に到着後、軽く店内を歩き、レストランでBBQランチだ。ただしレジ行列に並ぶことはせず、移動中にアプリから「モバイルオーダー&ペイ」を行ってオーダーをしていくのだ。食事後は店内を視察を続ける。HEBマグノリア店だけでも90分は必要だろう。1時30分に出発し、次の場所はウォルグリーン(26288 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)。ここでもオムニチャネルを行う。HEBマグノリア店に到着した直後、店の前で参加メンバーの記念撮影を行う。スマートフォンにあるウォルグリーン・アプリから、お店で画像をピックアップできるようにしておくのだ(画像はひな形を利用してサンキューカードにしておく)。ウォルグリーンではEクーポン利用の実演もかねて視察を行う。
 3ヵ所目はウォルマート・スーパーセンター新プロトタイプ店(25800 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)だ。午後2時30分過ぎに到着予定。新プロトタイプ店には、グローサラントのチョバーニ・カフェにモバイル(スマートフォン)とハンドヘルドのスキャン&ゴー、オーダー用巨大タッチパネル、ファミリーサロン等が導入されており、屋外にはドライブスルー・ピックアップや駐車場の一角にGS併設型コンビニエンスストアが設置されている。実際に端末のハンドヘルド・スキャン&ゴーを使い、お土産や夜食用の買い物をするのだ。チョバーニ・カフェで人気のブルーベリー&パワーをオーダーしてもいい。駐車場にあるコンビニの視察を含めて最低でも90分は時間をとりたい。次の視察場所はアルディ(8615 Hufsmith Rd, Tomball, TX 77375)で、ウォルマートから5分程度の距離にある。アルディではノーフリルの店内やオープン・カートン・ディスプレイ、25セントのレンタル式ショッピングカートなどローコスト・オペレーションを確認していく。30分もあれば十分だろう。アルディの後は5分もかからないばしょにあるクローガー・マーケットプレイス(24350 Kuykendahl Rd, Tomball, TX 77375)だ。カーブサイド・ピックアップとなるクリックリストを駐車場で確認し、店内を視察だ。調査会社の分析によると、クローガーは約1,400万人のホールフーズ客を奪っている。オーガニック市場でプレゼンスを増し、ホールフーズキラーPBとなる「シンプル・トゥルース(Simple Truth)」の訴求を見て考えてもらうのだ。初日はクローガーを最後の視察先にしておく。
 ヒューストンの滞在先は4つ星以上のホテルを選びたい。夕食は名店中の名店として知られる老舗ステーキハウスだ。夕食後もすぐには寝ない。今日一日の感想をグループで話しながら、テキスト資料の音読を行いながら、11時まではシャワーに入らないようにする。時差ボケ解消には、初日の就寝時間を遅らせるのが大切なのだ。

<ヒューストン1日目視察先住所>

HEB:7988 FM 1488 Magnolia, TX 77354(トップ画像)  続きを読む
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2017年06月11日

【鶏の丸焼きロティサリーチキン】、国内で年間9億個売れるスーパーマーケットの定番!

170611ロティサリーチキン00
■スーパーマーケットやスーパーセンター、メンバーシップ・ホールセール・クラブ(MWC)で定番中の定番といえばアツアツの鶏の丸焼き、ロティサリーチキンだ。ロティサリーチキンはスーパーマーケットで8ドル〜10ドルで販売されている。MWCのサムズクラブは4.98ドル、コストコは4.99ドルと驚くほど安い価格で販売されており、最も人気商品の一つになっている。全米チキン協会(National Chicken Council)によると、アメリカ国内だけでも年間、9億個のロティサリーチキンが販売されている。コストコでは世界で約8,000万個も販売しているほどだ。一方、焼いていない冷凍ものに比べて割安にしているため、多くの店にとっては赤字商品でもあるのだ。1ポンド当たりで比べてみると、ホールフーズは5.83ドル、アルバートソンズや4.21ドル、ステーターブラザースが3.88ドル、クローガー傘下のラルフスでも3.80ドル、コストコとサムズクラブでは1.61ドルとなっている。コストコではロティサリーチキンだけでも年間、3,000万ドル〜4,000万ドルの赤字となっている。が、他の商品を購入することを見込んで値段を据え置きにしている。つまりロティサリーチキンは、コストコの1.50ドルのホットドッグと同様に集客のためのロスリーダーとなっている。意外に知られていないが、ロティサリーチキンは塩分は多いもののMSGなど人口調味料での味付けはされていないことだろう。また最近では、多くの鶏は成長ホルモンや抗生物質を使っていない。ショップライトなど一部のスーパーマーケットではケージフリーの鶏を使ったロティサリーチキンの訴求も始めている。ロティサリーチキンでもフリーフロムが訴求ポイントになっているのだ。
 コストコやサムズクラブに行く機会があれば、5ドルのロティサリーチキンを5〜6人で分けて食べてもいいだろう。お店にとってはありがたくない客だが...  続きを読む
2017年06月10日

【ペット同伴】、アメリカにもグレーゾーン!ワンコを食品スーパーに普通に連れてくる?

