2018年01月16日

【CVS】、フォトショップ加工のモデル画像を撤廃!ロンハーの「奇跡の一枚」はOK?

180116CVSビューティマーク01
■フォトショップなどのソフトを使ってモデルの体形や肌質を加工することに批判が世界中で高まっている一方、ドラッグストアチェーン大手がフォットショ加工を撤廃する。全米に9,700店を展開するドラッグストアチェーンのCVSは15日、モデルのリアルな画像を提供する「CVSビューティ・マーク(CVS Beauty Mark)」キャンペーンを発表した。4月から開始されるビューティ・マークは、店内POPや販促物、SNS等でデジタル加工していないモデル画像にハート形の白の透かしロゴを付けることを義務付けるキャンペーン。同キャンペーンでは2020年までにデジタル加工したモデル画像すべてに「デジタル修正(Digitally Modified)」の文字を挿入することも含まれている。デジタル加工で対象となるのはモデルの体形やサイズ、プロポーション、肌色、肌質、瞳の色、シワなど。CVSではビューティ・マーク・キャンペーンを拡大するため、P&Gやジョンソン・エンド・ジョンソン、ユニリーバ、メイベリンなどの大手取引先とガイドラインを作成するとしている。販促物ばかりか、CVSが扱う商品のモデル画像のパッケージに、ビューティ・マークのロゴもしくは「デジタル修正」の文字が入ることにもなる。CVSエグゼクティブ・バイス・プレジデントのヘレナ・フォアークス氏は「女性として、母として、またお客様の大半が女性である企業の責任者として、お客様が目にする当社メッセージに責任を感じています」とし「宣伝イメージにある非現実的な体形と、特に若い女性への悪影響の関連性が指摘されています」と話し、健康を促進するためにもビューティ・マークを行う事の意義を強調した。
 CVSは2014年、全店舗でタバコや関連製品の販売を打ち切ることを発表し、同年10月までにタバコ製品を全て撤去している。

トップ画像:モデルのリアルな画像を提供する「CVSビューティ・マーク(CVS Beauty Mark)」キャンペーン事例。左の画像は肌質などをデジタル加工しており、右はなにも加工していない。CVSは今年4月からデジタル加工していないモデル画像にハート形の白色の透かしロゴを付ける。  続きを読む
Posted by usretail at 03:56Comments(0)ドラッグストア
2018年01月15日

【クローガー】、食品スーパー最大手がコストコのEコマース版「ボックス」を買収する?


■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーが再びEコマース企業を買収しようとしている。経済誌のフォーチュン誌が報じたところによると、クローガーは2013年創業のオンライン・ホールセラー「ボックス(Boxed)」の買収を検討している。内部事情に詳しい関係者の話として買収額は3.25億(約360億円)〜5億ドル(約560億円)と挙げている。ニューヨークに本社を置くボックスは日用品や食品などの箱買いを提供するEコマース企業だ。コストコやサムズクラブのメンバーシップ・ホールセール・クラブ(MWC)では店舗が倉庫で広いため、買い物するだけでも時間がかかる。商品の多くが特大サイズなので、運搬にも手間がかかり、車のトランクからおろして運ぶのも面倒だ。ボックスが狙っているのは、MWCでの買い物を煩わしく思う既存顧客もしくは潜在顧客なのだ。ボックスでは大量購入してもらうことでMWCでの労力を省く。ボックスにはコストコやサムズクラブのような年会費はない。シリアルやスナック、洗剤やペーパータオルなど、49ドル以上を注文すれば送料無料になる(初回の注文時は19.99ドル以上)。49ドル以下の注文だと6.99ドルの送料がかかる。なおボックスでは95%の顧客が49ドル以上で購入していると発表している。クローガーは2014年2月、デジタルクーポン・プラットフォーム企業のユー・テクノロジー・ブランドサービス(YOU Technology Brand Services, Inc)を買収、同年7月には健康食品のオンライン専売ストアのビタコスト(Vitacost)を2.8億ドルで買収している。
 競合ウォルマートは昨年、靴のオンラインショップの「シューバイ(ShoeBuy)」、アウトドア用品販売の「ムースジョー(Moosejaw)」、ビンテージ・レディースファッションの「モドクロス(Modcloth)」、オンライン・メンズアパレル・ブランドの「ボノボス(Bonobos)」、ニューヨーク市を基点にする宅配サービスの「パーセル(Parcel)」を買収した。ネット通販最大手のアマゾンがホールフーズを1.5兆円で買収し、ターゲットはオンデマンド買物代行・宅配サービスのシプツ(shipt)を買収した。食品スーパー最大手のクローガーがコストコのEコマース版を買収することは大いに考えられる。2018年もリアルとネットの垣根を超えた買収が続くのだ。

トップ動画:オンライン物流でピッキングの一部をロボット化したボックスの第4世代フルフィルメントセンター(CNETニュース)。物流のロボット化で作業を大幅に効率化したと同時にレイオフを全くしなかったことで業界から注目を集めた。  続きを読む
Posted by usretail at 03:46Comments(0)スーパーマーケット
2018年01月14日

【年末商戦】、好景気で大躍進!も大量閉店に大規模レイオフに大改革と地殻変動に対応?

180114ギャラリア@ヒューストン
■全米小売業協会(NRF)は12日、昨年11月〜12月の年末商戦の小売売上高が前年比5.5%増と高い成長になったことを発表した。低失業率や株高に高い消費者信頼感や賃金上昇、ボーナス期待が要因。5.5%の増加はNRFの当初予想の3.6%〜4%増を上回り、2005年(5.2%増)以来の伸びとなった。自動車やガソリン、レストランなど外食の売上高を除く小売売上高は6,919億ドル(約76.8兆円)となり、NRF予想レンジの下限である6,787.5億ドルから131.5億ドルの増加だった。小売売上高のうちEコマース売上は1,384億ドル(約15.4兆円)となり、前年同期比11.5%の増加となった。NRFの従来予想では前年同期比11%〜15%の増加だった。またアメリカ商務省国勢調査局が12日に発表した昨年12月の小売業の売上高は4,954億ドル(約55兆円)で、前月から0.4%の増加となった。前年同月比では5.4%の増加となり、年末商戦が好調だったことを裏付けた。一方、電子決済サービスのファーストデータも11月〜12月期の小売売上高データを発表している。それによると、年末商戦の小売売上高は前年同期比で5.4%の増加となった。前年の伸びとなる3.6%の増加から加速した。とりわけネット通販最大手のアマゾンなどEC勢力の拡大が顕著で、EC売上高は前年10.4%の増加となった。ファーストデータでは店舗売上高も前年同期比4.0%の増加としている。マスターカード・スペンディングパルスの調査でも11月1日〜12月24日までの小売売上高が前年同期比4.9%の増加だった。前の年は3.7%の増加だった。4.9%の増加は、6.8%増となった2011年以来の高い伸長率だ。また、メイシーズ、JCペニー、コールズ、ノードストローム、ターゲットなど大手チェーンストアが発表した11月〜12月期の速報でも軒並み前年を上回っている。
 好景気を背景に大躍進した一方で、昨年以上に多くのチェーンストアが大量閉店に踏み切ることが予想されている。

トップ画像:モール中央にスケートリンクとクリスマスツリーのあるヒューストンのギャラリア・モール。電子決済サービスのファーストデータによると、年末商戦で最も小売売上高が伸びた地域はヒューストンだった。大型ハリケーン「ハービー」の直撃で、抑えられていた消費が年末に爆発したのだ。  続きを読む
2018年01月13日

【ウォルマート】、賃金引き上げに歓声、大量閉店に悲鳴!好調も店舗減らしてIT投資?

180113サムズクラブ@シアトル
■ウォルマートは11日、最低時給を11ドルに引き上げると発表した直後、サムズクラブ63店舗をスクラップすることも明らかにした。スタッフ賃金を引き上げボーナスを支給する一方で、店舗の大量閉鎖に一部をネット物流に転換するなど、チェーンストア展開からネット対応に軸足を移していることを浮き彫りにした。ウォルマートは2月からスタッフの最低時給10ドルを11ドルに引き上げ、勤務年数20年以上には1,000ドルを支給する。また10週間の産休を給与全額払いで取得できるほか、父親やパートナーには6週間の育児休養も認める。これらの計画によりウォルマートの年間の人件費は3億ドル増え、ボーナス支給では4億ドルを計上する。昨年末に決まった税制改革法案成立により、法人税率が下がり利益が大幅に増えることも背景にあるとみられている。なお、ウォルマートは世界で220万人のスタッフをかかえる世界最大の民間雇用主。アメリカ国内では150万人超を雇用している。
 一方、ウォルマートは11日遅く、傘下で会員制卸売り販売サムズクラブの10%にあたる63店舗を閉鎖することを明かした。閉鎖されるサムズクラブの最大12ヵ所をネット対応の物流センター(フルフィルメントセンター)に転換する。店舗閉鎖に伴うリストラ数などの発表はないものの、ウォルマートではリストラ対象となるスタッフで条件を満たす人は、ボーナスと60日分の賃金、退職手当などを支給するとしている。フルフィルメントセンター増設により再雇用もあるものの、4,000人近くが職を失うものと見られている。店舗スクラップにより660店のサムズクラブは、597店となる。なおサムズクラブの第3四半期(8月〜10月期)の売上高は148.6億ドルと前年同期比4.4%の増加だった。営業利益も4.5億ドルとなり、同12.9%増の二桁の増加となっている。既存店・売上高前年同期比は同2.8%の増加。内訳は客数が3.6%増加し客単価は0.8%の減少だった。サムズクラブの既存店ベースは7四半期連続して増加している。
 賃金引き上げ直後に大量リストラを発表したことで、ウォルマートにとってタイミングの悪いPRとなってしまった。

トップ画像:ワシントン州シアトル地区にあるサムズクラブ。今回の大量閉店でサムズクラブは、アマゾンやコストコの本部のあるワシントン州から撤退となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。これまで戦略的なPRを行ってきたウォルマートにとって、今回のグッドニュースに水を差す形となったバッドニュースの発表は痛恨のミスです。せめてバッドニュースから始めて、グッドニュースでしめるほうが、企業イメージは損なわれなかったはずです。もっと言えば、昨年の年末商戦(11月〜12月期)の売り上げ速報を公表して、既存店ベースがよかったとして(逆に悪かったとしても)「アマゾン・エフェクトを考え(今のうちに手を打たなければ後々、大変なことになる等)リストラを今、決断しなければならなかった」としたらメディアの反応は違っていたと思います。昨年からの大量閉店が示すように、これまでのようにお店を増やしても必ずしも成長できないとする「チェーンストアの限界」が一般化しつつあります。当ブログで何度も指摘するように、消費構造の急激な変化となる地殻変動に対して「出店控えてIT投資」「店数減らしてIT投資」を取る戦略が増えています。  続きを読む
2018年01月12日

【スプラウツ・ファーマーズ・マーケット】、プライムナウからインスタカートに鞍替え?