170610ペット同伴@ホームデポ
■ペットスマートに行くと、必ずといっていいほどペット同伴で来店するお客を目にする。国内に約1,400店を展開するペトコもペット同伴可となっており、愛犬を連れたお客を見かける。ホームセンターのホームデポやロウズ、トラクターサプライでもペット同伴客は珍しくない。ペットストアやホームセンターに限らず、アメリカにはペットフレンドリーなチェーンストアはかなりある。ベッドバス&ビヨンド、ウィリアムズ・ソノマ、メイシーズやブルーミングデールズ、ノードストローム、GAP、バナナリパブリック、オールドネイビー、バスプロショップ、バーンズ&ノーブル、サックスフィフス・アベニューもペット同伴はOKだ。ペットフレンドリーなショッピングセンターも少しづつだが増えている。ペットを飼う人が多いサンタモニカではサード・ストリート・プロムナードやウエストフィールド・センチュリーシティ、ライフスタイルセンターのザ・グローブもペット同伴OKとなる。ライフスタイルセンターではビクトリア・ガーデンもペットOKだ。ニューポート・ビーチのファッションアイランドなど、富裕層が多く住む地域の広域型ショッピングセンターもペットフレンドリーだ。カモリロやカバゾンなどのプレミアム・アウトレットもペットと一緒に買物ができる。ペット同伴NGなショッピングセンターもある。例えばサウスコーストプラザやデルアモ・ファッションセンター、オンタリオミルズなどエンクローズ型のモールではまだペット同伴はNGとなっている。
 しかし最近、カリフォルニアなど一部の都市ではラルフスやホールフーズなど生鮮品を販売するスーパーにペットを連れてくるお客が増えている。サービスドッグと言われるいわゆる「補助犬(盲導犬や介助犬、聴導犬)」ではない、普通のペットの犬だ。しかも小型犬をベビーカーに乗せてくるのではなく、大型犬や複数の犬をそのまま連れて歩いているのだ。「カリフォルニア州小売食品規定114259.5(114259.5 of the California Retail Food Code)」には食品スーパーなどの食品販売施設に生きた動物の持ち込みを禁じている。本来なら連れて歩けないどころか入店拒否になってもおかしくないはずなのだが、店内スタッフは気にも留めていない。これはどういうことなのか?実は...

トップ画像:ホームセンター最大手のホームデポではペット同伴OKだ。  続きを読む
2017年06月09日

【ウォルマート】、ネットスーパー自販機?駐車場に巨大ピックアップ機を設置し大実験!

170609ウォルマート食品自販機
■ウォルマートは車から降りずに生鮮品等を持ち帰れる「ピックアップ・グローサリー(Walmart Pickup Grocery)」サービスで巨大な自動ピックアップ機によるテストを行っている。ウォルマートのピックアップ・グローサリーは、オンラインから注文し、店ではスタッフが車のトランクに積み込むことで利用者は車から降りる必要なくわずかな時間で商品を持ち帰ることができるドライブスルー。オクラホマ州オクラホマシティのスーパーセンター(7800 N.W. Expressway Oklahoma City, OK 73132)で行っている実験は、同店のパーキングに設置された高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となるピックアップ装置だ。生鮮品などをオンラインで注文した利用者は指定した時間にピックアップに行く。装置にあるタッチパネルで注文番号(5桁)を入力すると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取ることができる。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた別の専用ボックスからピックアップするようにもなっている。自動装置なので24時間の稼働だが、スタッフが車に積み込むサービスはなく、ピックアップした注文品は自分で車まで運び積み込むことになる。ピックアップ・グローサリーと同様に手数料は無料だが、30ドル以上の注文が条件となっている。ウォルマートによると、ピックアップ・グローサリーの利用者の9割がリピーターで、注文商品の90%は青果や精肉等の生鮮品としている。
 ウォルマートのピックアップ専用の自販機は本社近くのアーカンソー州ロジャース地区のスーパーセンターに導入された「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」の事例がある。オレンジ色の自動ピックアップ機は高さが5メートルもあり、設置場所は店の天井を抜いているほど。最大300アイテムをホールド可能な自動ピックアップ機は、ロジャース店の他、ミシガン州デトロイトやテキサス州ヒューストン、ジョージア州アトランタ、ノースカロライナ州ローリーのスーパーセンターにもテスト導入されている。

トップ画像:オクラホマシティのスーパーセンター駐車場に設置された高さ5〜6メートル、横幅が10メートル以上、奥行き3メートル前後となる巨大ピックアップ装置。


ビジネスインサイダー誌はウォルマートの巨大自動ピックアップ機を動画で紹介している。利用者はパソコンやスマートフォンからウォルマート・ピックアップ・グローサリー(Pickup Grocery)にアクセスし、ジップコードを入力。アカウント開設後に商品を選び、注文確定から4時間後(一部店舗では最短2時間)となるピックアップの時間を指定。ピックアップの用意ができると連絡が入る。受け取りはピックアップ装置にあるタッチパネルで注文番号(5桁)を入力すると扉が開き、青色の専用ボックスに入った注文品を受け取る。冷凍食品やアイスクリームなどの冷凍品は蓋のついた別の専用ボックスからピックアップするようにもなっている。自動ピックアップ機なのでスタッフが車に積み込むサービスはなく、ピックアップした注文品は自分で運び積み込むことになる。ビジネスインサイダー誌はアーカンソー州ロジャース地区のスーパーセンター内に導入された「自動ピックアップ機(automatic pickup machine)」も紹介している。  続きを読む
2017年06月08日

【Kマート】、全てのセレブブランドの生みの親!チャーリーズ・エンジェルも頭が痛い?

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■シアーズは3月、証券取引委員会に提出した年次報告書に事業継続のリスクを示す「継続企業の前提に関する注記」を記載した。そこで「これまでの業績は事業継続の可能性に重大な疑念があることを示唆している」と表明したのだ。企業業績の悪化で事業の先行きに不透明感が高まっていることを明らかにしたことで、シアーズ株は発表の前日に比べ約15%も下落したほどだ。長い歴史をもつシアーズは市場から消えてしまうとも思われている。シアーズは1月に売却を発表した老舗工具ブランド「クラフトマン(Craftsman)」があり、カーバッテリーの「ダイハード(Diehard)」や白物家電の「ケンモア(Kenmore)」もある。「クラフトマンといえばシアーズ」「ダイ・ハードといえばシアーズ」「ケンモアといえばシアーズ」とすぐに連想されるほど長い歴史を持ち、プライベートブランドとしてはパイオニアと言っていい存在だ。シアーズに老舗ブランドがあるように傘下のKマートにも実は広く知られているパイオニア的ブランドがある。
 Kマートにはセレブ・ブランドとしては元祖といえる「ジャクリーン・スミス(Jaclyn Smith)」を抱えているのだ。現在は71歳となるジャクリーン・スミス氏は、70年代後半の最大ヒット作TVドラマ「地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル」のケリー・ギャレット役を演じた女優といえば懐かしく思い出す方もいるだろう。彼女こそがまさにセレブ・ブランドの生みの親であり、現在も経営者として、デザイナーとして第一線で活躍するセレブなのだ。スミス氏は企業に彼女の名前やイメージを単に貸すだけでなく、自らファッションをデザインして販売したことではまさにパイオニアなのだ。今でこそセレブがデザインするファッションブランドは珍しくないが、1985年にディスカウントストアのKマートから「ジャクリーン・スミス」で発売された当時はジョークや笑いのネタにされたほど。ジャクリーン氏はそれまでマックス・ファクターの口紅をコマーシャル出演していた。ディスカウントストアで自分のブランドを売ることがイメージを落とすと笑われたのだ。
 ジャクリーン・スミスは婦人服にとどまらずスキンケア、寝具や家具、ウィッグまでKマートの専売となっている。最近では6ヶ月になる孫娘のためにベビー服までデザインしており、テレビコマーシャルで娘と孫娘の三世代による共演も果たしている。経営者としてデザイナーとして絶好調なのだが、Kマートやシアーズの事業継続が難しくなっている現在、地上最強の美女も頭を抱えているのだ。  続きを読む
2017年06月07日

【アルディ】、南カリフォルニアに35店!チアシード200グラム50円の激安では苦戦する?

170607アルディ(一斉オープン時)
■ディスカウント・スーパーマーケットのアルディが南カリフォルニアに進出して1年以上が経過した。アルディは昨年3月、南カリフォルニアのロサンゼルス郊外に8店舗をオープンしてカリフォルニア州への参入を果たした。翌月にはロサンゼルス近郊に10店舗を同時オープンし、5月にはサンディエゴ郊外などに7店舗をオープン。6月もロサンゼルス郊外シミバレーに1店舗をオープンしたのだ。12月にはロサンゼルス郊外のロングビーチ地区とサンタ・クラリタ地区、サンディエゴ郊外のエスコンディード地区にも新店をそれぞれオープンした。今年4月にはロサンゼルス郊外アルタディナ地区、5月にはサンタフェ・スプリング地区(25日)、6月に入ってガーデングローブ地区とダウニー地区とそれぞれオープンし、ウエストミニスター地区とラグナウッズ地区にもオープン予定となっている。アルディは2017年4月現在、南カリフォルニアにはサンディエゴ郊外の5店舗とベーカーズフィールドの1店舗を含む、計35店舗を展開している。アルディは1年前、南カリフォルニアに最大45店舗出店の計画を掲げていた。8店や10店一斉オープンした時より、慎重なペースでの新規出店となっている。理由として南カリフォルニアが他州のマーケットと異なり、スーパーマーケット間の競争が極めて厳しいことが挙げられる。昨年は食品デフレの影響も受けたはずだ。デフレの逆風に加え、南カリフォルニアのマーケットは予想以上に厳しいというのがアルディの本音なのだろう。
 アルディの店舗面積は400坪前後。1,500アイテムと絞られた商品の90%はプライベートブランド(PB)となっている。アルディのPBは同等のNB商品と比べて最大60%も安い。低価格を実現できるのは特徴的なローコスト・オペレーションにある。アルディではテレビやラジオを使った広告を一切行っていない。店舗建物も簡素で、店内インテリアは実質本位で余分な装飾はしないノーフリル(no-frills)だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がない。対面のデリ・コーナーもなく、袋詰めのスタッフもいない。アルディ南カリフォルニア店の営業時間は朝9時〜夜9時。一方、24時間営業のウォルマート・スーパーセンターや、最大18時間営業(早朝6時〜深夜0時)となる競合スーパーよりアルディの営業時間は短い。アルディは12時間営業で人件費をおさえているのだ。ショッピングカートは25セントのレンタル式(デポジットで返却時に返金)になっているため、ショッピングカートの盗難コストが減少し、駐車場に無造作に放置されたショッピングカートをスタッフがあつめる手間も省ける。ショッピングバスケットはないため、お客はエコバッグで代用する。なお、買い物袋は10セント(紙袋)、15セント(エコ)、79セント(保温・保冷用エコバッグ)の有料となっている。
 アルディは現在、アメリカ国内35州に1,600店以上を展開している。同社は2018年までに2,000店舗の展開を目指し、設備投資費16億ドルをかけ改装や増床など既存店のアップグレードを行う。  続きを読む
2017年06月06日