180112スプラウツセリトス店
■スプラウツ・ファーマーズ・マーケットは9日、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携したことを発表した。スプラウツはアマゾンのプライム会員向けの送料無料の当日宅配サービス「プライムナウ(Prime Now)」と提携し、すでにロサンゼルスやダラス、デンバーなど8都市での宅配を行っている。注文から最短で1時間で届くインスタカートからの宅配は、8都市以外の店舗で始められるという。ネット通販最大手アマゾンがホールフーズ・マーケットを買収して以降、インスタカートと提携するスーパーは急増している。35州に2,200店を展開するスーパーのアルバートソンズは昨年11月末、インスタカートとの提携を発表。今年末までに1,800店で宅配サービスを展開する。このニュースの数日前には全米最大のスーパーマーケットチェーンのクローガー傘下でロサンゼルスの老舗スーパーのラルフスが、インスタカートと提携したと報じられた。2,800店近くを展開するクローガーでは、シアトルに展開する傘下のQFCもインスタカートの顧客となっている。インスタカートはアルバートソンズやクローガーばかりでなくアホールド、パブリクス、HEBなど大手食品スーパー6社にコストコやアルディまで顧客に抱えるようになったのだ。またウェグマンズやプライスチョッパーなど中堅食品スーパーとの契約も加速している。これによりインスタカートは食品スーパーなど165社以上と契約を結び、宅配サービスを展開している。スプラウツはプライムナウとの提携解消を否定しているものの、アマゾン/ホールフーズの動向によっては宅配をインスタカート1本に絞ることも視野に入れていると思われている。
 スプラウツが8日に発表した第4四半期(10月〜12月期)決算の速報によると、既存店・売上高前年同期比は4.6%の増加となった。通年ベースでは売上高は15.3%の増加、既存店ベースは2.9%増となっている。同社は15州に280店以上を展開している。

トップ画像:昨年10月末にオープンしたスプラウツ・ファーマーズ・マーケット・セリトス店。デリを強化し(フレッシュ・ジュース・バーも)、イートインスペースも設けられているスプラウツ新店だ。車で3分の距離にアルディがある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。コンサルティング・セミナーでは、後藤は視察先の日程も立案します。日程立案のポイントは「アクセスが良い事」です。多くの場合、アクセスの良さは競合状態と比例します。A店からB店への移動中、移動車に乗っている時間が少ないほど同じ業種なら競合状態にあるわけです。スーパーマーケット視察では狭い地域に多くのスーパーが展開している競合状態の激しいところに視察に行きます。で、昨年10月末、ロサンゼルス郊外でアルディのほど近い距離にスプラウツ・ファーマーズ・マーケットの新店がオープンしました。場所はセリトス地区。実はLA郊外で両店が最も近くで対戦しているのがウィッティア地区です。アルディ(5535 Whittier Blvd, Whittier, CA 90603)とスプラウツ(15801 Whittier Blvd, Whittier, CA 90603)は直線で200メートル、徒歩で5分程度の距離です。ただ、この地域はフリーウェイから離れているため、ちょっと時間がかかります。  続きを読む
Posted by usretail at 04:12Comments(0)スーパーマーケット
2018年01月11日

【年末商戦】、アマゾン・エフェクトに大手チェーンは好業績!アトランティスのその後?

180111コールズ
マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが発表したデータによると、11月1日〜12月24日までの小売売上高は前年同期比4.9%の増加となった。前年は3.7%の増加だった。昨年の年末商戦は低失業率や好調な株式市場や不動産市場に支えられ、6.8%増だった2011年以来の高い伸長率となったのだ。大手チェーンストアもこのデータに呼応して好業績を発表している。メイシーズでは11月〜12月期の既存店ベースが1.0%の増加となった。前年同期は2.7%の減少だった。店内で展開する提携業者からのコミッションを含めると11月〜12月期は1.1%の増加だ。メイシーズの11月〜1月期はおよそ3年ぶりにプラスになる可能性が高い。昨年だけで不採算店138店を閉めたJCペニーも好調だ。アメリカ国内に875店を展開するJCペニーの11月〜12月の既存店ベースは3.4%の増加となった。前年同期は0.8%の減少だった。49州に1,100店を展開するコールズも前年から反転して調子がよい。コールズの11月と12月の既存店ベースは6.9%増となった。前年同期は2.1%の減少。高級デパートメントストアのノードストロームも年末商戦の既存店が1.2%増となった。内訳ではオフプライス業態で232店を展開するノードストローム・ラックは2.9%の増加だった。本体デパートメントストアのノードストロームも同1%の増加だ。ターゲットも既存店ベースを伸ばしたチェーンとなった。アメリカ国内に1,800店以上を展開する同社の11月〜12月期の売上高・前年同期比は3.4%の増加だ。前年同期は1.3%のマイナスだった。大手チェーンストアによる好業績が発表されている一方で低迷しているチェーンもある。北米にアンテーラーやレーンブライアント、ロフトなど4,800店を展開するアセナ・リテール・グループが発表した11月〜12月期の既存店ベースは3%の減少となった。103店のスクラップを発表しているシアーズも同16%〜17%の減少だ。
 アマゾンが成長するたびにチェーンストアなどの業績が悪化する「アマゾン・エフェクト」は2017年の年末商戦だけ見れば限定的だったかもしれない。が、チェーンストアのメルトダウンが終了したわけではないのは確かだろう。

トップ画像:11月〜12月の既存店ベースが6.9%増となったコールズ。  続きを読む
2018年01月10日

【ウォルマート】、ピックアップタワーにスキャン&ゴー拡大!阪神ファンから巨人ファン?

2017-12-21
■ウォルマートはピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」の導入をさらに拡大する。ピックアップタワーは高さ16フィート(約5メートル)幅8フィート(2.4メートル)で、最大300箱(箱の大きさは60cmx40傳40僂泙如砲涼輅孤覆諒殕が可能だ。ピックアップタワーでの受け取りを選択すると、ピックアップ専用のバーコードが届くようになっている。操作は簡単でピックアップタワーに近づくと、操作パネルが開き、送られてきたバーコードをかざすと5秒程度で注文品が出てくる仕組みだ。ウォルマートは7月、ピックアップタワーを100ヵ所に設置すると発表した。また11月にはウォルマートの役員が500ヵ所以上のスーパーセンター内にピックアップタワーを導入すると発言している。なおスーパーセンターは通常は24時間営業となっている。ピックアップタワーで受け取る場合、生鮮品などの注文は対象外となっている。すでにピックアップタワーを複数台導入したところもある。ニューヨーク・マンハッタンからほど15分程度のところにあるニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターだ。マンハッタンから近いことから利用客数が多く、最大600箱で対応できるようにピックアップタワーを2台導入したのだ。ウォルマート・セコーカス店は2015年、幅が7メートル近くにもなる大型ロッカー(大小様々なロッカー・ボックスは80近く)を導入していた。幅の広い大型ロッカーはマネーセンターやフォトセンター、カスタマーセンターをふさぐように置かれ、邪魔になっていたのだ。スペースを有効活用するため、ピックアップタワーを2台導入したのだ。
 ウォルマートの店内テクノロジーはピックアップタワーにとどまらない。ウォルマート傘下のサムズクラブ全店と一部のスーパーセンターに導入しているスキャン&ゴーも拡大する。スキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができる。ウォルマートは9日、同社のブログでアプリのスキャン&ゴーとスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」を100店舗(33州)に拡大すると発表した。入り口に置いているハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると、利用可能なハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていく。青果など量り売りの場合、近くにある案内板から野菜や果物の商品番号を探して入力し、デジタル計量で重さ量って入力する必要がある。会計はレジにあるバーコードを読み込み、端末とレジを同期させてキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。レジで商品を出してスキャンする必要もないため、売場でスキャンしながらエコバックなどに入れておけるメリットがある。スキャン&ゴーはお客が任意で入力するため、不正が生じる可能性がある。質量の入力でごまかすことができるからだ。店の出口付近に商品を確認するスタッフ(チェッカー)がいるが、商品と数量は確認しても、重さまで確認しない。したがってスキャン&ゴーは富裕層地区にある店舗など不正が少ない店を選んでの展開となっている。
 ウォルマートは今年、ピックアップタワーにスキャン&ゴーを拡大し、アマゾンに対抗するのだ。

トップ画像:ニュージャージー州セコーカスにあるウォルマート・スーパーセンターに導入されたピックアップ専用の自販機「ピックアップタワー(Pickup Tower)」。この店はNYマンハッタンから近いことから利用客数が多く、最大600箱で対応できるようにピックアップタワー2台導入したのだ。  続きを読む
2018年01月09日

【スマートスピーカー】、出荷台数3,840万台!さんまさん、アレクサが敵になりますよ?

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■アマゾン・エコーやグーグル・ホームなどAIを搭載したスマートスピーカーは今年、最も急成長するコンシューマー・エレクトロニクス(民生機器)との分析が発表された。発表したのは、テクノロジー専門調査会社のキャナリス(Canalys)。キャナリスによるとスマートスピーカーは2018年、AR(拡張現実)やVR(仮想現実)機器、ウェアラブルデバイスよりも急速に成長・拡大する。今年の世界スマートスピーカー市場は、出荷台数が5,630万台に達し、前年からさらに成長すると予測している。世界スマートスピーカー市場でホットスポットとなるのはアメリカで、2018年の出荷台数のうち約7割近くにあたる3,840万台がアメリカ国内の出荷となる。また、出荷台数が約440万台となる2位の中国を大きく引き離すことになるとの予測だ。キャナリスのリサーチ・アナリストのルシオ・チェン氏は「スマートスピーカーは昨年、ハードウェアの売上で当たり年になりました」と指摘し、「2018年はその後の展開を決定する重要な年になります」と述べている。チェン氏は、スマートスピーカー本体の売上にとどまらず、スマートスピーカーを使った戦略的な収益化に舵を取るとの予想を明かしている。収益化の方法として、慎重な広告活動や有料コンテンツ等のサブスクリプション販売、プレミアムサービスや企業向けのソリューション商品・サービスなどを挙げている。
 アマゾンは年末商戦で50ドルから30ドルに大幅値引きしたエコー・ドット(Echo Dot)がベストセラーとなったと発表した。調査会社ABIリサーチの分析では、エコー・ドットのパーツ・コストは31ドル相当となり、マーケティング費用や出荷費用など他の費用を含めると1台当たり数ドル損失しているとみている。

トップ画像:目覚まし時計型スマートスピーカーのエコー・スポット(Echo Spot)。「アレクサ!醤油を検索して」でキッコーマン醤油を出してきた。普及率が急伸しエコーを通じた音声注文が増えれば、企業から広告料を取れるようになる。スマートスピーカーがテレビ以上に「家電の王様」になる頃、多くの企業はテレビコマーシャルを減らして、エコー等でスポンサー活動を増やしても不思議ではない。

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テクノロジー専門調査会社のキャナリス(Canalys)によると、2018年の世界スマートスピーカー市場は、出荷台数が5,630万台に達し、前年からさらに成長すると予測している。今年はスマートスピーカーにとって、その後の展開を決定する重要な年になるのだ。  続きを読む
2018年01月08日

【ロボマート】、ついにキターーー?オンデマンド&無人移動スーパーで買物弱者を救え!

180108ロボマート
■世界最大級の技術見本市となる「CES(Consumer Technology Association)」が9日〜12日、ネバダ州ラスベガスで開催される。CESでは、家電・PCからIoT、人工知能のAIなどの最新技術の紹介から多くの新製品が発表されるのだ。ここ数年、出展で特に目を引くのは自動車関連の最新テクノロジーだろう。主催者によると今年は大手自動車メーカー10社が、新技術などの発表を行うとしている。また会期に合わせて複数の企業によって参加者が乗車できる自動運転タクシーやバスが試験運行するのだ。CESに出展する自動運転車にスーパーマーケットなど小売業者が注目しているテクノロジーがある。無人・移動スーパーマーケットの「ロボマート(Robomart)」だ。オンデマンド&セルフ・ドライビングのロボマートは、小型トラックを乗用車化したワンボックスのような流線形を帯びた車両だ。車の側面には食品スーパーでディスプレイされているようにプロデュース・ラックが並んでおり、野菜や果物も陳列できるように冷蔵システム(保温システム)が搭載されている。ロボマート創業者のアリ・アーメド氏によると、利用者は予めロボマートの専用アプリに支払い情報を入力しておく。利用の仕方は、ウーバー・アプリのように、近くで走行している(停まっている)ロボマートの手配から始めるのだ。ロボマートが到着すると利用者は、アプリ操作でロボマートの陳列ドアを開けて、野菜や果物をピックする。支払いはレジフリーのグラブ&ゴー技術(特許出願中)により自動的に利用者に課金するとしている。温度管理されている陳列スペースは70立法フィート(2立方メートル)で50〜100品目を置ける。電気自動車(EV)のロボマートは連続走行距離が80マイル(約130キロメートル)で最大スピードは時速25マイル(時速40キロ)となっている。
 ロボマートはスーパーマーケットチェーンなど大手チェーンストアにリースする計画だ。また歩道で動くデリバリーロボットを競合にしているという。

トップ画像:オンデマンド&セルフ・ドライビングのロボマートは、小型トラックを乗用車化したワンボックスのような流線形を帯びた無人・移動スーパーEVだ。車の側面には食品スーパーでディスプレイされているようにプロデュース・ラックが並んでおり、野菜や果物も陳列できるよう冷蔵システム(保温システム)が搭載されている。


ロボマートのPRイメージ動画。日本でもロボマートが実現するなら、過疎地域や山間部などフードデザートに住む「買い物弱者」を救うことになるだろう。  続きを読む
2018年01月07日

【ホールフーズ】、ニューヨークに365オープン!NYで2番目に美味いバゲットがある?

180107ホールフーズ365@サンタモニカ
■ホールフーズ・マーケットは今月31日、東海岸では初となる「ホールフーズ・マーケット365(Whole Foods Market 365)」をオープンする。7店舗目となる365はニューヨーク市ブルックリンのフォートグリーン地区(292 Ashland Place Brooklyn, NY 11217)。ジョン・F・ケネディ国際空港から約17キロ(車で40分)、タイムズ・スクエアからは9キロメートル(30分程度)の距離となる。店舗面積は1,120坪となっており、ホールフーズ365では比較的広い店舗となる。隣には最近オープンしたアップルストアがあり、同じビルの上階はコンシェルジェ付き賃貸アパートメント(35階)となっている。365フォートグリーン店にはオーガニック・スムージー・チェーンの「ジュースプレス(Juice Press)」やビーガンバーガーのファストフード店「ネクスト・レベル・バーガー(Next Level Burger)」が入店する。ネクスト・レベル・バーガーはオレゴン州ポートランドにある人気レストランであり東海岸では初お目見えだ。なおネクスト・レベル・バーガーは、2016年7月にオープンしたホールフーズ365レイクオスウィーゴ店や2017年12月にオープンした365コンコード店などにも入店している。365フォートグリーンには、1916年創業のユダヤ系ベーカリー「オーワシャーズ・ベーカリー(Orwasher's Bakery)」も入店する。オーワショーズ・ベーカリーはシュガーもしくはチョコレートでコーティングしたドーナツにブラックベリーやチェリーなどのジャムの入ったジェリー・ドーナツが人気の老舗だ。
 以前まで「365バイ・ホールフーズ・マーケット(365 by Whole Foods Market)」と呼ばれていたホールフーズ・マーケット365は、20代〜30代のミレニアル層をターゲットに低価格で訴求する小型フォーマット。同社の割高なイメージからつけられたニックネーム「ホール・ペイチェック(Whole Paycheck:給料の大半が高額なオーガニック食品に使われるという意)」を払拭するため、一部の野菜や果物に非オーガニックを導入。通常2.5万〜3万品目の品揃えであるホールフーズに対して365は7,000〜8,000品目と商品を絞り込み、プライベートブランド(PB)の比率もホールフーズの10%に対して365は40%にPBを増やし、お値打ち感を演出している。人件費を抑えるため、精肉ブッチャーなど店内加工を省きシーフードや精肉はプリパッケージのみとなっている他、デジタル電子棚札(Electronic Shelf Label)の導入やタブレット端末によるワイン説明など、これまで培ったエブリデー・ロー・コスト・オペレーションのノウハウを隅々にまで行き渡らせている。販促としてスマートフォンによるロイヤリティプログラム「マイ365リワード(My 365 Rewards)」も行われており、会員には毎日100品目が10%オフとなるディスカウントや「10個購入で1個無料」の数量割引も提供される。
 ホールフーズはロサンゼルス郊外に365シルバーレイク店(Silver Lake 365)を2016年5月、365レイクオスウィーゴ店(Lake Oswego 365)を同7月 365ベルビュー店を同9月にそれぞれオープンした。昨年4月にはテキサス州オースティン郊外(Cedar Park 365)に4店舗目、8月にはロサンゼルス郊外サンタモニカ(Santa Monica Pico 365)に5店舗目、9月14日にはオハイオ州アクロン(Akron 365)に6店舗目がオープンした。また昨年末(12月6日)にはサンフランシスコ郊外コンコード地区の「ヴェランダ・ショッピングセンター(Veranda shopping center)」に7店舗目がオープンしている。一方で、3号店目の365ベルビュー店は昨年10月、突然撤退した。撤退についてホールフーズは「決定は(昨年8月)アマゾンに買収される以前に、近くにホールフーズのある難しい立地と実績などを精査して決定した」と明かしている。365ベルビュー店から車で8分(約2キロ)のところにはホールフーズ・ベルビュー店(888 116th Ave NE, Bellevue, WA 98004)が展開している。なお365フォートグリーン店から1.6キロメートルのところには、ルーフトップがグリーンハウスとなるホールフーズ(214 3rd St, Brooklyn, NY 11215)がある。

トップ画像:2017年8月にオープンしたホールフーズ・マーケット365サンタモニカ店。  続きを読む
Posted by usretail at 03:49Comments(3)スーパーマーケット
2018年01月06日

【大量閉店】、シアーズ103店を閉鎖!閉店を続けるとリアルなブラックチェーンストア?

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■記録的な閉店数となった2017年に続き、今年も多くのチェーンストアの大量閉店が予想されている。消費構造の変化が加速することで年明け早々から閉店のニュースだ。シアーズ・ホールディングスは4日、シアーズとKマートの不採算店の103店を閉鎖することを発表した。3月〜4月にかけて閉鎖されるのはKマート64店とシアーズ39店舗。早ければ来週12日から閉店セールを行うという。なお店舗スクラップに伴い、リストラされるスタッフ数などの詳細はない。シアーズは2ヵ月前の昨年11月にも63店舗の閉鎖(Kマート45店舗、シアーズ18店舗)を発表したばかりだった。シアーズは昨年だけで約200店舗を閉鎖している。シアーズが昨年11月に発表した第3四半期(8月〜10月期)では売上高が大量閉店により30%近い減収となる28.9億ドルだった。純損益は5.6億ドルの赤字。既存店ベースは15.3%の減少だった。既存店・売上高前年同期比の内訳はシアーズが17%の減少、Kマートが13%の減少だった。シアーズは11月〜12月となる年末商戦の結果を発表していない。メーシーズも閉店の発表を行っている。メーシーズは4日、デパートメントストア11店舗を閉鎖することを発表した。これらの店舗スクラップは、2016年8月に発表した100店舗閉鎖の一環。閉店セールは早ければ8日から始め、最大3ヶ月間をかけて順次閉鎖するという。閉店に伴いリストラされるスタッフ総数は5,000人に上るとしている。シアーズでは年末商戦の既存店ベースが1%増加したことを発表した。
 世界最大の不動産サービス会社のクッシュマン&ウェイクフィールドは、アメリカ国内の今年の閉店数が12,000店以上に上るとの見方を示している。消費構造の変化により50社ほどのチェーンストアが倒産や企業清算に追い込まれ約9,000店が閉鎖となった昨年以上となるとの予想だ。

トップ画像:ロサンゼルス郊外ロングビーチにあるKマート。近くのシアーズの経年劣化も酷く、客もいないが、今回の店舗閉鎖リストに入っていなかった。ここより酷いところがあるというのが信じられない。  続きを読む
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2018年01月05日

【アマゾン】、ECシェアが44%!エコー所有者はプライム会員よりもコアなカスタマー?