【ステープルズ】、店内シェアオフィス!集客も人が集まれば良いってものではないような?

170606ワークバー・アット・ステープルズ
■オフィススーパーストア最大手のステープルズはシェアオフィスを展開するワークバー(Workbar)と提携して店内に貸しオフィス「ワークバー・アット・ステープルズ(Workbar at Staples)」をボストン市内の3ヵ所でテスト展開している。ディスカウントで文具を販売するウォルマートやオフィス販売を急拡大させているアマゾンに対抗し、ステープルズはシェアオフィスのサービス事業者と手を組むことで新たな市場を開拓しているのだ。店舗内オフィスのシェアオフィスは70坪〜100坪でオフィス用のコワーキング(共有)スペースやプライベート・カンファレンスルーム、プライベート電話室を設け、ハイスピードWiFiやプリンター、無料コーヒーやティーを提供する。ワークバー・アット・ステープルズでは最大50人が利用できるという。マサチューセッツ州ボストンに2009年に創業したワークバーは、ワークバー・アット・ステープルズの他、ボストンやケンブリッジなどで14ヵ所のシェアオフィス・コワーキングスペースを展開している。ワークバーは1日30ドルから利用でき、月額350ドル(週7日24時間)や月40時間のプライベートオフィス利用が付いた月額600ドルなどの利用が可能だ。一方、ワークバー・アット・ステープルズは会員制となっており月額130ドルで、共有スペースが自由に使える他、会議室の2時間の利用が無料となり、他のワークバーを2日間使える特典がつく。また共有スペースではハイスピードWiFiやコピー(白黒)機も無制限に使え、コーヒー&ティー、スナックが無料となる。また、会員にはステープルズの商品やサービスがディスカウントとなるベネフィットもあるという。ロッカーや郵便サービスも月額40ドルで利用でき、100ドルで会議室10時間利用できるオプション・サービスもついている。
 スーパーマーケットが店内にレストランを導入して集客を図るようにオフィススーパーストアは貸しオフィスで集客するのだ。

トップ画像:ステープルズ店内にある「ワークバー・アット・ステープルズ(Workbar at Staples)」。持て余したスペースの有効活用にはいいが、店の売上にはそれほど貢献しないと思うのだが...メリットがあるのなら、空きテナントの多いショッピングセンターが真似をするはずだ。  続きを読む
2017年06月05日

【コンシューマーレポート】、スーパーマーケット評価ランキング!最も力の入った記事?