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■Eコマース分析を手掛ける調査会社ワン・クリック・リテール(One Click Retail)は3日、ネット通販最大手のアマゾンがアメリカのEコマースにおいて44%のマーケットシェアを占めていると発表した。また同調査会社の推計では、小売全体でもアマゾンが4%のシェアを誇るとしている。ワン・クリック・リテールCEOのスペンサー・ミルバーグ氏は「2017年に起こった全てのトレンドは、アマゾンの中心顧客であるミレニアル層の成長で説明がつきます」とし「ミレニアル層は家を持つようになり、家族が増え、それに伴って多くの買い物をしています」と述べている。一方でミルバーグ氏は「この変化は長期にわたったものであり、いつまでアマゾンの追い風になるのか?買収した300店以上のホールフーズが、4,000店以上の競合ウォルマートにリアル店として十分に戦えるのか?などの疑問も生じます」と指摘している。ワン・クリック・リテールはまたアマゾンで急成長している商品カテゴリーも発表した。最も成長著しいのは化粧品などのラグジュアリー・ビューティ。金額ベースでは4億ドルを超える程度だが、前年比で47%の増加となった。次に同38%の増加となった洗剤などの日用品をさすパントリーアイテム(金額ベースで5億ドル以上)。33%の成長となったのは食品と家具だ(それぞれ15億ドル以上)。売上(金額)ベースでみると、パソコンやTVなどのコンシューマー・エレクトロニクスが85億ドルを超えており、商品カテゴリーで最も大きい、成長率は4%にとどまっている。次に調理家電なども含むホーム&キッチンで55億ドルだ(伸長率20%増)。デジタルコンテンツなどのパブリッシングも50億ドル(同3%増)、次いでスポーツ&アウトドア用品の40億ドル(同11%増)となっている。
 アマゾンの成長を支えているのはプライム会員よりも、むしろエコー所有者とする、気になる調査結果も発表されている。調査会社のコンシューマー・インテリジェンス・リサーチ・パートナーズ(CIRP)が2,000人を対象に調査したところ、アマゾンのスマートスピーカー所有者はアマゾンに平均で年間1,700ドル近く支出することが分かった。年会費99ドルのプライム会員の年間平均支出額は約1,300ドル、プライム会員でない顧客はアマゾンに年間およそ1,000ドルの支出だ。エコー所有者はプライム会員より3割程度もアマゾンへの支出額が増え、一般顧客(プライム非会員)よりも7割近くも増える傾向にある。
 アマゾンは年末商戦で50ドルから30ドルに大幅値引きしたエコードットがベストセラーとなったと発表した。ロスリーダーでもエコーを販売することが長期的にみて売上に貢献することが分かっていたのだろう。

トップ画像:「アレクサ!ラーメンを検索して」でチャルメラを押してきたエコー・スポット。流通コンサルタントも「アレクサ、なかなか、わかっているじゃないか!」と太鼓判?  続きを読む
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2018年01月04日

【レジなし】、アマゾンゴー以外に視察しておく店舗!視察参加者数に反比例するコスパ?

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■ネット通販最大手のアマゾンが2016年12月、レジなしコンビニエンスストアのアマゾンゴーを発表した。一般への公開は延期しているものの、レジなし店舗は業界に大きな衝撃を与えた。特に大手チェーンストアはレジなし化に取り組んだ投資を積極的に行っている。ウォルマートは傘下のサムズクラブ全店で導入したスキャン&ゴー(Scan & Go)をウォルマート・スーパーセンターでテスト展開を行っている。サムズクラブのスキャン&ゴーはスマートフォンにダウンロードしたアプリでお客が商品バーコードをスキャンしながら買い物を行うシステム。アプリ内で決済するため、レジを通らず買い物を済ませることができるのだ。ウォルマートに導入しているスキャン&ゴーはアプリにスキャン&ゴー端末「ハンドヘルド・スキャン&ゴー(Handheld Scan & Go)」を使って買い物を行うシステムだ。ハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用できるハンドヘルドを点滅で知らせる。あとはアプリのスキャン&ゴーと同様にバーコードをスキャンしながら買い物をしていく。会計はレジにあるバーコードを読み込み、端末とレジを同期させてキャッシュもしくはクレジットカード、ウォルマート・ペイ等で支払う。レジで商品を出すこともないため、スキャンしながらエコバックなどに入れておけるメリットがある。この端末をお客に持たせてスキャニングするシステムは、アホールド・デレーズ傘下のスーパー、ストップ&ショップで10年前から行われている。お客は自分のロイヤリティカード(FSPカード)で端末を始動させ、商品のバーコードを読み取りながら買い物する。青果物など量り売りでは、デジタルスケールで印刷されたバーコードを読み取り、袋に貼付する。レジでは「買物終了バーコード」を読み取らせて会計をするのだ。このシステムを全米最大手スーパーマーケットチェーンのクローガーが昨年10月、セルフスキャニング決済システム「スキャン、バッグ、ゴー(Scan, Bag, Go)」を今年から来年の初めにかけて傘下のスーパーなど400ヵ所に拡大することを発表した。クローガーのスキャン、バッグ、ゴーはウォルマートのスキャン&ゴーと同様にスマートフォン・アプリと専用の端末による決済システムだ。
 今日はウォルマートのハンドヘルド・スキャン&ゴーを実際に使ってみたときの画像をアップする。

トップ画像:ウォルマート・スーパーセンターにあるハンドヘルド・スキャン&ゴー。ハンドヘルド・スキャン&ゴーは、タッチスクリーンで「開始」のボタンをタッチをすると利用可能なハンドヘルドを点滅で知らせる。  続きを読む
2018年01月03日

【イーツァ】、「未来の飲食店」「ヒット確実」も6店撤退!洒落たうどん自販機と同じ?

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■「未来のレストラン」「無人(ファストフード)レストラン」「日本にも進出しヒット確実」等とメディアで話題になっていたファスト・カジュアルのイーツァ(Eatsa)が不振だ。2015年に1号店をオープンしたイーツァは注文から決済、受け取りまで全てセルフサービスで行われ、スタッフと接することなく全てが完結するファスト・カジュアル・レストラン。メニューはキヌアをベースとし肉を一切使用しないヘルシーで低カロリーなサラダボウルが中心となる。メインメニューの価格は一律7.95ドル(最近、6.95ドルから値上げした)となっている。一方で、まったくスタッフがいないわけではなく、アシスタント用のスタッフが店内におり、厨房にも料理を作るスタッフもいるとの話だ。レストラン内から料理している姿を確認することはできない。革新的・画期的ともいえるイーツァは昨年10月、カリフォルニア州バークレーやニューヨーク・マンハッタン、ワシントンDCにある5店の撤退を発表した。しかもこれらの店はオープンから1年前後というスピード撤退となっているのだ。残っているのはサンフランシスコ市内にある2店のみ。実はイーツァの撤退はそれ以前にもあった。ロサンゼルス郊外のショッピングセンター「ザ・ビレッジ・アット・ウエストフィールド・トパンガ(The Village at Westfield Topanga)」に2015年12月、イーツァ3号店がオープンした。サンフランシスコ市内の1号店と2号店に続きオープンした南カリフォルニア店は、オープンから1年ほどで閉店したのだ。イーツァは当初、突然の閉店を「一時的(temporary)」とし再オープンを示唆していたが、閉店から2年近く経過しても再オープンの話は聞かない。
 今日はイーツァの画像を紹介しながら、8店舗(ピーク時)からわずか1年程度で2店舗となったイーツァの不振理由を明らかにする。

トップ画像:サンフランシスコに2015年にオープンしたイーツァ1号店。その後、イーツァはわずか1年程度で8店舗まで成長した。しかしそれから1年もたたずに6店舗の撤退だ。なぜか?  続きを読む
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2018年01月02日

【大量閉店】、アマゾン・パニック!12,000店以上が閉店に追い込まれる今年は過呼吸状態?

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■世界最大の不動産サービス会社のクッシュマン&ウェイクフィールドは、アメリカ国内の今年の閉店数が12,000店以上に上るとの見方を示している。消費構造の変化により昨年は50社ほどのチェーンストアが倒産や企業清算に追い込まれ、約9,000店が閉鎖となった。家電チェーンのhhグレッグやディスカウント・シューズチェーンのペイレス・ショーソースなど倒産となったチェーンストアは大量閉店を行う。リアル店からネットで買い物をする消費者がさらに増えることで今年の閉店数は、昨年に比べて30%以上も増えるとクッシュマン&ウェイクフィールドは予想しているのだ。ウォルグリーンやGAP、ジンボリーなど大量スクラップの予定を発表しているチェーンストアもある。これらのチェーンに加えてシアーズやトイザラス、Jクルーなど大手チェーンストアによる大量閉店が予想されている。ショッピングセンターの核テナントや主要テナントの撤退で、多くのモールが悲鳴を上げている。不動産情報のコスター・グループによると、1,300のショッピングセンターのうち4分の1にあたる310ヵ所で核テナントを失う。大型店の撤退でモール集客を失い、一部に廃業に追い込まれるところも出てくるとみられているのだ。広いショッピングセンターに空きテナントが増えればそれだけでも集客数は激減する。核テナントの撤退はモールの存亡にかかわるのだ。一方で、ダラーゼネラルやダラーツリー、アルディ、リドル、ロスストア、TJXなど店舗数を積極的に増やしているところもある。リアル店舗が消滅することはないが、アマゾンの影響から逃れられないリアル店舗は苦境を受け続けるのだ。
 スポーツ用品チェーン最大手のディックス・スポーティング・グッズCEOは昨年8月、「(アマゾン・エフェクトにより)小売業界はパニック状態にある」と訴えていた。昨年以上となる大量閉店でチェーンストアの多くが今年、混乱から過呼吸状態に追い込まれるのだ。

トップ画像:NYローワーマンハッタンにあるウエストフィールド・ワールド・トレードセンターSC。
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2018年01月01日

【2017年年末商戦】、予想を超え好調!ECは絶好調を維持し2018年中もその流れとなる?

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■2017年の年末商戦は、株高や低失業率など好景気を維持していることで予想以上に好調だった。マスターカード・アドバイザーズの小売調査部門スペンディングパルスが発表したデータによると、11月1日〜12月24日までの小売売上高は前年同期比4.9%の増加となった。前年は3.7%の増加だった。4.9%増は、6.8%増だった2011年以来の高い伸長率。全米小売業協会(NRF)が昨年10月に発表した予想幅(3.6%増〜4.0%増)の上限を超えた。調査会社ドロイトの予想(4.0%増〜4.5%増)やアリックスパートナーズの予想(3.5%増〜4.5%増)、eマーケッターの予想(3.1%増)も超えた。今年はクリスマス(12月25日)が月曜日だったことから、週末をクリスマス直前の買い物に費やすことができ、小売業者が恩恵を受けたという。一方、スペンディングパルスではオンライン販売のデータも発表しており、オンライン売上高は前年同期比18.1%の増加だった。18.1%の増加は、デロイト社の予想(18%増〜21%増)のレンジ内となり、NRFの予想(11%増〜15%増)や調査会社リテール・ネクスト(14.9%増)、eマーケッター(16.6%増)を超える伸長率となった。ヒット商品となったのは人工知能(AI)を搭載したスマートスピーカーなど。商品カテゴリー中、家電品が最も売り上げを伸ばし売上高は前年同期比7.5%の伸びとなった。7.5%の増加は過去10年で最大の伸び。ネット通販最大手のアマゾンは26日、同社が開発したスマートスピーカー「エコードット(Echo Dot)」が全てのカテゴリーでベストセラーとなったことを発表した。他の商品カテゴリーではジュエリーも好調で5.9%の増加だった。好調な住宅市場を反映し家具やホームインプルーブメントも5.1%の増加となった。アパレル等は2.7%の増加だった。

トップ画像:メーシーズNY本店(昨年のブラックフライデー)。低迷するデパートメントストアでさえブラックフライデーは大盛況で、店に入ることも難しいほどだった。
 
⇒あけましておめでとうございます!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。本年もよろしくお願いします。新年一発目の話題は景気の良いニュースを選びました。昨年の年末商戦では予想を超える売上伸長率となりました。特にオンライン販売は絶好調だったということです。後藤は昨年末、大掃除で押し入れにあった空箱を大量に処分しました。大手チェーンストアのオムニチャネル化の検証でネット購入を意識的に行っていたから空箱が貯まっていたのです。それでもアマゾンで購入した製品の空箱が目立っていました。気づけば家の中にアマゾン・エコーが4台。オリジナルのアマゾン・エコーにエコー・ドット、キッチンにあるエコーショー、そして仕事部屋にある目覚まし時計型のエコー・スポットです。エコー・スポット経由で買い物もしましたし、コールズ内にオープンしたアマゾンの返品デスクで返品を試してみました(これは後日、アップしますね)。キンドルやファイア・タブレットも含めればアマゾン製品だらけです。  続きを読む
2017年12月31日

【2017年総括】、アマゾンのホールフーズ買収から国語の成績1のBLOGOS AWARD受賞まで!

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■2017年のアメリカ小売業で最も象徴的なイベントとなったのはアマゾンによるホールフーズ買収だ。買収額が137億ドル(約1.5兆円)にもまして、IT企業がスーパーマーケットを買収したことの衝撃は大きかった。この買収で動いたのはスーパーマーケットだ。中小を問わず多くの食品スーパーがオンデマンド宅配サービスのインスタカートと提携し、ネット宅配を始めだしたのだ。徐々に拡大していたカーブサイド・ピックアップもアマゾンフレッシュ・ピックアップがシアトル市内にオープンしたことで勢いづくことになった。宅配サービスのミールキットもアマゾンが独自で開発したミールキットをアマゾンフレッシュで販売するようになり大手スーパーマーケットチェーンはミールキットに取り組むことになったのだ。グローサラント業態に取り組むスーパーが増えていることも忘れてはならない。アマゾンの小売プレゼンス(存在感)が増すことにより地殻変動がさらに進み、今年は大きく小売の地形を変えてしまった。チェーンストアの大量閉店だ。消費構造の変化がチェーンストアのメルトダウンを生じさせている。アマゾンの破壊的イノベーションがチェーンストア理論の陳腐化を招いているのだ。その結果として老舗デパートメントストアのメーシーズなど、大量に店舗をスクラップしなければならない状況に追い込まれたチェーンが後を絶たない。利益率を急激に低下させているベッドバス&ビヨンドも大量閉店のXデーがささやかれている。一方でアマゾンの攻撃に元気なチェーンもある。ホームデポやウォルマートは早くからオムニチャネル化に注力し、ITに投資していることでアマゾンの影響を最小限に抑えている。「出店控えてIT投資」の軸で戦略を組み立てていたからだ。ホームデポは2010年以降、国内の店舗数は1店のみ増えただけだ。徐々に新規出店を減らしていたウォルマートは2019年度(2019年1月期)の国内における新規開店数を25店舗のみとすると発表した。25店舗の新規開店数は過去20年間では最低となる。両社とも利便性の高いアプリを展開しているのも勝ち組の要因だが、外食チェーンではアプリ経由の注文が常識になっている。マクドナルドでさえスマートフォンから事前注文が可能となっているのだ。
 アマゾンの影におびえながらIT化は業界に関わらず、待ったなしといえる。「出店控えてIT投資」「店舗減らしてIT投資」の波はさらに大きなものになっていくのだ。

トップ画像:アマゾン・フルフィルメントセンターにて。実は後藤は小学3年生の時、国語(5段階評価の成績)で、栄えある「1」をとったことがあるおバカだ。  続きを読む
2017年12月30日

【アルディ】、南カリフォルニアで再び出店加速!逆風からエコバッグ持参の習慣で追風?

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■ディスカウント・スーパーマーケットのアルディは南カリフォルニアでの出店を再び加速している。同社は10月26日に南カリフォルニアに41店舗目となるテメキュラ店をオープン後、11月16日にはピコリベラ、ベーカーズ・フィールド、ランキャスターに3店舗を同時にオープンした。11月30日には45店舗目と46店舗目をサンタアナとアルハンブラにオープンしたのだ。12月7日にはウエストミンスター、ラグナウッド、モンロビアの3ヵ所に同時オープンした。1週間後の12月14日にはサンディエゴ郊外のチュラビスタ、エスコンディードにオープン、27日にはロサンゼルス郊外のグレンドラ地区に新規出店を果たした。なおアルディは当初、12月中にラ・ハンブラ地区とオクスナード地区にも新店オープンを予定していたが、開店を2018年に延期した。延期の理由は明かされていない。開店を来年に延期した店舗を含めると10月〜12月の3ヶ月間だけでも南カリフォルニアに14店舗の出店となったのだ。アルディは今年初めから9月までの9ヶ月間に新規オープンは7店舗にとどまったことを考えると、出店を加速していることが分かるだろう。アルディは昨年、南カリフォルニア市場に参入したが、想像以上に厳しいマーケットに食品デフレが重なり苦戦を強いられていたのだ。南カリフォルニアでの知名度も上昇し、食品デフレも落ち着き、15名以下での少数オペレーションも可能になったことで出店を加速したのだ。
 アルディの店舗面積は400坪前後。1,500アイテムと絞られた商品の90%はプライベートブランド(PB)となっている。アルディのPBは同等のNB商品と比べて最大60%も安い。低価格を実現できるのは特徴的なローコスト・オペレーションにある。アルディではテレビやラジオを使った広告を一切行っていない。店舗建物も簡素で、店内インテリアは実質本位で余分な装飾はしないノーフリル(no-frills)だ。商品陳列も段ボール箱を開けて積むだけのオープン・カートン・ディスプレイ(open carton display)を採用し、スタッフが商品を一つ一つ棚に並べる必要がない。対面のデリ・コーナーもなく、袋詰めのスタッフもいない。アルディ南カリフォルニア店の営業時間は朝9時〜夜9時。一方、24時間営業のウォルマート・スーパーセンターや、最大18時間営業(早朝6時〜深夜0時)となる競合スーパーよりアルディの営業時間は短い。アルディは12時間営業で人件費をおさえているのだ。ショッピングカートは25セントのレンタル式(デポジットで返却時に返金)になっているため、ショッピングカートの盗難コストが減少し、駐車場に無造作に放置されたショッピングカートをスタッフがあつめる手間も省ける。ショッピングバスケットはないため、お客はエコバッグで代用する。なお、買い物袋は10セント(紙袋)、15セント(エコ)、79セント(保温・保冷用エコバッグ)の有料となっている。
 アルディは現在、アメリカ国内35州に1,700店近くを展開している。同社は2022年までに2,500店舗の展開を目指している。  続きを読む
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2017年12月29日

【ウォルマート】、2017年州別ベストセラー商品を発表!州のイメージとは一致しない?

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■アメリカ合衆国の本土の面積は日本の約25倍に相当する。アメリカは国土が広いため国内で時差があり、西海岸と東海岸には3時間の時差があるのだ。アメリカを横断するにも、例えばロサンゼルスからニューヨークまでの4,500キロメートルはノンストップで40時間以上を走り続けなければならない。広いアメリカ合衆国は50州からなっている。そのうち日本より広い面積をもつ州はアラスカ、テキサス、カリフォルニア、モンタナとなる。日本国内でも地形や気候など様々な面で地域差があるようにアメリカ国内でも地域的なコントラストがある。アメリカで一番の売上を誇るウォルマートが、ウォルマート・コムの売上データをもとに州別の特徴的な売れ筋商品を発表した。ウォルマートは2017年の州別ベストセラー25品目から他州と比べて際立った特徴のベストセラー商品(もしくは商品カテゴリー)を州別に挙げた。日本人になじみのカリフォルニア州はプロテイン・パウダーだ、西海岸の健康的なイメージにあったベストセラー商品と言えるかもしれない。一方、ニューヨークは朝食シリアルのチェリオスだ。マンハッタンに住むようなニューヨーカーは、忙しさのあまりランチや夕食にもシリアルを食べているのかもしれない。カウボーイやロデオ、牛がテキサスのイメージだが、特徴的ベストセラー商品になったのはテレビ壁掛け用部品となるTVウォール・マウントだ。テキサンは、すべての大型テレビを壁掛けにするのが常識なのかもしれない。日本人が比較的多く住むニュージャージー州ではプール用塩素(カルキ)のプールソルトが特徴的なベストセラー商品だ。ニュージャージー州に住む日本人の家にもプール付きが多いのだろうか?正月にラスベガスに遊びに行く人も多いと思うが、ラスベガスのあるネバダ州では犬のオヤツがベストセラーとなっている。ペットに犬が多いのか、もしくはネバダ州民は他州の人より犬を溺愛しているのかもしれない。ドッグフードに対してキャットフードがベストセラーとなったのはニューメキシコ州だ。年末年始をハワイで過ごす日本人も多いと思うが、ハワイ州で売れていたのは農家スタイルのバービー人形(Barbie Farmer Doll)だ。海に囲まれた島に住む女の子には、きらびやかなお姫様バービーは現実離れしすぎているのかもしれない。シカゴのあるイリノイ州では文具の消しゴムが特徴的なベストセラーだ。イリノイ州に住む子供には、他州に住む子供より消したいことが多いのだろうか?
 ちなみにウォルマートの本社があるアーカンソー州ではチョコレートがベストセラーだ。アーカンソー州にはウォルマート社員やウォルマート関係企業の社員が多いと思うが、ストレスにさらされているから甘いものが欲しくなるのだろうか?