170605スーパーマーケット特集記事@コンシューマーレポート誌7月号
■コンシューマーレポート誌7月号は、約5.8万人の読者を対象にアンケート調査したスーパーマーケットの総合評価ランキングを発表した。2年ぶりとなるスーパーマーケットの特集記事は30〜43ページにわたっており、これまでにないほどの大きな扱いとなっている。2015年7月〜2016年9月にかけて行われたアンケートをもとに「読者による得点数(Reader Score)」でランキングしている。また「クリンリネス(Store Cleanliness)」「価格(Competitive Prices)」、デリなどの「プリペアドミール(Fresh Store-Prepared Foods)」「接客態度(Staff Courtesy)」「レジスピード(Checkout Speed)」「青果品質(Produce Quality)」「青果品揃え(Produce Variety)」「精肉品質(Meat/Pourltry Quality)」「プライベートブランド品質(Store-Brand Quality)」「健康食品の品揃え(Selection of Healthy Options)」「オーガニック商品価格(Prices of Organic Options)」「地産品扱い量(Local Produce Quantity)」の12の項目で最悪〜最高の5つで評価されている。
 ランキングでトップとなったのは2006年から6回連続1位となっているウェッグマンズだ。ウェッグマンズは2位(86ポイント)以下を引き離す89ポイントとダントツでの評価だ。12評価項目のうち9項目が最高となった。なお普通とされた項目は「オーガニック商品価格)」となっている。86ポイントで2位につけたのはマサチューセッツ州などで展開するマーケット・バスケットにトレーダージョーズそしてパブリクスの3社だ。マーケット・バスケットで高評価されたのは「価格」だけだが、低評価の項目はない。トレーダージョーズは「クリンリネス」「価格」「接客態度」「PB品質」「健康食品の品揃え」が最高評価だが、「青果品揃え」「地産品扱い量」の評価が低い。パブリクスは「クリンリネス」「プリペアドミール」「接客」の3項目で最高評価を得る一方、「価格」と「オーガニック価格」の評価が低くなっている85ポイントで5位となったのは中西部で展開するフェアウェイ(Fareway Stores)とコストコ、軍用スーパーのミリタリー・コミッサリーだ。フェアウェイは「価格」「接客」「レジスピード」「精肉品質」で最高と評価され、「クリンリネス」が高評価、その他の項目は平均(普通)となっている。コストコは「価格」「プリペアドミール」で最高評価を得ており、「レジスピード」での評価が低く、最低と評価されたのは「地産品扱い量」となっている。ミリタリー・コミッサリーは「価格」が最高評価、評価の低い項目は「地産品扱い量」だ。84ポイントの8位はフェスティバルフーズ(Festival Foods)にステーターブラザース、HEBの3社。ウィスコンシン州で25店舗を展開するフェスティバルフーズは「クリンリネス」「プリペアドミール」「接客」で最高評価。「オーガニック価格」の低さで評価を下げた他は、平均か高評価となっている。ステーターブラザースは最高評価となる項目はなかったが、「クリンリネス」「価格」「接客」「精肉品質」で高評価で他の項目は普通となっている。HEBも最高評価はないものの普通と評価された「レジスピード」「オーガニック価格」以外は高評価となっている。
 一方、ウォルマート・スーパーセンターは66ポイントと62チェーン中ワーストとなった。「価格」で高評価されたが、低いと評価されたのは「プリペアドミール」「PB品質」「健康食品の品揃え」「オーガニック価格」が低評価で、他の7つの項目は最低評価となっている。

トップ画像:コンシューマーレポート誌最新号(2017年7月号)はこれまでで最もページ数を割いたスーパーマーケットの特集記事(14ページ)となっている。スプラウツやアルディ、ウィンコ、マリアノス、ハイビー、低迷が続くホールフーズなどの順位や高評価・低評価の項目を知りたい人やアメリカのスーパーマーケットを視察する人、コンサルタントもコンシューマーレポート誌最新号は絶対に買いだ!  続きを読む
2017年06月04日

【店舗閉鎖】、まだ続く大量スクラップ!チェーンストアやSCは地殻変動メルトダウン?

170604ペイレスシューソース
■今年3月、2度目の連邦破産法第11条の適用を申請したラジオシャックが先日、大量店舗閉鎖に踏み切っている。店舗売却も選択肢に入っていたもののラジオシャックは結局、メモリアルデー・ウィークエンドの三連休から実に1,000店舗以上を閉鎖しているのだ。これによりアメリカ国内に7,000店以上を展開していたラジオシャックは、直営店を含めて約600店まで店舗数を減らしている。4月初めに400店近くの閉鎖を発表したディスカウントシューズチェーンのペイレスショーソースも大量店舗スクラップの第2弾を予定している。海外でも展開している靴のチェーンストアは4月に破綻し、アメリカ国内だけでも378店舗を閉鎖した。破綻から2ヵ月もしないうちにペイレスシューソースは最大400店にもなる店舗閉鎖に直面しているのだ。ペイレスシューソースがテナントとなっているショッピングモールの交渉によっては今年だけで800店がなくなる。チェーンストア・メルトダウンはディスカウントストアだけではない。ファッションチェーンのマイケルコースも業績不振により店舗スクラップを余儀なくされている。マイケルコース・ホールディングスは先月31日、今後2年間で最大125店のフルプライスショップを閉店すると発表したのだ。マイケルコースは827店を運営しておりライセンスも含めた店舗数は世界960店に及ぶが、主力のハンドバッグが売れず直近の決算では赤字に陥っている。同社はチェーン店舗数の最適化を行うためにも100〜125店舗のスクラップが必要としている。今年に入って150店を閉鎖したシアーズも傘下のKマート18店を含め30店を新たにスクラップする。凋落するシアーズでは、癌細胞の転移のように不採算店を減らしてもさらに不採算店が拡大しているのだ。大量店舗閉鎖はさらに続くとみられており調査会社F&Dリポートによると、閉鎖に追い込まれる脆弱なチェーンは34社もある。今年だけでも最大1万店が閉鎖となると見込まれている。
 今年上半期だけでも3,000店以上のチェーンストアが閉鎖されており、Eコマースの拡大でチェーンストア・メルトダウンはまだまだ続く。

トップ画像:4月初めに400店近くの閉鎖を発表したディスカウントシューズチェーンのペイレスショーソース。ペイレスは4月に破綻し、アメリカ国内だけでも378店舗を閉鎖した。破綻から2ヵ月もしないうちにペイレスシューソースは最大400店にもなる店舗閉鎖に直面しているのだ。  続きを読む
2017年06月03日

【ウォルマート】、仕事を終えた店舗スタッフが配達する「アソシエイト配達」をテスト!