トップ画像:農家スタイルのバービー人形(Barbie Farmer Doll)。ハワイ州のベストセラー商品だ。海に囲まれた島に住む女の子にとって、きらびやかなお姫様バービーは現実離れしすぎているのかもしれない。ブランドモノのバッグより鶏なのだ。他州のベストセラー商品は以下の画像を参考にしてほしい。  続きを読む
2017年12月28日

【ホームデポ】、寝具ECのカンパニーストア買収!HDボーイフレンド・ナイトシャツ?

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■ホームセンター最大手のホームデポは21日、シーツやタオルなどリネンをネット販売する「カンパニーストア(The Company Store)」を買収したことを発表した。買収額などの詳細は明かしていない。カンパニーストアは1911年、ウィスコンシン州ラクロス地区で「ザ・ラクロス・ガーメント・カンパニー(The La Crosse Garment Company)」を創業。カタログ販売等で成長し1999年には同業のハノーバー・ディレクト社(Hanover Direct)に買収された。現在までにカタログ販売やネット販売を中心に展開しており、本部のあるウィスコンシン州やノースカロライナ州、メイン州にアウトレットストアを含む5店舗を持っている。ホームデポはハノーバー・ディレクトからECサイトとしてのカンパニーストアを買収したことで、これらの5店舗は含まれていない。カンパニーストアはシーツやタオルの他、マットレス、枕、ラグ(床の一部や炉の前に敷く絨毯)、パジャマなどのアパレルも扱っている。ホームデポはカンパニーストアを買収することでベッド回りの装飾やファッションも強化する。ホームデポは今年7月、小型重機のレンタルを手掛けるコンパクト・パワー・イクイップメントを2.65億ドルで買収している。コンパクト・パワー・イクイップメントはプロやDIY向けにミニバックホウ(ユンボ)やスキッドステア、トレンチャーなど主に整地や造園等に使う掘削用の小型重機のレンタルを行う企業。またホームデポは2年前、住宅や設備の保守・修理・点検(MRO:Maintenance, Repair and Operation)サービスなどを手がけるインターライン・ブランド(Interline Brands)を約16.3億ドルで買収している。
 ホームデポが11月に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算は、大型ハリケーンによる復興需要で売り上げを押し上げた。売上高は250.3億ドルとなり、前年同期比8.1%の増加だった。純利益は21.7億ドルと前年同期比10%の増加。キシコやカナダなど海外店を含む既存店・売上高前年同期比は7.9%の増加となった。国内の既存店ベースも7.7%の増加となり好調を維持した。ホームデポは、集荷や検品、流通加工、配送までのサプライチェーンをワンストップで提供するXPOロジスティクスの買収を検討していると報じられている。XPOロジスティクスは現在、アマゾンとも一括受託物流の契約をしており、アマゾンもXPOロジスティクス買収に乗り出すのではと言われている。ホームデポはXPOロジスティクスに買収を行うことで、アマゾンをけん制する狙いがある。

トップ画像:ホームデポが買収したカンパニーストアのボーイフレンド・ナイトシャツ。DIYの雄はファッション寝具も販売し、ベッドバス&ビヨンドを脅かす?  続きを読む
Posted by usretail at 03:08Comments(0)ホームセンター
2017年12月27日

【アマゾン】、恒例となる「過去最高」発表!アマゾンはちょっとコワいメイド派遣業者?

171227アマゾン・エコースポットとニンテンドーゲーム機
■ネット通販最大手のアマゾンは26日、2017年の年末商戦における様々な販売記録について発表した。ホリデーシーズン中に年会費99ドルのプライム会員数が急増し、1週間に400万人が加入したとしている。アマゾンはプライム会員数の具体的な数値は公表しない。2017年がまだ6日間も残っている一方で、アマゾンは2017年の年末商戦が過去最高のホリデーシーズンとした。なかでも同社が開発したスマートスピーカー「エコードット(Echo Dot)」とストリーミング用端末の「アレクサ対応ファイアTVスティック(Fire TV Stick with Alexa Voice Remote)」がアマゾン製品で最も売れ、全てのカテゴリーでもベストセラー製品となった。リアル書店のアマゾン・ブックスでもエコードットはベストセラーとなっている。またエコードットや発売されたばかりのエコースポット(130ドル)、エコーボタン(20ドル)は一時的に品切れとなった。現在も品切れが続くエコードットは、クリスマス後も30ドルのセール価格のままとなっている。ファイアーTVは昨年の同時期に比べ2倍以上も売れ、イギリスやドイツ、日本の海外でもトップセラーとなっている。キッズ用タブレットのファイアキッズ(Fire Kids Edition Tablets)は昨年の年末商戦に比べて2.4倍も販売された。数百万人のプライム会員がスマートスピーカーのエコー経由で日用品やプレゼントを音声注文しており、最も人気となったのはエコードット、アレクサ対応ファイアTVスティック、TP-LINKスマートプラグだった。アマゾン・アプリを使った買い物も全世界で急増しており、昨年に比べて70%も増加した。
 アマゾンでは年末商戦にかかわる多くのトリビアを発表しており、幾つかを取り上げるとアマゾン・エコーへの注文で最も多かったリクエスト曲はマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is You)」だった。クリスマスソングでは「ジングルベル(Gingle Bells)」となっている。リクエストのクリスマス曲が多かった地域はニューヨーク、シアトル、シカゴ、ヒューストン、サンディエゴ。東海岸に住む人は西海岸に住む人より2.5倍もクリスマスソングをエコー経由でかけたとしている。

トップ画像:エコースポットとエコースポット経由で音声注文で購入したニンテンドー2DSLLゲーム機。エコースポットのスクリーンには「12月22日金曜日にご注文いただいた商品は届いています」とある。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。英語に「ゲートウェイ・ドラッグ(gateway drug)」という言葉があります。「他の薬物の使用を誘導するための入り口となるという薬物」という意味です。より麻薬中毒に陥りやすいハードドラッグのきっかけとなるソフトドラッグです。ゲートウェイ・ドラッグにはマリファナや脱法ドラッグの他にお酒やタバコも含む場合もあります。あまり良い喩えではありませんが、クリスマス後も30ドルのセール価格で販売しているエコードットはある意味、ゲートウェイ・ドラッグです。エコードットを購入して使用するようになると、もっとアレクサを使ってみたいと考えて、グーグルのスマートスピーカーの「グーグル・ホーム(Google Home)」を購入するよりエコーファミリーを購入する可能性が高くなるからです。グーグル・ホームにもエコードットに対抗したスマートスピーカーの入門機「グーグル・ホームミニ(Google Home Mini)」があります。  続きを読む
Posted by usretail at 03:48Comments(0)Eコマース
2017年12月26日

【返品】、クリスマスプレゼントの末路!メルカリよりお店が賑わうのはギフトレシート?

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■フリマアプリの「メルカリ」ではアフタークリスマス、プレゼントで貰ったアクセサリーが大量に出品されている。望ましい相手でない人からのクリスマスプレゼントは、着用するのも抵抗があるだろう。好きな人からのプレゼントでさえ、センスが気に入らなければ処分される時代なのだ。いらない指輪がメルカリで溢れるのはアフタークリスマスの恒例になるのかもしれない。クリスマスプレゼントで好きな相手の気を引こうとした末路ともいえる。この時期のメルカリはクリスマスプレゼントの墓地になるのだ。残念なのは新品で購入したものがメルカリで売られると、それより安い価値となってしまうことだ。一度も着用したことのない未開封のアクセサリーでさえ、購入価格より割り引かれてしまう。だったら最初から現金を渡した方がいい。その点、合理的なアメリカではいらないプレゼントをもらうと返品してしまう習慣がある。全米小売業協会(NRF)のディレクターであるキャサリン・カレン氏によると、クリスマスプレゼントにギフトレシートを同封する人は27%にもなる。4人に一人の割合で購入したお店で返品可能なギフトレシートをギフトにいれるのだ。ギフトレシートとは貰った方が、サイズや色が合わなかったり、品物自体を気に入らないときに購入先の店で交換もしくは返金できるレシートだ。通常のレシートとは異なり、ギフトレシートには商品金額の記載はない。ギフトレシートに記載されているのは店名と商品名、購入日、価格情報が入ったバーコードなど。レシートは通常、購入1回あたりに1枚のみの発行だが、ギフトレシートは同じ店で複数のプレゼントを購入することもあり、アイテム毎にギフトレシートを発行できる。店のスタッフやレジ係りに「ギフトレシートをください」と頼めばレシートとは別にギフトレシートをプリントアウトしてくれる。お店に導入されているほとんどのキャッシュ・レジスターにはギフトレシートを発行する機能がついているため、簡単にプリントアウトできるようになっているのだ。プレゼントを貰った方はギフト・レシートで交換するとき、多くの場合は、そのお店のギフトカードによる返金となる。NRFの調査によるとプレゼントをお店に返品する人は全体の4%となる。この数字は少なく思えるかもしれないが「クリスマスプレゼントの4%が返品」と考えれば決して少なくはない。しかもミレニアル世代など若い人は、それが7%に跳ね上がる。大手チェーンストアなどのカスタマーサービスはクリスマス直後、返品の行列ができるのだ。プレゼントをギフトカードに換えた人は、価値を減損することなく、そこで自分の好きな商品を購入する。店側もポストクリスマスセールを行うため、12月26日は盛況となるのだ。
 クリスマスプレゼントをメルカリで処分すると価値が大幅に値引かれるばかりか、お金になってもすぐに消費に向くわけではない。アメリカの返品が、アメリカ経済の下支えをしているのかもしれない。

トップ画像:ターゲットのギフトレシート(メンズ・アンダーウェア)事例。通常のレシート(左)とは異なり、ギフトレシートには価格が表示されず、購入日と返品期間が記載されている。商品や価格などの情報が入ったバーコードが付記されている。  続きを読む
2017年12月25日

【アマゾン】、プライム・ナウで路上生活者にプレゼント!慈善行為もオムニチャネル化?