■ウォルマートは1日、店舗スタッフがネット注文の商品を帰宅途中に配達するテストを始めたことを発表した。全米に4,700店を展開する店舗スタッフを配達係りに起用することで配送コストの削減につなげ、アマゾンとのラストマイル競争で先手を打つ。グローバルeコマースCEOのマイク・ローリィ氏がウォルマート・ブログ「ウォルマート・ツデー(Wal-Mart Today)」で明かしたところによると、「アソシエイト配達(associate delivery:ウォルマートでは従業員やスタッフをアソシエイトと呼ぶ)」はウォルマート本社近くのアーカンソー州の1店舗と昨年8月に買収したジェットの本部に近いニュージャージー州の2店舗で行われている。スタッフはウォルマートが開発した専用のスマートフォン・アプリを使い、配達日を選択する。宅配件数(最大10件)や商品数、重量制限等も選ぶことが可能となっている。ウォルマートはアソシエイト配達の賃金やガソリン代などの詳細を明らかにしていないものの、週40時間以上の勤務となる場合は残業手当を支給するとしている。ローリィ氏は「ウォルマートは国内4,700店舗を展開し、100万人以上のスタッフがおり、規模の面で優位の立場にあります。ウォルマートから10マイル圏内に米国人の90%が住んでいるのです。当社スタッフが通勤するルートや道沿いにどれほどの住宅があるか想像してみてください。このテストがなぜゲームチェンジャーになりえるかを容易に理解できると思います」と記している。また「配達員が注文品を倉庫などでピックアップに行くクラウドソーシングとは異なり、アソシエイト配達ではスタッフが仕事を終えたところでピックアップできるのです」とラストマイルの違いも強調している。
 ウォルマートが先月発表した第1四半期(2月〜4月期)では、Eコマース売上高が前年同期比63%の大幅増となり、前期の同29%増からも加速した。

トップ動画:店舗スタッフがネット注文の商品を帰宅途中に配達する「アソシエイト配達(associate delivery)」の紹介動画。店舗スタッフが専用アプリで事前に配達日などを選択。仕事を終えた後に自分の車を使い、ネット注文の商品を配達するのだ。  続きを読む
2017年06月02日

【CE売上高ランキング】、アマゾン1人勝ち!50位内で二桁増はアマゾンとネブラスカ?

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■電化製品流通専門誌の「トゥワイス(TWICE)」誌は、2016年コンシューマー・エレクトロニクス(CE:民生機器)売上げトップ100企業ランキングを発表した。
 民生機器売上の8割近く占めるトップ100企業の売上高合計は1,369.3億ドルとなり、前年の1,349.6億ドル(修正)から1.5%の増加となった。100社中51社は前年からマイナスとなり、11社は二桁の落ち込みとなった。トップ50位内で特に下落幅が大きかったのはゲームストップ傘下のシンプリーマック。シンプリーマックは3分の1にあたる店舗をスクラップしたことから32.2%減少し、ランクも36位から42位に下げている。2年前に経営破綻し、今年3月に2度目の連邦破産法第11条の適用を申請したラジオシャックも27.5%減となっている。ラジオシャックの順位は前年の14位から16位に落としている。今年5月に全店を閉鎖したhhグレッグも27.4%の減少だ。hhグレッグの順位は18位から19位に落ちているが、今年のランキングには入らない。その他、22.5%減となったトイザラス(20位→21位)、21%の減少となったシアーズ(12→12)が20%台での落ち込みだ。一方、前年から0.1%でもプラスとなったのは100社中45社。トップ50位で二桁増となったのはアマゾンとネブラスカ・ファニチャーマート(10%)の2社のみだった。
 1位から10位までのランキングでは1位がCE売上高306.8億ドルのベストバイ。ギャラクシー・ノート7の発火問題も影響して0.8%の増加にとどまった。前年にウォルマートを落として2位に躍進したアマゾンは290億ドルで25.4%の増加となった。2017年のランキングでは、20%台の成長に新型エコーの販売も後押しするためアマゾンがランキング1位となるのは確実だ。3位のウォルマートは前年比5%減の210.8億ドルだった。4位も順位不動のアップルで以前ほど目立った新製品がなかったため前年から3.6%減の124.5億ドル。5位はワンランクアップしたコストコで58.8億ドル(6%増)だった。6位はワンランクダウンのターゲットで前年比6.5%減となる52.6億ドルだった。7位は前年と同じ順位だったゲームストップ。ゲームストップはソフトウェアのダウンロード化や新型ゲーム機の欠如で17.9%減となる34.3億ドルだった。8位は前年と順位が横ばいのオンライン販売のニューエッグで1%減の25.6億ドルだ。9位には前年の11位から躍進したマイクロセンター。25店舗展開のマイクロセンターは2%増となる24.9億ドル。10位には前年からワンランクダウンのデル。デルは1%減となる24.9億ドルだった。

トップ画像:アマゾン・フルフィルメントセンターとコストコのデリバリー・トラック。アマゾンもコストコのビジネスデリバリーを利用しているのだ。2016年CE売上高トップ10社で前年より増加したのは、ベストバイ、アマゾン、コストコ、マイクロセンターの4社のみとなっている。  続きを読む
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2017年06月01日

【ミールキット】、ホールフーズが販売するソルテッド!試して挫折した後藤の行動とは?