■クリスマスで低所得の人たちが利用するサービスにレイアウェイがある。レイアウェイとは、サービス手数料と商品の頭金を支払い、60日〜90日かけて残金を支払った上で商品を受け取る「お取り置き」サービスだ。クレジットカードばかりか銀行口座さえ持てない貧困家族が利用する買い物方法なのだ。このサービスは特に子供たちへのクリスマス・プレゼントで利用される。クリスマス・プレゼントを購入するため、9月頃から少額の現金で支払い、クリスマス前に商品を受け取るのだ。最終支払日となる12月中旬までに、残金を支払えなければ、オモチャなどの商品を手に入れられないどころか、ペナルティとして頭金(10%)を失うことになる。この最終支払日を前に今年もレイアウェイ・エンジェル(お取り置きの天使)が各地に出現している。シークレット・サンタとも呼ばれる匿名人が他人のレイアウェイ残金を支払うのだ。レイアウェイの最終支払日となる今月中旬、ボストン郊外にあるトイザラスで匿名の男性が35家族の残金、約4,000ドルを支払った。11月にはニュージャージー州チャーリー・ヒル地区のトイザラスでもシークレット・サンタが62件の残金1万ドル以上を支払った。ペンシルバニア州エバレット地区にあるウォルマートでは200家族分の残金4万ドルを「サンタB」と名乗る人が払っていた。ニュージャージー州ミルビル地区のウォルマートでも223家族分の残金5万ドルを支払ったレイアウェイ・エンジェルがいた。これらのレイアウェイ・エンジェルの慈善行為は、クリスマスの恒例ニュースになっている。
 一方、ラストマイルで進化する配送サービスを利用して、チャリティを行う人が現れた。ユーチューバーのロブ・ブリス氏は、最短1時間で商品が届く「プライム・ナウ(Prime Now)」を利用し住所不定の路上生活者に必要な物資を送れるかどうかを検証した動画「プライムナウを慈善行為に使う方法(How to Hijack Amazon Prime Now for Good)」を投稿したのだ。この動画でブリス氏は、ニューヨークの寒空の下、ホームレスと思われる人たちに声をかけ彼らが必要なモノを聞いていった。本人の希望をもとにプライム・ナウのアプリから必要な商品を注文。配送先はホームレスが座っている住所を指定し、配達指示(Special Delivery Instructions)には「注文品はジャックにあげてください。ジャックは茶色のジャケット着て、路上に座っている髭(白髪)の方です」との追記だ。動画ではジャックだけでなく、他のホームレスもプライム・ナウ配達員から注文品を受け取るところが映されている。配達員から「ハッピー・ホリデー!」と声をかけられ、信じられない顔で感謝しながら「どうやって(贈り主に)『ありがとう』って言えばいいんだ?」と返すジャックに大喜びで配達員と握手を交わすホームレス、突然のプレゼントに涙をぬぐう路上生活者もいる。動画では「最も希望が多かった商品は靴下やバックパック、寝袋、下着、水、衛生用品キット」と挙げており、また「アマゾンの宣伝ではありません」としながらも「プライム・ナウ配達員に感謝しています」と強調している。最後に「視聴者も同じように誰かを助けてくれるのが望みです」とのコメントを残している。
 12月12日に投稿された動画はクチコミで約200万の再生回数となっており、さらに多くに人たちの賛同を得ている。

トップ動画:最短1時間で商品が届く「プライムナウ(Prime Now)」を利用し住所不定の路上生活者に必要な物資を送れるかどうかを検証した動画「プライムナウを慈善行為に使う方法(How to Hijack Amazon Prime Now for Good)」。慈善行為もオムニチャネル化だ。  続きを読む
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2017年12月24日

【トイザラス】、ラストクリスマスは連続62時間営業!経営破綻の客離れで200店も閉店?

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■トイザラスは12月22日午前6時からクリスマスイブとなる24日午後9時まで、連続63時間の営業を行っている。特にクリスマス前の最後の土曜日となる23日の「スーパーサタデー(Super Saturday)」では、ネットにお客を奪われているリアル店も大盛況を見込まれている。オモチャをオンラインで注文しても24日までに間に合わないからだ。しかしトイザラスの多くの店舗にとって今年は最後のクリスマスになるかもしれない。9月に連邦破産法11条の適用申請を余儀なくされたトイザラスでは、すでにクリスマス後の大量閉店が噂されているのだ。ニュースサイトのブルームバーグによると内部事情に詳しい関係者の話として最低でも100店はスクラップされる。経営破綻のニュースでトイザラスの客離れが加速し、今年の年末商戦は昨年に比べてすでに15%も落ち込んでいるという。アメリカ国内の約880店のうち最大200店舗の閉店もありうるとしているのだ。トイザラスは実際、大変厳しい状況にあるのは直近の決算からでも明らかとなっている。トイザラスが17日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算では売上高が7.5%減少し21.1億ドルとなった。純損益は赤字幅が前年同期の3倍以上に膨れ上がり6.22億ドルの赤字なのだ。しかも既存店ベースは連結で4.4%の減少となり、国内の既存店ベースは7.0%減と大幅に落ち込んでいる。特にネットとの競争でベビー用品と知育玩具のカテゴリーでの落ち込みが酷いのだ。同社CEOのデイブ・ブランドン氏はリストラなどの言及は避けながらも「大きなストレスであり、大変厳しい状況で、ネガティブな影響を受けている」と吐露している。
 トイザラスは以前、カテゴリーキラーと言われ、大量で激安の玩具を取り扱い、多くの中小玩具店を破綻に追い込んでいた。時代の流れでトイザラスさえもガラクタになるのだ。  続きを読む
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2017年12月23日

【ベッドバス&ビヨンド】、粗利益率最低!陳腐化チェーンストア理論に反発で抵抗勢力?

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■ホームファーニッシング最大手のベッドバス&ビヨンドが危機的状況に見舞われている。アマゾンなどオンラインストアとの競争で、実店舗の利益率の下落が止まらないのだ。ほんの4年〜5年前まで40%以上の粗利益率を維持していたチェーンストアが販促に次ぐ販促で粗利益率が同社史上最低の記録を更新し続けているのだ。直近の決算発表をうけ、ベッドバス&ビヨンドの株価は20日、10%以上も暴落した。同社の株価は年初からは40%以上も下げている。ベッドバス&ビヨンドが発表した第3四半期(9月〜11月期)決算では売上高はほぼ横ばいとなる29.5億ドルだった。純利益は6,100万ドルとなり前年同期の1.26億ドルから50.2%の減益となった。同社の粗利益率は35.2%となり、前年同期の37.0%から1.8ポイントも下落した。同社史上最低となった前期の36.3%からも1.1ポイントも減少しているのだ。粗利益率が大きく損なっている理由としてクーポンに値下げなどの販促をあげている。一般販売管理費率は31.6%と前年同期の29.8%から1.8ポイントの大幅増。経費の増加は広告費やIT経費、人件費などの上昇が背景。これにより本業の儲けを示す営業利益率は3.7%となり、前年同期の7.1%のおよそ半分となった。既存店・売上高前年同期比は0.3%の減少だった。これで3四半期連続して既存店ベースは前年を下回ったことになる。
 ベッドバス&ビヨンドは米国(50州)やカナダに1,020店を展開。第3四半期中にベッドバス&ビヨンド3店を新規にオープンしたものの、5店を閉鎖している。一方、2012年に買収したコストプラスのワールドマーケットやコストプラス・ワールドマーケットは3店舗オープンし280店、クリスマスツリー・ショップは2店舗増やし83店、バイバイベイビーは4店舗オープンし118店、ハーモン・フェースバリュは2店新規開店で57店となっている。同社は昨年6月、家具や室内装飾品を中心にフラッシュセールを行っているワン・キングス・レーン(One Kings Lane)を買収、11月にはマグカップや枕などの商品に自分の名前や模したり、個人やグループの画像を商品にデザインするオンラインストア「パーソナリゼーションモール(PersonalizaitonMall)」を約1.9億ドルで買収した。今年3月には室内デコレーションのデザインサービスをオンラインで提供するデコリスト(Decorist)も買収している。デコリストはインテリア・デザインを定額料金(一部屋299ドル)で提供する企業。
 ベッドバス&ビヨンドはクーポンや値下げ等で粗利益率を1.1ポイントも落としたものの既存店ベースのマイナスをくい止められたかった。ベッドバス&ビヨンドにも大量閉店の時が迫っている。  続きを読む
2017年12月22日

【ウォルマート】、レジ不要のウォルマート・ゴー開発?今の延長線上で将来を考えるな?

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■テック業界のニュースサイトであるリコードが関係者の話として報じたところによると、ウォルマートはアマゾン・ゴーのようなレジなし店舗を開発中だ。「プロジェクト・ケプラー(Project Kepler)」は、ウォルマートのインキューベーター事業部「ストアNo8(Store No. 8)」が行っているレジ無し店舗開発のコードネーム。コンピュータビジョンと人工知能(AI)によってレジを不要にする。ちょうど1年前に発表されたレジなしコンビニエンスストアの「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」と似た仕組みだ。プロジェクト・ケプラーを率いるのは昨年8月に買収されたジェットの共同創業者で元CTO(最高技術役員)のマイク・ハンラハン氏。ニュージャージー州ホーボーケン地区で行われているプロジェクト・ケプラーはまだ初期段階であるためどんな形になるのかは分からないが、ネイバーフッドマーケットなどの既存店でテストを始めるより新規出店による展開が予想されている。なおシアトル市内にある50坪程度のアマゾンゴーはシステムに技術的な問題が生じていることから一般公開を延期している。今年の早い時期に一般向けにオープンする予定だとしていたが、いまだにアマゾン社員のみの利用に限られているのだ。
 一方、リコードはウォルマートがパーソナル・ショッピング・サービスを開発していることも明らかにした。「コードエイト(Code Eight)」はニューヨーク市内に住む多忙な母親をターゲット顧客にしたサービス。このサービスではテキストメッセージボットを通して商品を注文し宅配してもらうことが可能という。対象商品は健康や美容、家庭用品、そしてアパレルにアクセサリーとなり、無料で24時間以内に届ける。送料無料で始めゆくゆくは会員制にすることも考慮に入れているという。また返品したいときは、無料で自宅まで引き取りに来てもらうことが可能だ。レント・ザ・ランウェイの共同創業者のジェニファー・フライス氏が率いるコードエイトもインキューベーター事業部のストアNo8の管轄となっている。フライス氏は今年3月にレント・ザ・ランウェイを辞め、4月からコードエイトを率いている。ウォルマート創業者サム・ウォルトン氏が創業間もない頃に小売で様々実験を繰り返していた店舗名から命名したストアNo8は、ウォルマートEコマースCEOのマイク・ローリィ氏の直轄の部署となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。ITやEC企業を次々に買収し、ハイテク企業のようなキャンパス本社の建設を発表、登記上の社名を「ウォルマート・ストアーズ・インク」からストアをとって「ウォルマート・インク」に変更...この流れから10年後のウォルマートを想像すると、少なくともディスカウントストアというイメージはウォルマートにはないでしょう。今の子供たちが大人になる頃、ディスカウントストアという言葉もないかもしれません。ところで後藤は4〜5年前からアメリカ小売業は「出店控えてIT投資」と言っています。「日本の流通はアメリカより5年〜10年遅れている」とも話しています。先日、イオンが方針転換について発表しましたが、2020年度までの新たな中期経営計画の内容がまさに「出店控えてIT投資」というものでした。イオン岡田元也社長は「店舗じゃない部分への投資の方が大きくなっていく」とし「(デジタル化に)さらに倍程度の投資が要る」とのことです。  続きを読む
2017年12月21日

【BLOGOS AWARD 2017】、祝!激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログが銀賞受賞?