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■ホールフーズ・マーケットはロサンゼルス・ダウンタウン旗艦店など南カリフォルニアの一部店舗でミールキットの販売を始めた。ミールキットとは料理がすぐに調理できるよう、あらかじめレシピに合わせて必要な分量の食材や調味料のみがセットされたもの。食材を洗ったり皮をむく手間もなく同封レシピに従って調理すれば20分前後で高級レストラン並みの食事を楽しめる。ミールキットは通常、直販でブルーエプロンなどのオンライン定期購入サービスを利用しての宅配となる。ホールフーズは自社開発ではなく「ソルテッド(Salted)」というベンチャー企業のミールキットを扱っている。昨年、創業したばかりのソルテッドはブルーエプロンなど競争が過熱する直販市場ではなくスーパーマーケットなどに卸している。ホールフーズ以外では、ロサンゼルス郊外で展開するローカルスーパーのゲルソンズでも半数のお店が扱っている。ソルテッドではさらに提携店を増やし、2018年末までに2,000店舗で販売する目標を立てているのだ。
 ソルテッドのメニューは6種類。二人分でそれぞれ12ドルだ。10センチメートルのキューブ型の箱に7〜9種類の食材とレシピカードが入っている。ソルテッドが特徴的なのは初心者でも調理しやすいように、料理レシピ動画があることだ。各々のメニューを開発したシェフが、7〜8分程度の動画で分かりやすく説明していく。ただ、ソルテッドは直販のミールキットと大きく違っている点がある。チキンや牛肉などメインの材料は自分で揃えなければならないのだ。塩やコショウ、オリーブオイルは別にして、通常のミールキットは食材のほぼ全てが揃っている。ソルテッドのミールキットを購入するとき、外箱に記されている「用意すべき食材」をその場で購入しなければならない。これは2度手間になり、ミールキット本来の手軽さから大きく逸脱していることにもなる。またチキンや牛肉、ソーセージなどメインが入っていないのに、9種類程度の食材二人分で12ドルは極めて割高となってしまう。
 ブルーエプロンやマーサ・スチュワート氏のミールキット「マーサ&マーリー・スプーン(Martha & Marley Spoon)」など、食材全て含まれて宅配で届けてくれる直販ミールキット(1週間3種類6食分〜)は一人当たり10ドル。一方、スーパーに買いに行き、肉などメインを購入する必要があるソルテッドのミールキット(1種類2食分)は一人当たり6ドル。ミールキット市場はさらに拡大するだろうが、ソルテッドが掲げる目標2,000店舗は難しいだろう。

トップ画像:ソルテッド・ミールキット「モロッコ風ハチミツ・チキン(Honey Moroccan Chicken)」。2食分で12ドルだが、メイン(チキン)の食材が入っていないのに、これで12ドルは高い。  続きを読む
2017年05月31日

【デニーズ】、ネット注文宅配&テイクアウトを開始!グローサラントがさらに進化する?

170531デニーズ宅配
■フランチャイズなどでアメリカ国内に約1,600店を展開するフルサービス・レストランのデニーズは30日、ネット注文サービス「デニーズ・オン・デマンド(Denny's on Demand)」を始めた。スマートフォン・アプリ経由注文のデニーズ・オン・デマンドは、同社の約半数のレストランでテイクアウトやデリバリーが24時間行えるサービスだ。パソコンからも注文でき、メニューもトッピング等を変更したりカスタマイズが可能となっている。注文ではメニューを決め場所や時間を指定後、決済すれば最短20分でテイクアウトとデリバリーのサービスを受けられる。アプリは宅配状況もチェックもできるという。デニーズ・オン・デマンドはデリバリーにポストメイト(Postmates)やウーバー・ラッシュ(Uber Rush)などネット宅配業者と提携しており、アプリもデジタル・オーダリング・プロバイダーのオロ(Olo)が開発したものを利用している。同サービスの開始にあたり、パンケーキやフライドポテトなど保温の必要な食事がふやけないようツーゴー用容器「ポッド(Pods)」を開発した。ポッドは電子レンジ対応容器だ。なお宅配には手数料がかかり、確認したところロサンゼルス郊外では8.92ドルとなっている。同社CMOのジョン・ディロン氏は「64年以上にわたりデニーズは年中無休の営業でお客様にいつでも食事を提供しています」とし「デニーズ・オン・デマンドで、どこにいても食事ができるようになるのです」と語っている。
 調査会社NPDグループによると、外食業界におけるネット注文は過去5年間で3倍に増えレストランでの注文の6.6%を占めている。すでにネット注文は電話による出前の5%を超えているのだ。