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■LINE株式会社が運営する提言型ニュースサイト「BLOGOS」は日本時間20日、積極的な情報発信を続けるブロガーを表彰する「BLOGOS AWARD 2017」の受賞者を発表した。「BLOGOS」は2009年10月に日本初の提言型ニュースサイトとして創刊され、政治・経済・社会問題からIT・テクノロジーまで、日本が直面する数多くの問題について、政治家、研究者、医師、法曹、官僚、会社員など多種多様な執筆者によって発信される様々な分析・提言を掲載。現在登録されているブログは1,300以上にのぼり、月間総ページビュー数(PV数)は3,500万PV、月間総訪問閲覧者数(UU数)750万人(2017年3月時点)を記録するなど、書き手・読み手共に多くの方に利用されている。「BLOGOS AWARD 2017」では、2017年にブログを通じて多くの議論を巻き起こし、世の中に考えるきっかけを与えた方や質の高い論考を寄せてくれた方に加え、専門性を生かし独自の視点から発信を続ける方々の中から各賞受賞者を選出した。
 金賞を受賞したのは東京都議会議員(北区選出)のおときた駿氏。BLOGOS編集部は「東京都議会議員という立場にありながら、タブーを恐れず積極的な情報発信を行ってくださり、『今年はこの人しかいない!』と満場一致での金賞となりました。ブログを通じた情報発信を通じて、実際に現実の世界を動かした点も高く評価しました」との評となっている。銀賞を受賞したのは激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログの管理人で流通コンサルタントの後藤文俊氏。編集部からは「アメリカの小売・流通をブログでわかりやすく解説。直に触れることが難しい海外の情報を日本の読者に紹介する記事は非常に価値が高く、自身の専門性を生かした発信を継続されている点を評価し、銀賞とさせていただきました」と述べている。銅賞は千葉県流山市で「おおたかの森法律事務所」を経営する三浦義隆氏だ。編集部は「弁護士ならではの専門的な知見に基づき、様々な時事問題を解説していただきました。読者にとっては、日頃のニュースへの理解を、一段深めることができる大変有用な発信を続けて頂いたと評価しております」と受賞理由をあげている。
 特別賞にはグラビアアイドルの倉持由香氏、その他入賞者は立憲民主党東京都第4区総支部長の井戸まさえ氏、経済ジャーナリストで経営評論家の片山修氏、北朝鮮情報専門サイト『デイリーNKジャパン』編集長の高英起氏、月刊『創』編集長の篠田博之氏となっている。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。BLOGOS(ブロゴス)編集部から先月、「BLOGOS AWARD 2017」で銀賞受賞の内定をメールでもらったとき、てっきり新種のスパムメール(迷惑メール)かと思いました。いきなり「後藤様は受賞いたしました。おめでとうございます!」との内容だったのです。「激しくウォルマートなアメリカ小売業ブログ」は米国流通という日本人にとって極めてマイナーなテーマを扱っており、万人には読まれないコンテンツです。後藤も「特定の人に向けてのみの情報発信」と心得ています。ニッチな内容にもかかわらず突然、銀賞を受賞して「副賞に20万円差し上げます!」なんてあれば、誰が信じます?しかも後藤はブロゴス・アワードをシンプルに知りませんでしたら怪しさ満載だったわけです(編集部の皆さん、ごめんなさい!)。で、とりあえず「保留」にしていました。仕事が一段落して、もう一度、読み返してみると副編集長の名前があり「まともなメールだったんだ」と思った次第です(嗚呼、すみません)。  続きを読む
2017年12月20日

【クローガー】、クリックリストが3年で1,000店!客単価&客数(頻度)を増やすには?

171220クリックリスト@クローガー
■スーパーマーケットチェーン最大手のクローガーは18日、オンラインショッピング「クリックリスト(ClickList)」を1,000店に展開したことを発表した。クリックリストはネットで注文した商品をお店の駐車場で受け取れるサービス。「カーブサイド・ピックアップ(Curbside Pickup)」や「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも言われており、小売最大手のウォルマートからテキサス州で展開するHEB、中西部のハイビーなど、大手チェーンから地方のスーパーまで行っている。クローガーのクリックリストは生鮮品など約4万品目を注文・決済し、翌日の午前8時〜午後9時まで1時毎のピックアップ時間を指定して受け取る。ピックアップは指定されたパーキングスポットに車を停め、そこに記載されている電話番号に連絡すれば、スタッフが商品をもってきてトランクに詰めてくれるのだ。クリックリストの注文手数料4.95〜6.95ドル。初回から3回までの注文手数料は無料となっている。クローガーは2014年11月、オハイオ州シンシナティのクローガーマーケットプレイス・リバティータウンシップ店でクリックリストを開始した。1,000店舗目となったのはオハイオ州ミルフォード地区にあるクローガー。クローガーではクリックリストを年間に500〜600店のペースで拡大するとしている。クリックリスト事業部のバイスプレジデントのマット・トンプソン氏は最近のインタビューで「クリックリストの客単価は通常客より40%〜60%高い」と述べている。ロサンゼルス近郊ウエストチェスター地区にあるラルフスではクリックリスト100ドル分の注文で、ピッカーがピックアップするのに30分かかり、400ドル相当の注文では1時間となっている。同店のクリックリスト責任者のミゲル・ロペス氏は1日の注文数が16件〜36件と明かしている。クリックリストは一部には店売上の5%以上を占めているところもあるとみられている。クローガーが30日に発表した第3四半期(8月〜10月期)決算では、クリックリストによるデジタル売上は前年同期比で109%の増加となった。
 一方、競合のウォルマートでも同サービス「ウォルマート・グローサリー(Walmart Grocery)」を1,100ヵ所にまで拡大している。ウォルマート・グローサリーは来年末までに2,100ヵ所での展開を目指している。なおウォルマート・グローサリーに手数料はないが、合計で30ドル以上の買い物をする必要がある。  続きを読む
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2017年12月19日

【コストコ】、ECが急成長!コストコに取り憑かれた女優宅に巨大コストコベアも宅配?

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■コストコ・ホールセールは14日、10月から始めた2日間宅配と当日宅配のオンライン宅配サービスが売上を押し上げたことを発表した。コストコ会員に向けた2日間宅配の「コストコ・グローサリー(Costco Grocery)」は貨物運送会社UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)と提携、午前中までに注文を完了すれば、注文から2日間で宅配される。対象商品はシリアルや缶づめ、洗剤などの日用品で、生鮮食品を除く約500アイテム。2日間宅配はアラスカ、ハワイ、プエルトリコを除く48州で75ドル以上の注文で送料無料となっている(75ドル以下だと送料3ドル)。一方、オンデマンド買物代行&宅配サービスのインスタカートと提携した当日宅配は日用品に生鮮品やベーカリーを含む約1,700アイテムが対象となっている。インスタカートによる宅配では35ドル以上の注文で無料となる(35ドル以下では5.99ドルの送料)。なお一部の商品は、店の価格をマークアップされ割高になっているという。なおインスタカート宅配では非会員でもオンライン注文が可能だ。コストコの第1四半期(9月〜11月期)決算ではオンライン売上高が前年同期比で40%以上の増加となったのだ。9月〜11月期の会員売上を含む総売上高は前年同期比13.2%増となる318.1億ドルだった。純利益は6.4億ドルと前年同期比17.4%の増加となった。既存店・売上高前年同期比は10.5%の増加で、ガソリン販売を含めず為替調整した場合は7.9%の増加。アメリカ国内の既存店ベースはブラックフライデーを含んだことから10.3%の増加。調整後は8.7%の増加となっている。コストコでは第1四半期中のオンライン売上高は前年同期比43.5%の増加で13億ドルとしている。オンライン売上高は全体の4%程度となっている。なおコストコではジュエリーやノートブックパソコンなど一部商品で、ボピス(BOPIS:Buy Online Pickup In Store)も始めているという。

トップ画像:コストコで大人気となっている巨大コストコベア。日本でも宅配サービスが始まれば、矢田亜希子さんもわざわざ担いで持って帰る必要がなくなる?  続きを読む
2017年12月18日

【アマゾン】、クリスマスイブ注文も送料無料で当日深夜に届く!プライム会員数が頭打ち?

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■ネット通販最大手のアマゾンは13日、送料無料の当日宅配サービス「プライムナウ(Prime Now)」の対象エリアを増やし、クリスマス直前注文の対応を拡大したことを発表した。プライムナウは、年会費99ドルのプライム会員が利用できるスピード宅配サービス。日用品から食品、家電品までプライムナウ対象商品(注文金額35ドル以上)なら送料無料で注文から最短2時間で届く(1時間宅配は有料)。アマゾンはプライムナウの対象エリアを以前発表していた5,000ヵ所から、8,000以上の市や町に拡大した。プライムナウ利用では、12月24日の午後9時までに注文すれば多くの場所で当日に届くとしている。またアマゾンはリアル書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」をニューヨークやロサンゼルスなど13店を展開している。アマゾン・ブックスでは、人気の書籍からエコーやファイアタブレットなどのアマゾン製品をクリスマスイブの閉店時間(午後5時もしくは午後6時)まで購入可能としている。アマゾンの傘下となったホールフーズ・マーケットでもアマゾン製品を販売している。モール等に展開しているポップアップストア(Pop-Up Stores)を導入したホールフーズではファイアTVや電子書籍のキンドルなどを、午後6時(もしくは午後7時)の閉店時間まで購入できるとしている。アマゾンはホールフーズ店内やセブンイレブンなどにピックアップ用のアマゾンロッカーも設置している。アマゾンロッカーで24日のクリスマスイブにピックアップする場合、プライム会員は前日の正午までに注文する必要があるとしている。
 アマゾンでは非プライム会員でも宛先が対象エリアなら送料8.99ドルに注文1品毎に99セントを支払えば当日宅配サービスを受けられる。  続きを読む
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