トップ画像:デニーズのネット注文(アプリ)で宅配した朝食メニューのグランド・スラム(パンケーキ2枚、タマゴ2個、ソーセージ2本、ベーコン2枚)。予定時間から5分遅れて出前が届いた。パンケーキがふやけないようにパンケーキだけは別容器となっている。料金はグランドスラムが8.49ドル、宅配手数料が8.92ドル。消費税を含めると合計で18.15ドル。決して安くはないが、子供がいる家族など需要はある。24時間営業のフルサービス・ファミリーレストランチェーンがモバイルオーダー&ペイ&宅配まで始めると、スーパーマーケットも影響を受けるだろう。  続きを読む
Posted by usretail at 03:31Comments(0)TrackBack(0)その他
2017年05月30日

【モバイルオーダー&ペイ】、2020年訪日外国人年間4,000万人台でYOUならどうする?

170530モバイル注文殺到
■日本でも近い将来、モバイル・オーダー&ペイが急拡大する。モバイル・オーダー&ペイとは、アプリ経由で注文と決済を事前に済ませておくことでレジ行列に並ぶことなく店頭で商品を受け取れるサービスだ。モバイル・オーダーに早くから取り組んでいる3大宅配ピザチェーン(ドミノピザ、ピザハット、パパジョンズ)に加え、タコベルやパネラブレッド、チックフィレなど大手飲食チェーンもモバイル・オーダー&ペイを全店に導入し一定の成果をあげている。着席したテーブルからアプリ経由で注文・決済し、メニューをテーブルまで運んでもらう「オーダー・フロム・マイ・テーブル(Order From My Table)」を展開するパネラブレッドでは直営店のモバイル売上が全体の24%に達しているのだ。最近では外食チェーンだけでなくコンビニエンスストアまでモバイルオーダー&ペイを採用する企業が急増している。中西部を中心に2,000店近くを展開するケイシーズ・ゼネラルストアやオクラホマ州などに730店を展開するクイックトリップ、ペンシルベニアなど約700店展開のワワも全店に展開中だ。外食業界の巨人マクドナルドは、年末までにアメリカ国内1.4万店にモバイル・オーダー&ペイを導入すると発表した。日本でも展開するスターバックスやマクドナルド、大手外資ピザチェーンなどがアメリカでの成功を生かして日本でもモバイル・オーダー&ペイを本格化するのは確実だ。レジ待ち行列に並ぶ客の心理を考えれば同サービスが徐々に拡大するのではなく、急に拡大する理由が分かるはずだ。行列に並ぶお客が、行列には並ばず、割り込むように商品だけ受け取るお客を目にする。モバイル経由で注文できると知れば、レジ待ち時間がムダに思えてくる。そうして一気にモバイル経由での注文が増える。一方、外資に刺激されて日本の大手外食チェーンでもモバイル・オーダー&ペイの導入するところが急増するというシナリオだ。
 急拡大が期待されるモバイル・オーダー&ペイには盲点も存在する。同サービスを導入し大成功したスターバックスの事例だ。朝の通勤客の利用が多いスターバックスでは、通勤前などにモバイル注文が集中する。特に、作るのに時間のかかるラテなどの注文が殺到すると、レジ待ち客をさばききれなくなってしまう。そればかりか「待ち時間ゼロ」でモバイル注文したのに店内で待たされることにもなる。通勤前の時間のない時、レジ払いの客もモバイル客も待たされ、不満が爆発するのだ。一部のスターバックスでは返金を求める騒ぎもあったほどだ。スターバックスでは改善策として「ウェーブ1〜3アクション(Wave 1 to 3 action)」の導入を進めている。ウェーブ1ではスタッフ研修の実施にピーク時での人員やモバイルオーダー&ペイ専任スタッフ「デジタル・オーダー・マネージャー(DOM:Digital Order Manager)」の追加、ウェーブ2はタブレット端末を使ったDOMの具体的なアクションとなる。DOMはネットからの注文をリアルタイムでバリスタと確認し、利用者にはオーダー完了などのデジタル通知を行い、受け取りカウンターの整理を行うのだ。ウェーブ3ではモバイルオーダー&ペイ対応の機器の導入やレイアウトなど店舗開発と改装となっている。つまり、スターバックスは大手外食チェーンではモバイル・オーダー&ペイをいち早く導入したが、利用者の急拡大に追いつけずオペレーションから店舗まで大幅な見直しを迫られることになったのだ。スターバックスの「成功&しくじり」は、人手不足に悩む日本の外食チェーンにとって大きな教訓になる。
 ピーク時に調理の手間のかかる注文がモバイル経由で殺到する...この対処にはどうすればいいだろうか?  続きを読む
Posted by usretail at 03:19Comments(0)TrackBack(0)Eコマース